悪役令嬢はヒロインと関わりたくない【完結】

あくの

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会話中にハプニング?なのかな

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 「正直に言いますと。好きか嫌いかだと嫌い寄りの感情ですね、アルベルト殿下に対しては」

私の気持ちをはっきり口にしてみる。

「完全な嫌悪ではなくこう、ほんのり嫌いって言う感じです」

フランソワ殿下はふーっと長いため息をついた。と思ったら兄様が小さな声でいう。

「すごい顔でブランシュをにらんでるよ、キトリー・トー嬢。……フランソワ、一旦結界解ける?」

フランソワ様が頷き結界を解いた。

「トー伯爵令嬢、なにか?」

兄様が声をかける。キトリー様は四阿に乗り込んできて、いきなり私を平手打ち&罵倒開始でした。

「この泥棒猫!フランソワ様に色目を使わないで。あんた男とみれば尻尾……」

それ以上キトリー様は音を発せなかった。兄様が一睨みして沈黙の魔法をかけたようだった。

「やったね。これで欠片の一部が見つかった」

とつぶやき、キトリー様に眠りの魔法をかける。

「とりあえず連れて行って」

とフランソワ殿下が呟くと数人の制服姿の男の子達がキトリー様を抱える。その中に一人にフランソワ様は

「トー伯爵も呼び出しておいて」




 「お兄様?ご説明を」

私は父様そっくりの片眉を上げた表情になってる事を自覚している。

「……ドヌーヴ公爵そっくり」

フランソワ殿下がいう。

「知ってます」

私の返事にフランソワ殿下がむせて笑っている。

「まず、ブランシュのいる派閥の中に妾妃様に暗示をかけられた子がいる、らしい。これは妾妃派の貴族からの情報で。それが誰かというのは全員、『忘れさせられていた』んだ。そもそもサマンの家は魔術の家系で他人の精神に影響を及ぼす魔術を得意としてるんだ。洗脳なんか特にね。で、トー伯爵令嬢がいつそういう魔術をかけられたかわからないのと、その父親か母親になにかあるのかと」

「伯爵家の家族ではなく、侍女や侍従から手をまわされていたら?」

と思った事を言うと兄様は少し考えて何か合図をする。

「はい」

男子生徒が急に出てきた。

「トー家の周りを警戒。外へ行く者、使用人や家族全てな、後をつけてくれ」

「心得ました」

裏の人間だろうな。あの生徒、

「ブランシュ嬢を裏にかかわらせたいフェルナンの気持ちはわかるな」

とフランソワ殿下は呟く。

「ジャックだとこういう反応はしてくれないもんなぁ。だからお母様から私が裏の統括をまかされたんだよね」

私は、このぼやきが理解できた。カードをしたときにおもったのがジャック殿下、思考が直線的すぎて読みやすいのです。兄様がにべもない一言で返す。

「脳筋に裏技を期待するな」

フランソワ殿下、ぐうの音も出ない。

「シリル殿の横に置いてすこしでも薫陶を受ければと思ったけど」

「あんな腹黒増えたら面倒です」

あ、反射で言っちゃった。兄様が机に顔を突っ伏して笑ってる。

「ブランシュ嬢は結婚どうするつもり?」

「今の所考えられません」

「王家にやりたくなかった父上は隣の国の大公を狙ってたらしいんだけど」

「え?あんなロリコン変態いりませんよ」

フランソワ殿下が目を丸くする。

「本当にロリコンなんだ……。あれは面白おかしい小説かと思ってたんだけど」

「ロリコンっていうより、番の相手が子供のうちに手を出しちゃったってこと。あいつら入れてないだけで」

……別の場所にはもう入れてるようですけどね。黙っとくけど。

「へぇ……、ジャックには朗報かな」

え、ジャック殿下ロリなの?

「ジャックが王になろうとなるまいとフーシェの次女と結婚が決まっててね。フーシェの次女が今9歳で後6年後にジャックに輿入れと決まった。フーシェの3姉妹で一番賢くて地味な子だな。長女、三女はフーシェの母方のお祖母さんに甘やかされてね」

「次女はなんで甘やかされなかったの?」

思わず聞いてしまう。

「ドレスより本と馬が好きな子なんだよ。馬術はぴか一で、今の騎士たちに入れても馬の扱いだけだと騎士に匹敵するかも。そういう子だからフーシェのお祖母様が遠ざけちゃって」

「お転婆さんなの?」

「そうでもない。性格自体はおとなしい」

兄様がゆったりとテーブルの上を片付けて声をかけてくる。

「じゃ、帰ろうか。っても今日は王宮に俺はそのまま行くから馬車はブランシュ使って。俺フランソワの馬車で王宮に向かう。多分まだ父上も残ってるから父上と帰ってくるって母上に伝えといて」

「わかりましたわ。兄様、お気をつけて」

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