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(10)今回はざっくばらんに
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「あたしは、キミのオーパとこの町で会ってる」
「そうなんですか?」
「うん。でも、帰省した時だからね」
「じゃあ、やっぱり遠くの大学にいく意味があるのでは?」
「うん。そうも思ったけど、違うと思う」
「なぜ、そう思うんです?」
「だって、オーパは近くの大学出身。しかも高校時代に会ってる」
「だから?」
「だからさ、近くの大学にいっても会えてるはず」
「あっ、なるほど」
「しかも、めっちゃ気が合うの」
「はぁ。なんか聞くの恥ずかしいなぁ」
「いや、のろけでは無いから聞いて!」
「はい!」
「結局、2回ともあたしはオーパと結婚したの」
「そうでしたか……」
「それで、子どもは2回ともリコだった」
「ママはリコ」
「うん。で、リコが選んだ相手もキミのパパ。2回とも」
「……」
心なしか、シュンスケの顔色が悪い気がする。
返事もぼんやりしてる……かも?
でも、ここで諦めちゃダメだ。
気を遣い過ぎちゃダメなんだから!
「だからね、行き詰まっちゃったわけ」
「はい……」
「このまま、また勉強して大学にいってもきっと変わらない」
「そう……思いますか?」
「うん! 確実に」
「だけど……」
「分かるよ。キミの言いたいことは」
「あたしがオーパと結婚しなければ、とかでしょ?」
「はい。選択を変えていただければ」
「でもさ。変えたこともあったのに、結果は同じだったの」
「そう、でしたか」
「だからね、今度は思い切って聞いてみたってわけ」
「何を……です?」
「キミ自身が何を望んでいるかってこと!」
目を見開いた驚き顔のまま、固まってしまったシュンスケ!
ちょ、ちょっと、まずかったかな?
お~い! シュンスケ!
そこまで驚かすようなこと、聞いた?
「お~い! 大丈夫?」
「……はい。ちょっと驚いたので」
「え? なんで?」
「大人って、こっちの気持ちなんて聞いてくれないじゃないですか」
「え? なんでそう思うの?」
「今がそうなので」
「あれ? あたしがそうさせてる?」
「違います。オーマは違いました。だから、ボクは……」
ちょ、ちょ、ちょい待って!
シュンスケ、泣いてる?
あたしが泣かした?
やばい、やばい、やばい! あわわわわ!
あれ? 今度は笑ってる?
しかも、引き笑いだし!
なんだよぉ~! こっちは心配してるんだぞ!
「あわわわってホントに言う人、いるんですね」
「え?」
「いや、口に出てましたけど?」
「まぢかっ! 全然気づいてなかった!」
「やっぱ、若い時からオーマですねぇ」
「はぁ? 若い時からおばあちゃんってこと?」
「違います、違います! オーマってね、歌を歌うんですよ」
「そりゃ、歌くらい歌うでしょ」
「そういうんじゃなくて、歌ってるつもりなく歌ってて」
「ええっ?」
「それで、近くにいるとボクにも歌がうつっちゃう」
「へぇ……。で?」
「で、その歌をボクが口ずさんでいるとですね」
「うん」
「『なんでうちら世代の歌、知ってるの?』って驚くんです」
「自分で歌っておきながら、ってことね」
ああああああ、まぢかっ!
ホントにまったく気づいてなかったわ!
お恥ずかしい!
……ま、でも? さっきと違って少し元気そう。
孫のためなら、あたしが恥ずかしいことくらい。
どうってことない! よね?
「そうなんですか?」
「うん。でも、帰省した時だからね」
「じゃあ、やっぱり遠くの大学にいく意味があるのでは?」
「うん。そうも思ったけど、違うと思う」
「なぜ、そう思うんです?」
「だって、オーパは近くの大学出身。しかも高校時代に会ってる」
「だから?」
「だからさ、近くの大学にいっても会えてるはず」
「あっ、なるほど」
「しかも、めっちゃ気が合うの」
「はぁ。なんか聞くの恥ずかしいなぁ」
「いや、のろけでは無いから聞いて!」
「はい!」
「結局、2回ともあたしはオーパと結婚したの」
「そうでしたか……」
「それで、子どもは2回ともリコだった」
「ママはリコ」
「うん。で、リコが選んだ相手もキミのパパ。2回とも」
「……」
心なしか、シュンスケの顔色が悪い気がする。
返事もぼんやりしてる……かも?
でも、ここで諦めちゃダメだ。
気を遣い過ぎちゃダメなんだから!
「だからね、行き詰まっちゃったわけ」
「はい……」
「このまま、また勉強して大学にいってもきっと変わらない」
「そう……思いますか?」
「うん! 確実に」
「だけど……」
「分かるよ。キミの言いたいことは」
「あたしがオーパと結婚しなければ、とかでしょ?」
「はい。選択を変えていただければ」
「でもさ。変えたこともあったのに、結果は同じだったの」
「そう、でしたか」
「だからね、今度は思い切って聞いてみたってわけ」
「何を……です?」
「キミ自身が何を望んでいるかってこと!」
目を見開いた驚き顔のまま、固まってしまったシュンスケ!
ちょ、ちょっと、まずかったかな?
お~い! シュンスケ!
そこまで驚かすようなこと、聞いた?
「お~い! 大丈夫?」
「……はい。ちょっと驚いたので」
「え? なんで?」
「大人って、こっちの気持ちなんて聞いてくれないじゃないですか」
「え? なんでそう思うの?」
「今がそうなので」
「あれ? あたしがそうさせてる?」
「違います。オーマは違いました。だから、ボクは……」
ちょ、ちょ、ちょい待って!
シュンスケ、泣いてる?
あたしが泣かした?
やばい、やばい、やばい! あわわわわ!
あれ? 今度は笑ってる?
しかも、引き笑いだし!
なんだよぉ~! こっちは心配してるんだぞ!
「あわわわってホントに言う人、いるんですね」
「え?」
「いや、口に出てましたけど?」
「まぢかっ! 全然気づいてなかった!」
「やっぱ、若い時からオーマですねぇ」
「はぁ? 若い時からおばあちゃんってこと?」
「違います、違います! オーマってね、歌を歌うんですよ」
「そりゃ、歌くらい歌うでしょ」
「そういうんじゃなくて、歌ってるつもりなく歌ってて」
「ええっ?」
「それで、近くにいるとボクにも歌がうつっちゃう」
「へぇ……。で?」
「で、その歌をボクが口ずさんでいるとですね」
「うん」
「『なんでうちら世代の歌、知ってるの?』って驚くんです」
「自分で歌っておきながら、ってことね」
ああああああ、まぢかっ!
ホントにまったく気づいてなかったわ!
お恥ずかしい!
……ま、でも? さっきと違って少し元気そう。
孫のためなら、あたしが恥ずかしいことくらい。
どうってことない! よね?
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