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10. 師匠登場
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「レイ、茶葉は何種類くらい用意してる?」
「今は未だあれだけだ」
ユーリとレイはジョフロアの前で会議をしている。茶葉の事や菓子の事、茶をいれる作法の事などを話しているとステファニーが提案する。
「ユーリ様が師事された方に皆さまを教えていただいたらいかがですか、お作法」
ユーリがちらりとジョフロアを見る。
「その、……学園にいたマナー講師の男性で」
ジョフロアが苦笑した。
「兄上か」
現陛下の兄であるマナー講師の男性は道楽者過ぎてさっさと臣籍降下させられた人であった。
「兄上に手伝ってもらうか。適任だ。学校も辞めてるしな」
「お辞めになったんですか!」
ユーリが驚いている。
「愛弟子が卒業したから、とかなんとか、ってユーリのことか」
ジョフロアは一人で納得し、さらさらと手紙を書いた。
「ステファニー、これを」
「わかりました」
ステファニーは軽やかに扉から出て行った。
「令嬢に流行の茶とか聞きたかったな」
レイが言うとユーリが首を横に振る。
「ここのお茶会が一番、そうなるようにしましょう」
ユーリも変なスイッチが入ったようで
「ここから流行をつくるのです」
と燃え始めたようだ。ジョフロアはにんまりと若者たちを眺めている。
「たのしそうだな」
王兄であるオディロン・サン=マール侯爵はステファニーと一緒にジョフロアの元にやってきた。ジョフロアは一瞬嫌な顔をしたがその次の瞬間には最大限の笑みを浮かべる。
「道楽者の兄上にお仕事ですよ」
「受けるのに否やはないよ」
促されもしないのにジョフロアの机の前に優雅に座る。
「愛弟子もいるしな。……あの女はやめとけとは言ったが」
「お花畑に何言っても一緒です」
「ありゃ、一本取られたかな」
オディロンの失脚の大きな理由は婚約破棄であった。ある女性に入れ挙げた挙句婚約者をないがしろにしたのが大きな原因だったのだ。
「ま、良い事はあったよ。こうやって趣味に邁進できたしね。……少しは君の役にも経つ、かもしれないし」
オディロンも白金の髪に青空の色の瞳をしている。現陛下は金の髪に緑の瞳で一人だけ王家の色をしていない。ただし隣の国の姫であった前王妃の色だったので王家的には問題もなかった。今は王太子も王家の色であるし、王太子妃も王家の色を持っているので血筋的に問題とされていない。
「ところでジョフロア、仮面をとってくれないかな?」
「今は未だあれだけだ」
ユーリとレイはジョフロアの前で会議をしている。茶葉の事や菓子の事、茶をいれる作法の事などを話しているとステファニーが提案する。
「ユーリ様が師事された方に皆さまを教えていただいたらいかがですか、お作法」
ユーリがちらりとジョフロアを見る。
「その、……学園にいたマナー講師の男性で」
ジョフロアが苦笑した。
「兄上か」
現陛下の兄であるマナー講師の男性は道楽者過ぎてさっさと臣籍降下させられた人であった。
「兄上に手伝ってもらうか。適任だ。学校も辞めてるしな」
「お辞めになったんですか!」
ユーリが驚いている。
「愛弟子が卒業したから、とかなんとか、ってユーリのことか」
ジョフロアは一人で納得し、さらさらと手紙を書いた。
「ステファニー、これを」
「わかりました」
ステファニーは軽やかに扉から出て行った。
「令嬢に流行の茶とか聞きたかったな」
レイが言うとユーリが首を横に振る。
「ここのお茶会が一番、そうなるようにしましょう」
ユーリも変なスイッチが入ったようで
「ここから流行をつくるのです」
と燃え始めたようだ。ジョフロアはにんまりと若者たちを眺めている。
「たのしそうだな」
王兄であるオディロン・サン=マール侯爵はステファニーと一緒にジョフロアの元にやってきた。ジョフロアは一瞬嫌な顔をしたがその次の瞬間には最大限の笑みを浮かべる。
「道楽者の兄上にお仕事ですよ」
「受けるのに否やはないよ」
促されもしないのにジョフロアの机の前に優雅に座る。
「愛弟子もいるしな。……あの女はやめとけとは言ったが」
「お花畑に何言っても一緒です」
「ありゃ、一本取られたかな」
オディロンの失脚の大きな理由は婚約破棄であった。ある女性に入れ挙げた挙句婚約者をないがしろにしたのが大きな原因だったのだ。
「ま、良い事はあったよ。こうやって趣味に邁進できたしね。……少しは君の役にも経つ、かもしれないし」
オディロンも白金の髪に青空の色の瞳をしている。現陛下は金の髪に緑の瞳で一人だけ王家の色をしていない。ただし隣の国の姫であった前王妃の色だったので王家的には問題もなかった。今は王太子も王家の色であるし、王太子妃も王家の色を持っているので血筋的に問題とされていない。
「ところでジョフロア、仮面をとってくれないかな?」
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