現実だと思っていたら、異世界だった件

ながれ

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第1章 初めての町(タカギ)

第11話 初めてバトってみた件

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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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『ちょっとプレゼントしたいものがあるから部屋で待っててね。』
とユリに言われて部屋に戻ってきた。

部屋に戻って10分ほどすると、ユリが部屋を訪ねてきた。

『ごめんね。少し荷物がかさばっちゃって。』

ちょっと砕けた表情のユリが皮袋を手に入ってきた。

「プレゼントって言ってたけど何?」

ユリが手にした皮袋が思ったより大きかったので、少し驚きながら
ユリに訪ねてみた。

『えーっとまぁ色々あるんだけど、まずは着替えをあと2揃え。
 あと替えのタオルと、洗面用具・・・』

皮袋からは次々と品物がベッドに並べられた。
着替えもほとんどない状態だったのですごく助かる。
ユリの話では、本来、斥候や狩猟に出かけて、素材を採取し、
それを換金しながら徐々にそろえるものらしいが、
リカントという事もあり、シズネさんが特別に5000円程度の物資を
提供してくれたようだ。
一応、仮という事もあるが、夜伽などをこなして、
タカギに貢献してくれているということで出してくれたようだ。

『で、最後はこれ、[ヒバリチョウの羽] 。』

最後に皮袋から出てきたのは、小さな青い羽だった。

「これはなに?羽ペン?」

『まぁこれは記念品みたいなものなんだけど・・・
 女性が生きている間に大体10人のパートナーの子供を産むの。
 丁度ヒバリチョウという魔物の羽は1羽から14枚取れてね。
 自分と母親。それと自分のパートナーになった人に
 自分が生まれて初めて取ったヒバリチョウの羽をプレゼントする風習があるの。
 ヒバリチョウの羽は全部青みがかった羽なんだけど、
 1羽1羽微妙に色や形が違うから、お揃いの羽をもった人は
 現パートナーか元パートナーだっていうのが分かるの。』

「へ~つまりこれは俺がユリのパートナーになった証ってことになるのか。」

『えへへっ。そう。これからも沢山可愛がってね。』

その笑顔がなんだか凄く可愛くて、お風呂から上がった後なのに
それから何度か抱きしめ合った。

昼を過ぎて3時ごろ、結局昨日の夜からず~っとユリと一緒に居たことに気づいて
「ユリは今日の予定とか大丈夫なの?」と聞くと。
『あっ、どうしても次の休みにしたいことがあったんだ!』
とベットから飛び起き、部屋に戻る準備を始めた。

聞いてみると、今日はどうしても色々と売店で買い出しをしたいとのこと。
普段は斥候部隊で外出することが多く、今までちゃんとしたパートナーもいなかったので
なかなか休みが取れなかったらしい。

『ヤストは疲れてるだろうから、ゆっくりしてていいよ。』
といってもらえたので、部屋で一眠りしてから、夕食前に合流しようという事になった。

ユリが出かけた後のベッドで、もらったヒバリチョウの羽をくるくる回しながら眺めていた。

羽をくるくるしていると、意識の中で何かメッセージのようなものを感じた。

[ヒバリチョウの素材を入手しました。魔物作成を行いますか?(消費MP 50)]

俺は、自分のユニークスキルにあった魔物作成のスキルが発動できることを
直観的に理解できた。
俺は慌てて飛び起きて、1階にいるであろうミサカさんにこのことを伝えようと部屋を出た。

「あの~お忙しいところすみませ~~ん!」

1階の食堂からさらに奥にある魔道部門の部屋を訪ねた。

『あれ?ヤスト君じゃないか。どうした?今日はパートナー休暇じゃなかったっけ?』

「あっちょっと自分のスキルに関して分かったことがありまして、
 少しお話がしたいと・・・」

『えっ?スキルってあの魔物作成ってやつ?あっちょっと食堂で待ってて。
 すぐ予定を開けるから。』

ミサカさんは一度部屋の奥に行くと何やら女性の人と少し話をしに行ったので、
俺は食堂でミサカさんを待つことにした。

10分くらいしてミサカさんが食堂に来てくれた。

『で、分かったことってどんなこと?』

ミサカさんは昨日のお風呂でかなり打ち解けてくれたようだ。

「あの~これなんですけど。」

俺は先ほどユリからもらったヒバリチョウの羽を取り出す。

『あ~ヒバリチョウの羽だね。ユリちゃんからもらったの?』

「あっはい。で、これを見ていて感じたんですけど、
 こういった魔物の素材があればそこから魔物が作成できそうなんです。」

『えっ?素材から魔物を作れるの?』

ミサカさんは『ん~~』と少し考えこんでから、
『ちょっと待ってて』といって一度食堂から出ていった。
しばらくして、杖を持ったミサカさんが戻ってきて、
『一度外に出よう。』と誘ってくれた。

1階のシャッターを開けてもらい、町の外に出た。

『じゃあ一度やってみようか。
 まぁヒバリチョウならそんなに用心することもないんだけど、
 さすがに建物の中でやるのはね。』

そういって、ミサカさんは少し杖を強調して見せた。

「あっはい。まぁそうですね。魔物ですもんね。」

そういって俺はそのヒバリチョウの羽を見つめながら、
魔物作成を行うと心の中で念じる。

ユリからもらったヒバリチョウの羽が輝き、徐々に光が収束する。

先ほどの羽のサイズより一回り大きいヒバリチョウがそこに姿を現した。

ミサカさんが杖を構えて警戒する。

俺の手のひらに出てきたヒバリチョウは少し戸惑った様子を見せると
俺の手から離れ、少し離れたところから、俺をにらみつけてきた。

「えっ?」
次の瞬間ヒバリチョウが俺めがけて突進してきた。思った以上に速い!
俺は右肩にくちばしの直撃を受けたが、
直前にミサカさんが何らかの魔法をかけてくれたようでそれほど痛くなかった。

俺は少しよろけると、その場に膝をついた。
俺から5メートルほど離れたところでヒバリチョウがこちらをにらんでいる。
大きさは手に乗るほどでそれほど大きくない。
ヒバリチョウがいる場所に火の玉が飛んできた。ミサカさんが放った魔法なのだろう。

ヒバリチョウはひらりと火の玉を躱す。
そしてまた俺めがけて飛んできた。
俺はとっさに右手で、地面にあった石を拾い、
飛んでくるヒバリチョウを真正面から力いっぱい殴った!

バキッ!

石で木をへし折ったような鈍い音がした。
見ると俺から2メートル左に首が変な方向に曲がった鳥がピクピクと痙攣していた。

『ヤスト君!とどめを!』

ミサカさんの声で我に返り、持っていた石を再度ヒバリチョウの頭の上に振り下ろした。

「はぁはぁはぁはぁ。びっくりした~。」

『はははっ!ヤスト君お見事!初の狩り成功だね。というか羽から魔物ができたね!
 なかなか面白いユニークスキルだ!もう一回できる?』

ミサカさんは極めて落ち着いた雰囲気で俺を見守っている。

俺は地面に横たわるヒバリチョウの頭に生えている飾り羽を一つ取った。

魔物作成をやろうとしたが、なんだかMPが足りない気がしたので能力値確認を行った。

 名 前:スメラギ=ヤスト (17歳)
 種 族:人類(第4世代)
 職 業:学生
レベル:2

HP:126/138
MP: 22/ 77
状態:健康

体力: 27
腕力: 20
脚力: 21
知力: 42
 運: 13

[ユニークスキル]
[魔物作成]

[パッシブスキル]
なし
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