現実だと思っていたら、異世界だった件

ながれ

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第3章 世界巡り

第52話 新たな旅立ちの準備をしてみる件

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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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翌朝目覚めると、俺はベッドの下で眠っていた。
ベッドの上には何故だか5人のパートナーが全裸で抱き合って眠っている。
ヒバリさん、アキコさん、ミハルさん、シズカさん、アイラさん。
みなパートナーだが結局昨夜は遅くまで飲んでいたので、
途中から記憶がない。酔った勢いで騒いでしまったみたいだ。
頭が痛い。昨夜お酒を飲んだからだろう。

サイドテーブルのような台の上に6本のポーション瓶が置いてある。
そこには「二日酔いの人は飲んでね。」と可愛らしい文字が書いてあった。

1本を手に取り飲み干す。
すると先ほどまでの頭痛は嘘のように消えていった。

「ほ~こりゃ便利だな。薬学もいずれ覚えたいな。」

マナポーションは何度も飲んだことがあるが、
こういった薬としてのポーションを飲んだのは初めてだ。
ヒールポーションを傷口にかけると、自然と傷口がふさがるところも
何度か目にした。
今回飲んだキュアポーションは毒や痺れといった状態を
回復するポーションだと教えてもらった気がする。

寝室を出てリビングに向かうと、ユリ、アヤメさん、ミズホさんが床で寝ていた。

『おはようございます。ヤスト様。昼食はいかがいたしますか?』
マリさんはいつもと変わらずしっかりしている。

時計を見ると既に昼の1時を回っていた。
それほどお腹もすいていなかったので、昼食はいらないとマリさんに伝え、
マナリジェネの指導と、ブライアントさんの合成に関する解析結果を話し合うため
マリさんと一度書斎に向かうことにした。

『ユンユン様とサエ様はタカチにお出かけされております。』
ハウスの声が聞こえてきた。
こういう感じでみんなの状況が分かるのはちょっと安心できる。

昨日いいところまで行ったマナリジェネを習得できたのはそれから1時間ほどしてからだった。

「ただいま~ヤストいる~?」
寝室にユンユンさんの声がしたので、行ってみた。

「おかえり。なんかいいもの買えた?」

「あっうん。必要なものはもう全部買えたよ~。
 キュア飲んでくれた~?体調大丈夫?」

「ああ大丈夫だよ。ありがとうね。
 材料代とか必要な時は言ってね。」

「そうそう、そのことだけど、マイコさんからこれ預かってきたよ~。」

ユンユンさんがなにやら丸い形の水晶を取り出した。

「それは、マネークリスタルですね。それにより共有資金の管理が可能です。」
マリさんは一目見ただけで魔道具がなんだかわかるのだろうか。

「ありがとう、みんなで使うものだからリビングに置いておこうか。」

「うん。分かった。なんでも素材がかなり売れたみたいで、
 とりあえず遊撃隊の資金として2000万円ほど入ってるよ~。」

「そんなに?マイコさん商売上手だからな~。」

とりあえず遊撃隊には俺のパートナーしかいないので、
このお金はみんなで使うことにしようと思っている。

基本的にマリさんがいれば大抵のものは作れるし、
材料は魔物を作成すれば入手できるのだから、
俺個人としてはそれほどお金は必要ない。

ユンユンさんはこれから、
調剤室でポーションを沢山作るのだと張り切っていた。
基本的にドロイドにも作成をお願いできるので、
素材がある限り、このハウスでも色々なものが生産できる。

マリさんと話し合い、当面は汎用型のドロイドを量産して、
生産部門に各商品種別に応じた専属のドロイドを置くことにした。

その為に必要な素材やそのほかに生産に役立ちそうな魔物をピックアップしてもらった。

マリさんとパペさん、スパさんモクさんの4人にも協力してもらい、
それから3時間ほどみっちり魔物の作成と解体を行った。

パペさんとスパさんモクさんにはドロイドの躯体作成をお願いした。
ミサカさんやサルサさんが作る、汎用型のドロイド躯体なので、作成はそれほど難しくない。
マリさんにはみんなの状況を確認してもらい、夕食の準備をお願いした。

夕食はハウスで食べることにした。
ニュータカギの方はほとんどみなタカチでバカンス中みたいだから。
みんなで夕食を食べながら、昨日の続きとばかりに酒が進んでいく。

俺は夕食後に少しやりたいことがあったので飲むのは少しだけにした。
ちなみにマネークリスタルの件もみんなに伝達して、
お酒や調味料、共同で使用する日用雑貨などはそれから購入してもらうようにお願いした。
とりあえず旅の準備もあるだろうと聞いてみたところ、
1人10万円ずつ渡してタカチで揃えれば十分という事で、みんなに10万円ずつ渡した。

みんなで話し合った結果、明日までタカチに滞在し、
明後日から遊撃隊としての移動を行うことになった。
とりあえず次の目的地はテシマ。

直での移動時間は3日かからないそうだが、
途中にある「富士の樹海」と呼ばれるところで少し魔物の素材を入手することにしたので
5日ほどで到着できるだろうという事になった。

夕食後、パートナーで唯一サエさんだけがまだ俺と夜伽できていないという事で、
サエさんと夜伽することになった。

サエさんはすごく几帳面で潔癖症。
まず一緒にお風呂に入って隅々まで綺麗に洗ってもらった。
綺麗になった体をすっかり乾かして、二人でベッドに包まれていった。
数時間後、汗だくで力尽きたサエさんは僕の横でスヤスヤと眠っていた。

俺は興奮して眠れなかったので、またパペさん達に協力してもらい、
タカチで入手した海の魔物の作成&素材回収を行った。
ついでとばかりに色々狩っていたら、気が付いたら深夜の2時になっていた。

「ヤスト様、お疲れのところ申し訳ありません。少しよろしいでしょうか?」

マリさんが声をかけてきてくれたので少し話し込んだ。
要は、限界純度まで上げた超高純度魔力結晶と水晶を合成する魔法陣が完成したとのこと
それを使用すると水晶の効果なのか、今まで以上の高出力大容量が実現できるらしい。
但し、まだその限界量が分からないという事だった。

魔石の場合は純度が高くなるにつれて少しずつ赤みを帯びていき、
超高純度魔力結晶ともなると燃えるような紅色をしている。
魔水晶の場合は紅色までは魔石と変わらないのだが、その次は藍色が濃くなっていき紅色が薄くなる。
藍色のみの魔水晶にさらに魔力を内包していくと、銀杏色が強くなっていく。
銀杏色にさらに魔力を収めていくとまた紅色が濃くなっていく。
第1段階の紅色の魔水晶と第2段階の紅色の魔水晶はその内包する魔力量が3倍ほど違うらしい。
そうやって大きさは変わらず、色は変わるかたちで魔力を内包できる魔水晶により
あらゆる魔道具が小型化可能なのらしい。

俺はマリさんからの説明を聞いて、とりあえずハウスの動力機関をパワーアップさせるべく、
ハウスさんにも協力してもらい魔水晶型動力機関の作成をお願いした。

魔水晶の話がひと段落したところで、ヒヒイロカネの合成魔法陣も完成しているという事だったので
マリさんとパペさんにそれぞれ俺専用の道具を作成するようにお願いした。

1つは指輪型ドロイド。魔水晶が小型で高出力なことが分かったので、
指に触れる内側を魔力伝導率がいいヒヒイロカネで作成し、
俺に触れない外側はアダマンチウムで作ってもらうようにお願いした。

マリさんにマナリジェネを教えてもらったのだけど、
正直最近は俺自身が魔力を使う事が少ない。魔物の作成くらいなものだ。
その為、すぐにMP総量を超えて回復する状況が常態化している。
そこで、この指輪型ドロイドにマナドレインを使ってもらって、
その分の魔力を魔水晶にため込もうという考えなのである。

俺の総MP量も1万を超えて、自然回復量だけでも1日でかなり量になる。
それをため込んでもらい、俺の魔力のバックアップ装置になってもらうことで
MP総量を超える魔物の作成や極大魔法を使ってみたいというのが俺の希望だ。
できるかどうかはやってみないと分からないけど。

2つ目は俺の武器と防具。
今のニュータカギには過剰と言っていいほどの戦力が整っている。
しかし、いつまたシズネ先生の悲劇のようなことが起こるとも限らない。
ヒヒイロカネが合成できるようになったこともあり、
以前マリさんに作ってもらった刀も含め、新調してもらおうという事になった。
これはパペさんに最高のものを作ってもらおうと思う。

スパさんとモクさんには引き続き、ハウス内でのドロイド量産作業をお願いする。
ドロイドは自分自身でマナリジェネを使って活動に必要なエネルギーを調達する。
結果的に素材さえ足りるのであれば何十体いても困らないというのが俺の判断だ。

他にもいくつか思いついたけど深夜という事もあり、
とりあえず直近のお願いだけをしてその日は就寝することにした。

翌朝、目覚めるとサイドテーブルの上にシンプルな飾り気のない指輪が置かれていた。
その指輪は念話魔法により会話可能な指輪なのらしい。マリさん、仕事が早すぎる。
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