この世界はわたしが創ったんだから、わたしが主人公ってことでいいんだよね!? ~異世界神話創世少女 vs 錯誤世界秩序機能~

儀仗空論・紙一重

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4章:荳也阜縺ッ繝ッ繧ソ繧ッ繧キ縺ァ蜃コ譚・縺ヲ縺?k?

ようこそ、新異世界ハーレムへーー③

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「ま、お城でも探索しつつ気長に機会を待ちますか」

「まあ、そうなるよね」

 目下やることは今のところない。お城への潜入はなんとか成功したし、ジーナの言う通り、隙を窺うためにもこのお城に馴染んでいくことは大事だろう。なんせこのお城に味方はいない、完全に多勢に無勢だ。焦っても仕方ないし、まずは怪しまれないことからだ。それに、いつまでも来賓ってわけにもいかないし。親密度を上げてマナカに近づけなくっちゃこの作戦の意味がないもの。

 欲を言えばこのお城の中でも仲間を見つけたかったところだけど、美少女達のあのただならぬ雰囲気じゃあ、わたし達の正体を明かしたらすぐにでも密告されそうで、とりあえず断念した。でもまあ、ジーナは望み薄だって言ってたけど不満分子を探すことも一応進めておこう。

「あ、そうだ。ないとは思うけど一応念のために言っとく、マナカには絶対に惚れるなよ」

「は? 何言ってるの、当たり前じゃない」

「ハッ、だよな、ま、キティは初見で大丈夫だったし問題ないか」

「???」

 なんだか不穏な忠告に首を傾げながら、ま、マナカに惚れるなんてないしな、と軽く流しておく。そんなんハニートラップ仕掛けた方が相手に惚れてもうたらあかんやろがい。

「「そんじゃ、潜入作戦その2開始」」

 こそっとそう囁いて、わたし達は二手に分かれた。よっしゃ、さくっと暗殺してこの世界から音が消えてしまうのを防いでやるか!

「………………………………………………なんもわからん」

 そうは言っても諜報活動なんて完全に門外漢。直ちに行き詰まる。

 隠し部屋はおろか、それっぽい仕掛けも隠れられそうな死角すらも見つけられない。というか、そんなものが本当に存在しているのかも怪しいし。だって、最強の転生者には必要ないじゃん、刺客なら逃げも隠れもしないで迎え撃てばいいだけなんだもん。

 それに、どこもかしこも美少女だらけで、少しでも怪しい素振りをしようもんなら、新入りが何か困っているのかと、すぐにお節介焼きが駆けつけてくるもんだから迂闊にこそこそ歩き回ることもできやしない。ホントどこにでもいるな、この子ら。属性が迷走ってレベルじゃねーぞ。

 せめて、【超弦骨格暫定式・波動帝國】の在処さえわかればなあ、と思って色々訊いてはみたけど、それは、親衛隊とかいう一部の精鋭にしか知らされていないみたい。そうか、このきらびやかなハーレムにも序列みたいなものがある。わたしはきっと一番下、マナカとは、その姿は見えど話しかけることすらできず。

 ……うえ、なんかマナカに接触するためとはいえ、ただのちっぽけな子どもでしかないこのわたしなんかがこのキラッキラのハーレムでドロドロの女の戦いをするとは思わなかった。だいぶ低めなモチベーションの問題もあるけどマジで勝てる気がしない。
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