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第2章 タカギ争乱
第41話 はじめての街ブラした件
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翌朝、起床してから、少しだけモクさんを改良。
スパさんと区別できるように、モクさんは左手は大きなハサミ、右手を剣にした。
スパさんが双剣使いなら、モクさんは盾を持った騎士といった感じだ。
それから、マリさん指導のもと追加したほうがよさそうな素材の魔物を戦闘訓練と称して討伐する。
スパさんとモクさんのコンビは非常に連携がよく、昨日にもまして楽をすることができた。
お昼少し前に、朝ご飯を食べていなかったことを思い出し、ヨシノの街にご飯を食べに行くことにした。
昨日はお買い物メインでヨシノの街を見ていたが、今日はとにかく街ブラをするつもりだ。
俺はそもそもタカギでの暮らししか経験していなかったので、そもそも、夜伽のシステムや食料事情などがどうなっているのかなどの実態は何も知らない。
マリさん曰く、
『移動都市と城塞都市はその生活環境が全く異なります。』
という事だったので、俺としても興味津々だ。
スパさんとモクさんは、3階の農業と酪農を、マリさんは素材倉庫の整理と精錬などの作業を行うという事で、今日はパペさんが同行してくれている。
昨日の購入した服の中で少し目深なローブを着てもらって、俺の従者という事で入街を果たす。
パペさんはマリさんと通信魔道具で会話しながら、追加で買い足しておいた方がいいもの等を聞いて、揃えているようだ。
マリさんに、
「通信魔道具や遠見の水晶などいくつかの魔道具常時埋め込み型にしてはどうか?」
と提案したところ、承諾してくれたので、今夜色々な魔道具を組み込む準備をしておくということになった。
しばらくヨシノの街を歩き、名物の焼き魚定食を食べて、街ブラを再開した。
大通りから1本裏路地に入ると、道が非常に狭い。
人が二人すれ違うのでいっぱいいっぱいな感じ。
地元の人も普段は、縦横3本ずつ存在する大通りを活用するようだ。
右側から「い・ろ・は」北から「1・2・3」。
要は「いノ1之5」とか「はノ2之4」といった感じで住所を表しているらしい。
俺が高校生だった世界よりも何となく純和風な感じがして、ちょっと慣れるのに時間がかかりそうだ。
「ちょっとすみません。
ヨシノで見ておいた方がいい名所のようなものはありますか?」
俺は近くにあった露天商に、訪ねてみた。
『お兄さん旅の方かい?それなら"はノ3"から入って、うちの名物である琵琶湖は是非見ておくといいよ!日の元でもうち、ヨシノにしかない景色が見れるよ!』
露天商はなんだかカラフルな魔石を販売していたので、とりあえず並べてあった全種類を購入し、お礼を伝えて琵琶湖を目指した。
最初はすごくデカいため池のようなものを想像していたのだけど、見た感じすごく透明度の高い淡水の海。
こちらの世界では琵琶湖の底にスライム種が生息しているらしく、水が非常に綺麗。
規模が大きなせいか、普通に波打ち際にはさざ波がたっている。
陸地から少し離れたところに何本かの棒が立っており、そこが、この琵琶湖最大の恩恵である養殖場になっているらしい。
水深はかなり深いようだが、ある程度の深さまでは見ることができる。
紺色の水底と透明な水面に雲が映り、空の青さと相まってなかなか他では見られない景色だと思った。
『おや?見ない顔だね?旅のお方かい?』
琵琶湖を眺めていると、後ろには母親ほどの年齢の女性が佇んでいた。
「はっはい!初めてヨシノに来たので少し琵琶湖を見ていこうかと思って・・・」
『おやまぁそうかい。しかし、あんた若いね。
あんたみたいな若い男が一人でいるといくら治安がいいヨシノとはいえ
襲われるかもしれないから用心しなよ。』
「襲われる?」
『ああ、この町にも種人はいるけど、
種人とのまぐわいは出産できる娘で基本的に月に一度、
あたいら出産の適齢期を超えたからといっても、
そういった衝動が無くなるわけじゃない。
男の子があまり一人でふらふらしていると、
襲いたくなるのも常ってもんさ。』
確かにマリさんからは言葉ではレクチャーを受けていたが、この世界では基本女性の方が多い。
この町をブラついても基本的には女性ばかりだ。
男性は基本的に管理されていて、女性の性欲を発散する手段が限られるのだ。
まぁヒバリさんからは何度か襲われたけど、確かにそういった女性がいないとは限らない。
まさか男性の一人歩きが襲われるとか気にも留めてなかった。
『あたいはゆみこ。ヨシノで養殖の仕事をしている。
もしよかったら養殖場を近くで見せてあげようか?』
「えっ?近くで見られるんですか?」
『うちらみたいに養殖場へ行ける人間と一緒ならいけるさ。
いくかい?』
「はい!ぜひ!」
しばらくゆみこさんと一緒に歩いて、船着き場のようなところに案内された。
そこから小舟で10分ほど、岸から見えた棒が建てられている養殖場に案内された。
そこには、小さな作業小屋のようなものがあり、そこに案内された。
『あれ?ゆみこ、今日休みじゃないの?』
作業小屋の中には、休憩中なのだろうかお姉様方が3名ほど井戸端会議をしていた。
『ああ、あたいは今日は休みさ。岸辺でこの子を見つけてね、
養殖場を見学したいっていうから連れてきたのさ。』
『この子?』
「あっはじめまして、ミサカといいます。」
この町にいる間はミサカさんの複製リングで入街しているので、
ミサカと名乗ることにした。
『いくつ?』
一番近くにいたお姉さまが急にしなだれかかりながら年を訪ねてきた。
「えっ?あっ17です。」
『そっそう・・・』
<<<ゴクッ>>>
あっこれは先ほどゆみこさんに言われた通りというか、うん、襲われるね。というかここ琵琶湖の上だし、力ずくで逃げられないこともないが、何となく女性に暴力はふるえない。
『痛くしないからね。』
というかゆみこさんが一番に襲い掛かってきた。
それからどれくらいの時間だろうか、
俺はお姉さま方4人から次々と襲われた。
というか、なんだろう、汚されているとかではなく、単純に、お姉さま方の欲求不満のはけ口として、身体を提供している感じだ。
お姉さま方のテクニックについつい俺の体も反応してしまう。
ただ違うのは、自分のパートナーであったユリやアヤメさんやヒバリさんのようにこちらから積極的にしたいとは感じない。
何となく奉仕作業というか特に減るもんでもないので、しばらく付き合ってあげようといった感じだった。
数時間後、お姉さま方は満足できたようで、それぞれが息を荒げたまま小屋に横たわっている。
俺は男だから、最悪力尽くで抜け出すこともできる。
しかし、これが逆なら、逃げることもできず、相当の脅威だろうとなんだか少し、侘しい気持ちになった。
「あの~お仕事大丈夫ですか?俺そろそろ帰ろうと思いますけど・・・」
『えっ?あっ、ああ、あんた強いね~。これはお礼だよ。』
ゆみこさんが養殖所で取れたばかりの魚を籠に入れて何匹かくれた。
帰りの船で聞いた話なのだが、養殖場での給料はそれほど高くないらしく、生身の男性との交わりを買おうと思っても、なかなか買えるようなものではないらしい。
普段は、自分たちでそういった欲求を処理するのだけど、やはり、肌と肌のふれあいというか、抱きしめられる安心感は
非常にありがたいと感謝された。
『ミサカはまだしばらくヨシノにいるのかい?』
「いろいろ見るものは見たし、もう少ししたらテシマに向けて移動しようと考えてます。」
『そうかい。あたいの知り合いたちにもぜひミサカを紹介してやりたかったけど、
あんまり無理を言ってもいけないからね。本当にありがとね。』
船着き場で優しくキスしてもらい、笑顔で見送ってくれた。
まぁ結果的には軽く拉致られて襲われた訳だけど、何となく女性ばかりの世界というのも大変なのだな~と実感し、夕日が落ちるヨシノでパペさんと合流し、街の外のハウスへと戻った。
『ヤスト様おかえりなさいませ。』
『主(殿)おかえりなさいませ。』
マリさんとスパさん、モクさんが迎えてくれる。
うん、みんなそれぞれの仕事を淡々とこなしてくれていたようだ。
「ただいま。」
『ヤスト様、そろそろ魔物の素材もたまってまいりましたので、
一度タカギへ遠距離通信をさせていただきたくお願い申し上げます。』
「えっ?ああいいよ。あれそういえばここ12日、
一度も魔道通信機は鳴ってないね。」
『ヤスト様、既にタカギと我々では300km以上の距離が離れております。
指にはめております魔道通信機はどれほど魔力が強くても、
せいぜい数十km程度しか届きません。
従いまして遠距離通信用の魔道通信機での通信が必要となります。』
マリさんの説明をきいてちょっと納得した。
魔道通信自体は距離が遠くなれば遠くなるほど、魔力が必要になる。
まぁ俺や、スパさんモクさんレベルなら遠距離通信用の少し大きめな魔道通信機であれば十分に届く距離ではあるらしいのだが、それほどの高出力に耐えられる結晶はタカギには1つしかないらしく、使える人もシズネさんかブライアントさんくらいしかいないらしい。
「なるほど、それでパートナーの誰からも通信が来なかったのか~
あれほどみんなで見送ってくれたのに、忘れられちゃったかと思って
ちょっと心配だったんだ~。じゃあさっそく遠距離通信の準備をお願いします。」
俺はマリさんにお願いして、クリスタルゴーレムから切り出した水晶と、スパさんが作り出した、超高純度魔力結晶を合わせて、遠距離通信用の魔道通信機をリビングに設置した。
マリさんからタカギにある、遠距離魔道通信機の波動を教えてもらい、繋いでみた。
「あーーーもしもし?タカギのみんな、元気?聞こえる?」
<・・・ザァザザザッ・・・>
<えっ?ヤストさん?アヤメです!聞こえます!>
「おーーー繋がった!」
<ヤストさん!ヤストさん!先生が、先生が大変なんです!
すぐに戻ってきてください!>
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