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チャプター2 千本木しほり
13項 しほり、謝る ~レズシックスナイン
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大幸ビルでの一件は一応の決着がついた。
警察への対応も終えたワタシたちは、全員で「ひだまりの家」へと向かった。
そこで待っている子供たちに、その場を離れなければならない事実を伝えるために。
「ナツミ、もうここにいられないの? みんなどこかいっちゃうの?」
最年少のナツミちゃんがキョトンと表情で訊ねる。
「ごめんね、ナツミちゃん。ここにいられなくなるのは本当よ。でも、これからもみんな一緒よ。離れ離れになんかさせない。すごく狭いおウチになっちゃうけど、マンションを借りてそこで暮らすの。そしていつかまたみんなのおウチを建てて、そこでまたやり直しましょう」
その言葉にナツミちゃんはしばらく首をかしげていたけど、
「うん、みんないっしょならイイや!」
ニッコリと笑うのだった。
「その件に関してひとつ我々から提案があるのだが」
その時、社長さんが進み出て彼女たちに言った。
「よかったらウチのビルを使ってくれないだろうか? まだ使用していないフロアが多くてこのまま腐らせてしまうのはもったいないのだ」
「え? しかし……」
「まあ、たしかに我々の商売は誤解や偏見などから心証は悪いかも知れないが、キミたちさえよければ新天地を見つけるまでの間、好きなだけいてくれて構わない」
社長の言葉に、陽崎さんはうれしいような申し訳なさそうな複雑な面持ちでいる。
「あの、私、みんなに伝えなくちゃいけないことがあるんです」
その時、しほりセンパイが陽崎さんや子供たちの前に進み出ると、意を決してそれを口にした。
「私、トゥチューバーやってるって言ってたけど、あれはウソなんです。本当は私、こちらの社長さんの所で……セックスアイドルをしているんです」
しっかりと前を見すえたまま、彼女は続けて述べた。
「はじめの内は、とにかくお金が欲しいからがむしゃらにやってた。でも、今は違う。これまでたくさんの人と肌を合わせて、いろいろなことを知ることが出来た。『しほりちゃんで良かった』、『しほりちゃん、ありがとう』ってたくさん言ってもらえた。男の人を喜ばせることが今ではすごく楽しい……。だから私は胸を張って言えます。セックスアイドルをやってて良かった。セックスアイドルに誇りを持ってる、って」
誇りを持ってる──
そう断言するしほりセンパイの表情はとても晴れ晴れとしていて、嘘偽りの無い本音なんだとハッキリと伝わった。
すると今度はソウタくんが両者の間に立って、
「お、オレもさ、最初にそれを知った時は驚いたし怒ったよ」
彼女を庇うように語り出した。
「でもさ、しほり姉ちゃんはオレを助けてくれた。体を張って守ってくれた。そん時のしほり姉ちゃんは……すごくキレイだったし、カッコよかったんだ!」
「ソウタ……」
彼は振り返ってしほりセンパイに微笑むと、
「だからみんな、しほり姉ちゃんを嫌わないでくれ! 同情や偏見の目で見ないでやってくれ! 褒めてやってくれ!!」
力強くそう語るのだった。
しばらくの沈黙の後、陽崎さんが口を開いた。
「何となくそうなんじゃないかって気はしてた。だけど、それでも私はしほりちゃんの厚意に甘えていたの。嫌われるなら私の方。すべての元凶を作ってしまった私の方……」
「陽崎さん……」
「しほりちゃんはしほりちゃんのまま昔からずっと変わらないわ。子供たちを守ってくれたヒーロー。そして、私の大切な娘よ……」
「陽崎さん……お母さんッ!!」
たまらず駆け寄り、大好きな人を抱きしめるしほりセンパイ。
「こんな私をお母さん、って呼んでくれてありがとう……」
感涙と共に陽崎さんは彼女の頭をそっと撫でる。
そして社長さんの方へ向き直ると、
「『SGIプロダクション』の社長さんでしたね? アナタ方の提案、ありがたく受けさせていただきます」
深々と頭を下げて言った。
「そうか。なにせ、これまでずっと放置されたままだったからな。使ってくれた方がこちらとしても助かるよ」
社長はにんまりと笑い、子供たちに手を振る。
「ねえねえ、せっくちゅあいどるってなぁに?」
いまだに事態がよく呑み込めずキョトンとしているナツミちゃんが周囲に訊ねる。
「子供はまだ知らなくてイイんだよ!」
たしなめるようにソウタくんが答える。
「へんなの。ソウタにいちゃんだってこどもじゃん」
「お、オレはもう大人だ! 大人だからイイんだ!!」
顔を真っ赤に染めながらそう豪語するソウタくん。
周囲から、どっと笑いが起きる。
しほりセンパイと、その周囲を取り囲むわだかまりはもう完全に溶けたみたいだ。
♢
その日の夜──
一緒に帰宅したワタシとしほりセンパイだったけど、彼女がワタシの部屋に寄りたいというので、ワタシは自室に彼女を招き入れた。
「そういえばセンパイがウチに来るのって初めてでしたよね?」
「そうね……」
しほりセンパイは部屋に入ってから座ろうともせず、どこかぼうっとした視線を虚空に漂わせながら空返事をする。
「お茶でも淹れますね」
ワタシは何となく気になりながらも、とりあえず台所の方へ向かおうとした。
と、その時だった──
ワタシは背後から突然彼女に抱きしめられていたのだ。
「……え?」
柔らかな温もりに包みこまれたワタシは、思わずキョトンとしてしまう。
「ごめんなさい、さくらちゃん……」
しほりセンパイがなぜか謝ってくる。
「一体どうしたんですか?」
「私、知らなかったの。さくらちゃんが過去にそんな悲惨な目に遭っていたことを……。それなのに私、自分のことしか考えてなくて偉そうなこと言って傷つけてしまった……」
神妙な口調で彼女は続けて言った。
「それでもさくらちゃんは身を挺して私を助けようとしてくれた。こんな自分勝手でサイテーな私を……。ありがとう、ごめんなさい」
「センパイ……」
ワタシは彼女の手を取り、
「しほりセンパイはスゴいです。大切なものを守るために一生懸命で、とてもまっすぐで。たとえ体がどれほど汚されても、その心は強くて、気高くて、美しく輝いてる。ワタシの憧れのヒトです」
そう伝えた。
「さくらちゃん……」
「へへ、最後の方はプロデューサーさんからの受け売りなんですけどね」
「ありがとう……」
ワタシたちは見つめ合い、そして唇を重ね合わせた。
それからワタシたちは自然な流れで布団の上で抱き合った。
服を脱ぎ捨て、お互い生まれたままの姿になり、ワタシはおもむろに彼女の豊満なバストを揉みしだく。
「やっぱり、しほりセンパイのおっぱいって柔らかくて気持ちイイ……」
「さくらちゃんたら、男の人みたいにいやらしい触り方するのね?」
「だって、ホントに大きいんだもん」
同性をも魅了してしまうしほりセンパイのおっぱいはホントに心地よい弾力に富んでいて、そこに執着してしまう男のヒトの気持ちが何となく理解できてしまう。
ワタシは淡い桃色をした彼女の乳首を口に含み、それを吸い上げる。
「ああン! さくらちゃんたら、赤ん坊みたい……」
苦笑するしほりセンパイ。
だけど、どうしてもそれを求めてしまう。彼女からあふれ出す母性の成せる技なのだろうか。
ワタシは口に含んだそれを舌でこね回したり激しく吸い上げたりして愛撫する。
「はぁ……んん……ダメぇ、そこばっかりイジメないでぇ……」
懇願するような口調で喘ぐしほりセンパイ。だけどそれは逆効果で、ますます征服欲をかき立てられるのだった。
ちゅぷちゅぷ! ずちゅうぅぅぅぅッ!!
執拗に攻め続けた結果、しほりセンパイの乳首はぷくり、と大きく勃起する。
「スゴい……こんなにも大きくてコリコリしてる」
ワタシは口からそれを解放すると、今度はそれは指で摘んだり弾いたりして堪能する。
「やぁン、さくらちゃんばっかり攻めて……。よ~ぉしッ!」
受けの一手だったしほりセンパイが、ギラリと目を輝かせてワタシを押し倒す。
そして彼女は体の向きを変えてワタシの恥部に顔を埋める。
「覚悟しなさい!」
挑戦的な言葉を放つとしほりセンパイはワタシの陰唇を押し広げ、そこに舌を這わせる。
「あぁッ! ソコは……ダメぇッッ!!」
瞬間、めくるめく快感が電流のようにワタシの全身を駆け巡る。
「んむ……ぴちゃぴちゃ……じゅぷぷっッ!!」
しほりセンパイはさらにエンジンがかかったように、ワタシの膣口と陰核を執拗に舐め回す。
──クンニだけでこんなに感じちゃうなんて……。よぉしッ!
ワタシは頭上にあるしほりセンパイの股間を腕を伸ばして引き寄せると、お返しとばかりに下から彼女の恥部に口を寄せる。
「きゃあッ! さくらちゃん!?」
反撃を受けたしほりセンパイは驚き、攻撃の手が止まる。
ワタシは彼女の陰唇を顔に埋めるとそこを押し広げ、あらわになった膣口に唇を這わせる。
「ダメぇ……そこはスゴく感じちゃうのぉ!」
しほりセンパイは嬌声を上げるけど、すぐに負けじとクンニを再開する。
ぴちゃぴちゃ! じゅちゅッ! じゅるるッッ!!
それからワタシたちはひたすらお互いを愛撫し続け、潤いを帯びた淫音が室内に響いていた。
以前社長さんからペッティングされたことはあったけど、同性同士でのセックスは初めてだった。
──こんなにも気持ちイイなんて思わなかった。
今のワタシは、とにかくしほりセンパイが愛おしかった。激しく彼女を求め、彼女もまたワタシを求めていた。
「しほりセンパイ、ワタシもう……イキそうです!」
「さくらちゃん、私もよ。一緒にイキましょう?」
ラストスパートをかけるように、お互い陰核など敏感な部分を激しく攻め合う。
そして──
「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」」
プシャアァァーーーーッッ!!
ほぼ同時に絶頂に達したワタシたちは、尿道から発せられた分泌液を互いに注ぎ合う。
はぁはぁ、と荒く乱れた呼吸を整えながら、ワタシたちは再び見つめ合う。
「ありがとう、さくらちゃん……」
「こちらこそありがとうございます、センパイ……」
ワタシたちは微笑み合い、唇を重ね合うのだった。
警察への対応も終えたワタシたちは、全員で「ひだまりの家」へと向かった。
そこで待っている子供たちに、その場を離れなければならない事実を伝えるために。
「ナツミ、もうここにいられないの? みんなどこかいっちゃうの?」
最年少のナツミちゃんがキョトンと表情で訊ねる。
「ごめんね、ナツミちゃん。ここにいられなくなるのは本当よ。でも、これからもみんな一緒よ。離れ離れになんかさせない。すごく狭いおウチになっちゃうけど、マンションを借りてそこで暮らすの。そしていつかまたみんなのおウチを建てて、そこでまたやり直しましょう」
その言葉にナツミちゃんはしばらく首をかしげていたけど、
「うん、みんないっしょならイイや!」
ニッコリと笑うのだった。
「その件に関してひとつ我々から提案があるのだが」
その時、社長さんが進み出て彼女たちに言った。
「よかったらウチのビルを使ってくれないだろうか? まだ使用していないフロアが多くてこのまま腐らせてしまうのはもったいないのだ」
「え? しかし……」
「まあ、たしかに我々の商売は誤解や偏見などから心証は悪いかも知れないが、キミたちさえよければ新天地を見つけるまでの間、好きなだけいてくれて構わない」
社長の言葉に、陽崎さんはうれしいような申し訳なさそうな複雑な面持ちでいる。
「あの、私、みんなに伝えなくちゃいけないことがあるんです」
その時、しほりセンパイが陽崎さんや子供たちの前に進み出ると、意を決してそれを口にした。
「私、トゥチューバーやってるって言ってたけど、あれはウソなんです。本当は私、こちらの社長さんの所で……セックスアイドルをしているんです」
しっかりと前を見すえたまま、彼女は続けて述べた。
「はじめの内は、とにかくお金が欲しいからがむしゃらにやってた。でも、今は違う。これまでたくさんの人と肌を合わせて、いろいろなことを知ることが出来た。『しほりちゃんで良かった』、『しほりちゃん、ありがとう』ってたくさん言ってもらえた。男の人を喜ばせることが今ではすごく楽しい……。だから私は胸を張って言えます。セックスアイドルをやってて良かった。セックスアイドルに誇りを持ってる、って」
誇りを持ってる──
そう断言するしほりセンパイの表情はとても晴れ晴れとしていて、嘘偽りの無い本音なんだとハッキリと伝わった。
すると今度はソウタくんが両者の間に立って、
「お、オレもさ、最初にそれを知った時は驚いたし怒ったよ」
彼女を庇うように語り出した。
「でもさ、しほり姉ちゃんはオレを助けてくれた。体を張って守ってくれた。そん時のしほり姉ちゃんは……すごくキレイだったし、カッコよかったんだ!」
「ソウタ……」
彼は振り返ってしほりセンパイに微笑むと、
「だからみんな、しほり姉ちゃんを嫌わないでくれ! 同情や偏見の目で見ないでやってくれ! 褒めてやってくれ!!」
力強くそう語るのだった。
しばらくの沈黙の後、陽崎さんが口を開いた。
「何となくそうなんじゃないかって気はしてた。だけど、それでも私はしほりちゃんの厚意に甘えていたの。嫌われるなら私の方。すべての元凶を作ってしまった私の方……」
「陽崎さん……」
「しほりちゃんはしほりちゃんのまま昔からずっと変わらないわ。子供たちを守ってくれたヒーロー。そして、私の大切な娘よ……」
「陽崎さん……お母さんッ!!」
たまらず駆け寄り、大好きな人を抱きしめるしほりセンパイ。
「こんな私をお母さん、って呼んでくれてありがとう……」
感涙と共に陽崎さんは彼女の頭をそっと撫でる。
そして社長さんの方へ向き直ると、
「『SGIプロダクション』の社長さんでしたね? アナタ方の提案、ありがたく受けさせていただきます」
深々と頭を下げて言った。
「そうか。なにせ、これまでずっと放置されたままだったからな。使ってくれた方がこちらとしても助かるよ」
社長はにんまりと笑い、子供たちに手を振る。
「ねえねえ、せっくちゅあいどるってなぁに?」
いまだに事態がよく呑み込めずキョトンとしているナツミちゃんが周囲に訊ねる。
「子供はまだ知らなくてイイんだよ!」
たしなめるようにソウタくんが答える。
「へんなの。ソウタにいちゃんだってこどもじゃん」
「お、オレはもう大人だ! 大人だからイイんだ!!」
顔を真っ赤に染めながらそう豪語するソウタくん。
周囲から、どっと笑いが起きる。
しほりセンパイと、その周囲を取り囲むわだかまりはもう完全に溶けたみたいだ。
♢
その日の夜──
一緒に帰宅したワタシとしほりセンパイだったけど、彼女がワタシの部屋に寄りたいというので、ワタシは自室に彼女を招き入れた。
「そういえばセンパイがウチに来るのって初めてでしたよね?」
「そうね……」
しほりセンパイは部屋に入ってから座ろうともせず、どこかぼうっとした視線を虚空に漂わせながら空返事をする。
「お茶でも淹れますね」
ワタシは何となく気になりながらも、とりあえず台所の方へ向かおうとした。
と、その時だった──
ワタシは背後から突然彼女に抱きしめられていたのだ。
「……え?」
柔らかな温もりに包みこまれたワタシは、思わずキョトンとしてしまう。
「ごめんなさい、さくらちゃん……」
しほりセンパイがなぜか謝ってくる。
「一体どうしたんですか?」
「私、知らなかったの。さくらちゃんが過去にそんな悲惨な目に遭っていたことを……。それなのに私、自分のことしか考えてなくて偉そうなこと言って傷つけてしまった……」
神妙な口調で彼女は続けて言った。
「それでもさくらちゃんは身を挺して私を助けようとしてくれた。こんな自分勝手でサイテーな私を……。ありがとう、ごめんなさい」
「センパイ……」
ワタシは彼女の手を取り、
「しほりセンパイはスゴいです。大切なものを守るために一生懸命で、とてもまっすぐで。たとえ体がどれほど汚されても、その心は強くて、気高くて、美しく輝いてる。ワタシの憧れのヒトです」
そう伝えた。
「さくらちゃん……」
「へへ、最後の方はプロデューサーさんからの受け売りなんですけどね」
「ありがとう……」
ワタシたちは見つめ合い、そして唇を重ね合わせた。
それからワタシたちは自然な流れで布団の上で抱き合った。
服を脱ぎ捨て、お互い生まれたままの姿になり、ワタシはおもむろに彼女の豊満なバストを揉みしだく。
「やっぱり、しほりセンパイのおっぱいって柔らかくて気持ちイイ……」
「さくらちゃんたら、男の人みたいにいやらしい触り方するのね?」
「だって、ホントに大きいんだもん」
同性をも魅了してしまうしほりセンパイのおっぱいはホントに心地よい弾力に富んでいて、そこに執着してしまう男のヒトの気持ちが何となく理解できてしまう。
ワタシは淡い桃色をした彼女の乳首を口に含み、それを吸い上げる。
「ああン! さくらちゃんたら、赤ん坊みたい……」
苦笑するしほりセンパイ。
だけど、どうしてもそれを求めてしまう。彼女からあふれ出す母性の成せる技なのだろうか。
ワタシは口に含んだそれを舌でこね回したり激しく吸い上げたりして愛撫する。
「はぁ……んん……ダメぇ、そこばっかりイジメないでぇ……」
懇願するような口調で喘ぐしほりセンパイ。だけどそれは逆効果で、ますます征服欲をかき立てられるのだった。
ちゅぷちゅぷ! ずちゅうぅぅぅぅッ!!
執拗に攻め続けた結果、しほりセンパイの乳首はぷくり、と大きく勃起する。
「スゴい……こんなにも大きくてコリコリしてる」
ワタシは口からそれを解放すると、今度はそれは指で摘んだり弾いたりして堪能する。
「やぁン、さくらちゃんばっかり攻めて……。よ~ぉしッ!」
受けの一手だったしほりセンパイが、ギラリと目を輝かせてワタシを押し倒す。
そして彼女は体の向きを変えてワタシの恥部に顔を埋める。
「覚悟しなさい!」
挑戦的な言葉を放つとしほりセンパイはワタシの陰唇を押し広げ、そこに舌を這わせる。
「あぁッ! ソコは……ダメぇッッ!!」
瞬間、めくるめく快感が電流のようにワタシの全身を駆け巡る。
「んむ……ぴちゃぴちゃ……じゅぷぷっッ!!」
しほりセンパイはさらにエンジンがかかったように、ワタシの膣口と陰核を執拗に舐め回す。
──クンニだけでこんなに感じちゃうなんて……。よぉしッ!
ワタシは頭上にあるしほりセンパイの股間を腕を伸ばして引き寄せると、お返しとばかりに下から彼女の恥部に口を寄せる。
「きゃあッ! さくらちゃん!?」
反撃を受けたしほりセンパイは驚き、攻撃の手が止まる。
ワタシは彼女の陰唇を顔に埋めるとそこを押し広げ、あらわになった膣口に唇を這わせる。
「ダメぇ……そこはスゴく感じちゃうのぉ!」
しほりセンパイは嬌声を上げるけど、すぐに負けじとクンニを再開する。
ぴちゃぴちゃ! じゅちゅッ! じゅるるッッ!!
それからワタシたちはひたすらお互いを愛撫し続け、潤いを帯びた淫音が室内に響いていた。
以前社長さんからペッティングされたことはあったけど、同性同士でのセックスは初めてだった。
──こんなにも気持ちイイなんて思わなかった。
今のワタシは、とにかくしほりセンパイが愛おしかった。激しく彼女を求め、彼女もまたワタシを求めていた。
「しほりセンパイ、ワタシもう……イキそうです!」
「さくらちゃん、私もよ。一緒にイキましょう?」
ラストスパートをかけるように、お互い陰核など敏感な部分を激しく攻め合う。
そして──
「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」」
プシャアァァーーーーッッ!!
ほぼ同時に絶頂に達したワタシたちは、尿道から発せられた分泌液を互いに注ぎ合う。
はぁはぁ、と荒く乱れた呼吸を整えながら、ワタシたちは再び見つめ合う。
「ありがとう、さくらちゃん……」
「こちらこそありがとうございます、センパイ……」
ワタシたちは微笑み合い、唇を重ね合うのだった。
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