【完結】巡る季節に恋をする

七咲陸

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27※、夢描く春③

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  どのくらいキスをしたかわからないけど、僕の唇がジンと痺れるほどにはキスをし続けた。


「っは…慊人ぉ…!」

「…待って波瑠。ちょっと、これ以上は俺がヤバい、耐えきれない。波瑠のお母さんが帰ってきたらマズい」


  慊人にもう一度キスを強請る様に名前を呼ぶと、慊人は僕から目を逸らしてしまう。それが嫌で、僕は慊人の頬に両手を添えて無理やり自分の方に向ける。


「は、波瑠…、ちょ、マジでまって…」

「やだ、慊人、お願い…」

「~~~っ!これは波瑠が悪い!」

「あき、っん!ん…っ」


  ようやくもう一度キスをされて、僕の身体は熱を持ったかのように昂る。獣のように貪られる唇に歓喜の声が漏れていく。
  慊人の甘く溶けるようなキスに身を委ねていると、慊人は僕の服を弄るように手を這わせる。


「んっ…ん、んんっ」


  その手が官能を引き出すような手つきで僕の身体は勝手にピクピクと反応してしまう。
  その反応を楽しむように、さらに手は服の中に入り込んでくる。腹部や脇腹をなぞるように愛撫されればさらに身体が反応し、耐えるように慊人の服をギュッと掴む。


「波瑠…かわい…」

「んっ、あき、とっ…あっ、やぁ…!」


  慊人の手は徐々に上り、僕の胸にある小さな頂を摘む。キュッと摘まれ、優しく抓られて嬌声を上げてしまう。
  いつの間にか僕の制服はシャツのボタンまで外されていて、上半身は肌蹴ていて春といえど少し冷たい空気を感じて身を捩った。


「はー…やっば。もう止まんね…」

「あんっ、あき、とぉ!あ、だめ…っ」


  慊人は言いながら僕の胸に顔を近づけていく。ぬる、と生暖かい感触が胸の頂に与えられ、ビクビクと勝手に背が反ってしまう。ジュルジュル音を立てながら吸われ、逆の手で反対の乳首は押し潰され悶えるように感じた。


「波瑠、勃ってる」

「いやぁ、慊人が、触るから…っ」

「ええ?俺のせい?波瑠が煽ってるじゃん…」


  そう言いながら慊人は僕のベルトを器用に外してチャックを下ろす。苦しいほど勃ってしまっている僕の中心は、慊人がパンツをズラすと元気よく、ぷるんと顔を出した。


「めっちゃ可愛い。ヤバい」

「そ、そこに向かって可愛いって言われるのはなんとなく微妙な気分になる…」

「波瑠は全てが可愛い。チンコも、後ろの穴も」

「なっ!ば、バカぁ!あっ!」


  キスをして乳首を散々いじられたからなのか、先走りで僕の中心はトロトロになっていた。そこに手が添えられ、包まれると上下に擦り始めた。
  緩急と適度な力でグチュグチュ音を立てて擦られると、僕自身自分であまり発散しないせいかすぐに追い詰められてしまう。


「あっ、だめ、…っん、あ、イっちゃう、あきとぉ…!」

「んー?いいよ、波瑠。イって」

「ん…!慊人、あきと…っ、や、イク、あ、ああっ…!」


  後ろから抱き抱えるように僕を支えて、耳元で囁かれると、背中がゾワゾワ快感が昇る。
  慊人の手が少し早く擦ると、僕はあっという間に高みに昇らされた。

  息切れを起こしていると、慊人に膝と背中に手を差し入れられて持ち上げられた。


「あっ、?あ、慊人…?」

「大丈夫、久しぶりだからゆっくり、な?」


  ちゅ、と額にキスをされながら、僕のベッドに下ろされる。慊人の手で僕は全部服を剥ぎ取られた。慊人もバッと素早くシャツを脱いだ。

  僕に覆いかぶさるように這ってくると、慊人はまた僕の唇に優しく口付ける。


「んっ…ふ、ぁ…んん…あ…」


  リップ音を立てて離れていくと、慊人の目とぶつかった。  情欲を感じさせる煌々と輝く瞳に身体がゾクリとした。
  慊人の手が僕の足を愛撫するように撫で、徐々に臀部に移動していく。やわやわと感触を楽しむ様に揉まれると、勝手に声が出てしまう。


「んっ、あき、と、あん…」

「波瑠もう後ろトロットロ。エロすぎてヤバい」

「やぁ…っ、あっ!」

「ゆっくり慣らすから、頑張って?」


  そう言った慊人は、本当にゆっくりと僕の中を拡張させていった。
  くるくると広げるような動きをしたと思ったら、中に指をゆっくり差し込み、僕の中のイイ所を知っている慊人は徹底的に責め、僕はあられも無い嬌声を我慢できずにあげる。

  そうしてどんどん追い詰められ、何度も達して、もう射精できなくなったあたりでようやく解放された。


「は、は、あきと、も、無理、やだ…」

「すっげ、もう空イキしてる。可愛すぎて最高」

「あきと、はやくっ慊人の、ちょうだい…!」


  僕が言うや否や、慊人は自身のズボンのチャックをジーッと下ろしていった。
  少しズラすとそこから長大で凶悪なモノが取り出される。僕と比べ物にならない慊人の立派なモノを見ただけで、中が疼いてしまう。

  そして、慊人は舌を出して唇を扇状的に舐め上げた。


「波瑠のセカンドバージン、頂きます」


「は、あ…ああっ!ああーっ!」


  遠慮ない突き上げで、ズチュン!と音をたて勢いよく慊人が入り込んできた。

  たまらず背中を反らしてしまうほど感じてしまった。中はパンパンに入り込んでいて少し苦しい。けれど、それ以上に慊人が入ったことの歓喜で勝手に中がヒクヒクと疼いてしまっていた。


「うっわ、めっちゃうねってる。やば」

「あきとっ…!あ、だめ、あ…待って、やだ、イっちゃ…っ!!」

「は、えっ…!…っく、はー、あっぶな…」


  慊人は一切動いてないのに、僕は慊人の大きくて太い肉棒で圧迫されて勝手に中で感じ、達してしまう。
  慊人は焦った声を出すが、眉間に皺を寄せて耐えていた様だった。
  ビクンビクンと腰を揺らして快感に身を捩っていると、慊人は屈んで身体の至る所にキスを落としてくれる。


「波瑠…可愛い、好きだよ。…動くからね」

「んっ、慊人!僕も、好き、ぃ!あ、あっ、やぁ、あ!」


  尻を叩くように慊人の腰が動けば、乾いた音が部屋を響かせている。
  中の快い所を抉るように貫かれ、まるで獣の様にガツガツと食われていると僕は狂ったように感じた。
  ぬかるむ音に耳すら犯されていく。僕の中は慊人の形に作り替えられていく様だった。



「波瑠…絶対離さない。誰にも渡さない。俺だけの波瑠…!」



  ギラついた瞳に目が逸らせない。

  僕は意識がなくなるまで、慊人に激しく揺さぶられ、中での快楽を教え込まされて何度も達した。
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