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第二十三話
両家の合流
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「誠に、申し訳ありませんでした……。」
ヘルメスとその両親と兄は待ち合わせ場所の美術館に一足到着していた。
彼女は両親たちと合流した際、どうやら兄はヘルメスの婚約者に対して何か不満があるのか護衛だったベルドナルドをその人だと誤って突っかかろうとした際、ベルドナルドもまたヘルメスを襲う暴漢だと勘違いをして多少の痛めつけ(捕縛によるものだが)をしてしまい、なんとかお互いの誤解が解けて今に至る。
兄グレイはしばらく放心状態が続き、ベルドナルドは未だに謝罪を続けているばかり。今回ばかりはグレイが突っかかろうとしていたのだし、原因はこちらにあるとフォローを入れてもずっとこの調子である。……彼の責任感の強さがそうさせるのだなと改めて思ったのであった。
「もういいですよダイヤー。」
「しかし妃殿下の兄君とは知らなかったとはいえ……とんだご無礼を……。」
「ダイヤーは私の身を案じて責務を真っ当してくれたのでしょう?それは大変良いことではありませんか。」
もしマリセウス殿下が近くにいれば、よくやったと賛辞を述べてくれていましたよとヘルメスはこんこんとベルドナルドを励ました。両親もまた、それが仕事だろうとも自分達が気がつかないでそのまま襲われていたら大変だったと同じく助けられたお礼を述べ、グレイは不安にさせる真似をして申し訳ないと妹と彼に謝罪をしてくれた。
「申し訳ありません、その優しさ……痛み入ります。」
なんとか立ち直ったベルドナルドは立ち上がり、改めてカートン一家に一礼して感謝した。
美術館のフロントはとても広く、その一角で一家は相手親族の到着を待っていた。外で待つべきであろうが、まだ四月だと言うのに日差しが強い。さすがに厳しいと判断したヘルメスは家族を中に引き入れることとしたのであった。
先日来たときは大勢の鑑賞する客で多かったのに、今日は少ないと感じた。団体客で来るのが一般的なのだろう、あの日の辻馬車の乗客はほとんどの人々が言葉を交わしていたのをふと思い出す。あれはここに来る一団だったのかも。
待っている間、中を見て回りたいところだが今日のメインはここではないし相手方ももうすぐ到着するであろう。しばらく退屈な時間を過ごすこととなるヘルメスが好奇心を抑えて大人しく待つ事が出来ているのは、彼の存在が大きいのだ。
ヘルメスが腰をかけていて外を見つめて待ち侘びているその姿は、以前のような幼さはほとんど残っていなかった。
それが両親にとっての衝撃でもあり、成長を喜んだのだがグレイは『知らない人』になっていくような、どこか寂しく素直に認めることが出来なかったのだった。
ヤキモキと心がせめぎ合っているのとまた置いていかれる焦燥感、妹の婚約者との対面に再び緊張が走るのを覚えたグレイは両親と妹に手洗いに行くと残して用を足しに行く。ホテルでも行っていたのに?と思ったが、兄も落ち着かないのだろうとヘルメスはそう察したので、それ以上は口にしなかった。
(早く来ないかなー……。)
佇まいこそ淑女ではあるものの、その心は未だ少女さが抜けきれておらず、愛しい人の到着を待ち侘びている。
今日はどんな姿で来るのか想像して……いやでも私服のセンスが壊滅的、というよりもいつも同じだから変化球をつけてくれていないかが心配する気持ちもあった。
いつものようにソワソワしそうになるが、せっかく両親に大人びたと言われたのだからそれらしく大人しくせねばと使命感を帯びたように背筋を伸ばして外を見つめる事とした。
開閉を目的としないガラス窓の向こうを見つめていると、美術館の中庭を彩っていた花壇を鑑賞していた人々は数人ほどいた。身なりの良さから資産家たちだろうか。各々が花を愛でており、恐らくやってくるであろう辻馬車を待っているように見えた。と、そこに一台の馬車が入ってきた。
色合いはクラシカルで造りは品のあるそれは、紋章がないものの『それだ』とヘルメスはすぐにわかった。
だがここで、婚約者の名前を呼んですぐに立ち上がれば待ちきれない子犬みたいな格好となる。降りてくる人物を確認してからのが行儀がいいもの。停止した馬車を暫く待つことにした。
御者がステップを差し出し扉を開ける。
最初に降りてきたのは国王デュラン。後ろから降りてくる王妃テレサの手を取りエスコートをする。
二人はお揃いのライトグレーのスーツとワンピースの姿で一見するとフォーマルではあるが、デュランのスーツはよく見るとライトグレーよりもまた少し明るいグレーのチェックが入っており、テレサが羽織っているクリーム色のカーディガンは白い刺繍が施されていた。被っているストローハットも可愛げがあり、『ちょっとオシャレして遊びに来た』ように見える。
いつもの威厳さはどこへやらと言わんばかりにリラックスした雰囲気。中庭にいる人々は彼らが国王夫妻などと気が付かないのだろう、誰もそちらを見向きもしなかった。
ヘルメスが彼らを確認すると、ゆっくりと立ち上がって出迎えようとした丁度そのタイミングで……一番会いたかった彼が馬車から降りてきた。
「……わぁ。」
いつもは紺やベージュばかり身を包んでいる彼だったが、上下ともに白に近いスーツに……だがネクタイはしておらず、とても爽やかな印象を受けた。
いつもと着ているものが違うというだけで、ここまで別側面の良さにときめくなんて不思議なものだとヘルメスはキラキラしている彼をずっと見つめたまま動けずにいた。
(どうしよう……マリス様が私を見て悶える気持ち、やっぱりわかってしまう。)
少し前まで「可愛い」と言いながら心臓を抑えていたり、壁に頭を自らぶつけて理性を保とうとしているマリセウスがいた。さすがに今はそういうことはしなくはなったが、まだ少しだけ悶えるような動作をしている。ヘルメスにはそれが良くわかっていなかったが、披露宴の衣装選びの際にヘルメスもそのような状態に陥った。
好きな人が眩しいばかりに魅力的で、それに魅入られて愛しさが大きくなって胸に収まりきれないほどにどうしようもなくなる。そんな気持ちを制御出来るなんて簡単なことではないのだと、恋心の一部を理解したのであった。
マリセウスは両親が先に婚約者の家族を見つけたらしく、さっさと先に館内に入っていく姿を見て「全く、変なところは速いな」と小さく呟き、同様に入ろうとすると、中庭にいた数人がこちらに声をかけてきた。
「おや、でん……いえグリーングラスの会頭殿ではないですか。」
「はい?……ああ、先日の。」
一旦足を止めて彼らに向き直ると、マリセウスはすぐに彼らはどのような人達だったかすぐに思い出す。
上位貴族ではないにしろ、彼らは新規の顧客で今後とも長い付き合いになりそうだとその時から思っていたので、挨拶がてら互いの近況を話しておいた。
「ええ。今日は私用でしてね。」
「そうでしたか、わざわざ呼び止めてしまって申し訳ありません。」
「いえいえ。丁度そちらにも近況をお話出来たらと思ってましたので、ここでお会いできたのはとても有り難かったです。」
「ご結婚おめでとうございます。何かお贈りしたいのですが、どのようなものがいいか妻と悩んでまして……。」
「ありがとうございます。お気持ちだけでも……ああ、それなら婚約者が魔法石に精通している人でして、何か面白い文献があったらお教え下さいませんか?」
「はい。見つけ次第お伝えします。」
「会頭のおかげでうちの従業員も助かりますよ。先日、教育補償が施行されて子供を学校へ行かせられて喜んでました。」
「はは。それならば国王陛下にそうだったとお伝えしますよ、一介の会頭が会えるわけがないでしょうけども。」
「それは失礼しました、ははっ。」
時たま冗談を交えて彼ら一人一人と談笑し合う。
ちらりとガラス窓ごしに館内を見ると、婚約者とその両親の視線が合う。少し待たせすぎたかと思うが、ヘルメスに至ってはほんのり笑顔になっていた。……あの可愛らしい笑顔は間近で見ていたいものだと、僅かに焦ってしまいそうになる。と、同時に辻馬車が丁度よくやってきた。
談笑していた顧客たちは各々頭を下げて礼を言い、その場を離れていった。マリセウスはとっとと館内に入ることも出来たが、敢えて彼らを見送ることにする。商売も政も信頼が大事……というのも勿論あったが、出来た縁は大切にしようと心がけていた。
辻馬車が出て、曲がり角で見えなくなるまで顧客たちとその家族に手を振り続けて、完全に別れた後にマリセウスはようやく館内ロビーにやってきたのだった。
「……立ち振る舞いが完璧ですね。」
「まぁ、王太子ならあれぐらい出来て当然だがな。」
父セネルと国王デュランがそのような会話をする横、ヘルメスはずっとマリセウスを目で追い続けていた。
目が覚めるような甘美にときめき続けたままに。
ヘルメスとその両親と兄は待ち合わせ場所の美術館に一足到着していた。
彼女は両親たちと合流した際、どうやら兄はヘルメスの婚約者に対して何か不満があるのか護衛だったベルドナルドをその人だと誤って突っかかろうとした際、ベルドナルドもまたヘルメスを襲う暴漢だと勘違いをして多少の痛めつけ(捕縛によるものだが)をしてしまい、なんとかお互いの誤解が解けて今に至る。
兄グレイはしばらく放心状態が続き、ベルドナルドは未だに謝罪を続けているばかり。今回ばかりはグレイが突っかかろうとしていたのだし、原因はこちらにあるとフォローを入れてもずっとこの調子である。……彼の責任感の強さがそうさせるのだなと改めて思ったのであった。
「もういいですよダイヤー。」
「しかし妃殿下の兄君とは知らなかったとはいえ……とんだご無礼を……。」
「ダイヤーは私の身を案じて責務を真っ当してくれたのでしょう?それは大変良いことではありませんか。」
もしマリセウス殿下が近くにいれば、よくやったと賛辞を述べてくれていましたよとヘルメスはこんこんとベルドナルドを励ました。両親もまた、それが仕事だろうとも自分達が気がつかないでそのまま襲われていたら大変だったと同じく助けられたお礼を述べ、グレイは不安にさせる真似をして申し訳ないと妹と彼に謝罪をしてくれた。
「申し訳ありません、その優しさ……痛み入ります。」
なんとか立ち直ったベルドナルドは立ち上がり、改めてカートン一家に一礼して感謝した。
美術館のフロントはとても広く、その一角で一家は相手親族の到着を待っていた。外で待つべきであろうが、まだ四月だと言うのに日差しが強い。さすがに厳しいと判断したヘルメスは家族を中に引き入れることとしたのであった。
先日来たときは大勢の鑑賞する客で多かったのに、今日は少ないと感じた。団体客で来るのが一般的なのだろう、あの日の辻馬車の乗客はほとんどの人々が言葉を交わしていたのをふと思い出す。あれはここに来る一団だったのかも。
待っている間、中を見て回りたいところだが今日のメインはここではないし相手方ももうすぐ到着するであろう。しばらく退屈な時間を過ごすこととなるヘルメスが好奇心を抑えて大人しく待つ事が出来ているのは、彼の存在が大きいのだ。
ヘルメスが腰をかけていて外を見つめて待ち侘びているその姿は、以前のような幼さはほとんど残っていなかった。
それが両親にとっての衝撃でもあり、成長を喜んだのだがグレイは『知らない人』になっていくような、どこか寂しく素直に認めることが出来なかったのだった。
ヤキモキと心がせめぎ合っているのとまた置いていかれる焦燥感、妹の婚約者との対面に再び緊張が走るのを覚えたグレイは両親と妹に手洗いに行くと残して用を足しに行く。ホテルでも行っていたのに?と思ったが、兄も落ち着かないのだろうとヘルメスはそう察したので、それ以上は口にしなかった。
(早く来ないかなー……。)
佇まいこそ淑女ではあるものの、その心は未だ少女さが抜けきれておらず、愛しい人の到着を待ち侘びている。
今日はどんな姿で来るのか想像して……いやでも私服のセンスが壊滅的、というよりもいつも同じだから変化球をつけてくれていないかが心配する気持ちもあった。
いつものようにソワソワしそうになるが、せっかく両親に大人びたと言われたのだからそれらしく大人しくせねばと使命感を帯びたように背筋を伸ばして外を見つめる事とした。
開閉を目的としないガラス窓の向こうを見つめていると、美術館の中庭を彩っていた花壇を鑑賞していた人々は数人ほどいた。身なりの良さから資産家たちだろうか。各々が花を愛でており、恐らくやってくるであろう辻馬車を待っているように見えた。と、そこに一台の馬車が入ってきた。
色合いはクラシカルで造りは品のあるそれは、紋章がないものの『それだ』とヘルメスはすぐにわかった。
だがここで、婚約者の名前を呼んですぐに立ち上がれば待ちきれない子犬みたいな格好となる。降りてくる人物を確認してからのが行儀がいいもの。停止した馬車を暫く待つことにした。
御者がステップを差し出し扉を開ける。
最初に降りてきたのは国王デュラン。後ろから降りてくる王妃テレサの手を取りエスコートをする。
二人はお揃いのライトグレーのスーツとワンピースの姿で一見するとフォーマルではあるが、デュランのスーツはよく見るとライトグレーよりもまた少し明るいグレーのチェックが入っており、テレサが羽織っているクリーム色のカーディガンは白い刺繍が施されていた。被っているストローハットも可愛げがあり、『ちょっとオシャレして遊びに来た』ように見える。
いつもの威厳さはどこへやらと言わんばかりにリラックスした雰囲気。中庭にいる人々は彼らが国王夫妻などと気が付かないのだろう、誰もそちらを見向きもしなかった。
ヘルメスが彼らを確認すると、ゆっくりと立ち上がって出迎えようとした丁度そのタイミングで……一番会いたかった彼が馬車から降りてきた。
「……わぁ。」
いつもは紺やベージュばかり身を包んでいる彼だったが、上下ともに白に近いスーツに……だがネクタイはしておらず、とても爽やかな印象を受けた。
いつもと着ているものが違うというだけで、ここまで別側面の良さにときめくなんて不思議なものだとヘルメスはキラキラしている彼をずっと見つめたまま動けずにいた。
(どうしよう……マリス様が私を見て悶える気持ち、やっぱりわかってしまう。)
少し前まで「可愛い」と言いながら心臓を抑えていたり、壁に頭を自らぶつけて理性を保とうとしているマリセウスがいた。さすがに今はそういうことはしなくはなったが、まだ少しだけ悶えるような動作をしている。ヘルメスにはそれが良くわかっていなかったが、披露宴の衣装選びの際にヘルメスもそのような状態に陥った。
好きな人が眩しいばかりに魅力的で、それに魅入られて愛しさが大きくなって胸に収まりきれないほどにどうしようもなくなる。そんな気持ちを制御出来るなんて簡単なことではないのだと、恋心の一部を理解したのであった。
マリセウスは両親が先に婚約者の家族を見つけたらしく、さっさと先に館内に入っていく姿を見て「全く、変なところは速いな」と小さく呟き、同様に入ろうとすると、中庭にいた数人がこちらに声をかけてきた。
「おや、でん……いえグリーングラスの会頭殿ではないですか。」
「はい?……ああ、先日の。」
一旦足を止めて彼らに向き直ると、マリセウスはすぐに彼らはどのような人達だったかすぐに思い出す。
上位貴族ではないにしろ、彼らは新規の顧客で今後とも長い付き合いになりそうだとその時から思っていたので、挨拶がてら互いの近況を話しておいた。
「ええ。今日は私用でしてね。」
「そうでしたか、わざわざ呼び止めてしまって申し訳ありません。」
「いえいえ。丁度そちらにも近況をお話出来たらと思ってましたので、ここでお会いできたのはとても有り難かったです。」
「ご結婚おめでとうございます。何かお贈りしたいのですが、どのようなものがいいか妻と悩んでまして……。」
「ありがとうございます。お気持ちだけでも……ああ、それなら婚約者が魔法石に精通している人でして、何か面白い文献があったらお教え下さいませんか?」
「はい。見つけ次第お伝えします。」
「会頭のおかげでうちの従業員も助かりますよ。先日、教育補償が施行されて子供を学校へ行かせられて喜んでました。」
「はは。それならば国王陛下にそうだったとお伝えしますよ、一介の会頭が会えるわけがないでしょうけども。」
「それは失礼しました、ははっ。」
時たま冗談を交えて彼ら一人一人と談笑し合う。
ちらりとガラス窓ごしに館内を見ると、婚約者とその両親の視線が合う。少し待たせすぎたかと思うが、ヘルメスに至ってはほんのり笑顔になっていた。……あの可愛らしい笑顔は間近で見ていたいものだと、僅かに焦ってしまいそうになる。と、同時に辻馬車が丁度よくやってきた。
談笑していた顧客たちは各々頭を下げて礼を言い、その場を離れていった。マリセウスはとっとと館内に入ることも出来たが、敢えて彼らを見送ることにする。商売も政も信頼が大事……というのも勿論あったが、出来た縁は大切にしようと心がけていた。
辻馬車が出て、曲がり角で見えなくなるまで顧客たちとその家族に手を振り続けて、完全に別れた後にマリセウスはようやく館内ロビーにやってきたのだった。
「……立ち振る舞いが完璧ですね。」
「まぁ、王太子ならあれぐらい出来て当然だがな。」
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