お姫様と愉快な仲間たちの珍道中

ライ

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崩壊寸前の大国偏

領主なお姫様

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私は、護衛、約50人を(重臣達が自分たちが用意した護衛を全員連れてかないなら反対すると言うのでこんな数になった)引きつれレインド地方の端の村に到着した。
到着した我々を待っていたのは、
「ようこそ、レインド地方の端、ライ村へ」
という言葉と、
村人たちからの歓迎の挨拶だった。
私たちはこれ以上もなく驚いた。
この地方は、全体的に貧しく旅のものを、歓迎する余裕なんてないはずだった。
なのに村人達の反応は、心の底から旅人を歓迎している、という顔にしか見えない。
いったいどういうことだ。
驚きからいち早く立ち直った、
(立ち直ったと言っても、現実逃避気味だが)
私は近づいてきた若い村人に、
「ここは本当にレインド地方なのか?」
と現実逃避気味の脳が働いて、こう尋ねた。
「あんたなに言ってるんだ?さっき言ったじゃないか、レインド地方にようこそって、ここは紛れもない、レインド地方の端の村だよ」
と私たちの驚きなど、どこ吹く風のように、言ってきた。
おまけとばかりに、私のことをあほか?という目線つきだ。
私は視察のことを娘に知らせずにきた。
だからこの者たちは、私が王だと知らない。
このような態度をするのだから。
私に対するこの村人の、態度に殺気立つ護衛たちを私は、
目線で制し、村人に領主のことを聞くことにした。
娘に会う前に領民から、どう思われているかを聞くのも必要だろう。
「レインド地方は確か2年ほど前に領主が変わったろう、領民である君たちからは、
どう見える」
私のいきなりの質問に、面食らいながらも、
村人は質問の内容で、目を輝かせながら、
「領主様はすばらしい方だよ、この地方を豊かにしてくれたし、領主様が提案した、事業が軌道に乗るまでのあいだ食べるのに困ってた、俺たちみたいな貧しい奴にも自分の私産を使って食料を与えてくれたんだ」
と自慢を話す顔で話してくれた。
村人の言葉に耳を傾けながらも、
私は、ほかのことを考えていた。
娘はこの荒れた土地を豊かにした、と村人は話した。
その方法が見当もつかない。
このように最初から荒れている土地を、何とかする術などあるのか?
いや普通に考えたらありえない。
ではなぜ?
仮定としてならばもしかしたら、魔法を使えばできるのかもしれない。
魔法、それは大昔には存在し、今では、忘れられた技術。
忘れられた技術といっても、人間には不可能な技術だが。
魔法とは、魔物が自在に操ることができる術だ。
魔物は、魔法が使えるから魔物といわれる。
人間の形を模している、魔族もいるが、魔族の場合。
交易をおこなっている、つながりで何かしらの知識をもらうのはありえないだろう。
なぜならば知識を与えたところで、
魔物がその身に宿している魔力が、無ければ無意味だからだ。
それに魔族が娘に知識を、与える理由が見つからない。
自分たちの利益が無いのだから。
これに関しては娘に聞くほかあるまい。
村人がまだ感動しているが、私たちは先を急ぐのでといって村を後にした。
娘が住む領主の館に着くまでに通った、ほかの村も最初の村と同様に、
旅人である私たちを、とても歓迎してくれた。
歓迎の宴まで開く村まであった。
ますます不可解だ。
本当に娘はいったいどんな治世を行ったのだ?
領主の館にやっと、着いたときには、
予定では5日ほどの行程が倍近い9日ほどに伸びてしまった。
王の視察であると館の門番に伝えると、
「少々お待ちください」
といいながらもすぐに、門は開き館に招かれた。
もしや娘は私の訪問に薄々気づいているのかもしれない。
招かれ、通された部屋には、娘が机で書類整理をしている光景が写った。
護衛は別室で待機だ。
娘は私の入室に気づきこちらを向いた。
「父上、ようこそ我が領、レインドへ」
と机から離れ恭しく私に頭をたれながら言った。
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