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第15話 繋がる想い
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胸の昂ぶりを抑えきれずに、王子の元へと飛び込んだテオ。
そんなテオを、王子はためらう様子もなく受け入れてくれた。
ふわりとテオを横抱きにすると、王子は背中で扉を閉めた。
そのままソファに座る。
テオは、王子のひざの上に乗せられる。
「先生? 先生じゃ嫌だということは……」
「今すぐ、私を王子様のものにして欲しいのです」
「何かあったのかい?」
「いえ! 私は、もうずっとあなたを……」
そう言いかけたテオは、王子にぎゅっと抱きしめられて言葉が止まる。
「テオ、そう呼んでも?」
「は、はいっ! もちろんです!」
「嬉しいよ、テオ。ずっと待ち望んでいたんだ」
「本当、ですか? あ、あの! 決して、他言はしませんので!」
「ん? どういう意味だい?」
「あ……。あの、王子の想い人のかたに……知られては困るかと」
テオが絞り出すように口に出した言葉は、なぜか王子の笑いを誘う。
「あははは! それは、全く気にしなくて構わない。
テオには、永遠に私のそばにいて欲しいと思っている」
「本当に、本当によろしいのですか?」
「うん。理由は、後できちんと話す。
けれど、今はただ、かわいいテオを一刻も早く私のものにしたい」
「はい……」
王子の熱い言葉に、頬を赤らめるテオ。
そのテオの額に、チュッと音を立てて王子の唇が落とされる。
ぎゅっと強く抱きしめられたままの体も、唇を落とされた額も。
テオの全てが、ゾクゾクと悦んでいる。
王子はテオを抱えたまま立ち上がると、自らの寝台へ向かう。
王子の寝台は、テオのものとは比べられない程にフカフカとしている。
テオは、その真ん中にそっと横たえられる。
絹の敷布も王子のものは、艶やかに輝く夜の湖面のようだ。
緊張したような王子の顔の赤みを見ると、テオの緊張は少しずつほぐれていく。
「いいのか?」
「ええ、もちろんです。王子」
「ヴィルと呼んではくれないか?」
「はい、ヴィル。これからも、ずっとおそばに」
(たとえ、日陰の身であっても)
テオには、王子以外のことはどうでもよくなっていた。
王子の頬に右腕を伸ばして、手のひらで包み込む。
花がほころぶような笑顔を見せて、王子はテオの手のひらに口づける。
少しだけためらうように。
それでも嬉しさを隠しきれない様子の王子が、テオの上を四つん這いで進む。
窓から差し込む月明かりが、王子の肌に反射する。
濡れたように潤んだ瞳の奥に、情欲の炎を感じる。
(美しい……。こんなにも美しいかたが、私のことを)
王子を見てしまえば、自分を止められなくなりそうで。
テオは、今まで王子の顔をまじまじと見るのを避けてきた。
特に、テオの体を求める時の王子は、色気をまとっていて。
しっかりと見てしまえば、絶対に抗えない。
そう思っていたから。
(だけど、今は存分に見てもいいんだ……)
王子の整った顔が、自分に近づいてくるのをテオは見つめる。
興奮がにじみ出るように、王子の唇はザクロ色に赤く艶めく。
テオは、その唇に触れたくて、アゴを少し上げて待つ。
エメラルド色の王子の瞳が、キラリと輝く。
しっとりとした王子の唇が、控えめに優しくテオの口内に入り込む。
(あぁ、足りない……。もっと激しく絡めて欲しい……)
テオの思いは、舌の動きとなって王子の舌を絡め取る。
一瞬、ビクッとした王子だったが、テオの思いに応えるように動き出す。
口の中が幸せで満たされる。
そんなことがあるんだ、とテオは初めて知った。
これまでだって、唇を合わせてきたはずなのに。
反応しないようにと、こらえてきた今までと。
気持ちが通じてからの初めてのキス。
同じ行為とは思えない程に、甘美さは違っていた。
しばらく絡ませ合うと、王子がゆっくりと唇を離す。
いつもは余裕たっぷりの王子の息が上がっている。
「こんな……、こんなにも違うものなのか……」
「ええ、私も初めてです……」
「知らなかった。今、ようやく分かった」
テオはうなずく。
(私の全てを味わって欲しい……)
王子の頭を両腕で抱えるようにして引き寄せる。
アゴを少しだけ上げる。
王子が、テオの首筋に舌を這わせ始める。
「ん……、んぁ……、んっ。……んふぅ、あぁ」
これまで必死に抑えてきた声が、テオの口から自然と漏れ出す。
「なんて甘美な声だ……」
「……あなたにだけ、です」
「……もっと聞きたい」
そう言うと、王子はテオの胸の突起に唇を合わせる。
今まで何度もなぶられたそれは、否応なく、張り詰めて応える。
舌と指で転がされるとふっくらと膨らんで、熟れた果実のように色づく。
「んん! ……ンァ……、はぁ、……んっ!」
「変わらず美しいな、ここは」
「んっ、はず、恥ずかしい……です」
「何を言う。許されるならば、ずっとこれだけを食べていたいくらいだ」
「……そんな、ンアァ!
そんなことを……仰らず、……ンクゥ、ほかもぜひご賞味を」
「あ、あぁ。おまえに、そんなことを言ってもらえる日がくるとは」
「わ、私は初めから、あなたの虜だったのです……」
テオの言葉に、頬を染めた王子はテオの肌に唇を落とし始める。
それは、大切な壊れものを扱うかのように丁寧で。
しっとりと湿ったプルプルの唇の感触に、テオは自身が反応するのを感じる。
「触れてもいないのに、こんなにも……」
「……仰らないでください……」
「なんてかわいいのだ、テオ。私は、ずっと待ち望んでいたんだ」
「はい……。私もです……」
王子の力強い腕が、テオの体をくるりと回転させる。
うつ伏せにされた背中に、王子の唇からキスの雨が降る。
テオ自身が、王子の温かい手のひらに包み込まれる。
同時に、後ろの窪みにも王子の指が伸びる。
ツプリ。
感じたことのない快感が、テオの体を通り抜ける。
「あっ、ヴィル……」
「嫌かい?」
「い、いえ。気持ちよくて……」
ふふっ、嬉しそうに笑うと王子は指を動かし始める。
「んんっ、……んふぅ。……ぁあ、んくぅ……」
止むことのないテオの喘ぎ声。
王子の唇はテオの背中を強く吸い込む。
テオ自身は愛しい人からの愛撫に耐えきれず、今にも達してしまいそうだ。
「……ヴィル、……ヴィル。もう、ダメ……」
「かわいいテオ。気をやってもいいんだよ」
「……んっ! はい……。ふぅ……」
テオ自身が果てても、王子の愛撫は続く。
それは優しく、けれど執拗に。
テオも知らない秘密の場所を探り当てるように。
じっくりと続いていく。
先に降参したのは、テオのほうだった。
「……ぁぁぁあ、……んんぅ、……んあっ! ヴィル、きて!」
「もう、いいのかい?」
「……お願いです。もう、もう、あなたが欲しくてたまらない」
その言葉通りに、王子を迎え入れるためにうごめくテオの体。
王子は、それでも、じっくりと時間をかけてテオと繋がっていく。
初めての感覚に、テオの全身はゾクゾクと悦びの震えが止まない。
(ヴィル……。もう離れられない……)
目の端にキラキラした光を見ながら、テオの夜は更けていった。
そんなテオを、王子はためらう様子もなく受け入れてくれた。
ふわりとテオを横抱きにすると、王子は背中で扉を閉めた。
そのままソファに座る。
テオは、王子のひざの上に乗せられる。
「先生? 先生じゃ嫌だということは……」
「今すぐ、私を王子様のものにして欲しいのです」
「何かあったのかい?」
「いえ! 私は、もうずっとあなたを……」
そう言いかけたテオは、王子にぎゅっと抱きしめられて言葉が止まる。
「テオ、そう呼んでも?」
「は、はいっ! もちろんです!」
「嬉しいよ、テオ。ずっと待ち望んでいたんだ」
「本当、ですか? あ、あの! 決して、他言はしませんので!」
「ん? どういう意味だい?」
「あ……。あの、王子の想い人のかたに……知られては困るかと」
テオが絞り出すように口に出した言葉は、なぜか王子の笑いを誘う。
「あははは! それは、全く気にしなくて構わない。
テオには、永遠に私のそばにいて欲しいと思っている」
「本当に、本当によろしいのですか?」
「うん。理由は、後できちんと話す。
けれど、今はただ、かわいいテオを一刻も早く私のものにしたい」
「はい……」
王子の熱い言葉に、頬を赤らめるテオ。
そのテオの額に、チュッと音を立てて王子の唇が落とされる。
ぎゅっと強く抱きしめられたままの体も、唇を落とされた額も。
テオの全てが、ゾクゾクと悦んでいる。
王子はテオを抱えたまま立ち上がると、自らの寝台へ向かう。
王子の寝台は、テオのものとは比べられない程にフカフカとしている。
テオは、その真ん中にそっと横たえられる。
絹の敷布も王子のものは、艶やかに輝く夜の湖面のようだ。
緊張したような王子の顔の赤みを見ると、テオの緊張は少しずつほぐれていく。
「いいのか?」
「ええ、もちろんです。王子」
「ヴィルと呼んではくれないか?」
「はい、ヴィル。これからも、ずっとおそばに」
(たとえ、日陰の身であっても)
テオには、王子以外のことはどうでもよくなっていた。
王子の頬に右腕を伸ばして、手のひらで包み込む。
花がほころぶような笑顔を見せて、王子はテオの手のひらに口づける。
少しだけためらうように。
それでも嬉しさを隠しきれない様子の王子が、テオの上を四つん這いで進む。
窓から差し込む月明かりが、王子の肌に反射する。
濡れたように潤んだ瞳の奥に、情欲の炎を感じる。
(美しい……。こんなにも美しいかたが、私のことを)
王子を見てしまえば、自分を止められなくなりそうで。
テオは、今まで王子の顔をまじまじと見るのを避けてきた。
特に、テオの体を求める時の王子は、色気をまとっていて。
しっかりと見てしまえば、絶対に抗えない。
そう思っていたから。
(だけど、今は存分に見てもいいんだ……)
王子の整った顔が、自分に近づいてくるのをテオは見つめる。
興奮がにじみ出るように、王子の唇はザクロ色に赤く艶めく。
テオは、その唇に触れたくて、アゴを少し上げて待つ。
エメラルド色の王子の瞳が、キラリと輝く。
しっとりとした王子の唇が、控えめに優しくテオの口内に入り込む。
(あぁ、足りない……。もっと激しく絡めて欲しい……)
テオの思いは、舌の動きとなって王子の舌を絡め取る。
一瞬、ビクッとした王子だったが、テオの思いに応えるように動き出す。
口の中が幸せで満たされる。
そんなことがあるんだ、とテオは初めて知った。
これまでだって、唇を合わせてきたはずなのに。
反応しないようにと、こらえてきた今までと。
気持ちが通じてからの初めてのキス。
同じ行為とは思えない程に、甘美さは違っていた。
しばらく絡ませ合うと、王子がゆっくりと唇を離す。
いつもは余裕たっぷりの王子の息が上がっている。
「こんな……、こんなにも違うものなのか……」
「ええ、私も初めてです……」
「知らなかった。今、ようやく分かった」
テオはうなずく。
(私の全てを味わって欲しい……)
王子の頭を両腕で抱えるようにして引き寄せる。
アゴを少しだけ上げる。
王子が、テオの首筋に舌を這わせ始める。
「ん……、んぁ……、んっ。……んふぅ、あぁ」
これまで必死に抑えてきた声が、テオの口から自然と漏れ出す。
「なんて甘美な声だ……」
「……あなたにだけ、です」
「……もっと聞きたい」
そう言うと、王子はテオの胸の突起に唇を合わせる。
今まで何度もなぶられたそれは、否応なく、張り詰めて応える。
舌と指で転がされるとふっくらと膨らんで、熟れた果実のように色づく。
「んん! ……ンァ……、はぁ、……んっ!」
「変わらず美しいな、ここは」
「んっ、はず、恥ずかしい……です」
「何を言う。許されるならば、ずっとこれだけを食べていたいくらいだ」
「……そんな、ンアァ!
そんなことを……仰らず、……ンクゥ、ほかもぜひご賞味を」
「あ、あぁ。おまえに、そんなことを言ってもらえる日がくるとは」
「わ、私は初めから、あなたの虜だったのです……」
テオの言葉に、頬を染めた王子はテオの肌に唇を落とし始める。
それは、大切な壊れものを扱うかのように丁寧で。
しっとりと湿ったプルプルの唇の感触に、テオは自身が反応するのを感じる。
「触れてもいないのに、こんなにも……」
「……仰らないでください……」
「なんてかわいいのだ、テオ。私は、ずっと待ち望んでいたんだ」
「はい……。私もです……」
王子の力強い腕が、テオの体をくるりと回転させる。
うつ伏せにされた背中に、王子の唇からキスの雨が降る。
テオ自身が、王子の温かい手のひらに包み込まれる。
同時に、後ろの窪みにも王子の指が伸びる。
ツプリ。
感じたことのない快感が、テオの体を通り抜ける。
「あっ、ヴィル……」
「嫌かい?」
「い、いえ。気持ちよくて……」
ふふっ、嬉しそうに笑うと王子は指を動かし始める。
「んんっ、……んふぅ。……ぁあ、んくぅ……」
止むことのないテオの喘ぎ声。
王子の唇はテオの背中を強く吸い込む。
テオ自身は愛しい人からの愛撫に耐えきれず、今にも達してしまいそうだ。
「……ヴィル、……ヴィル。もう、ダメ……」
「かわいいテオ。気をやってもいいんだよ」
「……んっ! はい……。ふぅ……」
テオ自身が果てても、王子の愛撫は続く。
それは優しく、けれど執拗に。
テオも知らない秘密の場所を探り当てるように。
じっくりと続いていく。
先に降参したのは、テオのほうだった。
「……ぁぁぁあ、……んんぅ、……んあっ! ヴィル、きて!」
「もう、いいのかい?」
「……お願いです。もう、もう、あなたが欲しくてたまらない」
その言葉通りに、王子を迎え入れるためにうごめくテオの体。
王子は、それでも、じっくりと時間をかけてテオと繋がっていく。
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