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事例4 人殺しの人殺し【事件篇②】
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「現場は変則的だが密室だった。そして、屋上の扉を開けるには、内側からでも外側からでも鍵が必要。で、その鍵はレジスタンスリーダーが持っていて、お前達が駆け付けた時には鍵がかけられていた。扉を破って屋上に出ると、そこには生き絶えたレジスタンスリーダーと女――山本縁がいた」
坂田の言葉に現場の状況を思い出す倉科。坂田に太鼓判を押されるまでは、どうしても縁が犯人のように思えてしまうからと、あえて考えないようにしていたが、今ならば好きなだけ掘り返せる。最初から縁を容疑から外して考えられるから、ある種ようやく客観的に事件を見つめられるようになったのかもしれない。
「近くに同じくらいの高さのビルはない。屋上の鍵はこの世に一本しか存在しないし、第三者が屋上から飛び降りた形跡もなかった。考え方としては、ロープか何かを屋上の手すりにかけて、下の階に降りたというのが現実的だろうが、その裏は取れていない状況だ」
この変則的な密室の謎も、坂田の中では解けてしまっているのだろうか。鍵はレジスタンリーダーが握りしめていたから、鍵をかけて現場を離れることは不可能だったはず。しかし、扉には鍵がかかっており、屋上には縁とレジスタンスリーダーの姿しかなかった。この段階で最も疑わしいのは縁ということになるのだが、坂田は縁が犯人だとは考えていない。だとすれば、犯人はどうやって扉に鍵をかけ、現場を後にしたのだろうか。
「別に裏を取る必要なんてねぇ。この時点で答えは明らかだからなぁ。誰が見ても答えは明白で、実にシンプルなんだよ。人間ってのは、無意識に難しく考えすぎなんだよ」
実際に現場を見て、そして周囲を調べたはずの倉科は、この密室の謎に全くたどり着けないでいる。しかしながら、話を倉科から聞いただけで、坂田は何かを掴んだようだ。
「まさか、密室の謎も解けたってのか?」
倉科の言葉に「まぁ、ある意味解けたなぁ」と自信ありげな表情を浮かべる坂田。やはり天才となんとやらは紙一重なのだと実感する。現場を見てもいないはずの坂田は、伝聞のみで事件を組み立て、そしてひとつの答えを出そうとしている。
「さて、次に考えるべきは犯人の動機だな。これまで、殺人蜂とレジスタンリーダーが殺られているわけだが、もし次に狙われるとしたら誰だと思う?」
坂田には答えが見えているからなのか、やけに早足で推論が展開されているような気になる。正直、次々と話が切り替わるから、ついていくのがやっとである。
坂田の言葉に現場の状況を思い出す倉科。坂田に太鼓判を押されるまでは、どうしても縁が犯人のように思えてしまうからと、あえて考えないようにしていたが、今ならば好きなだけ掘り返せる。最初から縁を容疑から外して考えられるから、ある種ようやく客観的に事件を見つめられるようになったのかもしれない。
「近くに同じくらいの高さのビルはない。屋上の鍵はこの世に一本しか存在しないし、第三者が屋上から飛び降りた形跡もなかった。考え方としては、ロープか何かを屋上の手すりにかけて、下の階に降りたというのが現実的だろうが、その裏は取れていない状況だ」
この変則的な密室の謎も、坂田の中では解けてしまっているのだろうか。鍵はレジスタンリーダーが握りしめていたから、鍵をかけて現場を離れることは不可能だったはず。しかし、扉には鍵がかかっており、屋上には縁とレジスタンスリーダーの姿しかなかった。この段階で最も疑わしいのは縁ということになるのだが、坂田は縁が犯人だとは考えていない。だとすれば、犯人はどうやって扉に鍵をかけ、現場を後にしたのだろうか。
「別に裏を取る必要なんてねぇ。この時点で答えは明らかだからなぁ。誰が見ても答えは明白で、実にシンプルなんだよ。人間ってのは、無意識に難しく考えすぎなんだよ」
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「まさか、密室の謎も解けたってのか?」
倉科の言葉に「まぁ、ある意味解けたなぁ」と自信ありげな表情を浮かべる坂田。やはり天才となんとやらは紙一重なのだと実感する。現場を見てもいないはずの坂田は、伝聞のみで事件を組み立て、そしてひとつの答えを出そうとしている。
「さて、次に考えるべきは犯人の動機だな。これまで、殺人蜂とレジスタンリーダーが殺られているわけだが、もし次に狙われるとしたら誰だと思う?」
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