王国公認ホストクラブ 【完結】

あくの

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27. 植物辞典

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 「レイ、そちらの商会の裏で魔草類の取り扱いはあるか?」

「表は医療用で。裏では……まぁ、媚薬用が一番多いと思います」

ユーリは暫く考えていたが口を開く。

「……ご婦人を少しリラックスさせたい時に使う草がその魔草だと思います」

ジョフロアは片眉を上げる。

「それはオディロン兄上に習った?」

「いいえ、モンテロー公爵に頼まれてお茶にそういう薬草をフレンドしてました。奥方をリラックスさせたいというのを信じてました……」

「なんで今まで黙ってたんだ?」

ノエルの言葉にユーリが下を向く。

「今、魔草の形を書類で見て……モンテロー公爵が持ち込んだハーブだと気が付いた」

ユーリは嘘をついている風ではなかった。

「個人で持ち込まれたものも毒草は勉強してましたが……魔草は……勉強不足でした」

ユーリは青くなっている。

「ってことは魔草は毒草のカテゴリーに入ってない?」

ジョフロアが訊ねてくる。ユーリは頷く。

「ええ。2,3の植物辞典を当たりましたが……」

ユーリは考え考え答える。

「そういえばどの辞典にも魔草の表記がなかったような?」

「分かった、王宮の図書館で調べてみる」



 他国の王族が来る前の週、ジョフロアが植物図鑑の話をしてくれる。要はユーリの家にあった植物図鑑は出版社は同じなのだがすべてモンテロー公爵の出資の会社であった。その上でユーリの実家の図書を選定する執事がモンテロー公爵の遠縁であったことも一因であった。

「ユーリの家の執事は別に悪くない。が、モンテロー公爵はなぁ……。魔草の事隠そうとおもってたんだろうけど」

ジョフロアは遠い目をする。

「モンテロー公爵の件で兄上たちが寝込んでてなぁ」

「はいっ。俺、看病に行きます」

ユーリが立候補うする。

「オディロン兄上も愛弟子が行けば少しは元気になるだろう。ステファニー。ユーリが馬鹿なことしないか、一緒に行って見張っててくれ」



 「……上手くできない」

「火が強すぎるんだよ」

ノエルがステファニーの手を止める。

「何を作りたいの?」

ノエルに問われtステファニーは小さな声で答える。

「リンゴのタルトを」

ノエルはじーっとテーブルの上を見た。

「まず、リンゴ切って」

ステファニーは手際よくリンゴを切る。ノエルはナイフの扱いはそこそこ出来てるなと判断した・

「次の工程なんだが……。まずタルト台を焼こうか。余った生地はこうやって巻いて平たくしてタルト台の底に張り付けるといい」

ノエルの的確な指導の元ステファニーの菓子は形をなした。



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