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ケース5 誕生秘話は惨劇へ【解決編】
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わざわざ玄関先まで出てきてくれた元自治会長に再三の礼を言うと、斑目はコトリと共に家を出た。コトリが真っ先に向かったのは、目と鼻の先にある空き地――千早が待っている現場だった。
「どうでした?」
会話の流れから、斑目達が家から出てくることを悟ったのであろう。空き地の前で千早が待っていた。
「記録を拝見させていただいたけど、私の家に関与している車の記録はなかったみたい。まぁ、なんとなく分かっていたことだったのだけど」
千早に報告するコトリ。すると、千早が少しばかり笑みを漏らした。
「どうやら、調べる前から薄々と気づいていたみたいですね。誘拐事件そのものは、被害者による狂言だったと」
照らし合わせたかのようにコトリが頷いた。どうやら、千早も同じことを考えていたらしい。
「えぇ。ここは有名な心霊スポットであり、それこそ毎晩のように人が入れ替わりでやって来ていた。おそらく、どれだけうまく被害者を隠そうとしたって、いずれは誰かに見つかっていたことでしょう。しかし、不思議なことに、監禁されていたであろう被害者の姿は誰も目撃していない。これから考えられることは、おそらくひとつだけ」
「そもそも、ここに被害者は監禁などされていなかった。実は他の場所にいて、誘拐事件を演じるタイミングで、ここへと来るつもりだったと思われます。まぁ、計算違いだったのは、ここが廃病院というスポットであったせいで、肝試し目的の人達が殺到していたという事実でしょうね」
千早とコトリが阿吽の呼吸であるかのごとく、この場所で起きたと思われることを推測していく。鬼に金棒ということわざがあったりするが、まさしくそれだと斑目は思った。果たしてどちらが鬼で、どちらが金棒なのか。
「誘拐事件そのものは、初めから狂言だった。だからこそ、人の出入りが激しい場所であるにも関わらず、監禁されていたはずの被害者が見つからなかった。もちろん、不審な車の情報も残らなかったわけです」
千早が口を開くと、負けじとコトリも口を開く。コトリのほうが少しばかり千早に張り合おうとしているように見えるのは、きっと気のせいではないのだろう。
「おそらく、警察が妙に消極的なのは、かなり早い段階から狂言誘拐だと分かっていたからじゃないかしら? もしかすると、狂言だと気づいたお父様が、警察の方に相談したのかもしれない。私は当事者ではあるけど、部屋にいることを命じられていましたから、どのようなやり取りがあったのか知りませんし」
「どうでした?」
会話の流れから、斑目達が家から出てくることを悟ったのであろう。空き地の前で千早が待っていた。
「記録を拝見させていただいたけど、私の家に関与している車の記録はなかったみたい。まぁ、なんとなく分かっていたことだったのだけど」
千早に報告するコトリ。すると、千早が少しばかり笑みを漏らした。
「どうやら、調べる前から薄々と気づいていたみたいですね。誘拐事件そのものは、被害者による狂言だったと」
照らし合わせたかのようにコトリが頷いた。どうやら、千早も同じことを考えていたらしい。
「えぇ。ここは有名な心霊スポットであり、それこそ毎晩のように人が入れ替わりでやって来ていた。おそらく、どれだけうまく被害者を隠そうとしたって、いずれは誰かに見つかっていたことでしょう。しかし、不思議なことに、監禁されていたであろう被害者の姿は誰も目撃していない。これから考えられることは、おそらくひとつだけ」
「そもそも、ここに被害者は監禁などされていなかった。実は他の場所にいて、誘拐事件を演じるタイミングで、ここへと来るつもりだったと思われます。まぁ、計算違いだったのは、ここが廃病院というスポットであったせいで、肝試し目的の人達が殺到していたという事実でしょうね」
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「誘拐事件そのものは、初めから狂言だった。だからこそ、人の出入りが激しい場所であるにも関わらず、監禁されていたはずの被害者が見つからなかった。もちろん、不審な車の情報も残らなかったわけです」
千早が口を開くと、負けじとコトリも口を開く。コトリのほうが少しばかり千早に張り合おうとしているように見えるのは、きっと気のせいではないのだろう。
「おそらく、警察が妙に消極的なのは、かなり早い段階から狂言誘拐だと分かっていたからじゃないかしら? もしかすると、狂言だと気づいたお父様が、警察の方に相談したのかもしれない。私は当事者ではあるけど、部屋にいることを命じられていましたから、どのようなやり取りがあったのか知りませんし」
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