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種明かし
しおりを挟むまぁ、ここまでの展開を見ていたら勘のいい方ならお気づきかもしれないけど わたしたちは今回の件、ある段階から気づいてた
灰田くんの計画をなんとなく知った上で彼に踊らされてるフリをしていた
なんでそんなことするんだ?と思うかもだけど、
最初に灰田くんが今回の件をうちのミステリーサークルに持ち込んだ時に美夜ちゃんから忠告があった
美夜ちゃんが言うにはどうやら灰田くんは再生回数を稼ぐためには相手の嫌がることや、迷惑になることも厭わない配信を繰り返していて、大学内にもその被害者が少なからずいるみたいだった
本人は『ほんの冗談のつもり』『大したことないじゃん』と言うばかり
再生数こそ正義のような考え、ようは『世の中から求められているからこそ再生数が伸びるんだ!』的な考え方ね… そのためには多少の無茶も迷惑考えずにやっちゃってたってわけ
さらに間の悪いことに灰田くんが持ってきた廃墟の案件に出てくる建物は恩田《おんだ》家の所有するものだった
と言うか建物だけじゃなくて、その辺り一帯の土地まで恩田家所有のものだったわけ…
ここいらの名家だとは言え、恩田家恐るべし…
場所や持ち込み案件を聞いて美夜ちゃんは灰田くんの企みにいち早く気づいていたと…
そんで、とりあえず灰田くんの計画にのっかるだけのっかって それを逆手にとって灰田くんに少しお灸を据えようと…んで今に至ってる…
ちなみに建物内の現象は今回の計画に無理やり参加させている陰のミステリーサークル部員『生瀬《いくせ》衆《しゅう》』によるものだ
無神経かつ無頓着の怖いもの知らずの彼がいてこそ成り立つ計画だ!
深鈴《みすゞ》からは『惚れた弱みでも、色仕掛けでもなんでもいいから使い勝手のいい衆《しゅう》を呼んで! この計画を成立させるには衆の存在が必要不可欠だ!」 なんて半ば命令のように言われ わたしは渋々衆に声をかけた
衆はいろんな仕掛けを建物内に張り巡らせてくれていた
最初の灰田くんへのドアノブ電気ショックもその一つ
あらかじめその仕掛けの場所や内容を聞いているわたしたちはうまく灰田くんを仕掛けへと誘導する役目だった
あれはちょっと電圧高すぎたかもだけど…
まぁところどころ衆のおっちょこちょいが顔出してバレやしないかと冷や冷やした時もあったけどね
とくに玄関入ってすぐのところで仕掛けを持ってきたであろうスーパーの袋に食べ物のゴミが入って括《くく》られてる状態で置かれてたのにはさすがの深鈴でも声が出てたくらいだからね…
おっちょこちょいと言うか天然と言うか、一歩間違えば計画台無しになるとこだよ…
そんな計画もいよいよクライマックスを迎えようとしてた
この扉の奥で灰田くんを待つものとは…
そしてこの廃墟の調査はどのような結末を迎えるのか…
わたしたちもまだ見ぬ結末が待つ扉の奥へ、いざ行かん!!!
あとは、衆《しゅう》たのんだよぉー!!!
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