BOOBY TRAP 〜僕らが生きる理由〜

鬼霧宗作

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ダイニング イン ザ ダイ【午後8時〜午後9時】

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 ――まるで、ピエロだ。こんなことになるまで、自分達は大丈夫だと根拠なき自信を持っていた愚かな道化師である。

「すまない――すまなかった」

 自らが道化師であると気づいた春日の口からは、謝罪の言葉しか出てこなかった。いくら謝罪しても、どれだけ後悔しても、片岡は帰ってこないというのに。

 これが人の死――人が死ぬということなのか。ここへ来てから見てきたつもりになっていた。命がけのゲームであるということも把握していたつもりだった。しかし、今この時になって初めて、本質というものを知ったような気がした。これまで亡くなった人達のほとんどが、見ず知らずの人間だったから、なんとか理性が感情を抑えてくれていたのだ。

 初めて仲間を失った。その衝撃と代償というものは、春日にとってかなり大きなものとなった。

 時が止まったようだった。なかば放心状態のまま天を仰ぎ続ける深田。片岡のそばでうなだれる水落。何度も首を横に振る陸士長と、いまだに遠巻きに――傍観者という逃げかたをするアガサと晴美。ナタ女から助けた少女は、いまだに教室の隅で気を失っているようだった。

 春日達は仲間を失ってしまった。しかも、これまで行動を共にして来た仲間をだ。ついさっきまでは元気であったのに――ついさっきまでは春日達と同じように呼吸をし、不安と戦いながら必死に生き抜いてきたのに。

 ……脆い。人とはこうまでも簡単に壊れてしまうものなのか。こうまでも簡単に死んでしまうものなのか。知っている人間がいるのならば、教えて欲しかった。

 失意の中に突き落とされた春日達と、刻々と過ぎて行くだけの時間。

 きっと、夕食のパスタはすっかりと冷めてしまったことであろう。もちろん、夕食のことを切り出す者もいなかった。

 ――どれくらいの時間が過ぎただろうか。このまま、誰一人として失意の淵から生還できず、緩やかに餓死するのではないかとさえ思い始めた頃のこと。晴美が「よしっ!」と声を上げて、周りの注目を集めるかのように手を叩いた。それぞれが力なく彼女のほうへと視線をやる。

「こんな時に不謹慎だと思われるかもしれないけど、別にそれでも構わないから、ちょっとだけ知恵を出し合いましょう。もう――犯人を特定するための条件は揃っているんだから」

 晴美はそう言うと、SGTを取り出した。その姿を見て春日は気づく。そうか――全てのヒントが出揃ったのだ。

「――弔い合戦になるか分からないけど、このままやられっぱなしってのは面白くないから」

 悔しそうに下唇を噛んだ晴美は、片岡のほうへと視線を移してから、一同のことを見回してから続けたのであった。

「彼のためにも、ここから反撃するわよ――」
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