中年はチートなしでもなんとかなる -異世界に来たので欲望のまま生きてみる-

ながれ

文字の大きさ
17 / 101
3章 中年は街を手伝わない

第17話 とりあえずレベル上げどうしようって話

しおりを挟む

お気に入り設定ありがとうございます。
誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

-------------------------------------------------------------

今日は冒険者ギルドに来ていた。
リースに相談したかったからだ。

この世界に来て最初の頃、狩りの仕方などを教わったこともあり、
どうやったらレベルを早く上げれるのかを教えてもらおうと思っていた。

「おぉシュウ久しぶりだな。元気にしていたか?」

「やぁリース、今日はちょっと相談したいことがあって来たんだ。」

久しぶりに師匠にあう弟子としては、なんだか気恥ずかしい感じがした。

「ちょっと待ってろシュウ。今の仕事片付けたら時間作るから。」

そういって手で冒険者ギルドに併設されたお食事処を指した。

--30分後--

「いや~書類仕事は苦手だ~。」

「そういえばリースはそういうこともできたんだね。」

「一応若いころは町にもいったからな。
  まぁ森やダンジョンで狩りをしていたほうが気疲れしなくていい。
  で相談って?」

「あぁちょっとどうやって鍛えればいいかわからなくて、
  教えてほしいんだ。」

私はそういいながら自分のステータスボードを目の前のリースに見せた。

「あぁそういえば前にステータスボード見たときに、
  なんだか可哀そうな人生をおくったんだな~って思ってたけど、
  何かあったのか?」

そういいながらリースは近くにいたウエイトレスに飲み物を頼んでいた。

ステータスボードの下のあたり、特技欄のところを指で刺しながら
『これどうしよう?』的な感じで見つめてみた。

「おぉ、雷と土ってすごいじゃないか!天啓か?」

「いや、神殿長に加護を付けてもらったんだ。」

「加護か。なるほど、ってかお前いくらかかったんだ?」

「金貨150枚くらいかな。」

「だろうな。ってか私の今の全財産より多いぞw
  いつの間にそんなに金持ちになったんだ。メシおごれよ!」

「いや、前に褒賞をもらった時からほとんど使ってなかったから。
  っていうかほとんど今回の加護に使ってしまったんだけど。」

今回の加護で私の全財産の約半分を一気に消費してしまった。
まぁあと半分は残ってるけど。

「しかし、レベルが低いせいでMPが足りなくて、実質使えないんだよ。」

「なるほど、それでレベル上げをしたいということだな。」

「うん。なんかいい方法はないかな?」

少しだけ考えたようにしてリースは、
冒険者ギルドで受付をしているリーアを呼んだ。

「リーア、とりあえず登録用紙と、
  ダンジョンの5階層まででとれる素材の依頼を集めてほしい。」

「あっシュウさん。こんにちは。
  登録用紙と5階層までの依頼ね。了解。」

リーアはテキパキと準備をして、登録用紙とペン、数枚の依頼書を持ってきてくれた。

「で、誰が登録するの?」

リーアはリースに向かって『誰々?』といったそぶりを見せる。
その問いに対してリースはすーっっと私の方を指した。

「えっ?シュウさん?今から?今更?」

なんか変な人を見るようにじと~っとシュウを見ていた。

それもそのはずで基本的には15歳くらいから冒険者ギルドに登録し、
30代後半には大体の冒険者は引退する。
40代の新規登録者なんて、おじいちゃんがトチくるっているというレベルなのだ。

「まぁまぁリーアが言いたいことはわかるが、年齢的に上限はない。
  もともとスカンクウルフくらいなら単独で狩れるんだから。
  冒険者をしてレベルを上げたほうがいいだろう。」

そういうとリースが席を立ち、何やら自分の机の方に向かっていった。

とりあえずリーアの前で必要事項を書き込んでいく。

「レベル3??なに?赤ちゃん?おじいちゃんなのに赤ちゃん?」

まぁ確かにそうなるよな。ふつうは15歳でギルド登録する際には、
大体の登録者はレベル15程度。
レベル3とはいわゆる3歳児なので、そもそも冒険者登録なんてできない。
まぁ当然の反応なのだ。

とはいえ、冒険者登録資格としては、
年齢的な下限はあるもののレベル的には下限も上限もない。
私は年齢は十分に満たしているようだが、明らかにレベルが低いという
何とも変な状態なのだ。

少しして、リースが戻ってきた。

「はいこれ!」

リースが白い紙を出してきた。
そこには『ダンジョン入場許可証』と書いてあり、
『シュウイチ・サカイのダンジョンへの入場を冒険者ギルド長権限により許可する。』
と記載してある。

「まぁそれが一番レベルを上げるのには早いな。
  うちにたまってた依頼もはけるし、お互いいいことだ。」

リースが『私はひらめきの天才だ』というように、
得意げに『ウンウン』うなずいている。

「といってもシュウはレベルが低いので、
  念のため最初は私が一緒に行ってあげよう。
  明日の今くらいにダンジョンに入る準備をしてきてくれ。」

そういって一つ伸びをしたかと思うと、
"問題解決"とばかりにウェイトレスが持ってきたお茶をすするのであった。

しおりを挟む
感想 148

あなたにおすすめの小説

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

処理中です...