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やっぱり女の敵じゃん
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「フェルナン、私が嫌なのかなぁ」
久しぶりにサラ姉様が私のベッドに泊まりにきてる。寂しげに呟くサラ姉様、可愛すぎる。……今日は惚気が聞けると思ったのに!?話を聞いているとサラ姉様は妾妃様の件の後始末とは知らないようです。
兄様やベルトラン兄様が言ってない事を言うのもなぁ。……こういう時シリル様ならどうやって慰めるかな?
結局私はフランソワ殿下の件を利用した。
「どうも、兄様今は王太子のジャン・ジャック殿下とジャン・フランソワ殿下との調整に忙しいようです。今まで一応アルベルト殿下を王太子候補として調整してたからそのあたりで時間取られてるんじゃないかと。多分。ベルトラン兄様も同じなのかな?」
サラ姉様はぎゅっと上掛けを抱いている。少し不安そうな表情が可愛い。こんなの身近で見れるなんて、ちょっと兄様に優越感。ま、二人だけの時はどうしてるのか知りませんが。
「だからサラ姉様は兄様が時間できたら思いっきり甘えたらいいと思う」
そのまま二人でベッドで寝ていた。二人とも疲れていたのかぐっすり昼直前まで眠った。
「学校!」
と驚いて飛び起きたら、新しいメイド、ミナが笑いながら声をかけてくれた。
「お休みの連絡をいれてます。公爵様がそうしなさいと」
確かに体は楽になった。サラ姉様も伸びをしている。起きたようだ。
「お二人ともお腹空いてますよね。身支度を整えたらブランチをこちらにお持ちしますね」
二人で緩いデザインのワンピースに着替える。体を甘やかしてくれる楽な服装でブランチを待つ。
今朝は甘味の無い卵液につけて作ったフレンチトーストの上にハムと半熟の目玉焼き、そしてとろとろのチーズが乗ったものが出てきた。小さなサラダとリンゴの果実水が出てきた。
「お茶を少し豪華にしてもらいましょうね」
母様はそう言って出かけていく。王宮へ正妃様を訪ねるということらしい。サラ姉様は今日は一旦実家へ帰って伯父様とお茶会だそうです。騎士学校に行ってる下の子達と遊んであげるのもあって実家に泊まると聞きました。
私は久しぶりに自宅の図書室でゆっくり読書、と行きましょう。
「お嬢様、お嬢様にお客様です」
誰かと思えばシリル様だった。
「どうしたんですか?」
「フェルナンも王宮だしお暇かなと思って」
シリル様と話す事ないんだけどな。でも、……出版絡みのはなしがあるのかも?
「ちょっとだけ昨日の件が絡んだ話をしに来たんだ」
要は兄様の帰宅がいつかはっきりしないから報告に来たって事ね。
「令嬢の件?」
シリル様は頷く。ミナに指示して四阿にお茶の用意をしてもらう。そして兄様から渡された石を……、あ、これね。使ったことないから成功するといいんだけど。
「あ、できたっぽい」
兄様に渡されていたのは王宮の魔道具師が作った遮音結界を張るための道具だった。今回はこれを使ったけど他にもその効果範囲内に入る以外は外から会話が聞こえないようにする魔道具も貰っている。
『裏にかかわるなら内緒話する事増えるからね』と複数のそういう魔道具を貰った。私のあふれる魔力量で魔法が使えれば手っ取り早いんだけど、私の中の常識が邪魔をするのか魔法に関してはロックが掛かってしまっている、らしい。魔術医師がそう診断したので魔力はあふれているけど魔術が使えないという状況を周りが先に受け入れている。ま、そこそこある症例みたい。
「兄様ほどではありませんが」
とお茶をいれる。シリル様はにっこり笑っている。
「フェルナンが器用すぎると思ってるんだけど」
「それに異は唱えません」
シリル様はゆるっといれたての紅茶を口に含む。砂糖も何も入れないようだ。そして用意されたサンドイッチを口にする。
「また一からかぁ。君の侍女に手を回して僕の好みを覚えてもらうようにしないと」
思い当たる節がある。シリル様が参加するとお茶会はいつもセイボリー多めで、大抵一口大のローストビーフバーガーが出されていた。
「……アリス、アリアはどうなりました?」
「妾妃様と同じところで働いてるよ。それなりに好き者だから適職でしょ」
シリル様は冷たく言い放った。
久しぶりにサラ姉様が私のベッドに泊まりにきてる。寂しげに呟くサラ姉様、可愛すぎる。……今日は惚気が聞けると思ったのに!?話を聞いているとサラ姉様は妾妃様の件の後始末とは知らないようです。
兄様やベルトラン兄様が言ってない事を言うのもなぁ。……こういう時シリル様ならどうやって慰めるかな?
結局私はフランソワ殿下の件を利用した。
「どうも、兄様今は王太子のジャン・ジャック殿下とジャン・フランソワ殿下との調整に忙しいようです。今まで一応アルベルト殿下を王太子候補として調整してたからそのあたりで時間取られてるんじゃないかと。多分。ベルトラン兄様も同じなのかな?」
サラ姉様はぎゅっと上掛けを抱いている。少し不安そうな表情が可愛い。こんなの身近で見れるなんて、ちょっと兄様に優越感。ま、二人だけの時はどうしてるのか知りませんが。
「だからサラ姉様は兄様が時間できたら思いっきり甘えたらいいと思う」
そのまま二人でベッドで寝ていた。二人とも疲れていたのかぐっすり昼直前まで眠った。
「学校!」
と驚いて飛び起きたら、新しいメイド、ミナが笑いながら声をかけてくれた。
「お休みの連絡をいれてます。公爵様がそうしなさいと」
確かに体は楽になった。サラ姉様も伸びをしている。起きたようだ。
「お二人ともお腹空いてますよね。身支度を整えたらブランチをこちらにお持ちしますね」
二人で緩いデザインのワンピースに着替える。体を甘やかしてくれる楽な服装でブランチを待つ。
今朝は甘味の無い卵液につけて作ったフレンチトーストの上にハムと半熟の目玉焼き、そしてとろとろのチーズが乗ったものが出てきた。小さなサラダとリンゴの果実水が出てきた。
「お茶を少し豪華にしてもらいましょうね」
母様はそう言って出かけていく。王宮へ正妃様を訪ねるということらしい。サラ姉様は今日は一旦実家へ帰って伯父様とお茶会だそうです。騎士学校に行ってる下の子達と遊んであげるのもあって実家に泊まると聞きました。
私は久しぶりに自宅の図書室でゆっくり読書、と行きましょう。
「お嬢様、お嬢様にお客様です」
誰かと思えばシリル様だった。
「どうしたんですか?」
「フェルナンも王宮だしお暇かなと思って」
シリル様と話す事ないんだけどな。でも、……出版絡みのはなしがあるのかも?
「ちょっとだけ昨日の件が絡んだ話をしに来たんだ」
要は兄様の帰宅がいつかはっきりしないから報告に来たって事ね。
「令嬢の件?」
シリル様は頷く。ミナに指示して四阿にお茶の用意をしてもらう。そして兄様から渡された石を……、あ、これね。使ったことないから成功するといいんだけど。
「あ、できたっぽい」
兄様に渡されていたのは王宮の魔道具師が作った遮音結界を張るための道具だった。今回はこれを使ったけど他にもその効果範囲内に入る以外は外から会話が聞こえないようにする魔道具も貰っている。
『裏にかかわるなら内緒話する事増えるからね』と複数のそういう魔道具を貰った。私のあふれる魔力量で魔法が使えれば手っ取り早いんだけど、私の中の常識が邪魔をするのか魔法に関してはロックが掛かってしまっている、らしい。魔術医師がそう診断したので魔力はあふれているけど魔術が使えないという状況を周りが先に受け入れている。ま、そこそこある症例みたい。
「兄様ほどではありませんが」
とお茶をいれる。シリル様はにっこり笑っている。
「フェルナンが器用すぎると思ってるんだけど」
「それに異は唱えません」
シリル様はゆるっといれたての紅茶を口に含む。砂糖も何も入れないようだ。そして用意されたサンドイッチを口にする。
「また一からかぁ。君の侍女に手を回して僕の好みを覚えてもらうようにしないと」
思い当たる節がある。シリル様が参加するとお茶会はいつもセイボリー多めで、大抵一口大のローストビーフバーガーが出されていた。
「……アリス、アリアはどうなりました?」
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シリル様は冷たく言い放った。
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