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闇の中からの強行突破【午後6時〜午後7時】
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ここは絶対的な空間。学校の中に入るためには必ずや通らなければならない場所。正面玄関側から侵入しようにも、あそこには大穴がある。しかも、ちょうど正面玄関側の入り口を分断するような形になっているため、迂回せざるを得ないだろう。
あらかじめ校内を回り、窓の鍵という鍵は全て施錠してある。少々手荒な真似になるが、窓を割って侵入するという手段も考えられなくはないが、これだけ静かな場所なのだ。窓なんて割ろうものなら、その音が必ずこの耳に届くはず。そもそも、こちらの事情を深く知らない相手だ。警戒しなければならない状況で、わざわざ窓を割るなどという派手な方法で侵入を試みるとは思えない。
大まかに学校を見て回ったが、主たる出入り口となるのは、間違いなく正面玄関側かグラウンド側の勝手口かのいずれかだ。もう少し出入り口があったら絞り込みに困ったかもしれない。何よりも教員の玄関も正面玄関と一体型になっていたのがありがたかった。
出入り口さえ絞れてしまえば、後はそこまで難しいものではない。あくまでも奇襲を基本にして、殺ってやればいいだけ。人を殺すことに迷いなんてない。それに、この状況での殺人はいわゆる緊急避難に等しい。自分の身を守るために他人を犠牲にするだけなのだ。もっとも――そんな大義名分などなくとも、人を殺すことに抵抗などないが。
他人なんてどうなっても構わない。自分さえ良ければそれでいい。こんな状況で他人のことを優先して動く馬鹿は本物の馬鹿だと思う。なぜに自分を犠牲にしてまで他人の糧になる必要があるのか。
倉庫の中で笑みを漏らす。ふと、外からグラウンドの土を踏む足音が聞こえた。比嘉は少しだけ開けた扉の隙間から、勝手口のほうを伺う。
聞こえていた足音は二人分といったところだった。案の定、辺りを警戒しながらも勝手口に姿を現したのは二人分のシルエットだった。闇夜に慣れた目は、その輪郭ばかりではなく、姿までをも捉える。まさか、ここまで夜目が効くとは自分でも驚きだ。
真っ先に入ってきた人物は、恐らく上下共に迷彩柄のような服。まさかとは思うが、構えているのはライフル銃だろうか。思わず舌打ちをしそうになった比嘉であったが、それをぐっと堪える。
もしライフル銃が本物だとすれば、こちらとの戦力差が激しい。むしろ卑怯だとすら言えるほどにライフル銃のほうが有利となるだろう。しかし、恐らくライフル銃が本物ということはない。せいぜい、あの女のようにモデルガンというのが関の山だと思われる。
あらかじめ校内を回り、窓の鍵という鍵は全て施錠してある。少々手荒な真似になるが、窓を割って侵入するという手段も考えられなくはないが、これだけ静かな場所なのだ。窓なんて割ろうものなら、その音が必ずこの耳に届くはず。そもそも、こちらの事情を深く知らない相手だ。警戒しなければならない状況で、わざわざ窓を割るなどという派手な方法で侵入を試みるとは思えない。
大まかに学校を見て回ったが、主たる出入り口となるのは、間違いなく正面玄関側かグラウンド側の勝手口かのいずれかだ。もう少し出入り口があったら絞り込みに困ったかもしれない。何よりも教員の玄関も正面玄関と一体型になっていたのがありがたかった。
出入り口さえ絞れてしまえば、後はそこまで難しいものではない。あくまでも奇襲を基本にして、殺ってやればいいだけ。人を殺すことに迷いなんてない。それに、この状況での殺人はいわゆる緊急避難に等しい。自分の身を守るために他人を犠牲にするだけなのだ。もっとも――そんな大義名分などなくとも、人を殺すことに抵抗などないが。
他人なんてどうなっても構わない。自分さえ良ければそれでいい。こんな状況で他人のことを優先して動く馬鹿は本物の馬鹿だと思う。なぜに自分を犠牲にしてまで他人の糧になる必要があるのか。
倉庫の中で笑みを漏らす。ふと、外からグラウンドの土を踏む足音が聞こえた。比嘉は少しだけ開けた扉の隙間から、勝手口のほうを伺う。
聞こえていた足音は二人分といったところだった。案の定、辺りを警戒しながらも勝手口に姿を現したのは二人分のシルエットだった。闇夜に慣れた目は、その輪郭ばかりではなく、姿までをも捉える。まさか、ここまで夜目が効くとは自分でも驚きだ。
真っ先に入ってきた人物は、恐らく上下共に迷彩柄のような服。まさかとは思うが、構えているのはライフル銃だろうか。思わず舌打ちをしそうになった比嘉であったが、それをぐっと堪える。
もしライフル銃が本物だとすれば、こちらとの戦力差が激しい。むしろ卑怯だとすら言えるほどにライフル銃のほうが有利となるだろう。しかし、恐らくライフル銃が本物ということはない。せいぜい、あの女のようにモデルガンというのが関の山だと思われる。
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