異世界マイスターの知恵は一番強いチートだった

Impulse

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俺は王国の兵士長

アスタルテ王国の使者

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 俺はそのまま寝ていたようだ。
 サーシャが起こしに来てくれた。
 昨日の寝巻きを着替えたのかメイド服を着ていた。
 飯が出来ていると聞きついていったのだが、その料理にびっくりした。

「これは何?」

 いや・・・・パンとスープまでは分かる。いや、何かワニの頭みたいのがあるんだけど。
 みんな、というのは他の兵士さんたちは普通に食っていたから、俺が驚嘆していることにサーシャは喫驚しているようだ。

「ドラグニュートの頭のローストですけど・・・・・嫌でしたか?」
「いや・・・・食べるよ。」

 他の兵士さんたちと同様に椅子に座り、同様にフォークを手に取った。
 ドラグニュートはたぶんドラゴンの中の雑魚キャラ的な奴だろう。

「うまい・・・・・」

 食べてみるとそれは大変な美味であり、舌鼓を打った。

「そうでございますか。ありがとうございます。」

 サーシャはとても丁寧なしゃべり方で、去っていくときはすべて完璧で、地球のモデルのもっと上をいっていた。
 くるんっと後ろに回った時飛んできた匂いが最高だった。

 俺が黙々とご飯を食べていたら、ある兵がとてつもない速さで走ってきて叫んだ。

「アスタルテ王国の魔術師たちが攻めてきたぞ!」

 俺を含めた兵士はそれを聞いた瞬間フォークを進めるのをやめた。
 ほとんどの兵士がその現場に向かって、残った兵士はここにいるメイドとかに避難を命じていた。
 俺も動こうとすると、サーシャが近づいてきた。

「あのすいません。」
「お前も行きたいんだろ?」
「はい・・・・」
「俺も後から行くからお前はいってこい。」
「ありがとうございます。セカイ様もお気をつけて。」

 そう言って走っていった。
 俺もちょっと準備を始める。

(聞こえてるか?)
《はい、なんでしょう》
(女神お前魔術回路の解除ってできるか?)
《出来ますけど何でですか?》
(相手の方が魔法技術が高い可能性があるからな。例えば空から一気に奇襲何か起きたらどうだ。この国終わりだ)
《分かりました。合図をお願いしますね》
(分かった)

 俺は心の中の会話を終わらし、一旦自室に帰ることにした。
 何故かと言うとたぶんだが俺が最初っから行くと危ない可能性があるからだ。
 俺は昨日ここに来たばかりだから警戒されているだろう。部屋に戻ったら俺だけを狙う隊がいそうだからな。

 俺が自室に戻ると、すぐに来た。
 ドアを開け手は言ってきたのは、3人の魔術師だった。顔は見えない。

「やはりキーサード様の言うとおりこの部屋に帰って来たな」

 最初は意味が分からなかったが一つ収穫があった。
 やはりキーサードが関わっていたか。それにキーサードここの城にいたということも分かった。

「「「メテオドーガ!」」」

 三人は俺に向かって巨大な球型の炎を投げつけてきた。
 でも俺は避けることが出来たのだが、避けてしまったらこの部屋が燃えると思いやめた。

――――――――さあ、黒歴史発表会の始まりだ

 俺はその炎の球を全てある魔法で破壊した。

「シャインバレット」

 指から魔法の銃弾を光の速さで3回撃った。
 光の勇者の中では最弱の魔法だが、俺の黒歴史ワールドでは最強の二文字だった。
 並大抵の魔法・・・・・いや、上級の魔法も破壊できる威力だ。

「お前! 上級魔法をどうやって・・・・・」

 この世界の今の技術じゃ俺の魔術回路は展開、破壊、解読、すべてが出来ないであろう魔法だ。
 喫驚は当然の様なものだ。

「さあね。これからは俺の反撃だ。」

 俺は遁走しようとしている魔術師3人の背中を狙う。
 シャインバレットの2階級上の魔法。

「ドラグシャイニング」

 ドラゴン型の雷光を3回撃つ。
 ドア周りの壁は半壊し、魔術師はその場に倒れていた。

《殺しちゃったの?》
(手加減はした)

 そいつらの遺体・・・・・じゃなくて体を持って外に向かおうとした。とても体が軽く一気に3人持てた。
 たぶんこれはキーサを倒す最初の一歩となるだろう。


《この展開に一言!》
(黒歴史がどんどんバレていく・・・・・)


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