18 / 49
18話
しおりを挟む
「ここ計算間違っているわ。もう一度やり直してみなさい」
「本当だ。なんでこんなミスしたんだろ」
「注意しろよな」
「ジョニーもここ間違っているわよ」
「あ、やっべ」
あの事件の後、エリーゼの提案で勉強を教えてもらうことになった。エリーゼ自身は大学に通っていないが、堕天使化していた間に蓄えた知識のお陰で大学教授を圧倒できるレベルだった。
ここで判明したことだけど、僕の実家に届いていた謎の問題集の数々はエリーゼお手製の物だったらしい。
大学に合格してもらえばノウドルの近辺に住むことになるから接触できると踏んだようだ。
どうやって作ったのかを聞いたら、過去問と心理学の見地から傾向を完全に読み切ってそのまま書いたらしい。最初はそれだけを送ろうと考えたけれど、授業についていけなかったら駄目だからとダミーを増やしてあの量になったらしい。
「そういやアリエル、武道とかは教えられないのか?」
「正直怪しいわね。あの時は身体能力が強化されていたから出来ただけ」
「それなら仕方ないな。今後に向けて自衛の手段を持っておきたかったが」
「力に慣れなくてごめんなさいね」
申し訳なさそうに謝るエリーゼ。
「勉強を教えてもらうだけでも十分力になっているよ。そもそも戦闘はルーシーさんに丸投げすれば良いことだし」
「それもそうだな。俺たちはあくまでも手伝いなんだからな」
僕達が戦闘員になる未来は訪れず、非戦闘員として活躍する未来が確定した瞬間だった。
「あらもうこんな時間。今日はここまでね」
「ありがとう」
「またな」
僕は二人に別れを告げ、家に戻ることに。
「おい、離せ!」
帰宅中、道端で何やら騒ぎになっていた。
「犯罪者をのさばらせるわけにはいかない」
騎士に取り押さえられている男はその場から逃れようともがいていた。
別にこの街の治安が悪いわけでは無いが、こういうことは別に珍しいことではない。
けれど、周囲を取り囲む光景が珍しかった。
「流石ヘルド騎士団だ!」
「街を守ってくれてありがとう!」
周囲で見ていた市民が過剰なほどに騎士団を持ち上げていたのだ。
一人の騎士団員がただひったくり犯を捕まえただけで、通り魔のような凶悪犯を取り押さえたわけでもない。だからその光景が不思議でならなかった。
その後市民が連れてきた警察に犯人を引き渡し、騎士は市民に感謝の言葉を受けつつ去っていった。
「みたいな話があったんですよ」
そのことをルーシーさんとランセットさんに話してみた。
「ヘルド騎士団ね。ペトロ君が入学する2カ月前くらいにミカ騎士団から独立して出来たんだけど、市民に寄り添って悪を挫く徹底した正義を貫く姿勢が人気なのよ」
すると、ランセットさんが知っていたようで答えてくれた。
「それでそこまで人気になるんですね」
別に正義を掲げる団体はいくらでもある。何ならアグネス商会もそれに近い団体と言ってもおかしくは無い。けれど、そういった団体が宗教的人気を誇るかと言えばそういうわけでは無い。
「純粋にカッコいいというのもあるけど、さっきも言った通り徹底して市民に寄り添う姿勢が人気なのよ。有名なもので言えば多方面への寄付とか、騎士になりたい子供たちのために剣の教室を定期的に開いているあたりかしらね」
更にこの騎士団は国から支援金を貰っておらず、訓練の一環で行う狩りや、騎士を目指す成人への指導によって収益を得ているらしい。
「そこまで聞くと人気なのはよく分かるな。ただ、本当にそいつら真っ直ぐに正義なのか?」
ルーシーさんは人気に納得しつつも、疑いの視線を向けていた。
「一応騎士団の本部に行けば誰でも金の流れを見られるらしいわよ。話によると不自然な点は一切無いらしいわ」
本当に清廉潔白な騎士団だった。
「物好きも居たもんだ」
ルーシーさんも流石に納得したらしく、そう悪態をついていた。
「ちっ、救えなかったか」
ルーシーさんは暴走した堕天使を目の前に、悔しそうに言った。
今回暴走している堕天使は、正体不明だ。剣と盾を装備しているので、それ関係の欲望を持った天使だということだけが分かる。
堕天使には判別方法が無い以上、救えない天使が多いことは知っているが目の前の光景を見ると悲しい気持ちになる。
「とりあえず倒してしまわねえとな。ペトロ、下がってろ」
「はい」
僕は攻撃を受けないように距離を取り様子を見守ることに。
「え?」
その下がった先に騎士団がいた。全員が胸に見たことの無いエンブレムを付けていた。つまり、
「我々はヘルド騎士団だ。化け物が暴れまわっていると市民からの通報を受けてやってきた」
ヘルド騎士団。昨日見た騎士の所属する所だ。10人で来たところを見るに、本気で討伐をするつもりなのだろう。
「アレは危険です。普通の方が相手をしてどうにかなる相手じゃありません」
騎士団と言っても、超人的な力を持っているわけでは無い。そんな方々を化け物に挑ませるわけにはいかない。
「大丈夫だ。我々はあの程度で倒れるほどやわではない。それに、ただの市民に戦わせて逃げる騎士団はあってはいけない」
僕の制止も空しく、ヘルド騎士団は堕天使に向かっていった。
「何の用だ。ここは危ないから下がってろ!」
「我々は正義を掲げるヘルド騎士団だ。市民に危険を冒せたまま下がっていられるか!」
ヘルド騎士団はルーシーさんの制止を無視し、戦闘に参加し始めた。
「ちっ。どうなっても仕方ねえからな!」
あの人数と共闘することが難しいと判断したのか、一旦僕の所まで引いてきた。
「大丈夫なんですか?」
「分からねえ。あいつらの訓練次第だ」
犠牲が出ないように祈りつつ見守ることに。
「この化け物の攻撃力は異常だ。一撃も食らわないように注意して立ち回れ!」
「「「はい!」」」
一人の司令塔を軸に、統率の取れた動きで堕天使を取り囲んでいく。
理性の無い堕天使はそれを突破することは叶わず、あっという間に体が削られていった。
「なかなかやるな。どうやら口だけではないみたいだ」
ルーシーさんはヘルド騎士団の戦いぶりを見て認めたらしい。
それから左程時が経たずして堕天使の討伐を完了した。
「少し話してみるか。行くぞ」
僕はルーシーさんに連れられ、ヘルド騎士団の元へ向かった。
「お疲れ様です」
「先程の方達か。我々が駆け付けるまで被害を食い止めてくれて非常に助かった。感謝する」
リーダーと思われる騎士が頭を下げ、それに合わせて部下の騎士達も深々と頭を下げた。
「お前らはアイツのことを知っているのか?」
「いや、正体は分からない。まさか知っているのか?」
「一応な」
「教えてはいただけないだろうか」
「アレは元々市民だ」
「市民?どういうことだ?」
明らかに天使とはかけ離れた姿をしていたので信じられないようだ。
「何かしらの手段で暴走した結果らしい」
ルーシーさんは情報をかなりぼかして話した。まだ完全には信用しきれていないようだ。
「そうだったのか……ならばきちんと埋葬せねば。回収してくれ」
「「「はい」」」
話を聞いた騎士団の人たちはリーダーの指示に従い、死体を回収してどこかへ持って行った。
「どうするつもりだ?」
「丁重に火葬を執り行う予定だ。身元は分からないから騎士団内となってしまうが」
「そうか。どうするかは自由だ。好きにするんだな」
「我々もそうさせてもらう。それでは」
「さようなら」
騎士団は僕達に別れを告げた後、走り去っていった。
「全部話しても良かったんじゃないですか?」
騎士団の方々が全員去っていった後、僕はルーシーさんに聞いてみた。
「あの集団はどうも気に入らなくてな」
「どこがですか?とてもいい方々だったじゃないですか」
言葉の節々から人々を大切にする気持ちがひしひしと伝わってきていた。もし正直に話したら強い味方になってくれると思う。
「良い奴すぎるからだよ。ああいう輩は気付くことなく間違いに進んでいくって昔から決まっているんだ」
そう答えたルーシーさんの表情は少し悲しそうだった。
「本当だ。なんでこんなミスしたんだろ」
「注意しろよな」
「ジョニーもここ間違っているわよ」
「あ、やっべ」
あの事件の後、エリーゼの提案で勉強を教えてもらうことになった。エリーゼ自身は大学に通っていないが、堕天使化していた間に蓄えた知識のお陰で大学教授を圧倒できるレベルだった。
ここで判明したことだけど、僕の実家に届いていた謎の問題集の数々はエリーゼお手製の物だったらしい。
大学に合格してもらえばノウドルの近辺に住むことになるから接触できると踏んだようだ。
どうやって作ったのかを聞いたら、過去問と心理学の見地から傾向を完全に読み切ってそのまま書いたらしい。最初はそれだけを送ろうと考えたけれど、授業についていけなかったら駄目だからとダミーを増やしてあの量になったらしい。
「そういやアリエル、武道とかは教えられないのか?」
「正直怪しいわね。あの時は身体能力が強化されていたから出来ただけ」
「それなら仕方ないな。今後に向けて自衛の手段を持っておきたかったが」
「力に慣れなくてごめんなさいね」
申し訳なさそうに謝るエリーゼ。
「勉強を教えてもらうだけでも十分力になっているよ。そもそも戦闘はルーシーさんに丸投げすれば良いことだし」
「それもそうだな。俺たちはあくまでも手伝いなんだからな」
僕達が戦闘員になる未来は訪れず、非戦闘員として活躍する未来が確定した瞬間だった。
「あらもうこんな時間。今日はここまでね」
「ありがとう」
「またな」
僕は二人に別れを告げ、家に戻ることに。
「おい、離せ!」
帰宅中、道端で何やら騒ぎになっていた。
「犯罪者をのさばらせるわけにはいかない」
騎士に取り押さえられている男はその場から逃れようともがいていた。
別にこの街の治安が悪いわけでは無いが、こういうことは別に珍しいことではない。
けれど、周囲を取り囲む光景が珍しかった。
「流石ヘルド騎士団だ!」
「街を守ってくれてありがとう!」
周囲で見ていた市民が過剰なほどに騎士団を持ち上げていたのだ。
一人の騎士団員がただひったくり犯を捕まえただけで、通り魔のような凶悪犯を取り押さえたわけでもない。だからその光景が不思議でならなかった。
その後市民が連れてきた警察に犯人を引き渡し、騎士は市民に感謝の言葉を受けつつ去っていった。
「みたいな話があったんですよ」
そのことをルーシーさんとランセットさんに話してみた。
「ヘルド騎士団ね。ペトロ君が入学する2カ月前くらいにミカ騎士団から独立して出来たんだけど、市民に寄り添って悪を挫く徹底した正義を貫く姿勢が人気なのよ」
すると、ランセットさんが知っていたようで答えてくれた。
「それでそこまで人気になるんですね」
別に正義を掲げる団体はいくらでもある。何ならアグネス商会もそれに近い団体と言ってもおかしくは無い。けれど、そういった団体が宗教的人気を誇るかと言えばそういうわけでは無い。
「純粋にカッコいいというのもあるけど、さっきも言った通り徹底して市民に寄り添う姿勢が人気なのよ。有名なもので言えば多方面への寄付とか、騎士になりたい子供たちのために剣の教室を定期的に開いているあたりかしらね」
更にこの騎士団は国から支援金を貰っておらず、訓練の一環で行う狩りや、騎士を目指す成人への指導によって収益を得ているらしい。
「そこまで聞くと人気なのはよく分かるな。ただ、本当にそいつら真っ直ぐに正義なのか?」
ルーシーさんは人気に納得しつつも、疑いの視線を向けていた。
「一応騎士団の本部に行けば誰でも金の流れを見られるらしいわよ。話によると不自然な点は一切無いらしいわ」
本当に清廉潔白な騎士団だった。
「物好きも居たもんだ」
ルーシーさんも流石に納得したらしく、そう悪態をついていた。
「ちっ、救えなかったか」
ルーシーさんは暴走した堕天使を目の前に、悔しそうに言った。
今回暴走している堕天使は、正体不明だ。剣と盾を装備しているので、それ関係の欲望を持った天使だということだけが分かる。
堕天使には判別方法が無い以上、救えない天使が多いことは知っているが目の前の光景を見ると悲しい気持ちになる。
「とりあえず倒してしまわねえとな。ペトロ、下がってろ」
「はい」
僕は攻撃を受けないように距離を取り様子を見守ることに。
「え?」
その下がった先に騎士団がいた。全員が胸に見たことの無いエンブレムを付けていた。つまり、
「我々はヘルド騎士団だ。化け物が暴れまわっていると市民からの通報を受けてやってきた」
ヘルド騎士団。昨日見た騎士の所属する所だ。10人で来たところを見るに、本気で討伐をするつもりなのだろう。
「アレは危険です。普通の方が相手をしてどうにかなる相手じゃありません」
騎士団と言っても、超人的な力を持っているわけでは無い。そんな方々を化け物に挑ませるわけにはいかない。
「大丈夫だ。我々はあの程度で倒れるほどやわではない。それに、ただの市民に戦わせて逃げる騎士団はあってはいけない」
僕の制止も空しく、ヘルド騎士団は堕天使に向かっていった。
「何の用だ。ここは危ないから下がってろ!」
「我々は正義を掲げるヘルド騎士団だ。市民に危険を冒せたまま下がっていられるか!」
ヘルド騎士団はルーシーさんの制止を無視し、戦闘に参加し始めた。
「ちっ。どうなっても仕方ねえからな!」
あの人数と共闘することが難しいと判断したのか、一旦僕の所まで引いてきた。
「大丈夫なんですか?」
「分からねえ。あいつらの訓練次第だ」
犠牲が出ないように祈りつつ見守ることに。
「この化け物の攻撃力は異常だ。一撃も食らわないように注意して立ち回れ!」
「「「はい!」」」
一人の司令塔を軸に、統率の取れた動きで堕天使を取り囲んでいく。
理性の無い堕天使はそれを突破することは叶わず、あっという間に体が削られていった。
「なかなかやるな。どうやら口だけではないみたいだ」
ルーシーさんはヘルド騎士団の戦いぶりを見て認めたらしい。
それから左程時が経たずして堕天使の討伐を完了した。
「少し話してみるか。行くぞ」
僕はルーシーさんに連れられ、ヘルド騎士団の元へ向かった。
「お疲れ様です」
「先程の方達か。我々が駆け付けるまで被害を食い止めてくれて非常に助かった。感謝する」
リーダーと思われる騎士が頭を下げ、それに合わせて部下の騎士達も深々と頭を下げた。
「お前らはアイツのことを知っているのか?」
「いや、正体は分からない。まさか知っているのか?」
「一応な」
「教えてはいただけないだろうか」
「アレは元々市民だ」
「市民?どういうことだ?」
明らかに天使とはかけ離れた姿をしていたので信じられないようだ。
「何かしらの手段で暴走した結果らしい」
ルーシーさんは情報をかなりぼかして話した。まだ完全には信用しきれていないようだ。
「そうだったのか……ならばきちんと埋葬せねば。回収してくれ」
「「「はい」」」
話を聞いた騎士団の人たちはリーダーの指示に従い、死体を回収してどこかへ持って行った。
「どうするつもりだ?」
「丁重に火葬を執り行う予定だ。身元は分からないから騎士団内となってしまうが」
「そうか。どうするかは自由だ。好きにするんだな」
「我々もそうさせてもらう。それでは」
「さようなら」
騎士団は僕達に別れを告げた後、走り去っていった。
「全部話しても良かったんじゃないですか?」
騎士団の方々が全員去っていった後、僕はルーシーさんに聞いてみた。
「あの集団はどうも気に入らなくてな」
「どこがですか?とてもいい方々だったじゃないですか」
言葉の節々から人々を大切にする気持ちがひしひしと伝わってきていた。もし正直に話したら強い味方になってくれると思う。
「良い奴すぎるからだよ。ああいう輩は気付くことなく間違いに進んでいくって昔から決まっているんだ」
そう答えたルーシーさんの表情は少し悲しそうだった。
0
あなたにおすすめの小説
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる