22 / 65
王妃様来襲 2
しおりを挟む
私はキャロライン先輩に目線を送りつつ立ち上がった。私のカーテシーに続き、ピンクの会以外の令嬢は急ぎカーテシーの形を取る。
「良い。みな楽にしてくれ」
王妃様はアニエス嬢とそのおつきを見据えた。
「そこ、挨拶もなしか?」
「おばさん、誰?」
護衛騎士や他の令嬢が息を呑んだ。王妃様、面白がってそうだな。
「ふむ。そなた王子宮に入ろうとして五月蝿い小娘の一人だな?」
「私は王子様と結ばれるのだから当たり前の権利だわ」
王妃様の片方の眉が上がる。あちゃー、ネズミを見つけた猫のようになってる…、私は部屋の飾り。飾りには気配がないの。私が気配を消しにかかってるのを王妃様の目は捉え笑みを送ってくる。…巻き込まないでください、お願い。
「ふむ、どの王子からも恋人がいるなんて報告はないぞ?」
「なんでおばさんに報告しなきゃなんないのよ」
王妃様がにんまりわらう。
「息子の事だからな。将来の王妃候補が決まったら即報告される。そうでない恋人ならそれなりの遊びの相手としてしらべて、避妊の呪いをかけた上で散々遊んでから下位貴族に持参金付きで嫁にやる。なんだ、結婚までの遊び相手だな」
王妃様が着席し、他の令嬢も促されて着席した。
「もし王子の恋人なら私が誰かなんて愚問を発せないとおもうがな?」
「だからおばさん誰よ」
おつき、副長が他の派閥の令嬢に耳打ちされ顔色がかわりました。
「アニエス様」
そういってアニエス嬢におつきの騎士爵の令嬢が耳打ちします。アニエス嬢がにっこりと笑い立ち上がりカーエシーらしいポーズをとります。
「お義母様、アニエスです。よろしくお願いします」
みなポカーンとアニエス嬢を見ます。本人は最高に可愛らしい表情としぐさのつもりで小首を傾げて王妃様を見ます。それから延々王妃様がアニエス嬢とそのおつきのカーテシーのだめだしをしています。我々はどうしたものか、と思いつつちょっと面白がって見てしまいます。
「背中がが丸い。もっと姿勢よく。普段から姿勢が悪いの?ねぇ」
王妃様……、ノリノリだ。この人ノリノリになってる。アニエス嬢とおつきがぐったりなった所で王妃様が締める。
「ちゃんとカーテシーできるようになってからじゃないと話にならないわ。家政科でも一応マナーの時間はあるとアデライド教諭から聞いています。貴女達のカリキュラムにマナーの時間を増やすように意見しておきましょう」
その後、皆でお茶になりましたが王妃様のチェックは厳しく、アニエス嬢たちはしごかれまくっておりました。
護衛騎士の女性がそっと王妃様に耳打ちして王妃様は頷いてます。
「アニエスさん、貴女のアクセサリー、どなたから手に入れたの?」
「友人がくれました」
アニエス嬢はもう王妃様に楯突く気力はないようです。
「なんてお名前?」
「ロザリー。ロザリー・サマンという平民の方です」
「そう。あれは毒が仕込んであったらしいの。この学園付きの騎士が調査するのであのアクセサリーは没収されます」
アニエス嬢と副長の騎士爵の令嬢二人を王妃様が指名します。
「今日と明日は王宮に泊まってくださいね。アクセサリーのお詫びに同等品を夕方までに泊っている部屋に届けさせます。早々に王宮に向かってください。ご自宅には早急に連絡を入れておきます」
なにか始まったな、これ。多分、二人がいれられるのは一見部屋に見える牢だ。何年か前に殿下が教えてくれた部屋がある。
『ここはな、貴族が怪しい時に泊める部屋なんだ。ま、軟禁されるって感じかな』
と。丁度、王妃様がアルベルト殿下を引き取る直前だったように記憶してる。
『俺の言う事聞かないとお前もこの部屋に閉じ込めてやる』
そんな脅しをかけてきてましたね、あの時。
「良い。みな楽にしてくれ」
王妃様はアニエス嬢とそのおつきを見据えた。
「そこ、挨拶もなしか?」
「おばさん、誰?」
護衛騎士や他の令嬢が息を呑んだ。王妃様、面白がってそうだな。
「ふむ。そなた王子宮に入ろうとして五月蝿い小娘の一人だな?」
「私は王子様と結ばれるのだから当たり前の権利だわ」
王妃様の片方の眉が上がる。あちゃー、ネズミを見つけた猫のようになってる…、私は部屋の飾り。飾りには気配がないの。私が気配を消しにかかってるのを王妃様の目は捉え笑みを送ってくる。…巻き込まないでください、お願い。
「ふむ、どの王子からも恋人がいるなんて報告はないぞ?」
「なんでおばさんに報告しなきゃなんないのよ」
王妃様がにんまりわらう。
「息子の事だからな。将来の王妃候補が決まったら即報告される。そうでない恋人ならそれなりの遊びの相手としてしらべて、避妊の呪いをかけた上で散々遊んでから下位貴族に持参金付きで嫁にやる。なんだ、結婚までの遊び相手だな」
王妃様が着席し、他の令嬢も促されて着席した。
「もし王子の恋人なら私が誰かなんて愚問を発せないとおもうがな?」
「だからおばさん誰よ」
おつき、副長が他の派閥の令嬢に耳打ちされ顔色がかわりました。
「アニエス様」
そういってアニエス嬢におつきの騎士爵の令嬢が耳打ちします。アニエス嬢がにっこりと笑い立ち上がりカーエシーらしいポーズをとります。
「お義母様、アニエスです。よろしくお願いします」
みなポカーンとアニエス嬢を見ます。本人は最高に可愛らしい表情としぐさのつもりで小首を傾げて王妃様を見ます。それから延々王妃様がアニエス嬢とそのおつきのカーテシーのだめだしをしています。我々はどうしたものか、と思いつつちょっと面白がって見てしまいます。
「背中がが丸い。もっと姿勢よく。普段から姿勢が悪いの?ねぇ」
王妃様……、ノリノリだ。この人ノリノリになってる。アニエス嬢とおつきがぐったりなった所で王妃様が締める。
「ちゃんとカーテシーできるようになってからじゃないと話にならないわ。家政科でも一応マナーの時間はあるとアデライド教諭から聞いています。貴女達のカリキュラムにマナーの時間を増やすように意見しておきましょう」
その後、皆でお茶になりましたが王妃様のチェックは厳しく、アニエス嬢たちはしごかれまくっておりました。
護衛騎士の女性がそっと王妃様に耳打ちして王妃様は頷いてます。
「アニエスさん、貴女のアクセサリー、どなたから手に入れたの?」
「友人がくれました」
アニエス嬢はもう王妃様に楯突く気力はないようです。
「なんてお名前?」
「ロザリー。ロザリー・サマンという平民の方です」
「そう。あれは毒が仕込んであったらしいの。この学園付きの騎士が調査するのであのアクセサリーは没収されます」
アニエス嬢と副長の騎士爵の令嬢二人を王妃様が指名します。
「今日と明日は王宮に泊まってくださいね。アクセサリーのお詫びに同等品を夕方までに泊っている部屋に届けさせます。早々に王宮に向かってください。ご自宅には早急に連絡を入れておきます」
なにか始まったな、これ。多分、二人がいれられるのは一見部屋に見える牢だ。何年か前に殿下が教えてくれた部屋がある。
『ここはな、貴族が怪しい時に泊める部屋なんだ。ま、軟禁されるって感じかな』
と。丁度、王妃様がアルベルト殿下を引き取る直前だったように記憶してる。
『俺の言う事聞かないとお前もこの部屋に閉じ込めてやる』
そんな脅しをかけてきてましたね、あの時。
6
あなたにおすすめの小説
【完結】『恋心を凍らせる薬を飲みました』 - 残りの学園生活、どうぞご自由にお遊びください、婚約者様
恋せよ恋
恋愛
愛されることを諦めた。だから、私は心を凍らせた。
不誠実な婚約者・ユリアンの冷遇に耐えかねたヤスミンは、
伝説の魔女の元を訪れ、恋心を消し去る「氷の薬」を飲む。
感情を捨て、完璧な「人形」となった彼女を前に、
ユリアンは初めて己の罪と執着に狂い始める。
「お願いだ、前のように僕を愛して泣いてくれ!」
足元に跪き、涙を流して乞う男に、ヤスミンは冷酷に微笑む。
「愛?……あいにく、そのような無駄な感情は捨てましたわ」
一度凍りついた心は、二度と溶けない。
後悔にのたうち回る男と、心を凍らせた冷徹な公爵夫人の、
終わりのない贖罪の記録。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
契約結婚の相手が優しすぎて困ります
みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~
浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。
本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。
※2024.8.5 番外編を2話追加しました!
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる