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第1章 初めての町(タカギ)
第10話 初めて夜伽をやっちゃう件
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しっかりと体を洗ってから、タオルドライで吹き上げた。
ミサカさんが清潔になるクリーンの魔法までかけてくれたので、
身体も髪もさらっさらでピカピカである。
なんだか、自分の部屋に戻るだけなのに、
サルサさんとブライアントさんの薬のせいで心臓がバクバクする。
自分の部屋の引き戸を開けるとそこに既にユリが待っていた。
「わぁ、ユリもう来てたんだ。待たせてごめん。」
『いや、あの、さっき来たところだから。』
まぁ確かに、シフトが決まったのはさっきお風呂に入る少し前なので
多分1時間くらいしかたっていないとは思う。
「あっその~俺ちょっと言いにくいことがあるんだけど・・」
『えっ?あっちょっと待ってね。』
俺の言葉を遮ると、ユリはもってきていたお泊りセットのようなものの中から
こぶし大の石を取り出して、魔力を込めた。
こぶし大の石から光が出て、ちょうど部屋全体を包む感じになった。
「そっそれ何?」
『あっこれは防音の魔晶石よ。
これでこの部屋の音は外に聞こえないから話しても大丈夫。』
確かに、まぁネカフェ風の小部屋が乱立しているわけだから、
防音とかも大事だよね・・・たぶん。
『で、話ってなに?』
「あの~、えっと俺初めてなんだ。ちょっと下手くそかもしれないけど
その~怒らないでくれると助かる。」
ユリは少し頬を赤らめながら、少しうつむいた。
『わっわたしもそんなに経験あるわけじゃないから、ゆっゆっくり頑張りましょ。』
なんだか二人してモジモジしてしまった。
多分、ブライアントさんあたりに見られていたら、
『がばっと行け!がばっと!』なんて怒られそうな感じだ。
まぁこんな雰囲気になったのも大先輩カザンさんの入れ知恵なんだが・・・
カザンさん曰く、
『まぁ初めてなもんはしょうがないし、誰にでも初めてはある。
そこは変に隠さずに正直に言った方が誤解がなくていいと思うぞ!』
とのことだったからだ。
とりあえず、ユリがベッドに座っていたのでその横に並んで座る。
ブライアントさんの薬のせいで今すぐ心臓が口から飛び出しそうなほど
バクバク言っている。
『そっそうよね。私からリードするね。』
ユリはそういって俺の唇に唇を重ねた。
ゆっくりとユリが体重を預けてくる。
重ね合わせた舌が俺の体中の力を奪っていく。
そのまま、ゆっくりとベッドに横になった。
ユリが『えへへ』とはにかみながら、俺の服を少しづつ脱がしてくれる。
気が付くと、俺を救出してくれた時のまま、生まれたままの姿の俺が居た。
ゆっくりとユリの肌が俺の肌に重なって、
お互いの体温がかなり高いことを感じる。
それから、ゆっくりと抱き合いながらユキとひとつになった。
実際には昨日初めてユキと会ったのに、
全然嫌とかいう気持ちもなく本当にただ気持ちよかった。
何度も何度もお互いに果ててしまうけど、
それでももっとくっついていたくって、
お互いがお互いを求め続けた。
どのくらいの時間、二人で求め合っていたのかは分からなかった。
でもそのままお互いに抱き合ったままいつの間にか眠りについた。
目覚めて時計を見ると、10時だった。
多分お風呂から上がった時間が夜の10時くらいだったから、
それから色々あって爆睡して、気が付いたら12時間経っていた。
横には生まれたままの姿のユリがいる。
左腕の上にあるユリの前髪を残っていた右手でそっと掻き上げてから、
ゆっくりと唇を重ねた。
『んっ?ん?』
そっと唇を離して、目を開けたユリを覗き込むような感じで昨日の仕返しをしてみた。
「こうやって起こされる方がうれしいのかな?」
ユリは何も言わず耳を真っ赤にしながら俺の胸に額を付けた。
俺はちょっと楽になった左手でそっとそのままユリを抱きしめると、
ユリはさっきよりも強く抱き着いてきた。
しばらく抱きしめていると、ユリが『仕返し!』といって唇を重ねてきたので
そこからもう何度か二人でつながった。
気が付くと11時少し回ったくらいだったので、
二人でお風呂に入ろうという事で、一度服を着て、1階の浴場まで行った。
二人とも汗をたくさんかいたのでお互いの背中を洗いっこして
湯船に浸かっていると、マイコさんとサルサさんがちょうどお風呂に入ってきた。
「あれ?食事の支度は?」と俺が思ったところで、
昨夜はサルサさんも夜伽だったらしく、今までマイコさんと頑張っていたそうだ。
ちなみに夜伽の翌日はパートナー同士休みになるらしい。
今日の朝食は料理ができる別の女性が担当してくれているらしい。
本当は今夜夜伽の予定だったらしいが、俺の夜伽が昨夜になったことで
マイコさんもそれに合わせてシフトをずらしたらしい。
ちなみにサルサさんは4日開いていたらしいので大丈夫とのこと。
なんか、俺が初めて知った現実世界ではいい意味で、
性的にも恋愛的にも、お互いが尊重し合ったオープンな倫理観のようだ。
一緒にお風呂に入っていたユリを見て、
マイコさんが『ユリを大切にしてくれてありがとね。』と耳元でささやいてくれた。
その時にマイコさんの胸が俺の腕に当たって、
また元気になりそうなのを『必死で抑えてみた。』
という事はユリには言えない気がした。
ユリは『今日のお休みはちょっとやりたい事があるという事で、
物資保管庫や売店の方へと向かっていった。
俺は先に昼食を済ませてしまおうと思い食堂に向かった。
今日は別の人が作ったと言っていた料理だったが、
昨日食べた料理と同じくらい、本当に美味しかった。
ただ休むとかじゃなく、休んでもちゃんと回るようにできている
体勢に僕はちょっと驚いてしまった。
食堂での昼食を丁度食べ終わろうとしていた頃、ユリも食堂へやってきた。
「おう、物資保管庫の方はどうだった?」
『うん。みんな忙しそうだったけど、特に問題なさそうだったよ。』
「そうか。ユリは斥候部隊なのにたまに物資保管庫も面倒見たりしてるの?」
『まぁちょっと受け取りたい物資もあったし、今日は休みだから・・』
いつもより少しだけお互いに親しみを持って会話をしながら
昼食を終えた。
『ちょっとプレゼントしたいものがあるから部屋で待っててね。』
食堂から3階へ向かう間にユリから何かプレゼントがあると言われた。
特に今日の予定などがあるわけではないので、
快く返事をして部屋に戻った。
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