現実だと思っていたら、異世界だった件

ながれ

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第1章 初めての町(タカギ)

第6話 ステータスやらスキルやらを見てみた件

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『まぁまずはお主の適性診断と、スキル診断じゃな。』

「適性診断とスキル診断?」

俺は長い映画を見せられて少しぼーっとした感覚の中で、
自分に秘められた能力があるなんていまだに信じられない様子で
執務室の床に座っていた。

シズネ先生はお茶を机に置き、
ヘッドセットを木箱に収めて先ほどの棚へ戻す。
次に別の木箱を取り出して、水晶玉のようなものを取り出していた。

『まずは、心の中で [ 能力値確認 ] と念じるのじゃ。』

俺はおばあちゃんに言われるがままに心の中で能力値確認と念じた。

すると昔、ゲームで見たようなステータス画面が出てきて、
そこには俺のものと思われるステータスが表示されていた。

 名 前:スメラギ=ヤスト (17歳)
 種 族:人類(第4世代)
 職 業:学生
レベル:1

HP:126/130
MP: 72/ 72
状態:健康

体力: 24
腕力: 17
脚力: 19
知力: 42
 運: 11

[ユニークスキル]
[魔物作成]

[パッシブスキル]
なし

[コモンスキル]
投擲

「おわっ!なんか出た。」

『ほうほう、よかったの~お主は人類の血が濃ゆいようじゃ。』

「えっ?」

『もともと能力値確認のスキルは人類にはみなあったのじゃ。
 しかし、人類のスキルを恐れたクレインがあちらの世界では見えないように
 認識操作しとったんじゃ。まぁあちらの世界自体はただの精神世界じゃが、
 魔法やスキルといった概念そのものがなかったからの~。』

「はっは~??」

『ちなみに魔法の類はサルバの民のスキルじゃ。
 しかし、人類のように能力値を確認することができなかったから、
 練習して身に着ける程度の認識だったらしいがの~。
 まぁ能力値確認ができたならお主は人間よりじゃ。
 それではそのままこの球体に触れてみるのじゃ。』

シズネ先生は先ほど取り出した水晶を俺の手元に持ってくる。

すーっつとその水晶玉が淡い光を発して、やがてもとに戻った。

『どれどれ。。。』

俺から光が収まった水晶を受け取るとそれを持ったまま机の方に戻り
何やらおまじないを唱えた。

再度水晶が輝いたかと思うと、また落ち着いた。
シズネ先生は水晶を木箱に戻し、棚に片付けた。

そして、机の上の紙を1枚取り、こちらに見せてきた。

そこには先ほど見えたステータスの内容が記されていた。

「あっ俺のステータス。」

『ふむ。そうじゃ。先ほどの水晶によって
 他人にもお主のステータスが見えるようにこうして
 紙に書き出すことができる。どれどれ、少し見てみるかの。』

俺のステータスが書き出された紙を見つめながら
シズネ先生は『う~む』と少し険しい顔をする。

『お主の [ 魔物作成 ] というユニークスキルは聞いたこともないが、
 他の数値ははっきり言って弱いの~~。
 まぁできても今は斥候くらいしかないの~。」

<コンコン!マイコです。ただいま参りました。>

ちょうど俺のスキルシートとシズネ先生がにらめっこしていると
執務室の入り口をノックする音が聞こえた。

『はいよ~入りな~』
シズネ先生の相変わらずなおっとりした声が響く。

<ガラガラガラ>

背はユリより少し低いのだろうかしかし、
年齢的にはユリよりもかなり年上というか、
ユリを10歳くらい年を取らせたような女性がそこに入ってきた。
先ほどの声で察するにマイコさんなんだろう。

『先生、新たに見つかったヤストさんの方はいかがですか?』

『おぉちょうどいま能力値を書き出したところじゃ。』

『どれどれ・・・ひく、、まぁ最初はだれでもこんなもんですよ。はは』

少し期待外れだったのだろうか、マイコさんは俺の方を見て
少しだけ作り笑いを浮かべると再度、その紙に目を移した。

『先生、この [ 魔物作成 ] っていうユニークスキルはどんなものなんですか?』

『わしもよく知らんスキルじゃの~。
 まぁ文字内容的には魔物を作り出すスキルかの~?』

『魔物を作れるんですか?それって面白そうですね。』

なんだか俺が知らんところで会話が繰り広げられていく。

『どれ、ヤストや、心の中で魔物作成と念じてみるのじゃ。』

俺は先生から言われるままに、心の中で魔物作成と念じてみた。

・・・・・

何も起きなかった。

『『????』』

二人は俺の方を不思議そうに見ているが何も起こらない。

「あの~念じてみたんですが何も起こりません。」

『ん~スキルが不明じゃから発動条件が分からんの~。』

『まぁそのうち使い方が分かるようになるかもしれませんね。』

少しひきつった顔でマイコさんがフォローしてくれている。
ちょっとだけ何もできない自分が恥ずかしい。

『とりあえずこの能力値ならまずは斥候部隊に入ってもらって
 徐々に力を蓄えてもらうかの。』

『そっそうですね。私からカザンさんには伝えておきますね。
 そっそれじゃあ彼にこの後ここでの生活についてなど
 いろいろ教えておきますね。』

『おっおおう、頼んだよ。』

シズネ先生はマイコさんに俺のことを一任したようで、
どうやら俺はこの先、斥候部隊に配属されるようだ。

『じゃぁヤストさんこちらにどうぞ。』

「はい。」

執務室でシズネ先生にお礼を言って、
とりあえずマイコさんに付いていくことになった。

3階の廊下をマイコさんと歩く。

『ヤストさんって17歳だったわよね~。』
「はい。」
『ユリのことお願いね~。』
「はっはい。」

お願いされたのは嬉しいが今朝のキスを思い出し、
何となくソワソワしてしまう。

「マイコさんはユリさんのお姉さんか何かですか?」

『あら嬉しい事言ってくれるわね。ユリは私の娘よ。』

「えっ?」

まぁどことなく面影が似ているので家族なんだろうとは
思ったけどまさかお母さんとは思わなかった。
それくらいマイコさんは若く見える。

俺はマイコさんに付いて1階の部屋まで案内された。

それからは怒涛のお勉強タイムとなった。
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