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おっさん、麗奈に案内される
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会ったのは綾華と買い物の時と小林の件の二回のみ。
しかも、あれから痩せてお洒落して外見も多少は変わっているのに。
「そういえば、よく俺だって分かったね。あんま面識ないから正直ビックリした。あれから俺も痩せて外見変わったのに」
「何の情報が無ければ、わたくしも分からなかったかもしれませんわ」
「と、言うと?」
「綾華様が若宮様の事をよくお話しされていましたから。最近は、ご運動を頑張りになられて逞しいお身体になられたとか」
「あいつ、そんな事まで話しているのか」
「あ、でも逞しいお身体も素敵ですが、ふくよかな体型のままでも魅力的だと」
「そこまででいいや。なんかむずがゆい」
そんな俺を見て麗奈は口に手を当てながら上品な笑い声を立てた。
硬いイメージしかなく大人びている麗奈だが、こういう風に笑うのを見ると年相応の幼さが表れるな。
美少女が笑えば自然と周りの注目度も集めるし、この笑顔にイチコロな男も多いだろう。
麗奈は他の女生徒とすれ違うたびに、「ごきげんよう」と挨拶を返しながら進んでいく。
「あと、若宮様が来ることを聞いていましたので、お待ちしていましたの」
「待っていたってずっと中庭で?」
「いいえ、若宮様が付けているアームバンドのIDのおかげですわ。そのIDは入退場の管理を行っておりますの。誰の紹介なのかと入場者の氏名がデータベースに記録されますの。一定の権限を持つ生徒であれば、自由に履歴を閲覧できますのよ」
「ひょっとして、麗奈って学内で偉いの?」
「偉いかはわかりませんが、当校の生徒副会長を務めております」
そういって、麗奈は制服の裾をつまみ優雅に一礼した。
麗奈って綾華の同級生だろ、ということは十五歳くらいのはずだ。
それが中高一貫校の生徒副会長を務めるってすげえな。
つまり、データベースで俺が入場したことを知って、まず立ち止まるであろう噴水のところで網を張っていたと。
外見は太っていた時の俺から勝手に推測して声を掛けてきたのか。
データベース履歴を私用で覗く職権乱用を平然としちゃうのは若さゆえだな。
「待っていたのは先ほどの通り、お礼と謝罪のためですわ。本当に何か困ったことがあれば申してくださいませね。さあ、講堂に着きましたわ」
どこをどう歩いたなんて覚えてないが、目の前には首が痛くなるくらい見上げられる高さの教会があった。
綾華はどこにいるのだろうかと周りを見渡してみたが、それらしき人影はなかった。
それを察した様に麗奈は腕時計を見ながら話しかけてきた。
「時間ギリギリですわね。綾華様はクリスマス礼拝の聖歌隊の一員ですので、中で準備をなさっているのでしょう。多分、若宮様が来られるか気が気ではないと思いますわよ。さあ、早く中に入ってくださいませ」
麗奈は受付の女生徒に話かけると、俺を手招きしてきた。
受付の女生徒の舞い上がり様は凄く、麗奈に話しかけられた嬉しさから頬を赤らめ若干嬉し涙が浮かんでいる。
麗奈の計らいで講堂の最前列に座らせてくれるらしい。普通、そういうところはVIP席だろうに。
講堂に入ると窓に暗幕が張られており薄暗かった。
薄暗いわりに講堂内が暖かいのは冷暖房完備のおかげだろう。
ちなみに、麗奈は副会長の仕事があるから受付で別れたため、講堂内には俺だけで入った。
俺が最前列に座って間もなく、クリスマス礼拝が始まった。
しかも、あれから痩せてお洒落して外見も多少は変わっているのに。
「そういえば、よく俺だって分かったね。あんま面識ないから正直ビックリした。あれから俺も痩せて外見変わったのに」
「何の情報が無ければ、わたくしも分からなかったかもしれませんわ」
「と、言うと?」
「綾華様が若宮様の事をよくお話しされていましたから。最近は、ご運動を頑張りになられて逞しいお身体になられたとか」
「あいつ、そんな事まで話しているのか」
「あ、でも逞しいお身体も素敵ですが、ふくよかな体型のままでも魅力的だと」
「そこまででいいや。なんかむずがゆい」
そんな俺を見て麗奈は口に手を当てながら上品な笑い声を立てた。
硬いイメージしかなく大人びている麗奈だが、こういう風に笑うのを見ると年相応の幼さが表れるな。
美少女が笑えば自然と周りの注目度も集めるし、この笑顔にイチコロな男も多いだろう。
麗奈は他の女生徒とすれ違うたびに、「ごきげんよう」と挨拶を返しながら進んでいく。
「あと、若宮様が来ることを聞いていましたので、お待ちしていましたの」
「待っていたってずっと中庭で?」
「いいえ、若宮様が付けているアームバンドのIDのおかげですわ。そのIDは入退場の管理を行っておりますの。誰の紹介なのかと入場者の氏名がデータベースに記録されますの。一定の権限を持つ生徒であれば、自由に履歴を閲覧できますのよ」
「ひょっとして、麗奈って学内で偉いの?」
「偉いかはわかりませんが、当校の生徒副会長を務めております」
そういって、麗奈は制服の裾をつまみ優雅に一礼した。
麗奈って綾華の同級生だろ、ということは十五歳くらいのはずだ。
それが中高一貫校の生徒副会長を務めるってすげえな。
つまり、データベースで俺が入場したことを知って、まず立ち止まるであろう噴水のところで網を張っていたと。
外見は太っていた時の俺から勝手に推測して声を掛けてきたのか。
データベース履歴を私用で覗く職権乱用を平然としちゃうのは若さゆえだな。
「待っていたのは先ほどの通り、お礼と謝罪のためですわ。本当に何か困ったことがあれば申してくださいませね。さあ、講堂に着きましたわ」
どこをどう歩いたなんて覚えてないが、目の前には首が痛くなるくらい見上げられる高さの教会があった。
綾華はどこにいるのだろうかと周りを見渡してみたが、それらしき人影はなかった。
それを察した様に麗奈は腕時計を見ながら話しかけてきた。
「時間ギリギリですわね。綾華様はクリスマス礼拝の聖歌隊の一員ですので、中で準備をなさっているのでしょう。多分、若宮様が来られるか気が気ではないと思いますわよ。さあ、早く中に入ってくださいませ」
麗奈は受付の女生徒に話かけると、俺を手招きしてきた。
受付の女生徒の舞い上がり様は凄く、麗奈に話しかけられた嬉しさから頬を赤らめ若干嬉し涙が浮かんでいる。
麗奈の計らいで講堂の最前列に座らせてくれるらしい。普通、そういうところはVIP席だろうに。
講堂に入ると窓に暗幕が張られており薄暗かった。
薄暗いわりに講堂内が暖かいのは冷暖房完備のおかげだろう。
ちなみに、麗奈は副会長の仕事があるから受付で別れたため、講堂内には俺だけで入った。
俺が最前列に座って間もなく、クリスマス礼拝が始まった。
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