45 / 61
一時帰還と驚きの報告
しおりを挟む
「ただいまー」
短い休暇を使って、俺は故郷のヘチーキ村まで帰ってきた。
相変わらず、最も近い乗合馬車は山一つ超えた向こうという、ド田舎が過ぎる俺の故郷である。ご先祖は、一体何を考えてこんな場所に村を作ったのだろう。
そして俺が帰る場所――そこはむさ苦しい実家などではなく、当然ながらジュリアの家である。
「あら……お帰り、ギル」
俺の声と共に、奥から出てくるジュリア。
夕食でも作っていたのか、エプロン姿だ。正直そそる。
あら、あなたのために夕食を作っていたのよ。それよりも僕はきみを食べたいよ――みたいな。
そう想像していると、ぴしっ、とジュリアに額を弾かれた。
「なんか変なこと考えてるでしょ、ギル」
「えっ……なんで分かるんだよ」
「昔から顔に出やすいのよ、ギルってば」
うふふ、と笑うジュリア。そんな反応も可愛いなおい。
一応、手ぶらでも何だと思って、帝都で買ってきたお土産を渡す。
「ほら」
「あら……何これ?」
「帝都で、流行ってるらしい焼き菓子だ。一緒に食べようぜ」
「あらあら。それじゃ、お茶を沸かさないと。あ、でも今、シチュー煮込んでるところなのよね……」
「シチュー?」
思わず、眉を上げる。
現在、ジュリアは一人暮らしだ。そして、一人暮らしであるため、それほどの量は食べない。
だがシチューは、それこそ大量の食材を入れて煮込み、数日かけて食べるのが当然とされる。一人暮らしで食も細いジュリアが、わざわざそんなシチューを作るとは――。
「なんとなく、ギルが帰ってくるような気がして」
「え……」
「ほら、少し前に将軍さんが来たし、そろそろギルが帰ってくるんじゃないかなって。ギルはいっぱい食べるから、シチューだけでも先に作っておこうかなって思ってて」
「……」
「まさか、今日帰ってくるとは思ってなかったけど。知ってたら、もっと早く準備したのに」
えへへ、とはにかむジュリア。
物凄く抱きしめたくなったけれど、我慢する。落ち着け俺、下手にがっつくのは紳士じゃない。ジュリアが天使のように可愛いのは前からだ。今だけ特別というわけじゃないんだ。
……ふぅ、落ち着いた。
「それで、今回は何日くらいいられるの?」
「ああ、五日くらいだな。また帝都に戻ったら、そのまま戦争に行くことになると思う」
「……そっか。あ、ごめんギル、白湯でいいなら出せるけど」
「ああ、白湯でいいよ」
ジュリアが、カップに入れた白湯を持ってきて俺の前に置いてくれる。
そして俺は、買ってきた土産の焼き菓子を開いた。ジュリアが自分の分も白湯を入れて、俺の目の前に座る。
「ちょっと前に、デュラン総将軍が来たんだってな」
「あ、うん。なんかね、すごくいい話を言われたんだけど」
「何を言われたんだ?」
「帝都に暮らす場所を用意するから、ギルとわたしで帝都で暮らしたらどうか、って。そうすれば、産まれてくる子供にも最高の教育を約束する、って」
「あー……」
ぽりぽり、と頬を掻く。
似たような文言で、俺はレオナから暗部への勧誘を受けた。帝都に住む場所を用意するから、妻とそこで暮らせばいい、と。
確かに俺の給料なら、帝都で暮らすのは問題ない。報奨金もあることだし、余程高い物件でない限りは恐らく、今後働かなくても死ぬまで安泰に暮らせることだろう。
だが俺はあくまで、戦場から退きたいのだ。
現在のように軍の一員として、いつ戦場で命を落とすか分からないような任務ばかりを引き受け、命からがら生還する――そんな日々を、終わらせたい。
結婚するということは、ジュリアの命も背負うということだ。
だから俺は、死ぬまでジュリアを幸せにする義務がある。
「それで……ジュリアは、どう思うんだ?」
「……正直、迷ってる、かな」
「そうなのか?」
「……うん。わたしたちの問題なら、まだいいんだ。わたしたち二人なら、きっとこの村でものんびり一緒に過ごすことができると思うの」
「あ、ああ……」
「でも、子供が生まれたら? 村には産婆さんも、医者もいない。子供が病気にかかっても、誰も診てくれる人がいないのよ」
「……」
ジュリアの言葉に、俺は思わず目を見開く。
確かに、村でお産があるとなれば、最も体力のある村人が麓の村まで走り、産婆さんを背負って帰ってくるというのが一つのならわしにもなっているヘチーキ村だ。突然のお産に産婆が間に合わず、どうにか村人だけで済ませたお産というのも珍しくない。
それに確かに、子供が病気にかかった場合のことなんて考えていなかった。俺も、俺の兄弟も、病気なんて一度もしたことがないから。
ただ――ジュリアの両親は、流行病で亡くなった。
そこに少なからず、懸念を抱いてしまうのだろう。
「だから確かに、折角住むところまで用意してくれるんなら……帝都で暮らした方がいいんじゃないかなって、思って」
「なるほどな……」
「でも、それだとギルが除隊できないし、それだと戦争になると……長く帰ってこないんだよね?」」
「……ああ、そうだ」
もしも俺が今、除隊申請を取り下げた場合。
俺は変わらず軍に在籍することになるし、そうなれば戦争に連れていかれる。そして戦争に行くとなった以上は、そこに少なくない命の危険がある。
だから、俺も同じく悩む。
ジュリアのそんな悩みは、俺が解決してやりたい。だから、この場における一番の方法を、どうにか模索するのだ。
「あのね……ギル」
「ああ……」
「多分だけど……ここに、いるの」
「え……」
そう、ジュリアが示すのは、自分の腹。
そこを愛おしそうにゆっくりと擦って、まるで女神のような微笑みを浮かべている。
その言葉と仕草で、ジュリアが何を言っているのか――全てが、分かった。
「マジで!?」
「うん……わたしと、ギルの子供」
「ちょっ!? そ、それこそ、産婆が必要じゃねぇか!」
「ギルのお母さんに、状態は見てもらってるわ。三人産んだだけあって、すごく力強いの」
「そ、そうか……」
思わぬ、自分の子供がいるという事実。
それに驚きすぎて、もう何をしていいか全部吹き飛んでしまった。
たった一回。たった一夜だけ。
それだけで腹に宿るとか、どれだけ強いのだろう。
「そうか……俺の、子供が……」
「うん。だから、早く帰ってきてね。この子に……父親の顔を、産まれたときに、見せてあげて」
「ああ……」
口元の緩みを押さえながら、俺は頷く。
参ったな。
死ねない理由が、また増えちまった。
短い休暇を使って、俺は故郷のヘチーキ村まで帰ってきた。
相変わらず、最も近い乗合馬車は山一つ超えた向こうという、ド田舎が過ぎる俺の故郷である。ご先祖は、一体何を考えてこんな場所に村を作ったのだろう。
そして俺が帰る場所――そこはむさ苦しい実家などではなく、当然ながらジュリアの家である。
「あら……お帰り、ギル」
俺の声と共に、奥から出てくるジュリア。
夕食でも作っていたのか、エプロン姿だ。正直そそる。
あら、あなたのために夕食を作っていたのよ。それよりも僕はきみを食べたいよ――みたいな。
そう想像していると、ぴしっ、とジュリアに額を弾かれた。
「なんか変なこと考えてるでしょ、ギル」
「えっ……なんで分かるんだよ」
「昔から顔に出やすいのよ、ギルってば」
うふふ、と笑うジュリア。そんな反応も可愛いなおい。
一応、手ぶらでも何だと思って、帝都で買ってきたお土産を渡す。
「ほら」
「あら……何これ?」
「帝都で、流行ってるらしい焼き菓子だ。一緒に食べようぜ」
「あらあら。それじゃ、お茶を沸かさないと。あ、でも今、シチュー煮込んでるところなのよね……」
「シチュー?」
思わず、眉を上げる。
現在、ジュリアは一人暮らしだ。そして、一人暮らしであるため、それほどの量は食べない。
だがシチューは、それこそ大量の食材を入れて煮込み、数日かけて食べるのが当然とされる。一人暮らしで食も細いジュリアが、わざわざそんなシチューを作るとは――。
「なんとなく、ギルが帰ってくるような気がして」
「え……」
「ほら、少し前に将軍さんが来たし、そろそろギルが帰ってくるんじゃないかなって。ギルはいっぱい食べるから、シチューだけでも先に作っておこうかなって思ってて」
「……」
「まさか、今日帰ってくるとは思ってなかったけど。知ってたら、もっと早く準備したのに」
えへへ、とはにかむジュリア。
物凄く抱きしめたくなったけれど、我慢する。落ち着け俺、下手にがっつくのは紳士じゃない。ジュリアが天使のように可愛いのは前からだ。今だけ特別というわけじゃないんだ。
……ふぅ、落ち着いた。
「それで、今回は何日くらいいられるの?」
「ああ、五日くらいだな。また帝都に戻ったら、そのまま戦争に行くことになると思う」
「……そっか。あ、ごめんギル、白湯でいいなら出せるけど」
「ああ、白湯でいいよ」
ジュリアが、カップに入れた白湯を持ってきて俺の前に置いてくれる。
そして俺は、買ってきた土産の焼き菓子を開いた。ジュリアが自分の分も白湯を入れて、俺の目の前に座る。
「ちょっと前に、デュラン総将軍が来たんだってな」
「あ、うん。なんかね、すごくいい話を言われたんだけど」
「何を言われたんだ?」
「帝都に暮らす場所を用意するから、ギルとわたしで帝都で暮らしたらどうか、って。そうすれば、産まれてくる子供にも最高の教育を約束する、って」
「あー……」
ぽりぽり、と頬を掻く。
似たような文言で、俺はレオナから暗部への勧誘を受けた。帝都に住む場所を用意するから、妻とそこで暮らせばいい、と。
確かに俺の給料なら、帝都で暮らすのは問題ない。報奨金もあることだし、余程高い物件でない限りは恐らく、今後働かなくても死ぬまで安泰に暮らせることだろう。
だが俺はあくまで、戦場から退きたいのだ。
現在のように軍の一員として、いつ戦場で命を落とすか分からないような任務ばかりを引き受け、命からがら生還する――そんな日々を、終わらせたい。
結婚するということは、ジュリアの命も背負うということだ。
だから俺は、死ぬまでジュリアを幸せにする義務がある。
「それで……ジュリアは、どう思うんだ?」
「……正直、迷ってる、かな」
「そうなのか?」
「……うん。わたしたちの問題なら、まだいいんだ。わたしたち二人なら、きっとこの村でものんびり一緒に過ごすことができると思うの」
「あ、ああ……」
「でも、子供が生まれたら? 村には産婆さんも、医者もいない。子供が病気にかかっても、誰も診てくれる人がいないのよ」
「……」
ジュリアの言葉に、俺は思わず目を見開く。
確かに、村でお産があるとなれば、最も体力のある村人が麓の村まで走り、産婆さんを背負って帰ってくるというのが一つのならわしにもなっているヘチーキ村だ。突然のお産に産婆が間に合わず、どうにか村人だけで済ませたお産というのも珍しくない。
それに確かに、子供が病気にかかった場合のことなんて考えていなかった。俺も、俺の兄弟も、病気なんて一度もしたことがないから。
ただ――ジュリアの両親は、流行病で亡くなった。
そこに少なからず、懸念を抱いてしまうのだろう。
「だから確かに、折角住むところまで用意してくれるんなら……帝都で暮らした方がいいんじゃないかなって、思って」
「なるほどな……」
「でも、それだとギルが除隊できないし、それだと戦争になると……長く帰ってこないんだよね?」」
「……ああ、そうだ」
もしも俺が今、除隊申請を取り下げた場合。
俺は変わらず軍に在籍することになるし、そうなれば戦争に連れていかれる。そして戦争に行くとなった以上は、そこに少なくない命の危険がある。
だから、俺も同じく悩む。
ジュリアのそんな悩みは、俺が解決してやりたい。だから、この場における一番の方法を、どうにか模索するのだ。
「あのね……ギル」
「ああ……」
「多分だけど……ここに、いるの」
「え……」
そう、ジュリアが示すのは、自分の腹。
そこを愛おしそうにゆっくりと擦って、まるで女神のような微笑みを浮かべている。
その言葉と仕草で、ジュリアが何を言っているのか――全てが、分かった。
「マジで!?」
「うん……わたしと、ギルの子供」
「ちょっ!? そ、それこそ、産婆が必要じゃねぇか!」
「ギルのお母さんに、状態は見てもらってるわ。三人産んだだけあって、すごく力強いの」
「そ、そうか……」
思わぬ、自分の子供がいるという事実。
それに驚きすぎて、もう何をしていいか全部吹き飛んでしまった。
たった一回。たった一夜だけ。
それだけで腹に宿るとか、どれだけ強いのだろう。
「そうか……俺の、子供が……」
「うん。だから、早く帰ってきてね。この子に……父親の顔を、産まれたときに、見せてあげて」
「ああ……」
口元の緩みを押さえながら、俺は頷く。
参ったな。
死ねない理由が、また増えちまった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる