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3章 中年は街を手伝わない
第17話 とりあえずレベル上げどうしようって話
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今日は冒険者ギルドに来ていた。
リースに相談したかったからだ。
この世界に来て最初の頃、狩りの仕方などを教わったこともあり、
どうやったらレベルを早く上げれるのかを教えてもらおうと思っていた。
「おぉシュウ久しぶりだな。元気にしていたか?」
「やぁリース、今日はちょっと相談したいことがあって来たんだ。」
久しぶりに師匠にあう弟子としては、なんだか気恥ずかしい感じがした。
「ちょっと待ってろシュウ。今の仕事片付けたら時間作るから。」
そういって手で冒険者ギルドに併設されたお食事処を指した。
--30分後--
「いや~書類仕事は苦手だ~。」
「そういえばリースはそういうこともできたんだね。」
「一応若いころは町にもいったからな。
まぁ森やダンジョンで狩りをしていたほうが気疲れしなくていい。
で相談って?」
「あぁちょっとどうやって鍛えればいいかわからなくて、
教えてほしいんだ。」
私はそういいながら自分のステータスボードを目の前のリースに見せた。
「あぁそういえば前にステータスボード見たときに、
なんだか可哀そうな人生をおくったんだな~って思ってたけど、
何かあったのか?」
そういいながらリースは近くにいたウエイトレスに飲み物を頼んでいた。
ステータスボードの下のあたり、特技欄のところを指で刺しながら
『これどうしよう?』的な感じで見つめてみた。
「おぉ、雷と土ってすごいじゃないか!天啓か?」
「いや、神殿長に加護を付けてもらったんだ。」
「加護か。なるほど、ってかお前いくらかかったんだ?」
「金貨150枚くらいかな。」
「だろうな。ってか私の今の全財産より多いぞw
いつの間にそんなに金持ちになったんだ。メシおごれよ!」
「いや、前に褒賞をもらった時からほとんど使ってなかったから。
っていうかほとんど今回の加護に使ってしまったんだけど。」
今回の加護で私の全財産の約半分を一気に消費してしまった。
まぁあと半分は残ってるけど。
「しかし、レベルが低いせいでMPが足りなくて、実質使えないんだよ。」
「なるほど、それでレベル上げをしたいということだな。」
「うん。なんかいい方法はないかな?」
少しだけ考えたようにしてリースは、
冒険者ギルドで受付をしているリーアを呼んだ。
「リーア、とりあえず登録用紙と、
ダンジョンの5階層まででとれる素材の依頼を集めてほしい。」
「あっシュウさん。こんにちは。
登録用紙と5階層までの依頼ね。了解。」
リーアはテキパキと準備をして、登録用紙とペン、数枚の依頼書を持ってきてくれた。
「で、誰が登録するの?」
リーアはリースに向かって『誰々?』といったそぶりを見せる。
その問いに対してリースはすーっっと私の方を指した。
「えっ?シュウさん?今から?今更?」
なんか変な人を見るようにじと~っとシュウを見ていた。
それもそのはずで基本的には15歳くらいから冒険者ギルドに登録し、
30代後半には大体の冒険者は引退する。
40代の新規登録者なんて、おじいちゃんがトチくるっているというレベルなのだ。
「まぁまぁリーアが言いたいことはわかるが、年齢的に上限はない。
もともとスカンクウルフくらいなら単独で狩れるんだから。
冒険者をしてレベルを上げたほうがいいだろう。」
そういうとリースが席を立ち、何やら自分の机の方に向かっていった。
とりあえずリーアの前で必要事項を書き込んでいく。
「レベル3??なに?赤ちゃん?おじいちゃんなのに赤ちゃん?」
まぁ確かにそうなるよな。ふつうは15歳でギルド登録する際には、
大体の登録者はレベル15程度。
レベル3とはいわゆる3歳児なので、そもそも冒険者登録なんてできない。
まぁ当然の反応なのだ。
とはいえ、冒険者登録資格としては、
年齢的な下限はあるもののレベル的には下限も上限もない。
私は年齢は十分に満たしているようだが、明らかにレベルが低いという
何とも変な状態なのだ。
少しして、リースが戻ってきた。
「はいこれ!」
リースが白い紙を出してきた。
そこには『ダンジョン入場許可証』と書いてあり、
『シュウイチ・サカイのダンジョンへの入場を冒険者ギルド長権限により許可する。』
と記載してある。
「まぁそれが一番レベルを上げるのには早いな。
うちにたまってた依頼もはけるし、お互いいいことだ。」
リースが『私はひらめきの天才だ』というように、
得意げに『ウンウン』うなずいている。
「といってもシュウはレベルが低いので、
念のため最初は私が一緒に行ってあげよう。
明日の今くらいにダンジョンに入る準備をしてきてくれ。」
そういって一つ伸びをしたかと思うと、
"問題解決"とばかりにウェイトレスが持ってきたお茶をすするのであった。
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