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DAY5
4
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水元は釈然としない声で応えたが、響野がスマホに視線を落としたところで、「あのさ」と声をかける。
「これはヘンな意味じゃないけど、介助って、さわらないとできないんだ」
水元の発言に響野は顔を上げた。
「身体が基本っていうか、たとえば歩行中に相手がふらついたら、すぐに支えないと転ぶかもしれないだろ。そういうときはあれこれ考えてたら間に合わない。そこまで緊急じゃなくても、その人の身体の不自由な部分をサポートしようと思ったら、こっちも基本的には身体を使う必要があるよ。……もちろん、相手の考え方や感情に配慮することも大切だけど、一番重要なのは身体を守ることだ」
音声アシスタントが、佳子と山崎本人からの不在着信があることを伝えてきたが、響野はボタンを押していったん終了させた。両手でスマホを持ち、手の中で裏返しながら、どうしたものかな、と迷う。薬の抜けきっていない頭で自分の考えをうまく伝えられる自信がなかった。
「身体が起点っていう話はわかる気がするな。こうだるいと、嫌でも身体の存在を意識するから」
「大丈夫か?」と律儀に気遣われて響野は笑う。
「水元は睡眠薬を使った経験あるか?」
「俺はないけど、響野が飲んでる薬のことはわかる。入所者さんで同じものを処方されてる人がいたよ。俺のばあちゃんも」
なるほど、と響野は納得した。水元の警戒心は、やはり介護をした経験からくるものらしい。
「これはヘンな意味じゃないけど、介助って、さわらないとできないんだ」
水元の発言に響野は顔を上げた。
「身体が基本っていうか、たとえば歩行中に相手がふらついたら、すぐに支えないと転ぶかもしれないだろ。そういうときはあれこれ考えてたら間に合わない。そこまで緊急じゃなくても、その人の身体の不自由な部分をサポートしようと思ったら、こっちも基本的には身体を使う必要があるよ。……もちろん、相手の考え方や感情に配慮することも大切だけど、一番重要なのは身体を守ることだ」
音声アシスタントが、佳子と山崎本人からの不在着信があることを伝えてきたが、響野はボタンを押していったん終了させた。両手でスマホを持ち、手の中で裏返しながら、どうしたものかな、と迷う。薬の抜けきっていない頭で自分の考えをうまく伝えられる自信がなかった。
「身体が起点っていう話はわかる気がするな。こうだるいと、嫌でも身体の存在を意識するから」
「大丈夫か?」と律儀に気遣われて響野は笑う。
「水元は睡眠薬を使った経験あるか?」
「俺はないけど、響野が飲んでる薬のことはわかる。入所者さんで同じものを処方されてる人がいたよ。俺のばあちゃんも」
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