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第十二話
鈍感は難攻不落
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王家の馬車はとても豪華な装飾。白い馬車に黄金の装飾、ドアには王家紋章が仰々しく飾られている。
王族が乗車しているだけあって従者や侍女も連れ添っているため、彼らも乗車している馬車も連れられる。颯爽それは大名行列のようである。その豪華さはすれ違う城下町に暮らす人々の目に止まり、王族が通る道は自然と開かれる。
が、今回は非公式。
そこそこいい馬車が一台。ただし地味。乗っているのは二組の男女、王太子殿下と婚約者、その二人の付き人。
ついでに言うと、今は少し渋滞していたりもする。この馬車を見れば「ちょっとした金持ちの馬車」程度の認識。誰もここに王族が乗っているとは誰も気付かぬだろう。
『もう少ししたら動きますよ~。』
「ありがとうございます。」
御者と小窓越しに会話をしたジークによると、今月末に控えている王太子殿下の婚礼を祝うため、パレードの道沿いの装飾をグレードアップしたい店や住宅が装飾品をたんまり買い込んだせいで商人の荷車が多く行き交っているそうだ。半日もかからないマクスエル公爵領までの道のり、少し早めに出てきて正解だったかもしれない。
別にそんな派手な装飾にしなくてもいいのにと本人達は思っているが、なんせ四十を過ぎても独り身で貞操を守り、長年の一途な想いを貫いたのだから祝いたい気持ちが強いのだろう。
婚礼まで半月を切り、ヘルメスとマリセウスの恋路は各所で伝わり、中には「二人の間を邪魔する悪女が暗躍したせいで!悲しきかな、長きに渡る絶縁状態になってしまい!」などと脚色・創作盛りだくさんな話まであるそうだ。
「さすがに根も歯もない噂は困りますね……。」
「ここはひとつ、偽りがひとつもない自叙伝を出すしかないのでは?」
頭を抱えたヘルメスの横で興奮気味のキリコはそう促す。
出来ればそういうのは勘弁してくれというマリセウスの顔をよそに、二人の馴れ初めは重要だとジークは答える。
「このままではガチの幼女趣味の変態で罷り通ってしまいますし、何かしら対処はしたほうがいいかと思いますが。」
「いやいや。さすがに幼女趣味云々とか、そう思っているのはジークだけだろう?」
「いえ殿下。離宮のメイドの何人かも幼女趣味だと思っておりましたよ?」
「え、まじ?」
キリコの言うメイド何人かは、二人が初めて離宮に足を踏み入れた日が非番で不在だった数名のことだ。そこから年齢差を考え、さらに半世紀近い人生を独り身だったマリセウスを見ていると……というのが主な理由らしい。しかもその疑惑が濃ゆいくらいに浸透しているのだ。
それはさすがに弁明せねばなるまいな……と深いため息を吐くと、キリコがふと思い出したように尋ねた。
「そういえば、私が昨日手伝っていただいたメイド二名はその疑惑が晴れましたよ。」
「本当かい?なんと話した?」
「お嬢様と殿下の馴れ初めを、まぁ私なりに熱弁して……。それで『もし本当に幼女趣味ならターニャ様に傾倒している』と言っていたので。」
「ターニャ様?」
ヘルメスはそこで初めて聞く名前に反応した。明らかに女性的な名前に心に小さくモヤがかかる。彼が異性との付き合いに対して少し敏感になって来てしまっているのが自分でもよくわかる。本来なら疑うなど以ての外だが、申し訳ないほどに気に掛かってしまった。
「はい。マクスエル公爵令嬢でして……そうなりますと、殿下の姪に当たる人ですね。」
「ああ。ターニャは妹夫婦の娘でね、ヘルメスと歳が同じの子さ。まったく……変な噂が立つのは困り物だな。」
肩を窄めてやれやれと言わんばかりに呆れる婚約者を見て内心少し、いや結構、いいや大分ホッとして安堵の息を吐いたヘルメス。とはいえ、彼の血縁者をあまり把握していなかった自分にも問題があると思ったのかヘルメスは敢えて尋ねることとした。
「申し訳ありません、マリス様の血縁者とはご存じなくて。」
「いやいや。まだ話していなかったからね。ジャクリーンにはターニャとアレンという二人姉弟がいて、それは可愛らしい姪と甥なんだ。」
ほっこりと笑うマリセウス、それはどこからどう見ても優しい叔父の顔だ。きっとその二人が幼い頃から接してきてくれていたのだろう、なのにどうして傾倒するなど噂が流れたのか本当にわからない。人の好奇心は理解の範疇を時たま超えてしまうのが常なのか。
火のないところに煙は立たないとは言うが、これはただ周囲が思い違いをしているだけなんだろうなー……と、ここまで聞いていて思っていたが。
「甥は懐いてくれるし良い子で……ああ、次期公爵に決まって今は色々と大変な時期だったかな。姪はまだ婚約を結んでいないみたいで少し心配だが。」
「え。公爵令嬢なのに、ご婚約がまだ結ばれていないのですか?」
「どうやら縁談を片っ端から断っていると妹夫婦から相談されていてね。それで今回、『ヘルメスと一緒に尋ねて説得してくれ』って頼まれて……。」
「?あの、私はターニャ様と面識がないのに何故マリス様とご一緒に説得を。それに私なんかが説得出来るとは……。」
「私もさっぱりでね。」
なるほど。だから今回は突発的な非公式の訪問となったのか。家族間のデリケートな問題ではあるが、それに呼ばれてしまい快諾してしまうのは王族としてはあまり宜しくはないだろうとは思うが、マリセウスの日頃の行い(仕事)がよかったのかこの顔合わせも周囲は賛同してくれたそうだ。が、大半は「今日明日は仕事量が減るぞ!!!」と内心大喜びだったと後でジークがこっそり教えてくれた。どれだけハードな職場なのだろうとヘルメスは思った。
「ターニャ様とはどんな人なのですか?」
「彼女は幼い頃から人懐っこくて、とても礼儀正しいレディに育って……本当にどこに出しても恥ずかしくない姪なんだ。」
それなら確かに、その性格と公爵令嬢ともなれば婚儀を結ぶ相手も引く手数多だろう。それを片っ端から断るのだから何かしらの事情はあるはず。
蛇足だが、ヘルメスは「私なんかが無理でしょ」とマリセウスに再会するまではそんな感じで断ろうとしていた。
「でも、縁談をお断りすると言うのは……もしかして意中の相手がいるかもしれませんね?」
「うーん。前回会ったときにそれとなく聞いたけど、そんな相手はいないような事は言ってたかなぁ。」
顎に手を当てながら、思い出すような仕草をしている。
「なかなか縁談を受けないのはどうしてか聞いてみると、『叔父様のような人がいないですもの』と言っていたような。」
「確かに商才や仕事に対する熱量は大切ですものね。」
叔父様、マリセウスは先程も言ったように仕事量が尋常ではない上にグリーングラス商会も経営している、自他共に認める『趣味が仕事』の男。
公爵家ともなると、それぐらいの器量が必要になってくるものなのかとヘルメスは思った。娶る側もハードルが高いのでは無理もない。
「嫁ぎ先もしっかり見定めるのは大事だけども、どこかで妥協しなければ中年貴族に嫁ぐ事になるぞって言ったら『叔父様より良い殿方がいないなら生涯独り身でも構わない』って反論するんだよ?」
「理想が高いですね……。」
ヘルメスだって思っている。婚約者ほど紳士的で自分を大切にしてくれる殿方は早々にいない。大人の余裕もあれば子供のように笑い、恋愛に疎すぎるがあまりに手を繋ぐのだって未だに緊張している。それだけ純情な一面があるのだ。
恐らく世界中探しても見つかりはしないだろうとも、若干惚気も入ってはいるがそう信じてしまっている。
「だろう?だから意中の人がいるのかもしれないからさりげなく聞いたら、『叔父様です』なんてはぐらかしてねぇ……。」
「うぅ~ん、ひょっとして何か隠しているのではないでしょうか?」
「多感な年頃だから、隠し事をしてもおかしくはないけど……あんなに素直な子だったのにどうしたんだろう。」
ターニャは何かにつけてはマリセウスを持ち出し、のらりくらりと縁談をかわしている様子を理解した。
結婚が嫌とか、本当はやりたい事があるとか、それを素直に打ち明けられない公爵令嬢にヘルメスは少し同情した。
「隠し事……ではなくて、何かやりたい事を見つけて結婚を先延ばしにしているかもしれませんね。」
「ううむ。確かに、次期公爵がアレンに決まってから少し表情が浮かなかったような。」
「もしかして、家を継ぎたかったかも?」
「そうか!だから何かにつけて私を持ち上げて、『次期公爵として推薦してほしい』と遠回りなアプローチをしていたのか!」
なんてこったい!と頭を抱え、そんなマリセウスをヘルメスは慰めた。
二人のやり取りは、一人の令嬢を思いやりながら自分達なりに彼女の悩みはなんなのか考え出した結論ではあったのだが。
(絶対違う。)
(絶対に違う……。)
補佐と侍女だけが、その真実に辿り着いていた。
王族が乗車しているだけあって従者や侍女も連れ添っているため、彼らも乗車している馬車も連れられる。颯爽それは大名行列のようである。その豪華さはすれ違う城下町に暮らす人々の目に止まり、王族が通る道は自然と開かれる。
が、今回は非公式。
そこそこいい馬車が一台。ただし地味。乗っているのは二組の男女、王太子殿下と婚約者、その二人の付き人。
ついでに言うと、今は少し渋滞していたりもする。この馬車を見れば「ちょっとした金持ちの馬車」程度の認識。誰もここに王族が乗っているとは誰も気付かぬだろう。
『もう少ししたら動きますよ~。』
「ありがとうございます。」
御者と小窓越しに会話をしたジークによると、今月末に控えている王太子殿下の婚礼を祝うため、パレードの道沿いの装飾をグレードアップしたい店や住宅が装飾品をたんまり買い込んだせいで商人の荷車が多く行き交っているそうだ。半日もかからないマクスエル公爵領までの道のり、少し早めに出てきて正解だったかもしれない。
別にそんな派手な装飾にしなくてもいいのにと本人達は思っているが、なんせ四十を過ぎても独り身で貞操を守り、長年の一途な想いを貫いたのだから祝いたい気持ちが強いのだろう。
婚礼まで半月を切り、ヘルメスとマリセウスの恋路は各所で伝わり、中には「二人の間を邪魔する悪女が暗躍したせいで!悲しきかな、長きに渡る絶縁状態になってしまい!」などと脚色・創作盛りだくさんな話まであるそうだ。
「さすがに根も歯もない噂は困りますね……。」
「ここはひとつ、偽りがひとつもない自叙伝を出すしかないのでは?」
頭を抱えたヘルメスの横で興奮気味のキリコはそう促す。
出来ればそういうのは勘弁してくれというマリセウスの顔をよそに、二人の馴れ初めは重要だとジークは答える。
「このままではガチの幼女趣味の変態で罷り通ってしまいますし、何かしら対処はしたほうがいいかと思いますが。」
「いやいや。さすがに幼女趣味云々とか、そう思っているのはジークだけだろう?」
「いえ殿下。離宮のメイドの何人かも幼女趣味だと思っておりましたよ?」
「え、まじ?」
キリコの言うメイド何人かは、二人が初めて離宮に足を踏み入れた日が非番で不在だった数名のことだ。そこから年齢差を考え、さらに半世紀近い人生を独り身だったマリセウスを見ていると……というのが主な理由らしい。しかもその疑惑が濃ゆいくらいに浸透しているのだ。
それはさすがに弁明せねばなるまいな……と深いため息を吐くと、キリコがふと思い出したように尋ねた。
「そういえば、私が昨日手伝っていただいたメイド二名はその疑惑が晴れましたよ。」
「本当かい?なんと話した?」
「お嬢様と殿下の馴れ初めを、まぁ私なりに熱弁して……。それで『もし本当に幼女趣味ならターニャ様に傾倒している』と言っていたので。」
「ターニャ様?」
ヘルメスはそこで初めて聞く名前に反応した。明らかに女性的な名前に心に小さくモヤがかかる。彼が異性との付き合いに対して少し敏感になって来てしまっているのが自分でもよくわかる。本来なら疑うなど以ての外だが、申し訳ないほどに気に掛かってしまった。
「はい。マクスエル公爵令嬢でして……そうなりますと、殿下の姪に当たる人ですね。」
「ああ。ターニャは妹夫婦の娘でね、ヘルメスと歳が同じの子さ。まったく……変な噂が立つのは困り物だな。」
肩を窄めてやれやれと言わんばかりに呆れる婚約者を見て内心少し、いや結構、いいや大分ホッとして安堵の息を吐いたヘルメス。とはいえ、彼の血縁者をあまり把握していなかった自分にも問題があると思ったのかヘルメスは敢えて尋ねることとした。
「申し訳ありません、マリス様の血縁者とはご存じなくて。」
「いやいや。まだ話していなかったからね。ジャクリーンにはターニャとアレンという二人姉弟がいて、それは可愛らしい姪と甥なんだ。」
ほっこりと笑うマリセウス、それはどこからどう見ても優しい叔父の顔だ。きっとその二人が幼い頃から接してきてくれていたのだろう、なのにどうして傾倒するなど噂が流れたのか本当にわからない。人の好奇心は理解の範疇を時たま超えてしまうのが常なのか。
火のないところに煙は立たないとは言うが、これはただ周囲が思い違いをしているだけなんだろうなー……と、ここまで聞いていて思っていたが。
「甥は懐いてくれるし良い子で……ああ、次期公爵に決まって今は色々と大変な時期だったかな。姪はまだ婚約を結んでいないみたいで少し心配だが。」
「え。公爵令嬢なのに、ご婚約がまだ結ばれていないのですか?」
「どうやら縁談を片っ端から断っていると妹夫婦から相談されていてね。それで今回、『ヘルメスと一緒に尋ねて説得してくれ』って頼まれて……。」
「?あの、私はターニャ様と面識がないのに何故マリス様とご一緒に説得を。それに私なんかが説得出来るとは……。」
「私もさっぱりでね。」
なるほど。だから今回は突発的な非公式の訪問となったのか。家族間のデリケートな問題ではあるが、それに呼ばれてしまい快諾してしまうのは王族としてはあまり宜しくはないだろうとは思うが、マリセウスの日頃の行い(仕事)がよかったのかこの顔合わせも周囲は賛同してくれたそうだ。が、大半は「今日明日は仕事量が減るぞ!!!」と内心大喜びだったと後でジークがこっそり教えてくれた。どれだけハードな職場なのだろうとヘルメスは思った。
「ターニャ様とはどんな人なのですか?」
「彼女は幼い頃から人懐っこくて、とても礼儀正しいレディに育って……本当にどこに出しても恥ずかしくない姪なんだ。」
それなら確かに、その性格と公爵令嬢ともなれば婚儀を結ぶ相手も引く手数多だろう。それを片っ端から断るのだから何かしらの事情はあるはず。
蛇足だが、ヘルメスは「私なんかが無理でしょ」とマリセウスに再会するまではそんな感じで断ろうとしていた。
「でも、縁談をお断りすると言うのは……もしかして意中の相手がいるかもしれませんね?」
「うーん。前回会ったときにそれとなく聞いたけど、そんな相手はいないような事は言ってたかなぁ。」
顎に手を当てながら、思い出すような仕草をしている。
「なかなか縁談を受けないのはどうしてか聞いてみると、『叔父様のような人がいないですもの』と言っていたような。」
「確かに商才や仕事に対する熱量は大切ですものね。」
叔父様、マリセウスは先程も言ったように仕事量が尋常ではない上にグリーングラス商会も経営している、自他共に認める『趣味が仕事』の男。
公爵家ともなると、それぐらいの器量が必要になってくるものなのかとヘルメスは思った。娶る側もハードルが高いのでは無理もない。
「嫁ぎ先もしっかり見定めるのは大事だけども、どこかで妥協しなければ中年貴族に嫁ぐ事になるぞって言ったら『叔父様より良い殿方がいないなら生涯独り身でも構わない』って反論するんだよ?」
「理想が高いですね……。」
ヘルメスだって思っている。婚約者ほど紳士的で自分を大切にしてくれる殿方は早々にいない。大人の余裕もあれば子供のように笑い、恋愛に疎すぎるがあまりに手を繋ぐのだって未だに緊張している。それだけ純情な一面があるのだ。
恐らく世界中探しても見つかりはしないだろうとも、若干惚気も入ってはいるがそう信じてしまっている。
「だろう?だから意中の人がいるのかもしれないからさりげなく聞いたら、『叔父様です』なんてはぐらかしてねぇ……。」
「うぅ~ん、ひょっとして何か隠しているのではないでしょうか?」
「多感な年頃だから、隠し事をしてもおかしくはないけど……あんなに素直な子だったのにどうしたんだろう。」
ターニャは何かにつけてはマリセウスを持ち出し、のらりくらりと縁談をかわしている様子を理解した。
結婚が嫌とか、本当はやりたい事があるとか、それを素直に打ち明けられない公爵令嬢にヘルメスは少し同情した。
「隠し事……ではなくて、何かやりたい事を見つけて結婚を先延ばしにしているかもしれませんね。」
「ううむ。確かに、次期公爵がアレンに決まってから少し表情が浮かなかったような。」
「もしかして、家を継ぎたかったかも?」
「そうか!だから何かにつけて私を持ち上げて、『次期公爵として推薦してほしい』と遠回りなアプローチをしていたのか!」
なんてこったい!と頭を抱え、そんなマリセウスをヘルメスは慰めた。
二人のやり取りは、一人の令嬢を思いやりながら自分達なりに彼女の悩みはなんなのか考え出した結論ではあったのだが。
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