上 下
28 / 88
雪がやみませんね。

24

しおりを挟む




 「昨日、保健室でたまたま会ったんだよ」
 「!」

 意外にも声をあげたのは蛇島だった。

 「でも、俺は名前も言わずそこから去ったし
そん時は今より怪我が酷くて生々しかったから動揺してんだろ」
 「…………………そうですか
そういう事にしておきます」

 あからさまに疑いの視線を受けながらも
 顔色が変わらないのはすごい。

 俺は無理だ。

 「これから、委員長と話しがあるので帰っていいですよ」

 時雨がそう言うと次々と部屋から出ていく。
 最後に蛇島が残った。

 扉を閉める瞬間。

 「!!」

 蛇島の口が動いた。

 『か・し・だ・ぞ』

 おそらく、そう言っていた。




しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

BL / 連載中 24h.ポイント:788pt お気に入り:783

9歳の彼を9年後に私の夫にするために私がするべきこと

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,116pt お気に入り:101

車いすの少女が異世界に行ったら大変な事になりました

AYU
ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:149pt お気に入り:51

下級魔導士と呼ばれた少年

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:1,221

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:300

EDGE LIFE

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:276pt お気に入り:20

処理中です...