27 / 30
27. 植物辞典
しおりを挟む
「レイ、そちらの商会の裏で魔草類の取り扱いはあるか?」
「表は医療用で。裏では……まぁ、媚薬用が一番多いと思います」
ユーリは暫く考えていたが口を開く。
「……ご婦人を少しリラックスさせたい時に使う草がその魔草だと思います」
ジョフロアは片眉を上げる。
「それはオディロン兄上に習った?」
「いいえ、モンテロー公爵に頼まれてお茶にそういう薬草をフレンドしてました。奥方をリラックスさせたいというのを信じてました……」
「なんで今まで黙ってたんだ?」
ノエルの言葉にユーリが下を向く。
「今、魔草の形を書類で見て……モンテロー公爵が持ち込んだハーブだと気が付いた」
ユーリは嘘をついている風ではなかった。
「個人で持ち込まれたものも毒草は勉強してましたが……魔草は……勉強不足でした」
ユーリは青くなっている。
「ってことは魔草は毒草のカテゴリーに入ってない?」
ジョフロアが訊ねてくる。ユーリは頷く。
「ええ。2,3の植物辞典を当たりましたが……」
ユーリは考え考え答える。
「そういえばどの辞典にも魔草の表記がなかったような?」
「分かった、王宮の図書館で調べてみる」
他国の王族が来る前の週、ジョフロアが植物図鑑の話をしてくれる。要はユーリの家にあった植物図鑑は出版社は同じなのだがすべてモンテロー公爵の出資の会社であった。その上でユーリの実家の図書を選定する執事がモンテロー公爵の遠縁であったことも一因であった。
「ユーリの家の執事は別に悪くない。が、モンテロー公爵はなぁ……。魔草の事隠そうとおもってたんだろうけど」
ジョフロアは遠い目をする。
「モンテロー公爵の件で兄上たちが寝込んでてなぁ」
「はいっ。俺、看病に行きます」
ユーリが立候補うする。
「オディロン兄上も愛弟子が行けば少しは元気になるだろう。ステファニー。ユーリが馬鹿なことしないか、一緒に行って見張っててくれ」
「……上手くできない」
「火が強すぎるんだよ」
ノエルがステファニーの手を止める。
「何を作りたいの?」
ノエルに問われtステファニーは小さな声で答える。
「リンゴのタルトを」
ノエルはじーっとテーブルの上を見た。
「まず、リンゴ切って」
ステファニーは手際よくリンゴを切る。ノエルはナイフの扱いはそこそこ出来てるなと判断した・
「次の工程なんだが……。まずタルト台を焼こうか。余った生地はこうやって巻いて平たくしてタルト台の底に張り付けるといい」
ノエルの的確な指導の元ステファニーの菓子は形をなした。
「表は医療用で。裏では……まぁ、媚薬用が一番多いと思います」
ユーリは暫く考えていたが口を開く。
「……ご婦人を少しリラックスさせたい時に使う草がその魔草だと思います」
ジョフロアは片眉を上げる。
「それはオディロン兄上に習った?」
「いいえ、モンテロー公爵に頼まれてお茶にそういう薬草をフレンドしてました。奥方をリラックスさせたいというのを信じてました……」
「なんで今まで黙ってたんだ?」
ノエルの言葉にユーリが下を向く。
「今、魔草の形を書類で見て……モンテロー公爵が持ち込んだハーブだと気が付いた」
ユーリは嘘をついている風ではなかった。
「個人で持ち込まれたものも毒草は勉強してましたが……魔草は……勉強不足でした」
ユーリは青くなっている。
「ってことは魔草は毒草のカテゴリーに入ってない?」
ジョフロアが訊ねてくる。ユーリは頷く。
「ええ。2,3の植物辞典を当たりましたが……」
ユーリは考え考え答える。
「そういえばどの辞典にも魔草の表記がなかったような?」
「分かった、王宮の図書館で調べてみる」
他国の王族が来る前の週、ジョフロアが植物図鑑の話をしてくれる。要はユーリの家にあった植物図鑑は出版社は同じなのだがすべてモンテロー公爵の出資の会社であった。その上でユーリの実家の図書を選定する執事がモンテロー公爵の遠縁であったことも一因であった。
「ユーリの家の執事は別に悪くない。が、モンテロー公爵はなぁ……。魔草の事隠そうとおもってたんだろうけど」
ジョフロアは遠い目をする。
「モンテロー公爵の件で兄上たちが寝込んでてなぁ」
「はいっ。俺、看病に行きます」
ユーリが立候補うする。
「オディロン兄上も愛弟子が行けば少しは元気になるだろう。ステファニー。ユーリが馬鹿なことしないか、一緒に行って見張っててくれ」
「……上手くできない」
「火が強すぎるんだよ」
ノエルがステファニーの手を止める。
「何を作りたいの?」
ノエルに問われtステファニーは小さな声で答える。
「リンゴのタルトを」
ノエルはじーっとテーブルの上を見た。
「まず、リンゴ切って」
ステファニーは手際よくリンゴを切る。ノエルはナイフの扱いはそこそこ出来てるなと判断した・
「次の工程なんだが……。まずタルト台を焼こうか。余った生地はこうやって巻いて平たくしてタルト台の底に張り付けるといい」
ノエルの的確な指導の元ステファニーの菓子は形をなした。
2
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お妃さま誕生物語
すみれ
ファンタジー
シーリアは公爵令嬢で王太子の婚約者だったが、婚約破棄をされる。それは、シーリアを見染めた商人リヒトール・マクレンジーが裏で糸をひくものだった。リヒトールはシーリアを手に入れるために貴族を没落させ、爵位を得るだけでなく、国さえも手に入れようとする。そしてシーリアもお妃教育で、世界はきれいごとだけではないと知っていた。
小説家になろうサイトで連載していたものを漢字等微修正して公開しております。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
偽りの愛の終焉〜サレ妻アイナの冷徹な断罪〜
紅葉山参
恋愛
貧しいけれど、愛と笑顔に満ちた生活。それが、私(アイナ)が夫と築き上げた全てだと思っていた。築40年のボロアパートの一室。安いスーパーの食材。それでも、あの人の「愛してる」の言葉一つで、アイナは満たされていた。
しかし、些細な変化が、穏やかな日々にヒビを入れる。
私の配偶者の帰宅時間が遅くなった。仕事のメールだと誤魔化す、頻繁に確認されるスマートフォン。その違和感の正体が、アイナのすぐそばにいた。
近所に住むシンママのユリエ。彼女の愛らしい笑顔の裏に、私の全てを奪う魔女の顔が隠されていた。夫とユリエの、不貞の証拠を握ったアイナの心は、凍てつく怒りに支配される。
泣き崩れるだけの弱々しい妻は、もういない。
私は、彼と彼女が築いた「偽りの愛」を、社会的な地獄へと突き落とす、冷徹な復讐を誓う。一歩ずつ、緻密に、二人からすべてを奪い尽くす、断罪の物語。
いつか優しく終わらせてあげるために。
イチイ アキラ
恋愛
初夜の最中。王子は死んだ。
犯人は誰なのか。
妃となった妹を虐げていた姉か。それとも……。
12話くらいからが本編です。そこに至るまでもじっくりお楽しみください。
「無能」と切り捨てられた令嬢、覚醒したら皆が土下座してきました
ゆっこ
恋愛
「リリアーヌ。君には……もう、婚約者としての役目はない」
静まり返った大広間に、元婚約者である王太子アランの冷たい声だけが響く。
私はただ、淡々とその言葉を受け止めていた。
驚き? 悲しみ?
……そんなもの、とっくの昔に捨てた。
なぜなら、この人は——私をずっと“無能”と笑ってきた男だからだ。
貴方だけが私に優しくしてくれた
バンブー竹田
恋愛
人質として隣国の皇帝に嫁がされた王女フィリアは宮殿の端っこの部屋をあてがわれ、お飾りの側妃として空虚な日々をやり過ごすことになった。
そんなフィリアを気遣い、優しくしてくれたのは年下の少年騎士アベルだけだった。
いつの間にかアベルに想いを寄せるようになっていくフィリア。
しかし、ある時、皇帝とアベルの会話を漏れ聞いたフィリアはアベルの優しさの裏の真実を知ってしまってーーー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる