【本編完結】腕白王子ちゃんの純真と甘い調教

ルコ

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ユイ クラブでライブ

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 「あ、あの、ジュン様、今日のライブむちゃくちゃカッコ良かったです!
俺、最初のrag で泣いちゃって・・だってジュン様が歌ってくださるとかっ!!
JUNでは歌わないって聞いてたから、もうすごい嬉しくて、魂が震えました!!テクノmixヤバいです!!!」

「プハっ!ユイくん、シグくんみたいになってるよ??似たもの同士で案外いいカップルなんだね。」

「はぁ?ユイ、お前もう男に捕まってんの?アスラちゃんと言い、そんな早く男に抱かれなくても・・・」

「ま、まだ抱かれてません!あっ・・・」

公表しちゃったよ??

「・・あぁ、じゃあユイくん、最後の曲聞いてどう思った?」

「最後の曲・・俺、曲とVJが映す映像に完全にシンクロしちゃって・・何か最初は怖かったんですけど、赤ちゃんに未来の可能性がいっぱい吸収されてからは、なんて言うか、自由に生きていいんだなって。自然の中で生きる動物とフロアが交互に映った時には、好きに生きて、好きに踊っていいんだなって思いました。今ここにいるのが幸せだなって。」

「それで私にハグしてくれたんですね。」

シグに抱きしめられる。

「う、うん、まぁ・・・」

「良かったね、シグくん。きっと大丈夫だよ。」

「あぁ、レン様!ジュン様も本当にありがとうございます!!もちろんこの奇跡を起こしてくださったキョウ様も!!そしてアスラ様もありがとうございます!!!」

「おい、ユイ、コイツで本当に大丈夫なのか??」

ジュン様にまで心配されてるよ!けど・・

「はい。大丈夫です。もう決めました。」

「うわぁ!おれ、アスラちゃんに続いてユイの後押しまでしちまった?なんかな~ちょっと親目線では微妙だな~」

「まぁ、幸せそうだしいいいんじゃない?
それよりユイくん、rag  のテクノmixの話に戻るけど、良かったでしょ?」

「はい!本当に本当に感動しました!!
おれ、バンドの方が好きだったんですけど、テクノのカッコ良さに目覚めました!」

「だよね。俺も最初はバンドにしか興味なかったんだけど、ジュンさんにテクノの良さを教えてもらってからはどっぷりハマったからね。
あのね、今日のrag は、ジュンさんからユイくんへのプレゼントなんだよ?」

「えええぇぇぇ???!!!!」

「この前のマデリカでの話をジュンさんにしたら、『そんなにMAGとおれのボーカルが好きなら』って、rag をテクノにremixしてマイクまで入れたんだよ?JUN初のボーカル入りの曲なんだ。」

もう、涙が溢れて前が見えないし声も出ないよ・・・
シグが抱きしめてくれたからぎゅっと掴まる。

「まっ、若いファンは大事にしねぇとな!それとあれだ。カグヤとカコに対しての詫びも込めといたから、代わりに受け取ってくれたらありがたい。」

「は、はひぃ・・・」

変な声しか出ないよ!!カグヤ、母さん、何かごめん!けど、ありがとう!!!
俺だけむちゃくちゃ得してるよ!

「それとね、最後のは『カタルシス』って曲で、タイトルは溜まりに溜まった鬱憤を晴らして心を解放し、浄化されるって意味。
ジュンさんはあの曲に『性的マイノリティは自然の摂理として一定数生まれてくる。それは異常じゃない。自分を解放して自由に生きろ』ってメッセージを込めてるの。
元々はアンビエントなんだけど、rag と同じで今日のパーティーの為にテクノにremixして演ったんだよ。」

何かすごく納得した。ジュン様が意図したメッセージを、ほぼ正確に受け取れた自分が誇らしい。

「ふふっ、ジュンさんが自分で曲の事を語るの嫌がるから俺が言っちゃった。ごめんね?」

レンさんは、俺とジュン様を見て言う。

「まぁ曲の意味なんて、作った側が押し付けるより、受け取る側が自由に解釈するもんだとおれは思ってるからよ。あんまし、講釈たれるのは苦手なんだわ。
けど、レンが言うくらいの事は知ってくれててもいいと思うから・・まぁ、そう言う事だ。」

「はい!ジュン様もレンさんもありがとうございました。俺今日の事は一生忘れないと思います。」

「大袈裟だな。それよりユイ、お前のコラージュ、おれもすげぇ気に入ったわ。あれマジでフライヤーに使ってもいいか?」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

本日何回目だよ??びっくりする事多すぎ!!!いや、マジで?あの絵を??!

「いつになるか分からねぇけど、MAGが再活動ライブする時のフライヤーにしてぇんだわ。」

しかもMAGの再活動ライブの???!

「カイさんに恋人が出来るまで無理かもしれないけどね?」

「あ~さっきまで居たんだよ、カイさん。早速ユイに手出しそうだったけど、シグが牽制してた。流石に歳が離れ過ぎで絵面が犯罪だったから本気にはならないと思うけどねぇ。」

いつの間にか冬崎先輩を膝の上に乗せて、後ろから抱きしめている兄が言う。

「マジかよ?!あいつ節操なさすぎだろ。」

「ジュン様、ご心配は無用でございます。これ以上ユイにちょっかいを出すようであれば、私、本領を発揮させていただきますので。」

「あ~、お前あれか!確かおれの会社の社長の甥かなんかだろ?高校生なのにデイトレーダーやっててすげぇ金稼いでるって社長が自慢してたぞ。なのに何でキョウに引っ付いてるのか不思議だったんだよな。」

えぇぇぇぇぇぇぇ???!!シグってそんなすごい人なの?
デイトレーダーって株とかで儲ける人でしょ?パソコンとかいっぱい並べて見比べるんじゃないの?部屋には一台しかなかったよね?

「何をおっしゃいますやら。私が株を始めたのは、少しでもキョウ様のお役に立てればとの思いからでございますよ?
まず、キョウ様ありきです。親衛隊の活動資金を稼ごうと始めたら、いつの間にかこうなっていただけでごさいます。」
「資金はありますからね。情報収集も得意分野でございますし、ユイに手出しをするようであれば、どうとでも対処いたします。MAGの大切なメンバー様なので、手荒な真似はいたしませんが。」

「まっ、シグがいたら大丈夫だよ。」

「キョウ様!そのような信頼を寄せて頂き感激の極みでございます!!」

「そ、そうか・・んじゃ任すわ。
話を戻すぞ。ユイ、いつかMAGが再活動する時のフライヤーを作ってみないか?近々ならあのコラを素材にして他のグラフィックデザイナーに作ってもらうからその許可が欲しい。けど数年後ならユイ一人でも作れるんじゃないか?それ目指して真剣にやってみたらどうだ?
どっちにしてもよろしく頼むわ。」

「は、はい!がんばって勉強します!!こちらこそ、あんなコラで良ければどうぞ使ってください!!」

「おう!まだ先になるとは思うが、またレンを通して連絡するわ。」

その後も俺は、レンさんにVJの人を紹介してもらったり、何だかんだ夢見心地のままクラブで過ごし、十時になったのでシグと二人で帰路についた。

あっ!ジュン様に握手とサインしてもらうの忘れた!!

けど本当にそれどころじゃなかったんだよ。

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