中年はチートなしでもなんとかなる -異世界に来たので欲望のまま生きてみる-

ながれ

文字の大きさ
57 / 101
6章 中年は領主になる

第57話 久しぶりに会うって話

しおりを挟む

お気に入り設定ありがとうございます。
誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

-------------------------------------------------------------

それから私は適当にフランシスで5日ほど過ごして王城に向かった、
ちょうど手紙が届いて1週間程度である。
普通に馬車で王都に到着するにはかなり早いくらいの日数だが、
実はフランシスの家から徒歩15分である。

門番に招聘状を見せて案内されるたあと
しばらく待合室のようなところで待たされ、
謁見の間へと通された。

数か月前にサンジェルマン伯爵とルマン伯爵と一緒に来た場所ではあるが、
あの時と違い、多くの騎士や教会の人々などがその脇に立っている。

『ブランディング伯よ、この度の働き誠に見事であった。
まさかあのダットン伯がダンジョンを隠し持っていようとは、
さすがのわしも気が付かなんだ。この度のそちの働きを称え、
旧ダットン領であったベガスの街とこの勲章をそちに授ける。』

「は!謹んで賜ります。ありがたき幸せ!」

まぁ儀式的なものである。
既にベガスの街の統治はサーシャが頑張ってくれている。



勲章の授与を受け、謁見の間を退室した。
とりあえず自宅にでも戻ろうかと王城の廊下を歩いていると
一人の女性神官に呼び止められた。

ルマンの街でぼったくられたユーリーさんによく似ている。
あまりいい思い出ではない。

『あの、ちょっとお待ちください!』

「はい?私ですか?」

『そうですとも、ブランディング伯。いえサカイさん。』

「えっ???」

『もしよろしければ今夜私の部屋に来ていただけますか?教会本部の3階一番右側の部屋ですので。』

そういってその女性神官は去っていった。

私はこの世界に来て、チェスター村で過ごし、この王都まで来た。
チェスター村のみんなは私は『シュウ』と呼ぶ。
確かにステータスボードには当初『シュウイチ・サカイ』と記載されていたし、
王様から伯爵を授与される際にはさすがに偽名じゃ悪かろうと思い、
ルマン伯の手前もあるので本名として『シュウイチ・サカイ』を名乗っている。
ましてや一応サーシャとの婚姻という事で今では『シュウイチ・ブランディング』となっている。
しかし、今私が持っているギルドカードなどはすべて『シュウ』。
私の現世の頃の苗字である『サカイ』を知っている人は実は少ない。はず。

あの女性神官はなぜ私を『サカイ』の方で呼んだのだろう。

私は何とも言えない不安と疑問を抱えながらも夜になるのを待って教会本部に行った。

教会本部の建物は非常に大きく、また深夜でも扉は開けられている。
一応信者であれば24時間いつでもそこに来ることができる。

私は本部棟の3階を目指し、謎の女性神官の部屋らしき場所を訪れた。

<コンコン>

『あっいらっしゃーい。ささ部屋に入って。』

椅子をすすめられそこに座るとお茶を出された。
部屋としては非常に豪華で広い。全面に赤い絨毯。
椅子やテーブルも非常に高価な物であろう感じがバンバン伝わってくる。

『あら、なんだか変な感じね~。久しぶりだし、こっちで会うのは初めてだから忘れちゃったかしら。』

謎の女性神官はニコニコしながら、横に座ってお茶を飲み始めた。
私は訳が分からずにただ、きょとんとしながらも、お茶を一口飲む。

『私よ。ユリ。バーエリスのママの。』

最初は全く訳が分からなかった。

<バーエリス?ママ?ユリ?>

記憶の中から何とかそれを思い出そうと考えてみると、一つの結論に達した。

「ユリママ!!!!?」

『あっ思い出した?もう忘れるなんてひどいわ~。』

「えっ?で?えっでも?」

『ふふふっ。まぁじゃあ思い出してくれたところで、『バインド!』』

ん?いきなりの拘束魔法である。なんだかいろいろ頭の中でパニック状態である。

----カチャカチャ、ガチャン!----

『とりあえず、魔封じの腕輪とちょっと椅子に拘束させてもらうわね。』

「えっ?あっ。えっ???」

最初の『バインド』の魔法くらいなら何となくいつでも外せた。
しかし、なぜか左腕に腕輪らしきものをはめられ、手錠のようなもので椅子に固定された。

私の目の前でニコニコしながら話しながら
私に向かってまぁまぁまぁといいながら私の服を脱がせにかかる。

ものの数分で私は素っ裸にされた。

椅子は床に固定されているようでピクリとも動かない。
服を脱がせ終わった後で右手や両足も手錠で椅子に固定された。
もちろん身代わり石のブレスレットも外された。

私の固定が終わるとおもむろに服を脱ぎ始め、ユリママも私も二人して裸で部屋の中にいた。

それから1時間くらいだろうか、私はひたすらユリママに弄ばれ、ユリママは一人で楽しんでいる。

ひとしきり私で楽しんだ後、ユリママは私に今回の経緯や、今起こっていることなどを
おもむろに話し始めた。
しおりを挟む
感想 148

あなたにおすすめの小説

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

処理中です...