悪役令嬢はヒロインと関わりたくない【完結】

あくの

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王妃様来襲 2

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私はキャロライン先輩に目線を送りつつ立ち上がった。私のカーテシーに続き、ピンクの会以外の令嬢は急ぎカーテシーの形を取る。

「良い。みな楽にしてくれ」

王妃様はアニエス嬢とそのおつきを見据えた。

「そこ、挨拶もなしか?」

「おばさん、誰?」

護衛騎士や他の令嬢が息を呑んだ。王妃様、面白がってそうだな。

「ふむ。そなた王子宮に入ろうとして五月蝿い小娘の一人だな?」

「私は王子様と結ばれるのだから当たり前の権利だわ」

王妃様の片方の眉が上がる。あちゃー、ネズミを見つけた猫のようになってる…、私は部屋の飾り。飾りには気配がないの。私が気配を消しにかかってるのを王妃様の目は捉え笑みを送ってくる。…巻き込まないでください、お願い。

「ふむ、どの王子からも恋人がいるなんて報告はないぞ?」

「なんでおばさんに報告しなきゃなんないのよ」

王妃様がにんまりわらう。

「息子の事だからな。将来の王妃候補が決まったら即報告される。そうでない恋人ならそれなりの遊びの相手としてしらべて、避妊の呪いをかけた上で散々遊んでから下位貴族に持参金付きで嫁にやる。なんだ、結婚までの遊び相手だな」

王妃様が着席し、他の令嬢も促されて着席した。

「もし王子の恋人なら私が誰かなんて愚問を発せないとおもうがな?」

「だからおばさん誰よ」

おつき、副長が他の派閥の令嬢に耳打ちされ顔色がかわりました。

「アニエス様」

そういってアニエス嬢におつきの騎士爵の令嬢が耳打ちします。アニエス嬢がにっこりと笑い立ち上がりカーエシーらしいポーズをとります。

「お義母様、アニエスです。よろしくお願いします」

みなポカーンとアニエス嬢を見ます。本人は最高に可愛らしい表情としぐさのつもりで小首を傾げて王妃様を見ます。それから延々王妃様がアニエス嬢とそのおつきのカーテシーのだめだしをしています。我々はどうしたものか、と思いつつちょっと面白がって見てしまいます。

「背中がが丸い。もっと姿勢よく。普段から姿勢が悪いの?ねぇ」

王妃様……、ノリノリだ。この人ノリノリになってる。アニエス嬢とおつきがぐったりなった所で王妃様が締める。

「ちゃんとカーテシーできるようになってからじゃないと話にならないわ。家政科でも一応マナーの時間はあるとアデライド教諭から聞いています。貴女達のカリキュラムにマナーの時間を増やすように意見しておきましょう」

 その後、皆でお茶になりましたが王妃様のチェックは厳しく、アニエス嬢たちはしごかれまくっておりました。

 護衛騎士の女性がそっと王妃様に耳打ちして王妃様は頷いてます。

「アニエスさん、貴女のアクセサリー、どなたから手に入れたの?」

「友人がくれました」

アニエス嬢はもう王妃様に楯突く気力はないようです。

「なんてお名前?」

「ロザリー。ロザリー・サマンという平民の方です」

「そう。あれは毒が仕込んであったらしいの。この学園付きの騎士が調査するのであのアクセサリーは没収されます」

アニエス嬢と副長の騎士爵の令嬢二人を王妃様が指名します。

「今日と明日は王宮に泊まってくださいね。アクセサリーのお詫びに同等品を夕方までに泊っている部屋に届けさせます。早々に王宮に向かってください。ご自宅には早急に連絡を入れておきます」

なにか始まったな、これ。多分、二人がいれられるのは一見部屋に見える牢だ。何年か前に殿下が教えてくれた部屋がある。

『ここはな、貴族が怪しい時に泊める部屋なんだ。ま、軟禁されるって感じかな』

と。丁度、王妃様がアルベルト殿下を引き取る直前だったように記憶してる。

『俺の言う事聞かないとお前もこの部屋に閉じ込めてやる』

そんな脅しをかけてきてましたね、あの時。
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