現実だと思っていたら、異世界だった件

ながれ

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第1章 初めての町(タカギ)

第12話 タウンリング貰ってお買い物してみた件

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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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何となく不格好にもヒバリチョウを倒した俺は自分のステータスを確認し、
見守ってくれているミサカさんに応えた。

「あ~魔物作成には多分MPが必要みたいです。俺はまだほとんどMPがないので、
 今日は無理みたいです。でも、なんだかレベルが上がりました。」

『えっ?MPが必要なんだ。ほ~なるほどなるほど。で今のでレベルも上がったと・・・』

何やらミサカさんがブツブツ言いながら独り言を言いだした。

今倒したヒバリチョウの羽はユリからもらったヒバリチョウの羽にそっくりなんだけど
1羽1羽色や形が違うと言っていたから、「もしユリの羽と違ったらどうしよう?」などと
変な心配事が頭をよぎった。

『まっまぁMP不足で出せないなら仕方ないね。
 じゃあとりあえずその倒したヒバリチョウをもって帰ろうか。』

タカギに戻り、1階の物資保管庫の方にミサカさんがついてきてくれた。
魔物の素材などはここで査定して買い取ってくれるようだ。

『おや。ヤスト君とミサカじゃないか。どうしたのじゃ?』

『いや、今しがたヤスト君が初めての獲物を狩ったのでね。教えるついでに付き添ってきた。』

『おぉ、もう魔物を倒したのかい?どれどれ。』

俺は、石で頭をたたき割ったヒバリチョウをブライアントに見せた。

『おぉヒバリチョウか。ん~ちょっと狩り方が雑じゃから800円といったところかの。』

ブライアントさんはヒバリチョウを受け取ると、部屋の中の人に指示をして早速解体を始めてくれた。

『おぉっとそうか、まだヤスト君にはタウンリングがないんじゃったな。
 ちょっと待っておれ。』

ブライアントさんは何やら後ろの小棚を開けて指輪を取り出すと、
ステータスを転写した水晶のようなものの上で何か処理をしてくれたようだ。

『ほれ、これがお前さんのタウンリングじゃ。800円は既に入金済みじゃから。
 これからも沢山、素材を持ってきてくれな。』

ブライアントさんから指輪を受け取ると、横でミサカさんが大きく頷いてくれた。
俺が初めてこの町に来て自分で稼いだお金は800円だった。

物資保管庫でブライアントさんに挨拶を済ませてからミサカさんと話しながら食堂に戻った。

『まぁ、魔物の素材があればMPを消費してその素材の魔物を作成する能力という感じかな。』
ミサカさんが冷静に俺のユニークスキルを分析してくれた。
ヒバリチョウは攻撃力はさほど高くないが、とにかく素早く、なかなか攻撃があたらないが、
斥候のなり立ての人などが、1人前になるための試練として狩ったりする魔物だそうだ。

もうすぐ夕食なのと、あまり長い時間魔道部を空けてもいけないだろうという事で、
『より細かい分析は明日また話そう。』という事になった。

ミサカさんと解散した後、俺は一度部屋に戻り、今日自分で倒したヒバリチョウの羽を
ユリがくれた荷物と共にそっとしまった。

少し休憩してから時間を確認すると4時を少し回ったところだったので、
まだ少し夕食までに時間はあるなと思い、1階の売店を見てみようと思い、
部屋を出た。

1階に向かい売店に向かうと、ユリは楽し気に店の品物を物色していた。

『あっヤスト!ヤストもお買い物?まだお金とかないんじゃない?
 何かいるものがあれば買ってあげようか?』

ユリは俺が入ってきたことに気づいたらしく、
俺の元に駆け寄ってくれた。

「ああ、ちょっといろいろあって、800円もらったから、
 どんなものが買えるのかなと思って・・・」

『え~どうしたの?もう稼いだの?』

ユリに、この1時間に起こったことを話してみた。

『へ~、ヤストのユニークスキルって面白いわね~』

「まぁ俺もよくわかってないんだけど・・・
 あっそうだユリにもらった羽が、
 もしかしたら別の物になっちゃったかもしれなくてごめんな。」

『そっか。大丈夫、大丈夫、予備の羽があと2枚ほどあるから、
 後でもう1枚持っていくね。』

「ああ、ごめんな。折角のパートナーの証が何か変なことになっちゃって。」

『いいっていいって、それよりもヤストの初狩りに協力できたならよかった!』

何となく喜んでくれるユリを見て、『初狩り』というのが嬉しい事なんだと
自覚できて、少しうれしさがこみあげてきた。

ユリから手を引かれるまま、売店の中を右へ左へと、案内してくれた。
丁度教室一つ分くらいある売店には、色々な商品が所狭しと並べられていて、
まさに〇ンキ〇ーテ的な感じになっていた。

大体の物が100円以下で売られていたりしてて、
俺が着ているシャツなどでも300円程度で売られていた。
貨幣価値という意味では元居た世界の10倍程度の価値があるようだ。

ユリのおすすめで、採取用のナイフと皮のブーツを買うと1000円ほどいなったが、
ユリが200円は出してくれた。ユリは生まれてからずっとタカギで暮らしているので、
大体の物はそろっているらしく、新商品の入荷がないかとか、
次に自分が買おうと思っている装備などをまるで子供みたいにはしゃぎながら物色している。

それからさらに1時間ほど、売店で色々な道具を紹介してもらっていると、夕食の時間になった。
一緒に売店を見て回った感じでは、ユリはとにかくお買い物が大好きらしい。

お買い物を終えて食堂に向かう時に能力値確認でステータスを見ると少しHPが減っていたので、
HP自体は戦闘以外でも上限することにびっくりした。

食堂に入り、席に着くと、マリオネットが夕食を持ってきてくれた。
席に着いたユリを俺を見て、マイコさんが近寄ってきた。

『ヤストさん。先生からの伝言で、夕食終わったら、執務室に来るようにっていってらっしゃったわよ。』

「あっはい。わかりました。」

ユリは今日の売店でのおすすめ商品や、今後買った方がいいものなどを
夕食の時間も切々とおすすめしてくれていた。

他のみんなも、『今日どんなことがあった。』とか『明日何しよう?』など
色々な話に花を咲かせていた。
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