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妾妃様のサロン
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「そういう時間、俺達側近候補は妾妃様のお茶会で『給仕係』をさせられてたよ。おかげでお茶を入れるのが上手くなった」
兄様が笑うが……何、それ?!
「大商人から爵位をもらい立てだったシリルの親を取り込みたかったのかあの頃はお召がすごかった。妾妃様……、俺らを色香の方で操ろうとしてたけど、いわば友達の母親な訳で。その上まだガキだったしな。俺とエリクとアルフォンスはあれで妾妃様が苦手になった。シリルはちゃっかり利用してたけど」
シリル様……。あの当時のシリル様、可愛いだけの年下の子に見えてましたよ、私とサラ姉様には。
「で、それがシリルの父親にバレて陛下に訴えて我々のお召は当初の通り殿下の遊び相手だけになったのと、正妃様の所に殿下が移ったのとで妾妃様の権力を削いだんだよな。シリルは……知ってたのかもしれないとは思ってるけど」
兄様達、シリル様をかなり頼ってて買ってる感じがあるのですよね。
「あの当時、10歳の頃だったな。シリルにその妾妃様が最初だったのかって聞いたら『まさか。もうとうの昔に済ませてるよ』って。8歳の頃に乳母から教わったそうで」
「はあ。……なんであの方女性に困らないのか」
「シリルから誘ったことはないと思う。お前の学友二人もよく待ち伏せしてたぞ」
彼女達自身は己を被害者だと主張してたけど。
「あと、シリル自身は相手に対してくるもの拒まず去る者追わずのスタンスだしな」
「お付き合いしてる方に誠実にあろうとは思っておられないって事ですね」
声に呆れが滲んでしまった。
「いや、誰とも付き合ってない」
「……乱れ切ってますわね」
「それでもかまわないって言う女性側もだろ?」
その辺は思うところはありますが。
「私としては許容外のお話になりますわね」
「ふむ」
兄様は私を考える目で見る。
「ブランシュは恋をしたことがない?」
ま、兄様は本当の事を行っておこう。いや、事実のみを言うって言うべきかな?
「今の所私の好奇心やなにやも含めて心を揺らす殿方はいらっしゃいません」
きっぱりと言う。
「あまり殿方を見ていても楽しくはないですね。可愛い女の子がきゃっきゃしてるのを見る方が楽しいくらい」
兄様が舞台に出ている俳優や女性に人気絶頂の美形の騎士様の名前を挙げる。
「ああいうやつらを見てときめいたりしないの?」
「造形が美しい男性だな、としか。兄様然り側近候補の皆さま然り、今兄様が名前を挙げた男性方よりも美形で造形が美しくはありますがそれによって心が動いたりはありません」
そうだよ、こっちの世界では父親も伯父様も含め美しい男性ばかり目に入ってて美形には目が慣れてしまっている。個人的な顔の好みの男性だとアルフォンス様かな、という程度で。
関わりたくないけどアニエス様だって外見は可愛いとは思う。美形とは思わないけど。
「ブランシュの好みは難しいなぁ」
「難しいも何も好みがないので。強いて言えば好奇心をそそる方、ですかね」
兄様は呆れた顔になる。
「おいおい、悪い男に騙されそうな事を」
自分でもそれは気をつけたいと思ってる。前世でやらかしたしね、それ。
「貴族の娘ですもの。政略結婚するならそれはそれ、だと思ってます。割り切ってますよ?」
今の私ではだれか、というのもないですしね。
兄様が笑うが……何、それ?!
「大商人から爵位をもらい立てだったシリルの親を取り込みたかったのかあの頃はお召がすごかった。妾妃様……、俺らを色香の方で操ろうとしてたけど、いわば友達の母親な訳で。その上まだガキだったしな。俺とエリクとアルフォンスはあれで妾妃様が苦手になった。シリルはちゃっかり利用してたけど」
シリル様……。あの当時のシリル様、可愛いだけの年下の子に見えてましたよ、私とサラ姉様には。
「で、それがシリルの父親にバレて陛下に訴えて我々のお召は当初の通り殿下の遊び相手だけになったのと、正妃様の所に殿下が移ったのとで妾妃様の権力を削いだんだよな。シリルは……知ってたのかもしれないとは思ってるけど」
兄様達、シリル様をかなり頼ってて買ってる感じがあるのですよね。
「あの当時、10歳の頃だったな。シリルにその妾妃様が最初だったのかって聞いたら『まさか。もうとうの昔に済ませてるよ』って。8歳の頃に乳母から教わったそうで」
「はあ。……なんであの方女性に困らないのか」
「シリルから誘ったことはないと思う。お前の学友二人もよく待ち伏せしてたぞ」
彼女達自身は己を被害者だと主張してたけど。
「あと、シリル自身は相手に対してくるもの拒まず去る者追わずのスタンスだしな」
「お付き合いしてる方に誠実にあろうとは思っておられないって事ですね」
声に呆れが滲んでしまった。
「いや、誰とも付き合ってない」
「……乱れ切ってますわね」
「それでもかまわないって言う女性側もだろ?」
その辺は思うところはありますが。
「私としては許容外のお話になりますわね」
「ふむ」
兄様は私を考える目で見る。
「ブランシュは恋をしたことがない?」
ま、兄様は本当の事を行っておこう。いや、事実のみを言うって言うべきかな?
「今の所私の好奇心やなにやも含めて心を揺らす殿方はいらっしゃいません」
きっぱりと言う。
「あまり殿方を見ていても楽しくはないですね。可愛い女の子がきゃっきゃしてるのを見る方が楽しいくらい」
兄様が舞台に出ている俳優や女性に人気絶頂の美形の騎士様の名前を挙げる。
「ああいうやつらを見てときめいたりしないの?」
「造形が美しい男性だな、としか。兄様然り側近候補の皆さま然り、今兄様が名前を挙げた男性方よりも美形で造形が美しくはありますがそれによって心が動いたりはありません」
そうだよ、こっちの世界では父親も伯父様も含め美しい男性ばかり目に入ってて美形には目が慣れてしまっている。個人的な顔の好みの男性だとアルフォンス様かな、という程度で。
関わりたくないけどアニエス様だって外見は可愛いとは思う。美形とは思わないけど。
「ブランシュの好みは難しいなぁ」
「難しいも何も好みがないので。強いて言えば好奇心をそそる方、ですかね」
兄様は呆れた顔になる。
「おいおい、悪い男に騙されそうな事を」
自分でもそれは気をつけたいと思ってる。前世でやらかしたしね、それ。
「貴族の娘ですもの。政略結婚するならそれはそれ、だと思ってます。割り切ってますよ?」
今の私ではだれか、というのもないですしね。
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