10 / 21
俺は王国の兵士長
アスタルテ王国の使者
しおりを挟む俺はそのまま寝ていたようだ。
サーシャが起こしに来てくれた。
昨日の寝巻きを着替えたのかメイド服を着ていた。
飯が出来ていると聞きついていったのだが、その料理にびっくりした。
「これは何?」
いや・・・・パンとスープまでは分かる。いや、何かワニの頭みたいのがあるんだけど。
みんな、というのは他の兵士さんたちは普通に食っていたから、俺が驚嘆していることにサーシャは喫驚しているようだ。
「ドラグニュートの頭のローストですけど・・・・・嫌でしたか?」
「いや・・・・食べるよ。」
他の兵士さんたちと同様に椅子に座り、同様にフォークを手に取った。
ドラグニュートはたぶんドラゴンの中の雑魚キャラ的な奴だろう。
「うまい・・・・・」
食べてみるとそれは大変な美味であり、舌鼓を打った。
「そうでございますか。ありがとうございます。」
サーシャはとても丁寧なしゃべり方で、去っていくときはすべて完璧で、地球のモデルのもっと上をいっていた。
くるんっと後ろに回った時飛んできた匂いが最高だった。
俺が黙々とご飯を食べていたら、ある兵がとてつもない速さで走ってきて叫んだ。
「アスタルテ王国の魔術師たちが攻めてきたぞ!」
俺を含めた兵士はそれを聞いた瞬間フォークを進めるのをやめた。
ほとんどの兵士がその現場に向かって、残った兵士はここにいるメイドとかに避難を命じていた。
俺も動こうとすると、サーシャが近づいてきた。
「あのすいません。」
「お前も行きたいんだろ?」
「はい・・・・」
「俺も後から行くからお前はいってこい。」
「ありがとうございます。セカイ様もお気をつけて。」
そう言って走っていった。
俺もちょっと準備を始める。
(聞こえてるか?)
《はい、なんでしょう》
(女神お前魔術回路の解除ってできるか?)
《出来ますけど何でですか?》
(相手の方が魔法技術が高い可能性があるからな。例えば空から一気に奇襲何か起きたらどうだ。この国終わりだ)
《分かりました。合図をお願いしますね》
(分かった)
俺は心の中の会話を終わらし、一旦自室に帰ることにした。
何故かと言うとたぶんだが俺が最初っから行くと危ない可能性があるからだ。
俺は昨日ここに来たばかりだから警戒されているだろう。部屋に戻ったら俺だけを狙う隊がいそうだからな。
俺が自室に戻ると、すぐに来た。
ドアを開け手は言ってきたのは、3人の魔術師だった。顔は見えない。
「やはりキーサード様の言うとおりこの部屋に帰って来たな」
最初は意味が分からなかったが一つ収穫があった。
やはりキーサードが関わっていたか。それにキーサードここの城にいたということも分かった。
「「「メテオドーガ!」」」
三人は俺に向かって巨大な球型の炎を投げつけてきた。
でも俺は避けることが出来たのだが、避けてしまったらこの部屋が燃えると思いやめた。
――――――――さあ、黒歴史発表会の始まりだ
俺はその炎の球を全てある魔法で破壊した。
「シャインバレット」
指から魔法の銃弾を光の速さで3回撃った。
光の勇者の中では最弱の魔法だが、俺の黒歴史ワールドでは最強の二文字だった。
並大抵の魔法・・・・・いや、上級の魔法も破壊できる威力だ。
「お前! 上級魔法をどうやって・・・・・」
この世界の今の技術じゃ俺の魔術回路は展開、破壊、解読、すべてが出来ないであろう魔法だ。
喫驚は当然の様なものだ。
「さあね。これからは俺の反撃だ。」
俺は遁走しようとしている魔術師3人の背中を狙う。
シャインバレットの2階級上の魔法。
「ドラグシャイニング」
ドラゴン型の雷光を3回撃つ。
ドア周りの壁は半壊し、魔術師はその場に倒れていた。
《殺しちゃったの?》
(手加減はした)
そいつらの遺体・・・・・じゃなくて体を持って外に向かおうとした。とても体が軽く一気に3人持てた。
たぶんこれはキーサを倒す最初の一歩となるだろう。
《この展開に一言!》
(黒歴史がどんどんバレていく・・・・・)
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
女神様、もっと早く祝福が欲しかった。
しゃーりん
ファンタジー
アルーサル王国には、女神様からの祝福を授かる者がいる。…ごくたまに。
今回、授かったのは6歳の王女であり、血縁の判定ができる魔力だった。
女神様は国に役立つ魔力を授けてくれる。ということは、血縁が乱れてるってことか?
一人の倫理観が異常な男によって、国中の貴族が混乱するお話です。ご注意下さい。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる