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レイラに関するお話
①〈番外編─結婚狂騒曲 その2〉
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「よろしくって、私たちは幸せですが、彼女はいくら何でも。マリーさんは王族でも貴族でも無い。
愛のない婚儀なんて、さすがにかわいそうではないですか」
ラシュカは、何を考えているのだろう。
せっかくマリーが同意したのだから、素直に従えば良いのに。
マリーが否と言えば、レイラは首を縦に振らないのに。
彼女の気が変わったら、この婚儀は成立しないのに。
小さい頃から、破天荒な兄をなだめる役が板につきすぎたのだろうか。
確かに、王族や貴族など身分の高いものは愛のない婚儀はよくある事だが、庶民は愛し合って挙げることも多いからだ。
ラシュカは常識と非常識の間で、板ばさみとなっているようだ。
その問いかけにマリーは、顔色も変えず、首を横に振る。吐き捨てるような口調で。
「かまいませんわ。あたくしの愛するのは、レイラだけ。レイラの幸せが、あたくしの幸せ。
男なんて、願い下げですわ」
男性が聞けば、完全に傷つくような台詞──しかし、マリーの同意があると見て取ったミシュカはこの話を進めることにしてしまった。
ラシュカも元々レイラと婚儀を挙げたかったのは事実なので、自分の気持ちに負けてしまったのだろう。
あり得ないが、非常識に『押し切られる』ことにしたようだ。
双子はその場で、婚儀の組み合わせを話し合う。
結局、婚儀はレイラとミシュカ。
マリーとラシュカの組み合わせと決まった。
ミシュカが嬉しさのあまり、思わず頬を掴んでレイラにキスをする。
ぶちゅっと大きく音が出そうな、唇を押し付けるやつだ。
真っ赤になったレイラに、ミシュカは拳で殴られた。
「あれ、もしかして、初めて?」
にやついたミシュカは、さらに平手打ちをお見舞いされることになる。
それにも全く動じず、ミシュカは赤くはれる頬を押さえながら、獲物を狩るような目線をレイラに向けた。その笑みを浮かべた妖艶な瞳。
全くの子供だと思っていたミシュカの瞳に、男の色気を見て取ったレイラは真っ赤になって狼狽える。
気がつくと、ラシュカも似たような瞳で自分を見つめていた。
4つの瞳が、自分に視線を向けている。
しかも、2人とも自分を愛していると言う。
自分は29歳。対する双子は19歳。
10歳も年下の男なんて、子供だとレイラは思い込んでいた。
そんなお子様に見て取った、大人の色気。
考えもしなかった。
男尊女卑のコルデア王国で、レイラにとって男性とは『戦うもの』だった。
豊満な体つきをしている自分の体を目当てにしてくる男は結構いたし、返り討ちにすることも多々あった。
気を張っていないと、負けてしまう。
自分がハミルトン家を守らなくてはいけない。
その使命感だけで突っ走ってきて、婚儀など考える暇もなかった。
ハミルトン家は貧乏だが、家柄だけは立派だったので、レイラを誘惑しようとする男もいないことはなかった。
家柄じゃなくて、自分を愛してほしい─それにこだわって気がついたら、この年である。
でも、ミシュカはレイラの体ではなく、ハミルトンの家でも無い。
自分だけに好意を向けている。
ラシュカも同じらしい。
実父はどうか分からないが、ハミルトンの養父や使用人たち、マリーと似たような好意の目線。
いや、独占欲の入り混じった大人の男の瞳。
こんなことは、29年間生きてきて初めての経験だった。
どう動いていいのか、全く分からない。
どうしたら、いいのだろう?
レイラはうろたえて、何も言えなくなった。
そして、それ以上言葉なく、顔を赤くしたまま俯いて、黙り込んだ。
そのレイラには珍しい初心な態度を、2人の男たちはお互いの視線を絡ませて、ふぅっと微笑みあった。
そして、大人の余裕を見せつけたかったのだろうか、固まったままの彼女を優しく引き寄せると、そっと額と頬に2人で優しくキスをした。
レイラはびくっと体を震わせると、上目遣いに双子に対して怖々とした視線を投げかける。
全身が朱色に染まり、そして再び俯いて何も言えなくなった。
その珍しい態度に、双子たちは改めて目を細める。
そして、レイラにこの上ない愛しさを込めて、彼女の身体をそっと抱きしめた。
まるで壊れ物でも扱うような繊細過ぎる動作。頭に、そして頬に唇が降ってくる。
レイラからの返答は⋯⋯⋯なかった。
さて、再建中のナジウム王国にいる大臣や主な閣僚、神官たちはこの報を聞いて死ぬほど仰天した。
王妃候補が出たのは良いのだが、何と29歳の、子供が何人産めるか分からない女。
しかも、他国の貴族で珍しい女の当主。
子孫をたくさん残して王国を再建しなくてはならないのに、ひどく年上でかなり破天荒だと言う噂の女性を王妃にしたいと言う。
それも、何と2人で1人の妃。
普通ならありえない、主たちの選択。
だが本人たちがそれで良いならば、許可しよう。
神と国民、全世界を騙そうということになった。
王太子がバカのフリだったことを差し置いても、双子の、特にミシュカのムチャな言動はいつものこと。
特に、王太子は言い出したら絶対に言うことを聞かない。
ここで重要なのは、国の再建だ。
そこで、大臣や関係者たちは、『王として即位してくれるならば、どんなことでも許そう』という結論を出した。
今はその女当主を溺愛していても、頃合いを見て愛妾を持たせればいい。
何と言っても若い方が、子供をたくさん産める。
あれでは、1人産めばいい方だろう。
王太子は何と言っても若いのだ。
若さゆえの情熱に走ってしまうことなど、いくらでもある。許してやろうではないか。
そんな一時の気の迷いなど、気にしてどうするのだ。
大切なのは、ミシュカを即位させて王国を再建すること──とりあえずどんな手を使っても、王太子を即位させなければ。
王太子をその気にさせる為ならば、どんなことでもやろう。
一妻多夫など、恐れていてはならぬ。
たとえ、神が自分たちにバチをあてたとしても
⋯⋯⋯⋯国に残った大臣たちや神官たちはこんな結論で、話をまとめた。
そんな裏事情の結論が出ているとは露知らず、『了解しました』との連絡を受け取った2人は、躍り上がって喜んだ。
こうなると、マリー以外の3人の口の緩さが問題だ。
どこで漏れるかも分からない。
これは国民、全世界、いや神ですら騙す婚儀なのだ。誰にも言ってはならない。
「いいですか、ギルモア1世と『銀の娘』にも言ってはなりませんよ」と、マリー以外はくどいほど側近たちから念押しをされた。
そのマリー以外の3人は、仁菜や陛下の前で報告をした際に、3人とも挙動不審になった。
特に、レイラがひどかった。
仁菜や周囲は素直に喜んでくれたが、挙動不審のレイラを不思議がる仁菜や周囲をごまかすために、マリーが落ち着いた声で説明を買って出た。
「婚儀の前は、女性は不安定になりますわよね。いくらレイラだって、女ですもの。当然ですわ」
仁菜や周囲はこれで納得して、何とかバレずに話は終わった。
さすがは、常に冷静なマリーである。
実はマリーの口調は、いつもより約3割くらいは早かった。
しかし、慶事が2倍という喜びの前では、マリーの口調を誰もおかしいとは思わなかったようだ。
2日後、盛大に見送られた双子とレイラ、マリーは再建途中のナジウム王国へと帰路についた。
そして、しばらく後──。
即位と同時に盛大な婚儀が行われ、猊下が祝福を与える神官であり代父として自ら隣席したことも、この婚儀を成功させる要因となった。
周囲の危惧をよそに、この婚儀は意外と上手くいった。
神は知ってか知らずか、何故か罰を与えなかったらしい。
おそらく夫婦関係のないラシュカ夫妻に子はなかったが、2人は仲良く生活をしたようだ。
ラシュカもマリーをことのほか丁重に扱い、マリーも彼の人間性に触れたのだろう。
徐々に打ち解けて、マリーは立派に王弟妃の役割をはたした。
マウリスタ・カローリア・ソシア・デ・ナジウム
王弟妃がマウリスタ・カロッサではあまりにも威厳がないと言うことで、改名はしたが。
マリーは当然のことながら、この改名を平然と受け入れた。
夫婦仲は、はた目には、かなり仲睦まじく見えたようである。
死が2人を分かつまで、この奇妙な夫婦関係は続いた。
レイラの前評判を聞いていた臣下たちは戦々恐々としていたが、いざ王妃になるとレイラは子供っぽい所の残るミシュカの手綱を上手く握ったのである。
レイラ・パレイル・ハミルトン・デ・ナジウム
やはり一般的な王妃とは違っていたが、そこは読書好きで知識欲もあり、好奇心旺盛なレイラ。
皆の力を借りて、レイラはそれなりに王妃として大役を果たしていったのだった。
ミシュカとラシュカ、レイラの間には何と6人の子が出来、王子は5人も産まれた。
子供の生存率が低いこの世界で、あまり例がないのだが、6人ともすくすくと成長。
それぞれが争うことなく、長幼の序を取り、王や王太子を補佐出来る立派な人物へと成長した。
そして、姫君も誰に似たのかよくわからないが、落ち着きのある立派な淑女に成長した。
こうなると大臣や閣僚どもは、『愛妾を置け』とは絶対に口にしなかった。
この破天荒な王妃を上にも下にも置かない扱いで、もてはやしたのである。
ちなみにどうやって子供が出来たのか、誰がどちらの子かは、一切不問とされた。
もちろん公式には全員、ミシュカの子供であるからだ。
秘密を知る大臣や関係者全員で秘密を守り通し、その鉄壁の守りのおかげで、どこにも真実が露見することはなかった。
ミシュカはその後、賢王ハインツァ1世と呼ばれ、かくして再建されたナジウム王国は安泰となったのであった。
《作者後書き》
いかがだったでしょうか?
とりあえず作者としては、おめでとうございます──かな?
倫理的に、かなり問題があると思うんですが··········。
マリーも、本気で良かったんでしょうか?
いくら異世界でも非常識なので、本当のことは極秘です。
カシクが死んだように、この3人もまとまる予定は全くなかったけど、双子が、レイラに惚れちゃったみたいです。
そんなわけで、作者を置いといてミシュカが暴走。勝手に愛の告白をしてしまいました。
まあ、皆幸せならいいか~です。
愛のない婚儀なんて、さすがにかわいそうではないですか」
ラシュカは、何を考えているのだろう。
せっかくマリーが同意したのだから、素直に従えば良いのに。
マリーが否と言えば、レイラは首を縦に振らないのに。
彼女の気が変わったら、この婚儀は成立しないのに。
小さい頃から、破天荒な兄をなだめる役が板につきすぎたのだろうか。
確かに、王族や貴族など身分の高いものは愛のない婚儀はよくある事だが、庶民は愛し合って挙げることも多いからだ。
ラシュカは常識と非常識の間で、板ばさみとなっているようだ。
その問いかけにマリーは、顔色も変えず、首を横に振る。吐き捨てるような口調で。
「かまいませんわ。あたくしの愛するのは、レイラだけ。レイラの幸せが、あたくしの幸せ。
男なんて、願い下げですわ」
男性が聞けば、完全に傷つくような台詞──しかし、マリーの同意があると見て取ったミシュカはこの話を進めることにしてしまった。
ラシュカも元々レイラと婚儀を挙げたかったのは事実なので、自分の気持ちに負けてしまったのだろう。
あり得ないが、非常識に『押し切られる』ことにしたようだ。
双子はその場で、婚儀の組み合わせを話し合う。
結局、婚儀はレイラとミシュカ。
マリーとラシュカの組み合わせと決まった。
ミシュカが嬉しさのあまり、思わず頬を掴んでレイラにキスをする。
ぶちゅっと大きく音が出そうな、唇を押し付けるやつだ。
真っ赤になったレイラに、ミシュカは拳で殴られた。
「あれ、もしかして、初めて?」
にやついたミシュカは、さらに平手打ちをお見舞いされることになる。
それにも全く動じず、ミシュカは赤くはれる頬を押さえながら、獲物を狩るような目線をレイラに向けた。その笑みを浮かべた妖艶な瞳。
全くの子供だと思っていたミシュカの瞳に、男の色気を見て取ったレイラは真っ赤になって狼狽える。
気がつくと、ラシュカも似たような瞳で自分を見つめていた。
4つの瞳が、自分に視線を向けている。
しかも、2人とも自分を愛していると言う。
自分は29歳。対する双子は19歳。
10歳も年下の男なんて、子供だとレイラは思い込んでいた。
そんなお子様に見て取った、大人の色気。
考えもしなかった。
男尊女卑のコルデア王国で、レイラにとって男性とは『戦うもの』だった。
豊満な体つきをしている自分の体を目当てにしてくる男は結構いたし、返り討ちにすることも多々あった。
気を張っていないと、負けてしまう。
自分がハミルトン家を守らなくてはいけない。
その使命感だけで突っ走ってきて、婚儀など考える暇もなかった。
ハミルトン家は貧乏だが、家柄だけは立派だったので、レイラを誘惑しようとする男もいないことはなかった。
家柄じゃなくて、自分を愛してほしい─それにこだわって気がついたら、この年である。
でも、ミシュカはレイラの体ではなく、ハミルトンの家でも無い。
自分だけに好意を向けている。
ラシュカも同じらしい。
実父はどうか分からないが、ハミルトンの養父や使用人たち、マリーと似たような好意の目線。
いや、独占欲の入り混じった大人の男の瞳。
こんなことは、29年間生きてきて初めての経験だった。
どう動いていいのか、全く分からない。
どうしたら、いいのだろう?
レイラはうろたえて、何も言えなくなった。
そして、それ以上言葉なく、顔を赤くしたまま俯いて、黙り込んだ。
そのレイラには珍しい初心な態度を、2人の男たちはお互いの視線を絡ませて、ふぅっと微笑みあった。
そして、大人の余裕を見せつけたかったのだろうか、固まったままの彼女を優しく引き寄せると、そっと額と頬に2人で優しくキスをした。
レイラはびくっと体を震わせると、上目遣いに双子に対して怖々とした視線を投げかける。
全身が朱色に染まり、そして再び俯いて何も言えなくなった。
その珍しい態度に、双子たちは改めて目を細める。
そして、レイラにこの上ない愛しさを込めて、彼女の身体をそっと抱きしめた。
まるで壊れ物でも扱うような繊細過ぎる動作。頭に、そして頬に唇が降ってくる。
レイラからの返答は⋯⋯⋯なかった。
さて、再建中のナジウム王国にいる大臣や主な閣僚、神官たちはこの報を聞いて死ぬほど仰天した。
王妃候補が出たのは良いのだが、何と29歳の、子供が何人産めるか分からない女。
しかも、他国の貴族で珍しい女の当主。
子孫をたくさん残して王国を再建しなくてはならないのに、ひどく年上でかなり破天荒だと言う噂の女性を王妃にしたいと言う。
それも、何と2人で1人の妃。
普通ならありえない、主たちの選択。
だが本人たちがそれで良いならば、許可しよう。
神と国民、全世界を騙そうということになった。
王太子がバカのフリだったことを差し置いても、双子の、特にミシュカのムチャな言動はいつものこと。
特に、王太子は言い出したら絶対に言うことを聞かない。
ここで重要なのは、国の再建だ。
そこで、大臣や関係者たちは、『王として即位してくれるならば、どんなことでも許そう』という結論を出した。
今はその女当主を溺愛していても、頃合いを見て愛妾を持たせればいい。
何と言っても若い方が、子供をたくさん産める。
あれでは、1人産めばいい方だろう。
王太子は何と言っても若いのだ。
若さゆえの情熱に走ってしまうことなど、いくらでもある。許してやろうではないか。
そんな一時の気の迷いなど、気にしてどうするのだ。
大切なのは、ミシュカを即位させて王国を再建すること──とりあえずどんな手を使っても、王太子を即位させなければ。
王太子をその気にさせる為ならば、どんなことでもやろう。
一妻多夫など、恐れていてはならぬ。
たとえ、神が自分たちにバチをあてたとしても
⋯⋯⋯⋯国に残った大臣たちや神官たちはこんな結論で、話をまとめた。
そんな裏事情の結論が出ているとは露知らず、『了解しました』との連絡を受け取った2人は、躍り上がって喜んだ。
こうなると、マリー以外の3人の口の緩さが問題だ。
どこで漏れるかも分からない。
これは国民、全世界、いや神ですら騙す婚儀なのだ。誰にも言ってはならない。
「いいですか、ギルモア1世と『銀の娘』にも言ってはなりませんよ」と、マリー以外はくどいほど側近たちから念押しをされた。
そのマリー以外の3人は、仁菜や陛下の前で報告をした際に、3人とも挙動不審になった。
特に、レイラがひどかった。
仁菜や周囲は素直に喜んでくれたが、挙動不審のレイラを不思議がる仁菜や周囲をごまかすために、マリーが落ち着いた声で説明を買って出た。
「婚儀の前は、女性は不安定になりますわよね。いくらレイラだって、女ですもの。当然ですわ」
仁菜や周囲はこれで納得して、何とかバレずに話は終わった。
さすがは、常に冷静なマリーである。
実はマリーの口調は、いつもより約3割くらいは早かった。
しかし、慶事が2倍という喜びの前では、マリーの口調を誰もおかしいとは思わなかったようだ。
2日後、盛大に見送られた双子とレイラ、マリーは再建途中のナジウム王国へと帰路についた。
そして、しばらく後──。
即位と同時に盛大な婚儀が行われ、猊下が祝福を与える神官であり代父として自ら隣席したことも、この婚儀を成功させる要因となった。
周囲の危惧をよそに、この婚儀は意外と上手くいった。
神は知ってか知らずか、何故か罰を与えなかったらしい。
おそらく夫婦関係のないラシュカ夫妻に子はなかったが、2人は仲良く生活をしたようだ。
ラシュカもマリーをことのほか丁重に扱い、マリーも彼の人間性に触れたのだろう。
徐々に打ち解けて、マリーは立派に王弟妃の役割をはたした。
マウリスタ・カローリア・ソシア・デ・ナジウム
王弟妃がマウリスタ・カロッサではあまりにも威厳がないと言うことで、改名はしたが。
マリーは当然のことながら、この改名を平然と受け入れた。
夫婦仲は、はた目には、かなり仲睦まじく見えたようである。
死が2人を分かつまで、この奇妙な夫婦関係は続いた。
レイラの前評判を聞いていた臣下たちは戦々恐々としていたが、いざ王妃になるとレイラは子供っぽい所の残るミシュカの手綱を上手く握ったのである。
レイラ・パレイル・ハミルトン・デ・ナジウム
やはり一般的な王妃とは違っていたが、そこは読書好きで知識欲もあり、好奇心旺盛なレイラ。
皆の力を借りて、レイラはそれなりに王妃として大役を果たしていったのだった。
ミシュカとラシュカ、レイラの間には何と6人の子が出来、王子は5人も産まれた。
子供の生存率が低いこの世界で、あまり例がないのだが、6人ともすくすくと成長。
それぞれが争うことなく、長幼の序を取り、王や王太子を補佐出来る立派な人物へと成長した。
そして、姫君も誰に似たのかよくわからないが、落ち着きのある立派な淑女に成長した。
こうなると大臣や閣僚どもは、『愛妾を置け』とは絶対に口にしなかった。
この破天荒な王妃を上にも下にも置かない扱いで、もてはやしたのである。
ちなみにどうやって子供が出来たのか、誰がどちらの子かは、一切不問とされた。
もちろん公式には全員、ミシュカの子供であるからだ。
秘密を知る大臣や関係者全員で秘密を守り通し、その鉄壁の守りのおかげで、どこにも真実が露見することはなかった。
ミシュカはその後、賢王ハインツァ1世と呼ばれ、かくして再建されたナジウム王国は安泰となったのであった。
《作者後書き》
いかがだったでしょうか?
とりあえず作者としては、おめでとうございます──かな?
倫理的に、かなり問題があると思うんですが··········。
マリーも、本気で良かったんでしょうか?
いくら異世界でも非常識なので、本当のことは極秘です。
カシクが死んだように、この3人もまとまる予定は全くなかったけど、双子が、レイラに惚れちゃったみたいです。
そんなわけで、作者を置いといてミシュカが暴走。勝手に愛の告白をしてしまいました。
まあ、皆幸せならいいか~です。
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