16 / 41
赤の記憶 五
しおりを挟む
目を開くと、古ぼけた天井が見えた。ここは……あぁ、そうか、思い出した。忘れ物を取りに学校へ向かった私は、校舎に入った途端に意識を失ったんだ。そして、何故か見知らぬ学校にいる。
「……鞄」
そして、パニックになって、教室の隅でがたがた震えていた。その内に、また意識を失ってしまっていたらしい。最初はここにあったはずの鞄を探すも、今はここにはないらしい。
「……?」
あった、はず?
「……いや、違うわ。鞄なんて最初からなかった」
だって、私はたった一人、持ち物も何もなくここに連れて来られたんだから。うん、そう……連れて来られたから、ここにいるんだろう。私は廃墟を探索する趣味なんて持ってないし、知らない間に自分で入り込んだとしたら夢遊病か何かだ。あぁ、でもそちらの方がまだいいのか。
「少なくとも……そんな状態で来れるくらい、近い場所だってことなんだから」
でも、それは儚い希望だった。恐る恐る近づいた窓の向こうに広がるのは、黒々とした森。いや、先がわからないくらいだから、樹海と言った方が正しいだろう。
「……じゃあ、誰が、何のために?」
例えばこれが小説なら。学生同士に殺し合いをさせるためとか、誰かが復讐のためにとか、そんな理由があるのだろうか。でも、私にとっては、これは紛れもない現実だ。
「……外、電話、とにかく、見つけなきゃ」
外に出るための方法、出来れば樹海を抜ける道。あるいは電話、警察でも何でもいい、私を助けてくれる人につながる連絡手段。私は、それらを探すために教室から出ようとして、向こう側から近づいてくる光源を見つけた。
「ッ!!」
ダメ、隠れなきゃ、見つかっちゃいけない、アレはダメだ。心臓が縮み上がって、呼吸が激しくなる。ちらちらと揺れる光から目を背け、私は大慌てで教卓の下のスペースに隠れた。ここなら、外から覗き込んでもばれない、見つからない。
ぎゅっと丸まって、目を閉じて、息を潜める。アレに見つかってはいけない、と強く感じた。アレに見つかったら、死んでしまう。死ぬのは嫌だ、あんな訳もわからない内に、訳も、わからない内に?
「……も、いった?」
五分くらい経っただろうか、私は恐る恐る、教卓から顔を出した。外は暗く、光の粒も見えない。私は、ほっと息をついてから這い出した。
「……ここ、あぶない」
今はやり過ごせたけれど、次もそうだとは限らない。それに、ずっとここにいる訳にもいかない。私は、震える足を宥めながら立ち上がって、教室から脱出した。
そうして、足音を殺して、角があれば何度もその先を確認して。私は用心に用心を重ねて一階へと降り立った。今の所、あの光の主や、その他の人は見ていない。でも、油断は禁物だ。そう思って、大きな靴箱が並んでいる……玄関と思われる場所を、通り過ぎようとした時だった。
「お前……!?」
真っ黒な人影、二つ。一つは床に倒れていて、もう一つはその横にいる。暗闇に慣れていた目は、突然向けられたライトで見えなくなってしまった。
「鏡、野……?」
「え、岸……君……!?」
目を押さえて、逃げようとした所でかけられた声。その声は、よく知っている声だった。
「すまない、大丈夫か!?」
「あ、う、うぅう……」
再び慣れてきた目が、慌てたように近寄って来た岸君の姿を映して。私は、その場で腰を抜かして、泣き出してしまった。
「……もう、大丈夫か?」
「ん……ありが、と……」
抱き上げられて、保健室のベッドの上に座らされて、落ち着くまでそっとしておいてくれた。岸君は、ようやく落ち着いた私を見て、ほっとしたようだった。
「さっきはすまなかった、目は痛くないか?」
「も、だいじょうぶ……」
何度か頷くと、岸君も手近な椅子に座り込んだ。その手には包帯と、瓶に入った何かの薬品がある。岸君は、包帯を伸ばしたり巻いたり、薬品を別の瓶に注ぎ込んだり、よくわからない作業を始めていた。
「……岸君、それ、何?」
「ん? あぁ……その前に、鏡野、お前、どこから見てた?」
「?」
質問の意図がわからず、首を傾げる。岸君はそれだけでわかったらしく、小さく頷いた。
「……この学校には、殺人鬼がいる」
「!?」
岸君の口から飛び出した、現実離れした言葉。いや、それを言うならこの状況だって現実離れしてるけれど、殺人鬼、なんて。そこで思い出す、岸君の隣で倒れていた、あの人影。ここには私と岸君しかいないし、岸君はあの時、私だけを抱えてここに来て、それから動いていない。
「……もしかして、岸君の、隣にいた」
「あぁ……かわいそうに、何度も刺されて、怯えた顔をしてた」
持っていた道具を置いて、口元を押さえて目を伏せる岸君。
「し、んでた……の……?」
「まだ温かかったけれど、オレにはどうしようもなかった」
それを聞いて、私も目を伏せる。何度も刺されて、血がたくさん出ていただろう、物知りな岸君でもどうしようもないと思うくらいの、重傷で。
「でも、鏡野が無事でよかった」
「え?」
「鏡野の……鏡野が、生きてて、会えて」
口元を押さえたまま、肩を震わせて、揺れる声でそう呟く岸君。
「私も……殺人鬼がいるって聞いて、すごく怖いけど、岸君と合流出来て、よかった」
そう答えると、堪えていた涙がまた出て来た。静かに泣く私と、うつむいて震えている岸君。私たちは、しばらくそうして、心を落ち着かせようとしていた。
これまで以上に警戒しながら、校舎の中を調べていく。お互い話し合えるようになるまで待って、話し合った結果、外に出られる場所を探しつつ、外部と連絡の取れる手段を探すということになった。けれど、岸君曰く固定電話は絶望的らしい。
「職員室の電話も、廊下にある公衆電話も、全部電話線が切られていた」
「じゃあ、外へは……」
「いや、携帯電話がある。さっきの……調べていたのも、携帯電話を持っていないかどうか、と思って」
さっきの死体、と言いかけて、私の顔色を見て止める岸君。岸君も、本来の学校で私と出会った後、急に意識を失って、気づいたらこの学校にいたと言っていた。
岸君の推測では、さっき倒れていた人を殺した殺人鬼が自分たちを連れて来たのではないか、そして、自分たちが逃げるのを楽しんでいるのではないか、とのことだった。
「オレの携帯は、なくなっていたからな」
「私も……鞄の中に入れてたんだけど、鞄がなくって」
「そうか」
岸君は、また口元を手で覆って目を伏せた。
色々な場所を回ったけれど、外に出られそうな扉は全部閉まっていたし、携帯電話も落ちていない。幸い、と言っていいのかどうか、あれ以来死体も見ていない。本当に、幸いと言っていいのかどうかわからないけれど。そうして、三階の教室に来たのだけれど、不意に岸君が立ち止まった。うずくまり、具合が悪そうにうつむいている。
「岸君!?」
「すまない……気分が、悪い」
「だ、大丈夫!? えっと、どこか、休める場所は……」
「すぐそこの教室が、開いていたはずだ……廊下よりは、まだ、隠れられる……」
荒い息を繰り返して、口元を押さえている岸君。
「なら、そこまで歩けそう?」
「……少し、肩を貸してくれないか。そうしたら、行けそうだ」
「うん、じゃあ……」
私は、肩を貸そうとして、しゃがみこんだ。その時に、ちらりと見えた、岸君の口元が。ひどくいびつに、わらっているようにみえた。いや、苦しいのを堪えているから、歪んでいるんだ。気分が悪いのに、笑っているなんて、おかしいもの。だけど……私は、私は……。
「よいしょっ……と……」
「すまないな、ありがとう」
「ううん、岸君だって私を保健室に運んでくれたもの」
違和感を無視して、岸君に肩を貸した。あそこだ、と指された教室に向けて、ゆっくりと歩き始める。そして、教室の入り口に着いた瞬間だった。
どん、どっ、ぐちゃ。
音にするなら、こんな感じだった。岸君が、急に体を起こして、私を突き飛ばして。振り向こうとした私のお腹に、勢いよく何かが突き刺さった。熱い……冷たい? 痛い? いや、痛くはない、のだろうか。
「ぇ……?」
「っ、はは、あははははっ」
訳がわからずに、目を見開いたまま、私は血を吐いた。そんな私を見て、岸君が、笑っている。とてもいびつに、たのしそうに。
「あぁ、そんな顔もかわいいな、アリス」
「……ぁ」
「もっと痛がって、怯えてくれた方が面白かったんだが、これはこれで楽しいな。なぁ、アリス、お前は今、どんな状況かわかるか?」
どんな状況かなんて、わかりたくもない。だって、わかってしまえば……。
「一撃でハラワタの半分以上が潰れたんだ。もう絶対に助からないし、万が一助かったとしてもその後の人生は地獄だろうなぁ」
……なんで、そんなに、たのしそうなんだろう。きしくんは、わたしを、わなにかけた。
だって、わたし、きしくんとともだちで、いや、もしかして、ほんとうはきらわれてたのかな。そうだとしたら、とても、かなしい……。
「おいおい、もう死んだのか? ……案外脆かったんだな。もう少し楽しませてくれるかと思ったんだが」
……あぁ、でも、なによりもかなしいのは。
けいいちに、きしくんをころす、りゆうをあたえてしまったこと。
「――死ね! このクソ野郎!!」
「っ!!」
はしってきた、けいいちが、きんぞくばっとで、きしくんのあたまを、なんども。きしくんは、さいしょのあたりどころがわるかったのか、みみとはなからちをながしてる。わたしは、けいいちがきしくんにとどめをさすところを、ずっとみていた。そうして、けいいちが、わたしのおなかをみて、とてもかなしそうなこえで、ないて……。
「……鞄」
そして、パニックになって、教室の隅でがたがた震えていた。その内に、また意識を失ってしまっていたらしい。最初はここにあったはずの鞄を探すも、今はここにはないらしい。
「……?」
あった、はず?
「……いや、違うわ。鞄なんて最初からなかった」
だって、私はたった一人、持ち物も何もなくここに連れて来られたんだから。うん、そう……連れて来られたから、ここにいるんだろう。私は廃墟を探索する趣味なんて持ってないし、知らない間に自分で入り込んだとしたら夢遊病か何かだ。あぁ、でもそちらの方がまだいいのか。
「少なくとも……そんな状態で来れるくらい、近い場所だってことなんだから」
でも、それは儚い希望だった。恐る恐る近づいた窓の向こうに広がるのは、黒々とした森。いや、先がわからないくらいだから、樹海と言った方が正しいだろう。
「……じゃあ、誰が、何のために?」
例えばこれが小説なら。学生同士に殺し合いをさせるためとか、誰かが復讐のためにとか、そんな理由があるのだろうか。でも、私にとっては、これは紛れもない現実だ。
「……外、電話、とにかく、見つけなきゃ」
外に出るための方法、出来れば樹海を抜ける道。あるいは電話、警察でも何でもいい、私を助けてくれる人につながる連絡手段。私は、それらを探すために教室から出ようとして、向こう側から近づいてくる光源を見つけた。
「ッ!!」
ダメ、隠れなきゃ、見つかっちゃいけない、アレはダメだ。心臓が縮み上がって、呼吸が激しくなる。ちらちらと揺れる光から目を背け、私は大慌てで教卓の下のスペースに隠れた。ここなら、外から覗き込んでもばれない、見つからない。
ぎゅっと丸まって、目を閉じて、息を潜める。アレに見つかってはいけない、と強く感じた。アレに見つかったら、死んでしまう。死ぬのは嫌だ、あんな訳もわからない内に、訳も、わからない内に?
「……も、いった?」
五分くらい経っただろうか、私は恐る恐る、教卓から顔を出した。外は暗く、光の粒も見えない。私は、ほっと息をついてから這い出した。
「……ここ、あぶない」
今はやり過ごせたけれど、次もそうだとは限らない。それに、ずっとここにいる訳にもいかない。私は、震える足を宥めながら立ち上がって、教室から脱出した。
そうして、足音を殺して、角があれば何度もその先を確認して。私は用心に用心を重ねて一階へと降り立った。今の所、あの光の主や、その他の人は見ていない。でも、油断は禁物だ。そう思って、大きな靴箱が並んでいる……玄関と思われる場所を、通り過ぎようとした時だった。
「お前……!?」
真っ黒な人影、二つ。一つは床に倒れていて、もう一つはその横にいる。暗闇に慣れていた目は、突然向けられたライトで見えなくなってしまった。
「鏡、野……?」
「え、岸……君……!?」
目を押さえて、逃げようとした所でかけられた声。その声は、よく知っている声だった。
「すまない、大丈夫か!?」
「あ、う、うぅう……」
再び慣れてきた目が、慌てたように近寄って来た岸君の姿を映して。私は、その場で腰を抜かして、泣き出してしまった。
「……もう、大丈夫か?」
「ん……ありが、と……」
抱き上げられて、保健室のベッドの上に座らされて、落ち着くまでそっとしておいてくれた。岸君は、ようやく落ち着いた私を見て、ほっとしたようだった。
「さっきはすまなかった、目は痛くないか?」
「も、だいじょうぶ……」
何度か頷くと、岸君も手近な椅子に座り込んだ。その手には包帯と、瓶に入った何かの薬品がある。岸君は、包帯を伸ばしたり巻いたり、薬品を別の瓶に注ぎ込んだり、よくわからない作業を始めていた。
「……岸君、それ、何?」
「ん? あぁ……その前に、鏡野、お前、どこから見てた?」
「?」
質問の意図がわからず、首を傾げる。岸君はそれだけでわかったらしく、小さく頷いた。
「……この学校には、殺人鬼がいる」
「!?」
岸君の口から飛び出した、現実離れした言葉。いや、それを言うならこの状況だって現実離れしてるけれど、殺人鬼、なんて。そこで思い出す、岸君の隣で倒れていた、あの人影。ここには私と岸君しかいないし、岸君はあの時、私だけを抱えてここに来て、それから動いていない。
「……もしかして、岸君の、隣にいた」
「あぁ……かわいそうに、何度も刺されて、怯えた顔をしてた」
持っていた道具を置いて、口元を押さえて目を伏せる岸君。
「し、んでた……の……?」
「まだ温かかったけれど、オレにはどうしようもなかった」
それを聞いて、私も目を伏せる。何度も刺されて、血がたくさん出ていただろう、物知りな岸君でもどうしようもないと思うくらいの、重傷で。
「でも、鏡野が無事でよかった」
「え?」
「鏡野の……鏡野が、生きてて、会えて」
口元を押さえたまま、肩を震わせて、揺れる声でそう呟く岸君。
「私も……殺人鬼がいるって聞いて、すごく怖いけど、岸君と合流出来て、よかった」
そう答えると、堪えていた涙がまた出て来た。静かに泣く私と、うつむいて震えている岸君。私たちは、しばらくそうして、心を落ち着かせようとしていた。
これまで以上に警戒しながら、校舎の中を調べていく。お互い話し合えるようになるまで待って、話し合った結果、外に出られる場所を探しつつ、外部と連絡の取れる手段を探すということになった。けれど、岸君曰く固定電話は絶望的らしい。
「職員室の電話も、廊下にある公衆電話も、全部電話線が切られていた」
「じゃあ、外へは……」
「いや、携帯電話がある。さっきの……調べていたのも、携帯電話を持っていないかどうか、と思って」
さっきの死体、と言いかけて、私の顔色を見て止める岸君。岸君も、本来の学校で私と出会った後、急に意識を失って、気づいたらこの学校にいたと言っていた。
岸君の推測では、さっき倒れていた人を殺した殺人鬼が自分たちを連れて来たのではないか、そして、自分たちが逃げるのを楽しんでいるのではないか、とのことだった。
「オレの携帯は、なくなっていたからな」
「私も……鞄の中に入れてたんだけど、鞄がなくって」
「そうか」
岸君は、また口元を手で覆って目を伏せた。
色々な場所を回ったけれど、外に出られそうな扉は全部閉まっていたし、携帯電話も落ちていない。幸い、と言っていいのかどうか、あれ以来死体も見ていない。本当に、幸いと言っていいのかどうかわからないけれど。そうして、三階の教室に来たのだけれど、不意に岸君が立ち止まった。うずくまり、具合が悪そうにうつむいている。
「岸君!?」
「すまない……気分が、悪い」
「だ、大丈夫!? えっと、どこか、休める場所は……」
「すぐそこの教室が、開いていたはずだ……廊下よりは、まだ、隠れられる……」
荒い息を繰り返して、口元を押さえている岸君。
「なら、そこまで歩けそう?」
「……少し、肩を貸してくれないか。そうしたら、行けそうだ」
「うん、じゃあ……」
私は、肩を貸そうとして、しゃがみこんだ。その時に、ちらりと見えた、岸君の口元が。ひどくいびつに、わらっているようにみえた。いや、苦しいのを堪えているから、歪んでいるんだ。気分が悪いのに、笑っているなんて、おかしいもの。だけど……私は、私は……。
「よいしょっ……と……」
「すまないな、ありがとう」
「ううん、岸君だって私を保健室に運んでくれたもの」
違和感を無視して、岸君に肩を貸した。あそこだ、と指された教室に向けて、ゆっくりと歩き始める。そして、教室の入り口に着いた瞬間だった。
どん、どっ、ぐちゃ。
音にするなら、こんな感じだった。岸君が、急に体を起こして、私を突き飛ばして。振り向こうとした私のお腹に、勢いよく何かが突き刺さった。熱い……冷たい? 痛い? いや、痛くはない、のだろうか。
「ぇ……?」
「っ、はは、あははははっ」
訳がわからずに、目を見開いたまま、私は血を吐いた。そんな私を見て、岸君が、笑っている。とてもいびつに、たのしそうに。
「あぁ、そんな顔もかわいいな、アリス」
「……ぁ」
「もっと痛がって、怯えてくれた方が面白かったんだが、これはこれで楽しいな。なぁ、アリス、お前は今、どんな状況かわかるか?」
どんな状況かなんて、わかりたくもない。だって、わかってしまえば……。
「一撃でハラワタの半分以上が潰れたんだ。もう絶対に助からないし、万が一助かったとしてもその後の人生は地獄だろうなぁ」
……なんで、そんなに、たのしそうなんだろう。きしくんは、わたしを、わなにかけた。
だって、わたし、きしくんとともだちで、いや、もしかして、ほんとうはきらわれてたのかな。そうだとしたら、とても、かなしい……。
「おいおい、もう死んだのか? ……案外脆かったんだな。もう少し楽しませてくれるかと思ったんだが」
……あぁ、でも、なによりもかなしいのは。
けいいちに、きしくんをころす、りゆうをあたえてしまったこと。
「――死ね! このクソ野郎!!」
「っ!!」
はしってきた、けいいちが、きんぞくばっとで、きしくんのあたまを、なんども。きしくんは、さいしょのあたりどころがわるかったのか、みみとはなからちをながしてる。わたしは、けいいちがきしくんにとどめをさすところを、ずっとみていた。そうして、けいいちが、わたしのおなかをみて、とてもかなしそうなこえで、ないて……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる