【本編完結】腕白王子ちゃんの純真と甘い調教

ルコ

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ユイ カフェ マデリカ カグヤ襲来編(一部NL要素あり。行為の描写はありません)

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 そしてあっという間に土曜日だ。
母さんに昼も夜もご飯は要らないと言って、カグヤと二人で家を出る。

百歩譲って、シグに会わせる為にカグヤもマデリカへ行くとしても、一緒に行かなくても良くない?

「まぁ、同じ家から同じ場所に行くんだからしょうがないでしょ。」

いや、そうだけど・・電車で一時間弱何話すんだよ?って思ってたけど、お互いスマホ見ててほとんど会話はなかった。
そりゃそうだなよな。家でもこんな感じだもん。逆に何で話しなきゃ?とか思ってたんだろう俺??なんせカグヤと二人で出かけるなんて小学生以来だからな。

そんな感じでマデリカに到着。カグヤが何の躊躇もなく扉を開ける。

「いらっしゃいませ!」

レンさんが営業スマイルでカグヤを迎える。

「うっわぁ!母さん激似!!姉弟って言われても納得するわ~あっ、初めまして。レンさんですよね?あたしは夏海 香久夜、ユイの姉です。」

「あっ、あぁ、初めまして春日 蓮人、レンです。」

待て待て!いきなり恋人の元嫁に似てるって言われてもレンさんも微妙だろ?!

俺がオタオタしていたら、シグが横に来てカグヤにあいさつをした。

「初めましてカグヤ様。私は夏秋 紫暮と申します。キョウ様の三代目親衛隊長をしており、ユイの恋人でもあります。
以後よろしくお願い申し上げます。」

「へぇ?あんたがシグね?ウチの弟に何してくれてんの?兄貴の親衛隊長なら兄貴だけを見てればいいんじゃないの??」

「あぁ、カグヤ様。色々と誤解があるようなので、私の思いを語らせて頂きますね?
まず、私は確かにキョウ様にすべてを捧げておりますが、それは神を信仰するのと何ら変わりはありません。
キョウ様は神とも等しいお方!!神と同じくキョウ様を崇拝するこの信仰心を、ありきたりな恋愛感情と同等に扱って頂いては困ります。カグヤ様は神と恋愛する覚悟はおありですか?
逆にユイは、私が守るべき唯一であり、そこには私の愛のすべてがあります。
私は、キョウ様を崇拝し、ユイを守り、愛し愛でるという最高に素晴らしい栄誉を手に入れているのですよ??!」

「ん~神と恋愛?上等だから試してみたいわね。まぁ、兄貴はアイドルとか、リスペクトするロックスターみたいなもんなんでしょ?つまり推し。ユイが親父に憧れてるのと何ら変わりのない。
まぁいいわ。とりあえず座りましょ。入口でする話でもないし。」

お前が始めたんだよ!!

「カグヤちゃん、初めまして俺は冬崎 明日楽、キョウとお付き合いさせてもらってます。」

「アスラちゃんね?!うんうん、可愛い!よろしく~で、兄貴、十四年ぶり?相変わらず無表情なままなのね。」

「あぁ、久しぶり。カグヤの騒々しさは変わらないねぇ。」

十四年ぶりなのにすげぇあっさりしてるな。まぁ、この二人ならこんなもんか?

「は~い、メニューになりま~す。
カグヤちゃん、レンの姉のランです。よろしくね?」
 
「ランさん!お会いしたかったです!うわぁ、本当にあたしのお姉さんみたい。ほらほら、似てない?」

「うふふ、私も妹が出来たみたいで嬉しいわぁ。仲良くしましょ♡」

「はい、ぜひ!!」

あっ、何か兄とレンさんが頭抱えてた理由が分かった気がする。これは二人揃うとパワーが倍増するわ。カグヤが二人、こ、怖っ!!

「今日のランチは、Aがチキン南蛮プレートで、Bが野菜たっぷりのビーフシチュー、パンかご飯を選んでね、パスタはタコとアスパラのアラビアータでサラダとスープ、パンが付いてます。食後のドリンクも選んで。」

「うわぁ!どれも美味しそう!!う~ん、あたしはパスタでお願いします。ドリンクはアイスティーで。」

「俺はAのチキン南蛮で。後、オレンジジュースをお願いします。」
 
「はい、かしこまりました。あっ、レンも休けいに入る?」

「う~ん、オレ、ここに混じっていいの?カグヤちゃん、お父さんがオレと付き合ってるの嫌じゃないの?」

「まっさかぁ!全然大丈夫ですよ。寧ろお話してみたいです。レンさんも本当のお兄さんみたいだし。って、本当にこの四人が兄弟って言っても誰も疑わないよね?!」

それは、確かに。
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