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第3章 14歳の夏 Part15
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外の景色が変わるたびに、少しずつあの空虚な家から離れているのを実感していた。
どこまで行っても高速道路なのに、それだけで家から遠ざかっている実感がわき、少しずつ体の力が抜けていく。
どれだけ抗おうと、あの親から離れられないんだと、いつからか諦めていた。
小学生の頃、何度も小さな家出をした。
親の留守が多い同級生の女の子の家によく行っていた。
あの頃から、どれくらい大人になってしまったんだろう。
純粋な子ども時代なんて、どこにあったのやら……。
夜になるころ、見慣れた景色が視界に現れる。
いつも夜に彼の家に来ていたから、家の近くの場所は見覚えがある。
彼の家は団地タイプの社宅。
私が9歳で引っ越す前に住んでいた団地と似た間取りだ。
ギッ。
彼の父の車がブレーキをかけ、社宅の前の駐車場に停まる。
(あぁ、来ちゃった……)
「ほら、着いた。降りるぞ」
彼の父の顔には、長距離運転の疲労が隠せなかった。
走行中も休憩中も、私たち姉弟が不安にならないように手を尽くしてくれた。
どれだけ言っても、親がいないというだけで不安なはずなのに。
その優しさに触れた瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなった。
家とは違う“守られている”感覚に、思わず息がゆっくりとほどけていく。
どこまで行っても高速道路なのに、それだけで家から遠ざかっている実感がわき、少しずつ体の力が抜けていく。
どれだけ抗おうと、あの親から離れられないんだと、いつからか諦めていた。
小学生の頃、何度も小さな家出をした。
親の留守が多い同級生の女の子の家によく行っていた。
あの頃から、どれくらい大人になってしまったんだろう。
純粋な子ども時代なんて、どこにあったのやら……。
夜になるころ、見慣れた景色が視界に現れる。
いつも夜に彼の家に来ていたから、家の近くの場所は見覚えがある。
彼の家は団地タイプの社宅。
私が9歳で引っ越す前に住んでいた団地と似た間取りだ。
ギッ。
彼の父の車がブレーキをかけ、社宅の前の駐車場に停まる。
(あぁ、来ちゃった……)
「ほら、着いた。降りるぞ」
彼の父の顔には、長距離運転の疲労が隠せなかった。
走行中も休憩中も、私たち姉弟が不安にならないように手を尽くしてくれた。
どれだけ言っても、親がいないというだけで不安なはずなのに。
その優しさに触れた瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなった。
家とは違う“守られている”感覚に、思わず息がゆっくりとほどけていく。
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