33 / 78
33,カイルとヴィーク
しおりを挟む
翌日、お昼の時間になりヴィークと約束した食堂へ行こうとするとユリウス様が、
「エリナリーゼ様はお昼はどうされるのですか?よかったら一緒にいかがでしょうか?」
と誘ってくれた。
本当に優しいなこの人。
「ありがとうございます。ユリウス様。でも今日は約束がありますので、明日ご一緒させていただけますか?」
「もちろんです。約束はカイルとですか?」
「いえ、カイルではないですが…、」
ユリウス様の目線の先を見るとカイルがやって来るところだった。
「エリィ、お昼一緒に食べようよ!」
「カイル!ヴィークと食べる予定なんだけど、一緒に食べる??」
「…うん、エリィがよければ行こうかな。」
「もちろんよ!」
食堂の2階へ行くと、すでにヴィークが待っていた。
「ヴィーク!ごめんねお待たせしちゃったわね。」
「全然大丈夫だよ。そんなに待ってないしね。ところでなんでカイルがいるの?」
笑顔なのになんか怖い。
「あ、さっきお昼に誘われたの。3人で食べるのも楽しいかなと思ったのだけど、ダメかしら?」
「…いや、いいよ。3人で食べようか。」
怒ってるのかな?もしかしてこの2人本当にあんまり仲良くないの?やらかしちゃったかな。。
そう思いつつもここまできてしまったのだからしょうがない。
メニューを見せてもらうと、コース料理しかないことに驚く。
「えっと…、コース料理なの?」
「貴族向けは大体こんな感じだよ。」
え、ほんとに?
量がとても多そうだわ。食べ切れるかしら。
でもヴィークと同じものなら間違いないはず、
そう思い、
「ヴィークと同じものにするわ。」
「俺も同じものを。」
と3人仲良く同じメニューだ。
今までお昼は簡単なもので済ませていたから、この時間でもお腹はほとんど空いていない。
正直食べられるか心配だ。
和やかに話していると食事が運ばれてくる。
このスープはかぼちゃのポタージュかな?
うん、美味しいわ。
パンも焼き立てで温かくて柔らかい。
前菜のサラダは…、野菜は美味しいんだけどドレッシングがこってりしてるわね。
少し嫌な予感がしつつ、メインが運ばれてきた。
肉の塊の上にこってりしてそうなソースがかかっている。うわぁ…
二人は満足そうに食べている。
恐る恐る一口食べてみると、思ったよりは美味しかったがとてもじゃないが全部食べることはできない。
忘れていたけどこの世界の料理は濃いのよ、味が!
それにもうお腹いっぱいになりつつある。
二人はすでにメインを食べ終わっている。
早くない?!
あぁ、私これ無理っぽいわ。諦めよう。
屋敷では私の分は薄味にしてもらっていたから、この世界の常識を失念していたわね。
そっとカトラリーを置き、お茶を飲んでいるとヴィークが少し心配した様子で聞いてくる。
「エリィもう食べないの?」
「えぇ、私には少し多かったみたい。もうお腹いっぱいなの。」
嘘ではない。
「そういえばエリィが食べているところって見たことがないな。」
そうなのだ。私は女子が好きなスイーツでさえあまり食べない。なぜかって?それは甘すぎるから。
甘さ控えめとかあったら嬉しいのに。といつも思っている。
要するに、全体的にこの世界の料理の味付けが合わないのだ。
それは私が日本人として食文化に恵まれていたこともあるだろう。
「屋敷では夜しっかりしたメニューが出てくるから、お昼は簡単なもので済ませていたわね。」
と誤魔化す。
「確かに騎士は体力勝負だし、お腹が空くからな。」
と納得してくれたようだ。
「そうなの。みんなすごい食べるなーって思っていたけど、男の人ってみんなそうなのね。ふふっ。」
「なにかおかしかった?」
「ううん、いい食べっぷりだなぁって思ったの。」
「はは。成長期だからね。エリィももっと食べないと大きくなれないよ?」
「うっ、私これでも子供の頃から毎日牛乳だけは飲んでいたのにどうして大きくなれないのかしら。…でも今日はもういいわ。」
確かに私は小さい。同年代の女の子の平均身長は160 センチ位なのに私は150センチしかないのだ。
子供の頃から取っていた牛乳は全て胸にいってしまったようだった。
そうなのだ、私は小柄なのに胸だけは大きいという、自分で言うのもなんだが、なんともエロい身体つきなのである。
まぁ、いいわ。
そうだわ、明日からはお弁当を持ってこようかな?
食後の紅茶は美味しかった。
こうして平和的にお昼を終えたのだった。
ヴィークは一学年上なので私達とは階層が違う。
ヴィークと別れてカイルと二人になったところで、
「カイル、ヴィークのこと嫌いなの?なんかいつも二人はピリピリしてるよね?」
と聞いてみる。
「嫌いとかそういうのではないよ。むしろ尊敬している。でも、ライバルだからな。抜け駆けばっかりで腹立つ。」
「ヴィークは王族でカイルは騎士じゃない。何のライバルなの?」
「えっ?それは…男の問題なんだよ。」
「そうなの。。何かわからないけど、二人共頑張ってね!応援してるわ。」
「…あぁ。ありがとう。」
「エリナリーゼ様はお昼はどうされるのですか?よかったら一緒にいかがでしょうか?」
と誘ってくれた。
本当に優しいなこの人。
「ありがとうございます。ユリウス様。でも今日は約束がありますので、明日ご一緒させていただけますか?」
「もちろんです。約束はカイルとですか?」
「いえ、カイルではないですが…、」
ユリウス様の目線の先を見るとカイルがやって来るところだった。
「エリィ、お昼一緒に食べようよ!」
「カイル!ヴィークと食べる予定なんだけど、一緒に食べる??」
「…うん、エリィがよければ行こうかな。」
「もちろんよ!」
食堂の2階へ行くと、すでにヴィークが待っていた。
「ヴィーク!ごめんねお待たせしちゃったわね。」
「全然大丈夫だよ。そんなに待ってないしね。ところでなんでカイルがいるの?」
笑顔なのになんか怖い。
「あ、さっきお昼に誘われたの。3人で食べるのも楽しいかなと思ったのだけど、ダメかしら?」
「…いや、いいよ。3人で食べようか。」
怒ってるのかな?もしかしてこの2人本当にあんまり仲良くないの?やらかしちゃったかな。。
そう思いつつもここまできてしまったのだからしょうがない。
メニューを見せてもらうと、コース料理しかないことに驚く。
「えっと…、コース料理なの?」
「貴族向けは大体こんな感じだよ。」
え、ほんとに?
量がとても多そうだわ。食べ切れるかしら。
でもヴィークと同じものなら間違いないはず、
そう思い、
「ヴィークと同じものにするわ。」
「俺も同じものを。」
と3人仲良く同じメニューだ。
今までお昼は簡単なもので済ませていたから、この時間でもお腹はほとんど空いていない。
正直食べられるか心配だ。
和やかに話していると食事が運ばれてくる。
このスープはかぼちゃのポタージュかな?
うん、美味しいわ。
パンも焼き立てで温かくて柔らかい。
前菜のサラダは…、野菜は美味しいんだけどドレッシングがこってりしてるわね。
少し嫌な予感がしつつ、メインが運ばれてきた。
肉の塊の上にこってりしてそうなソースがかかっている。うわぁ…
二人は満足そうに食べている。
恐る恐る一口食べてみると、思ったよりは美味しかったがとてもじゃないが全部食べることはできない。
忘れていたけどこの世界の料理は濃いのよ、味が!
それにもうお腹いっぱいになりつつある。
二人はすでにメインを食べ終わっている。
早くない?!
あぁ、私これ無理っぽいわ。諦めよう。
屋敷では私の分は薄味にしてもらっていたから、この世界の常識を失念していたわね。
そっとカトラリーを置き、お茶を飲んでいるとヴィークが少し心配した様子で聞いてくる。
「エリィもう食べないの?」
「えぇ、私には少し多かったみたい。もうお腹いっぱいなの。」
嘘ではない。
「そういえばエリィが食べているところって見たことがないな。」
そうなのだ。私は女子が好きなスイーツでさえあまり食べない。なぜかって?それは甘すぎるから。
甘さ控えめとかあったら嬉しいのに。といつも思っている。
要するに、全体的にこの世界の料理の味付けが合わないのだ。
それは私が日本人として食文化に恵まれていたこともあるだろう。
「屋敷では夜しっかりしたメニューが出てくるから、お昼は簡単なもので済ませていたわね。」
と誤魔化す。
「確かに騎士は体力勝負だし、お腹が空くからな。」
と納得してくれたようだ。
「そうなの。みんなすごい食べるなーって思っていたけど、男の人ってみんなそうなのね。ふふっ。」
「なにかおかしかった?」
「ううん、いい食べっぷりだなぁって思ったの。」
「はは。成長期だからね。エリィももっと食べないと大きくなれないよ?」
「うっ、私これでも子供の頃から毎日牛乳だけは飲んでいたのにどうして大きくなれないのかしら。…でも今日はもういいわ。」
確かに私は小さい。同年代の女の子の平均身長は160 センチ位なのに私は150センチしかないのだ。
子供の頃から取っていた牛乳は全て胸にいってしまったようだった。
そうなのだ、私は小柄なのに胸だけは大きいという、自分で言うのもなんだが、なんともエロい身体つきなのである。
まぁ、いいわ。
そうだわ、明日からはお弁当を持ってこようかな?
食後の紅茶は美味しかった。
こうして平和的にお昼を終えたのだった。
ヴィークは一学年上なので私達とは階層が違う。
ヴィークと別れてカイルと二人になったところで、
「カイル、ヴィークのこと嫌いなの?なんかいつも二人はピリピリしてるよね?」
と聞いてみる。
「嫌いとかそういうのではないよ。むしろ尊敬している。でも、ライバルだからな。抜け駆けばっかりで腹立つ。」
「ヴィークは王族でカイルは騎士じゃない。何のライバルなの?」
「えっ?それは…男の問題なんだよ。」
「そうなの。。何かわからないけど、二人共頑張ってね!応援してるわ。」
「…あぁ。ありがとう。」
632
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる