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番外編 セイヤ×ワリン
トワ〜ワリン1
しおりを挟むリューセーと付き合い出して一週間が経った。
あの処女喪失からのプチ監禁以降、一晩中ゆっくりとエッチはしていない。
だって学校があるし、次の日の朝俺が起きれない状態にされると困るからな。
回復魔法はかけていても、精神的に疲れが残っているからか、なかなか起きる事が出来ないんだよね。
だからリューセーには、しても一回だけって強く言い聞かせてる。無理ならしない!ってね。約束を破って二回戦に突入したら次の日はしない事にも同意させた。
充分だよねっ?!
前世なら考えられないよ。処女喪失した後丸一日ヤリ続けて、その次の日からも一回だけとはいえ毎日ヤッてるなんて・・・諸刃の剣の回復魔法のおかげっていうか、回復魔法のせい?
じゃないと色々痛くて無理!!
それとリューセーが借りている部屋でしても、終わった後には寮の俺の部屋に瞬間移動で送ってもらう事に決めたんだが、これも不満らしい。一緒に寝たいんだって。気持ちは分かるけども・・いや、俺も一緒に寝たいけど・・・朝起きた時に絶対またヤルじゃん?!学校があるから!無理だからっ!!
それもあってリューセーはかなり不満らしい。
贅沢だっつーのっ!!
前世のリューセーは初体験で一回挿れてから、次に挿れるまで一ヶ月近く我慢したぞ?体自体は二、三日で回復したが、高校生だったからヤル場所がなかなかなくてね・・・
前世のリューセーとの話をすると不機嫌になるから基本しないけど、この話は「待て」をさせるためにしたんだ。
けど「前世と今は関係ない」って言って聞かない。
矛盾してねぇっ?!
エッチ関連の話をするとすぐ「お仕置き」とか言うくせに!!
まぁ、とりあえず毎日一回はやってるのに不満が溜まっているリューセーと、二度目の週末を迎えてるってわけだ。
「えっ?完全憑依して??」
「そう。オレ、精神的にもトワと繋がりたいから。」
ここはリューセーが借りている、ホームステイ先のカグヤ様の城の中の一室。広くて防音もバッチリなので、いつもここにお邪魔している。
カグヤ様も、
「いつでも来て好きに使っていいわよ?リュウセイの部屋から出ないなら、瞬間移動で出入りしてあいさつにも来なくてもいいから。ただしトワだけね?他の子を連れて来る場合は、ちゃんと城の入口から入ってあいさつに来ること。」
とおっしゃってくださったので、お言葉に甘えているんだ。
で、そのリューセーの部屋で、完全憑依してヤろうって言われた。
そういえばまだお互いに完全憑依した姿は見せてないな。リューセー個人を受け止めるので精一杯だったから。リンクもヤヤと精神的に繋がりっぱなしでそれどころじゃなさそうだったし。
「いいよ?リンク、完全憑依。」
「ふぁ~い。」
ヤヤとの精神的な繋がりを切ったリンクが、俺に向かって飛び込んで来る。体にぶつかった瞬間、その姿が消え俺の体内に吸収されたリンクの気配と力が満ちて行く・・・
体中の血が沸き立つような感覚とともに、銀髪の間からグレーの猫耳が生える。ちゃんとリンクスティップもあるオオヤマネコ耳だ。それと同時に短めの尻尾も生え、体中の熱が背中の肩甲骨の辺りに集中する。その熱が肉を突き破って解放され、俺は純白の翼をゆっくりと伸ばしていく・・・
俺の名前はワリン。人族のトワにオオヤマネコの精霊、リンクが完全に憑依し一体となった存在。基本的にはトワの性格と変わらないが、リンクとしての記憶もあるためトワそのものではない。
トワより攻撃的でそこそこ戦え、リンクが持つ氷魔法も使える。
翼を伸ばしきり、リューセーとヤヤの方を見ると、こっちも完全憑依してセイヤとなっていた。
セイヤは、倶利伽羅龍王そのものの姿にも、リューセーにドラゴン要素が混じった龍人のような姿にもなれるらしい。
今はリューセーの頭に角が生え、背中には黒いドラゴンの翼、尻からは太くて長い龍の尻尾が生えた龍人姿だ。
「ワリン、ようやく会えたな。オレがセイヤだ。よろしく俺の姫。」
俺が見惚れていると、そう言ったセイヤにいきなり抱きしめられる。
「あっ、うん、よろしく・・ん、んん・・・」
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