3 / 18
レイラに関するお話
①〈番外編─結婚狂騒曲 その1〉
しおりを挟む
「レイラっ、俺たちと婚儀を挙げてくれっ!!」
事件は戦場ではなく、ボルガ王宮内で起こった。
それは、突然の頬を真っ赤に染めたミシュカの告白から始まった。
「はぁっ!?」
あまり唐突すぎたので、さすがのレイラも、これには驚いた。
ちょうど酒を飲みなおしていた所だったから、喉に詰まってむせ返った。
傍にいたマリーが、心配そうに、とんとんっとレイラの背を叩く。
「⋯⋯い、いっきなり、どうしたのよ?」
布で口を拭うレイラの前に、ミシュカの顔がぐぃっと近づく。
その距離の近さに、思わずレイラがたじろいだ。
「俺たちと婚儀を挙げろ! レイラっ!!」
2度目の口調は、命令にしか聞こえなかった。
ギルモア1世の戴冠式も終了し、1週間滞在した双子は、2日後に国へと帰ることになった。
今夜は送別会が華やかに開かれ、飲み足りないレイラが自室で酒を煽っていた時の事。
そこへ、双子が飛び込んできたのである。
「オレたちって⋯⋯あんたたち、2人で1人の、妃って何かおかしくない?
それにあたしの年、知ってるの!?」
レイラは息を呑んで、呆れたようにため息をついた。
元々『非常識きわまりない言動』のレイラにしては、もっともなご意見である。
それに全く動じることなく、ミシュカは話を続ける。
「でも、俺たち双子だろ? 女の好みも同じだし、昔から好きなものが同じなんだ。
あんたの男気に惚れたんだっ! 頼む、レイラッ!!」
「⋯⋯⋯?」
男気?
そりゃあ、『女に見えない、偉丈夫』とか言われるけど、あたし一応女だし─と首をひねるレイラの前で、ラシュカも思いつめた表情で口を開いた。
「そうです。王妃として私たちに必要な器なのです。決して、不自由はさせません。
年の差なんて、愛の前では関係ありませんから」
ますます、変な話だ。
『私たち』と言っている。
それに年については、どこで調べたのか把握済みらしい。
ちなみに、現在レイラは29歳。
双子は19歳。
なんと、10歳も差がある。
この世界の常識では、29歳と言えば、結婚適齢期を大幅に過ぎている。
平均寿命が短いので、婚期もかなり早い方だ。
29歳になれば早い女性なら、あと数年で成人を迎える子供を持っている人もいる、そんな世界。
(注、作者より:この世界の成人年齢は13歳の設定です)
「⋯⋯ちなみにさぁ。大臣たち、何て言ってるのぉ?」
レイラの問いに、ラシュカの目が泳ぐ。
ミシュカは、ふぃっと膨れたように横を向いた。
その表情にレイラは我が意を得たりとばかりに、力強く頷いた。
「言ってないんでしょぉ? じょーしき (常識)を振りかざす大臣たちに、2人で1人の妃ってマズいんじゃない? 認めるはずないでしょ?」
「⋯⋯話はしたんですが、反対されまして」
目が泳ぎ続けるラシュカの前で、レイラの声に、ミシュカは膨れ顔のまま。
ラシュカは、喉に詰まったような声で、口を開いた。
「ほら、当たり前でしょ!!」
勝ち誇ったようなレイラの声の前で、彼はなおも顔を引きつらせたままだ。
「それが、その⋯⋯認めないなら王国は再建しない。王にはならないとミシュカが怒ったので、大臣たちが泡を吹いて卒倒しました。
婚儀は神の前で1人であると、神官長も⋯⋯」
思わず語尾が小さくなる。
ラシュカはどうやら、非常識であることに気がついていたらしい。
2人で話し合わなかったのだろうか。
それとも、言い出したら聞かない、兄を止められなかったのか⋯⋯?
あまり表情を変えるのを見られたことのないマリーも、少しだけ眉を動かした。
この世界では王は本人の度量で愛妾を何人でも持って良いが、正式な婚儀は正室1人だけである。
国王だから、置いて良い訳ではない。
愛妾だって囲うだけの経済力が無ければ、彼らだって手は出さない。
この世界には大中小、様々な国があるのだ。
懐事情は世界共通ではない。
公式には認められたことではないが、愛妾は、血が絶えないための暗黙の了解だ。
公式には正室との離婚は絶対に許されないし、1回の婚儀で2人の夫なんて、庶民の世界でも聞いたことが無い。
「それもそうよね。無理でしょ。どうする気?」
当たり前だとうなずいたレイラの問いに、焦ったようにミシュカがレイラの手を握りしめる。
手を取られて焦るレイラがとっさに引こうとするが、年下とは言え、さすが男である。
力が強く、男に負けない握力のレイラですら何故か引くことが出来ない。
困ったように、レイラはラシュカのほうをちらりと見た。
「⋯⋯あんたねぇ·····ラシュカ、説得してよ⋯⋯! まさか、あんたも!!」
ミシュカのワガママだろうから、ラシュカに頼めば何とかしてくれるだろうと思い込んでいた。
だが、ラシュカの頬を染めた態度を見てレイラは悟った。
(絶対に、ワガママではない。
2人とも、本気で自分と婚儀を挙げるつもりらしい。)
どんどん青ざめていくレイラを前に、頬を染めて幼げな表情でうなずくラシュカ。
大きなため息を吐くレイラを前に、コロコロとマリーが笑い声をあげた。
「ねぇ、レイラ。女当主で白髪になるより、王妃さまで白髪の方が断然、素敵じゃありませんこと?」
「マリー、あんた面白がってるだけでしょ!?」
じろりと睨むと、マリーはすました顔であっさりと同意する。
「それも、そうですわねぇ」
被せるように、ミシュカが叫び声をあげた。
「ともかく、一生大事にする! 女が当主なんて、苦労したんだろっ!?
でも、これからは俺たちが2人でお前を守るっ!!
愛するあんたを、俺たちなら絶対に泣かせたりしねぇ!! 頼むっ! レイラッ!! 一緒にナジウムに来てくれっ!!!」
真剣な瞳でレイラを食い入るように見つめ続ける。
手を握りしめたままのミシュカの前で、レイラの瞳が揺れた。
しばらくして、レイラが諦めたように口を開く。
「⋯⋯じゃ、どっちかマリーと婚儀を挙げて」
「えっ!? 挙げてくれんのか?」
顔を輝かせるミシュカの前で、ラシュカが目を白黒させながら、兄に対して恐る恐る話を切り出した。
「⋯⋯兄上、婚儀を挙げられるのは、やはり1人だけのようですよ」
それを聞いた途端、ミシュカの目から大粒の涙があふれだす。
「そんなぁ、俺はラシュカと2人で、レイラを」
ぐずぐずと泣き出したミシュカの前で、レイラがうっとおしいと舌打ちをした。
「愛されるのに2人の男はいいけど、神の前で誓うのは1人だけでしょ。神官と大臣、どーすんのよ?」
⋯⋯と、言うことはやはり2人でレイラを愛してもいいらしいと、都合よく理解したミシュカの瞳が輝いた。
事実そう言うことなのだろうけど、自分たちのどちらかがレイラと婚儀を行う。
そうなると、ここに残る女性はマリーだけ。
残りはマリーと偽装婚しろ、と言われているのだろうか。
双子は思わず、マリーをじろじろと上から下まで眺めまわす。
「ですが、マリーさんはどうなるのですか?
愛してもいない男とだなんて、さすがに可哀そうではありませんか」
じろじろ見られても一向に表情の変わらないマリーの前で、ミシュカが『どちらかがマリーを相手に婚儀を挙げれば、レイラを2人で愛することが出来る』と勝手に解釈したらしい。
兄の輝いていく表情に、慌ててラシュカが助け舟を出す。
その前に、レイラはマリーと婚儀を挙げろとは言ったが、本人の同意は取っていない。
ラシュカ自身も、本心を隠してはいるがレイラと婚儀を挙げたくて、気が焦っているようだ。
まずマリーの気持ちを聞いていないし、神や大臣のことをすっかり忘れている。
この世界の神は、条件付きで一夫多妻は認めるようだが、一妻多夫は認めるなんて、聞いたこともない。
ちなみに、マリーの気持ちはどうなるのだろうか?
さすがにミシュカも早とちりに気がついたのだろう、妙な顔をして押し黙る。
その重苦しい沈黙を破ったのは、相変わらず表情の変わらないマリーだった。
「あら、わたくしがどちらかと婚儀を挙げればよろしいのでしょう、よろしくてよ?」
マリーのよく通る声が、その場を制した。
「さっすが、マリー!! よろしくねっ!」
レイラの明るい声に、ミシュカの顔が輝く。
レイラもさっきまで非常識と反対していたくせに、この変わりよう。
偽装婚儀を挙げてもいいのだろうか?
3人がまとまりそうになったので、一応、常識派のラシュカが再び異論の声を上げる。
事件は戦場ではなく、ボルガ王宮内で起こった。
それは、突然の頬を真っ赤に染めたミシュカの告白から始まった。
「はぁっ!?」
あまり唐突すぎたので、さすがのレイラも、これには驚いた。
ちょうど酒を飲みなおしていた所だったから、喉に詰まってむせ返った。
傍にいたマリーが、心配そうに、とんとんっとレイラの背を叩く。
「⋯⋯い、いっきなり、どうしたのよ?」
布で口を拭うレイラの前に、ミシュカの顔がぐぃっと近づく。
その距離の近さに、思わずレイラがたじろいだ。
「俺たちと婚儀を挙げろ! レイラっ!!」
2度目の口調は、命令にしか聞こえなかった。
ギルモア1世の戴冠式も終了し、1週間滞在した双子は、2日後に国へと帰ることになった。
今夜は送別会が華やかに開かれ、飲み足りないレイラが自室で酒を煽っていた時の事。
そこへ、双子が飛び込んできたのである。
「オレたちって⋯⋯あんたたち、2人で1人の、妃って何かおかしくない?
それにあたしの年、知ってるの!?」
レイラは息を呑んで、呆れたようにため息をついた。
元々『非常識きわまりない言動』のレイラにしては、もっともなご意見である。
それに全く動じることなく、ミシュカは話を続ける。
「でも、俺たち双子だろ? 女の好みも同じだし、昔から好きなものが同じなんだ。
あんたの男気に惚れたんだっ! 頼む、レイラッ!!」
「⋯⋯⋯?」
男気?
そりゃあ、『女に見えない、偉丈夫』とか言われるけど、あたし一応女だし─と首をひねるレイラの前で、ラシュカも思いつめた表情で口を開いた。
「そうです。王妃として私たちに必要な器なのです。決して、不自由はさせません。
年の差なんて、愛の前では関係ありませんから」
ますます、変な話だ。
『私たち』と言っている。
それに年については、どこで調べたのか把握済みらしい。
ちなみに、現在レイラは29歳。
双子は19歳。
なんと、10歳も差がある。
この世界の常識では、29歳と言えば、結婚適齢期を大幅に過ぎている。
平均寿命が短いので、婚期もかなり早い方だ。
29歳になれば早い女性なら、あと数年で成人を迎える子供を持っている人もいる、そんな世界。
(注、作者より:この世界の成人年齢は13歳の設定です)
「⋯⋯ちなみにさぁ。大臣たち、何て言ってるのぉ?」
レイラの問いに、ラシュカの目が泳ぐ。
ミシュカは、ふぃっと膨れたように横を向いた。
その表情にレイラは我が意を得たりとばかりに、力強く頷いた。
「言ってないんでしょぉ? じょーしき (常識)を振りかざす大臣たちに、2人で1人の妃ってマズいんじゃない? 認めるはずないでしょ?」
「⋯⋯話はしたんですが、反対されまして」
目が泳ぎ続けるラシュカの前で、レイラの声に、ミシュカは膨れ顔のまま。
ラシュカは、喉に詰まったような声で、口を開いた。
「ほら、当たり前でしょ!!」
勝ち誇ったようなレイラの声の前で、彼はなおも顔を引きつらせたままだ。
「それが、その⋯⋯認めないなら王国は再建しない。王にはならないとミシュカが怒ったので、大臣たちが泡を吹いて卒倒しました。
婚儀は神の前で1人であると、神官長も⋯⋯」
思わず語尾が小さくなる。
ラシュカはどうやら、非常識であることに気がついていたらしい。
2人で話し合わなかったのだろうか。
それとも、言い出したら聞かない、兄を止められなかったのか⋯⋯?
あまり表情を変えるのを見られたことのないマリーも、少しだけ眉を動かした。
この世界では王は本人の度量で愛妾を何人でも持って良いが、正式な婚儀は正室1人だけである。
国王だから、置いて良い訳ではない。
愛妾だって囲うだけの経済力が無ければ、彼らだって手は出さない。
この世界には大中小、様々な国があるのだ。
懐事情は世界共通ではない。
公式には認められたことではないが、愛妾は、血が絶えないための暗黙の了解だ。
公式には正室との離婚は絶対に許されないし、1回の婚儀で2人の夫なんて、庶民の世界でも聞いたことが無い。
「それもそうよね。無理でしょ。どうする気?」
当たり前だとうなずいたレイラの問いに、焦ったようにミシュカがレイラの手を握りしめる。
手を取られて焦るレイラがとっさに引こうとするが、年下とは言え、さすが男である。
力が強く、男に負けない握力のレイラですら何故か引くことが出来ない。
困ったように、レイラはラシュカのほうをちらりと見た。
「⋯⋯あんたねぇ·····ラシュカ、説得してよ⋯⋯! まさか、あんたも!!」
ミシュカのワガママだろうから、ラシュカに頼めば何とかしてくれるだろうと思い込んでいた。
だが、ラシュカの頬を染めた態度を見てレイラは悟った。
(絶対に、ワガママではない。
2人とも、本気で自分と婚儀を挙げるつもりらしい。)
どんどん青ざめていくレイラを前に、頬を染めて幼げな表情でうなずくラシュカ。
大きなため息を吐くレイラを前に、コロコロとマリーが笑い声をあげた。
「ねぇ、レイラ。女当主で白髪になるより、王妃さまで白髪の方が断然、素敵じゃありませんこと?」
「マリー、あんた面白がってるだけでしょ!?」
じろりと睨むと、マリーはすました顔であっさりと同意する。
「それも、そうですわねぇ」
被せるように、ミシュカが叫び声をあげた。
「ともかく、一生大事にする! 女が当主なんて、苦労したんだろっ!?
でも、これからは俺たちが2人でお前を守るっ!!
愛するあんたを、俺たちなら絶対に泣かせたりしねぇ!! 頼むっ! レイラッ!! 一緒にナジウムに来てくれっ!!!」
真剣な瞳でレイラを食い入るように見つめ続ける。
手を握りしめたままのミシュカの前で、レイラの瞳が揺れた。
しばらくして、レイラが諦めたように口を開く。
「⋯⋯じゃ、どっちかマリーと婚儀を挙げて」
「えっ!? 挙げてくれんのか?」
顔を輝かせるミシュカの前で、ラシュカが目を白黒させながら、兄に対して恐る恐る話を切り出した。
「⋯⋯兄上、婚儀を挙げられるのは、やはり1人だけのようですよ」
それを聞いた途端、ミシュカの目から大粒の涙があふれだす。
「そんなぁ、俺はラシュカと2人で、レイラを」
ぐずぐずと泣き出したミシュカの前で、レイラがうっとおしいと舌打ちをした。
「愛されるのに2人の男はいいけど、神の前で誓うのは1人だけでしょ。神官と大臣、どーすんのよ?」
⋯⋯と、言うことはやはり2人でレイラを愛してもいいらしいと、都合よく理解したミシュカの瞳が輝いた。
事実そう言うことなのだろうけど、自分たちのどちらかがレイラと婚儀を行う。
そうなると、ここに残る女性はマリーだけ。
残りはマリーと偽装婚しろ、と言われているのだろうか。
双子は思わず、マリーをじろじろと上から下まで眺めまわす。
「ですが、マリーさんはどうなるのですか?
愛してもいない男とだなんて、さすがに可哀そうではありませんか」
じろじろ見られても一向に表情の変わらないマリーの前で、ミシュカが『どちらかがマリーを相手に婚儀を挙げれば、レイラを2人で愛することが出来る』と勝手に解釈したらしい。
兄の輝いていく表情に、慌ててラシュカが助け舟を出す。
その前に、レイラはマリーと婚儀を挙げろとは言ったが、本人の同意は取っていない。
ラシュカ自身も、本心を隠してはいるがレイラと婚儀を挙げたくて、気が焦っているようだ。
まずマリーの気持ちを聞いていないし、神や大臣のことをすっかり忘れている。
この世界の神は、条件付きで一夫多妻は認めるようだが、一妻多夫は認めるなんて、聞いたこともない。
ちなみに、マリーの気持ちはどうなるのだろうか?
さすがにミシュカも早とちりに気がついたのだろう、妙な顔をして押し黙る。
その重苦しい沈黙を破ったのは、相変わらず表情の変わらないマリーだった。
「あら、わたくしがどちらかと婚儀を挙げればよろしいのでしょう、よろしくてよ?」
マリーのよく通る声が、その場を制した。
「さっすが、マリー!! よろしくねっ!」
レイラの明るい声に、ミシュカの顔が輝く。
レイラもさっきまで非常識と反対していたくせに、この変わりよう。
偽装婚儀を挙げてもいいのだろうか?
3人がまとまりそうになったので、一応、常識派のラシュカが再び異論の声を上げる。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
放課後の保健室
一条凛子
恋愛
はじめまして。
数ある中から、この保健室を見つけてくださって、本当にありがとうございます。
わたくし、ここの主(あるじ)であり、夜間専門のカウンセラー、**一条 凛子(いちじょう りんこ)**と申します。
ここは、昼間の喧騒から逃れてきた、頑張り屋の大人たちのためだけの秘密の聖域(サンクチュアリ)。
あなたが、ようやく重たい鎧を脱いで、ありのままの姿で羽を休めることができる——夜だけ開く、特別な保健室です。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる