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第9話
雨の日の幻影
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その週末は、朝から冷たい雨が降っていた。
アスファルトを叩く雨音が、街全体の彩度を落としているような陰鬱な土曜日。
旭は、銀座の大通りを傘を差して歩いていた。
胸元には、服の下に隠したチェーンの手触りがある。その先には、黒川から贈られたプラチナのリングがぶら下がっている。
「……重蔵さん、今頃何してるかな…」
週末は会えない。それが2人の暗黙の了解だった。
黒川は「家には居場所がない」と言っていたが、それでも形式上の夫としての務めはあるのだろう。
旭は自分にそう言い聞かせ、黒川の好物である輸入チーズを買うためにデパートへ向かった。次の密会で、これを肴にまた彼に抱かれるのだ。そう想像するだけで、下腹部が甘く疼く。
デパートの正面玄関。
雨宿りをする人々でごった返す中、1台の黒塗りの高級車が滑り込んできた。
見覚えのあるナンバー。
旭の心臓が跳ねた。黒川の車だ。
(あ……)
声をかけようと1歩踏み出し、旭は凍りついた。
運転席から降りてきたのは、ラフな休日の装いをした黒川だった。スーツ姿の威圧感はないが、高価なニットを着こなすその姿は、渋い大人の男性そのものだ。
黒川は慣れた手つきで大きな傘を開くと、助手席のドアを開けた。
そこから降りてきたのは、1人の女性だった。
上品なベージュのコートに、手入れの行き届いた髪。年齢は黒川と同じくらいだろうか。派手さはないが、落ち着いた品格を漂わせている。
黒川の妻だ。
「……ありがとう、あなた。」
雨音にかき消されそうな距離だったが、女性がそう口元を動かしたのが見えた。
黒川は何も言わず、しかし自然な動作で傘を差し出し、彼女を雨から守るようにエスコートした。
相合い傘。
2人の肩が触れ合う距離。
そこには、黒川が旭に語っていたような「冷え切った殺伐とした空気」は微塵も感じられなかった。
あるのは、長年連れ添った夫婦だけが醸し出せる、圧倒的な「安定感」と「日常」だった。
(……嘘つき)
旭はショーウィンドウの陰に身を隠した。
心臓が早鐘を打つ。だが、それは恋のときめきではなく、鋭利な刃物で抉られるような痛みだった。
黒川は、旭の前では「獣」になる。飢え、渇き、旭を貪る。
けれど、妻の前での彼は、理性的で、頼りがいのある「立派な夫」の顔をしていた。
そのギャップが、旭に突きつけたのだ。
お前はただの「はけ口」に過ぎないのだと。あの日向の世界に、お前の居場所など一生ないのだと。
2人の姿が回転扉の向こうに消えていく。
旭の手から、買ったばかりのチーズの袋が滑り落ちた。
胸元の指輪が、急に鉛のように重く、冷たく感じられた。
***
その夜。旭のアパート。
部屋の明かりもつけず、旭はベッドの上で膝を抱えていた。
枕元のスマホが震える。
『今から行けるか?』
黒川からのメッセージだ。
拒絶すべきだ。あんな完璧な夫婦の姿を見てしまった後で、どの面を下げて会えばいい。
けれど、旭の指は、意思に反して『待っています』と打ち込んでいた。
30分後。チャイムが鳴る。
ドアを開けると、そこには雨に濡れた黒川が立っていた。
昼間の穏やかな表情とは違う、いつもの情欲を湛えた瞳。
「旭、会いたかった。」
黒川が濡れた身体のまま、旭を抱きしめる。
その瞬間、フワリと香った。
ムスクの香りに混じって、微かに残る、あの上品な女性の香水の残り香。
あるいは、家庭の匂い。
「……っ!」
旭の中で、何かが切れた。
「じゅうぞう、さん……!」
旭は黒川の首にすがりつくと、その唇を貪るように塞いだ。
自分からキスをするのは初めてだった。
驚く黒川を強引に部屋に引き入れ、服を脱がそうとする。
「おい、旭? どうした、そんなに急いで…」
「抱いてください……っ! 今すぐ、僕をめちゃくちゃにしてください!」
あの綺麗な奥さんの記憶を消したい。
自分が「2番目」だという惨めな現実を、快楽で塗り潰してほしい。
旭の悲痛な叫びに、黒川の目の色が変った。
「……発情したか。いい子だ…」
黒川が旭をベッドに放り投げる。
重量感のある巨体がのしかかり、旭の視界を黒く塗りつぶす。
そうだ、これでいい。この重みがある限り、僕は彼だけのものだと錯覚できる。
「見てください、ここ……まだ、昨日の痕が残ってるんです……」
旭は自ら服を肌蹴け、胸元のキスマークを晒した。
「上書きしてください……もっと、酷く……誰にも見せられないくらいに……っ」
「……ゾクゾクさせることを言う…」
黒川が低く唸り、旭の首筋に噛みついた。
痛みと共に走る快感。
旭は黒川の分厚い背中に爪を立て、血が滲むほど強く食い込ませた。
(奥さんは、こんなことしないでしょう?)
(こんな風に、獣みたいに鳴いたりしないでしょう?)
心の中で問いかけながら、旭は黒川を受け入れた。
黒川の太い楔が、旭の奥深くまで突き刺さる。
「あ、ぎぃ……っ! はげし、い……っ!」
「旭、旭……っ! お前の中は、どうしてこんなに熱いんだ……!」
黒川が、何かに怯えるように旭を求めてくる。
もしかしたら、彼もまた、あの「完璧な夫婦」という仮面に疲弊していたのかもしれない。
けれど、今の旭にそれを思いやる余裕はなかった。
ただ、身体の結合だけが、2人の繋がりの全てだった。
激しい情事の最中、旭の目から涙がこぼれ落ちた。
それに気づかないふりをして、黒川は旭の唇を塞いだ。
雨音は激しさを増し、2人の罪深い喘ぎ声を、世界から隠すように降り続いていた。
アスファルトを叩く雨音が、街全体の彩度を落としているような陰鬱な土曜日。
旭は、銀座の大通りを傘を差して歩いていた。
胸元には、服の下に隠したチェーンの手触りがある。その先には、黒川から贈られたプラチナのリングがぶら下がっている。
「……重蔵さん、今頃何してるかな…」
週末は会えない。それが2人の暗黙の了解だった。
黒川は「家には居場所がない」と言っていたが、それでも形式上の夫としての務めはあるのだろう。
旭は自分にそう言い聞かせ、黒川の好物である輸入チーズを買うためにデパートへ向かった。次の密会で、これを肴にまた彼に抱かれるのだ。そう想像するだけで、下腹部が甘く疼く。
デパートの正面玄関。
雨宿りをする人々でごった返す中、1台の黒塗りの高級車が滑り込んできた。
見覚えのあるナンバー。
旭の心臓が跳ねた。黒川の車だ。
(あ……)
声をかけようと1歩踏み出し、旭は凍りついた。
運転席から降りてきたのは、ラフな休日の装いをした黒川だった。スーツ姿の威圧感はないが、高価なニットを着こなすその姿は、渋い大人の男性そのものだ。
黒川は慣れた手つきで大きな傘を開くと、助手席のドアを開けた。
そこから降りてきたのは、1人の女性だった。
上品なベージュのコートに、手入れの行き届いた髪。年齢は黒川と同じくらいだろうか。派手さはないが、落ち着いた品格を漂わせている。
黒川の妻だ。
「……ありがとう、あなた。」
雨音にかき消されそうな距離だったが、女性がそう口元を動かしたのが見えた。
黒川は何も言わず、しかし自然な動作で傘を差し出し、彼女を雨から守るようにエスコートした。
相合い傘。
2人の肩が触れ合う距離。
そこには、黒川が旭に語っていたような「冷え切った殺伐とした空気」は微塵も感じられなかった。
あるのは、長年連れ添った夫婦だけが醸し出せる、圧倒的な「安定感」と「日常」だった。
(……嘘つき)
旭はショーウィンドウの陰に身を隠した。
心臓が早鐘を打つ。だが、それは恋のときめきではなく、鋭利な刃物で抉られるような痛みだった。
黒川は、旭の前では「獣」になる。飢え、渇き、旭を貪る。
けれど、妻の前での彼は、理性的で、頼りがいのある「立派な夫」の顔をしていた。
そのギャップが、旭に突きつけたのだ。
お前はただの「はけ口」に過ぎないのだと。あの日向の世界に、お前の居場所など一生ないのだと。
2人の姿が回転扉の向こうに消えていく。
旭の手から、買ったばかりのチーズの袋が滑り落ちた。
胸元の指輪が、急に鉛のように重く、冷たく感じられた。
***
その夜。旭のアパート。
部屋の明かりもつけず、旭はベッドの上で膝を抱えていた。
枕元のスマホが震える。
『今から行けるか?』
黒川からのメッセージだ。
拒絶すべきだ。あんな完璧な夫婦の姿を見てしまった後で、どの面を下げて会えばいい。
けれど、旭の指は、意思に反して『待っています』と打ち込んでいた。
30分後。チャイムが鳴る。
ドアを開けると、そこには雨に濡れた黒川が立っていた。
昼間の穏やかな表情とは違う、いつもの情欲を湛えた瞳。
「旭、会いたかった。」
黒川が濡れた身体のまま、旭を抱きしめる。
その瞬間、フワリと香った。
ムスクの香りに混じって、微かに残る、あの上品な女性の香水の残り香。
あるいは、家庭の匂い。
「……っ!」
旭の中で、何かが切れた。
「じゅうぞう、さん……!」
旭は黒川の首にすがりつくと、その唇を貪るように塞いだ。
自分からキスをするのは初めてだった。
驚く黒川を強引に部屋に引き入れ、服を脱がそうとする。
「おい、旭? どうした、そんなに急いで…」
「抱いてください……っ! 今すぐ、僕をめちゃくちゃにしてください!」
あの綺麗な奥さんの記憶を消したい。
自分が「2番目」だという惨めな現実を、快楽で塗り潰してほしい。
旭の悲痛な叫びに、黒川の目の色が変った。
「……発情したか。いい子だ…」
黒川が旭をベッドに放り投げる。
重量感のある巨体がのしかかり、旭の視界を黒く塗りつぶす。
そうだ、これでいい。この重みがある限り、僕は彼だけのものだと錯覚できる。
「見てください、ここ……まだ、昨日の痕が残ってるんです……」
旭は自ら服を肌蹴け、胸元のキスマークを晒した。
「上書きしてください……もっと、酷く……誰にも見せられないくらいに……っ」
「……ゾクゾクさせることを言う…」
黒川が低く唸り、旭の首筋に噛みついた。
痛みと共に走る快感。
旭は黒川の分厚い背中に爪を立て、血が滲むほど強く食い込ませた。
(奥さんは、こんなことしないでしょう?)
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心の中で問いかけながら、旭は黒川を受け入れた。
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「あ、ぎぃ……っ! はげし、い……っ!」
「旭、旭……っ! お前の中は、どうしてこんなに熱いんだ……!」
黒川が、何かに怯えるように旭を求めてくる。
もしかしたら、彼もまた、あの「完璧な夫婦」という仮面に疲弊していたのかもしれない。
けれど、今の旭にそれを思いやる余裕はなかった。
ただ、身体の結合だけが、2人の繋がりの全てだった。
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