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25. 君たちはどうする?

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 「アンドレとオリバーは療養生活に入った。数年はかかるだろう」

ジョフロアはノエル、レイ、ユーリ、フェルナンに説明する。

「そもそもここを作ったのは君たちの保護が目的でかつ、鉱山で働くには向かない人材が二人いたのでな」

ジョフロアが淡々と言う。

「数か月君らを観察した結果、アンドレとディオンの二人の病的さがな」

オディロンも言う。

「アリシアと離れたのにあの二人はどんどんおかしくなっていったからね。荷物の中に魅了の石が入ってたのは驚きだったが」

レイが言う。

「彼女にねだられてフェイクの石の腕輪をあげたら……おそろいにしようって奥から同じデザインのピンクの石の腕輪えお持ってきたんだけど。僕自身が『実家のものしか身に着けない主義だから』って断ったんですよね。香水のしみこんだハンカチの押し付けもあったかな」

「私もハンカチはありましたが……香りがお茶の邪魔なんで断ったんですよ」

ユーリも言う。

「あの二人は会うたびに香水のしみこんだハンカチやら……下着やら貰って帰ってたらしい」

ジョフロアが溜息をつく。

「思春期男子のクローゼットの一角が女性用下着とハンカチで埋まってて……。親の心痛考えるとなぁ」


 ジョフロアには7歳と5歳の男児がおり彼らがああなっては欲しくないと思っていた。

「ノエルとフェルナンに捕縛の事聞きました。……まるでポルノだったとか」

オディロンが頷く。

「教育にはよろしくないかな」

おかげでモンテロー夫人を慰めるなんて余計な仕事が増えてとオディロンは嘆く。

「あの方には立ち直ってもらわないと」

「わかってる。ピエールの従兄が爵位を狙ってるからね」

「12歳で降爵を背負うんだ。母親位しっかりしてもらわないと」

オディロンがジョフロアにウィンクをする。

「そこは大丈夫。母方の祖父、前のパジェス伯爵がモンテロー公爵家に孫の指導役として入ってくれるってさ」

ジョフロアは兄を呆れた顔で見る。

「兄上の逃げ足は一級品だな」

「数少ない取柄だよ」

ジョフロアはおどけるオディロンを放置しレイたちに話をする。

「レイ、ユーリ、君たちはこの後どうする?」

「どうとは?」

ユーリが不思議そうに訊ねる。

「ノエルはこのままここにいる、フェルナンは実家に戻って基礎から叩き治してもらうと。さて、君たちは?」

レイは暫く考えていたがすっと答えた。

「そうですね、僕もこのまま。ここは情報が集めやすい」

ユーリはオディロンを見た。

「師匠の元に行きたいんですが……」

「私は……暫くここ手伝うんだが。レイのお目付け役ってとこかな」

ユーリが勢い込んだ。

「なら、俺も、俺も手伝います」




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