王国公認ホストクラブ 【完結】

あくの

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16. フェルナン

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 ジョフロアに呼び出されたフェルナンは理由がわからずに困惑していた。

「よし、来たな」

ジョフロアの横にはレイがいてオディロンは優雅に茶を楽しんでいる。

「君もかけたまえ」

ジョフロアに促されフェルナンは執務机の前のソファに座る。すかさずオディロンが緑色のお茶をいれる。

「今日は東方のお茶だ。意外とチョコレートと合うんだよ」

とお茶の横にチョコレートの小皿を置く。

「さて、と」

レイがすかさずフェルナンの前に書類を置く。

「それに目をとおしてくれ」

フェルナンはジョフロアの要求通りにする。

「契約解消?」

「君の負担分の金額が寄付その他で出たんでな。どうする?君は早々に自由だ」

フェルナンは暫く考えていたがジョフロアに訊く。

「落ち着くまでここにいることも?」

「それは歓迎するが」

「……ここで俺らはほごされてるんですよね?」

ジョフロアは肩を竦めて肯定も否定もしない。

「騎士団の皆にもジョフロア様が関わってる件にアリシアも関わってるって言ってます」

フェルナンはじっとジョフロアを見つめたままであった。

「俺以外にもアリシアは騎士団の男に付きまとってましたから」

「ほう?」

ジョフロアはフェルナンの話を待った。

「うちの団でも数人。他の団や下級騎士だとかなりなるかもしれない。ただ俺達は魅了対策で教会に保護魔法を受けたところだったんで」

ジョフロアは何の事かすぐ分かった。つい半年前に大規模な魔物討伐があり、途中で女性の声で男を魅了する女の魔物がいる森を通るのでその対策だった。
 
「俺たちの団は副教皇様が魔法をかけてくれたんで大丈夫だったんですが、別の団の保護魔法が甘かったらしいんですけど。そこにアリシアの接触があったんです。そこの団の団長が幸か不幸か……内部の事をちゃんと理解できてないタイプで……、ええ、漏れた情報がほぼ団長の思い込みだったもので一安心ですけど。アリシアが騎士団と近衛の情報を探ってるらしいのはここに来る以前にノエルと話し合った時に当たりが着いてたんですけど」

フェルナンが少し困った顔で話していた。このあと借金が出来た理由も聞くと、

「あっちから情報が引っ張れないか、ちょっと頑張ってしまって。ノエルは俺以上に頑張ったのか熱くなったのか」




 ノエルがぶらぶらと庭を歩いているとステファニーが花壇の横にしゃがみこんでいた。

「どうしたんだい?」

ノエルが声をかけるとステファニーが顔を上げる。

「いえ、こちらの花壇、全部解毒の草だなって思って」

「ステファニー嬢は薬草は詳しいの?」

「ほんの少し」

ノエルはステファニーの見ていた薬草達を覗き込む。

「向こうは毒の草とか結構あったからその解毒かな?」

「どの辺ですか?」

「ほら、スズランが沢山あるところ。あそこが多分そう」

ノエルとステファニーはそっちの方へぶらぶらと歩いていく。

「おや、散歩かな?」

そこで草花の手入れをしていたのはオディロンだった。
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