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崩壊寸前の大国偏
お姫様の領主業
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娘は、この2年で姿はあまり変わっていなかった。
成長期のはずなのに私は少し悲しくなった。
しかし王として、この領の現状を視察しに来たのは私だ。
と思いながらも、娘の成長していないような見た目を見ると、
脱力感が湧いてくる。
娘は、私と側室の間に生まれた子だ。
娘は、母に似て生まれたようで、私の血が流れている証拠は髪の色だけだ。
私は、代々王族が受け継ぐ金髪の髪に蒼の瞳だ。
娘は、私の髪色である金髪に赤い色の瞳だ。
しかし、娘の母である側室は空色の瞳をしていた。
(側室は娘を生んですぐに死んだ)
父である私の色でなく母の色でもない。
この子の色は先祖返りなのかもしれない。
なぜならば、建国の勇者の瞳の色が赤であったと、伝承されているからだ。
娘の容姿は、傾国の美姫とうたわれた母にそっくりなのだが、
何というか子供っぽい身体付きをしていた。
2年前からあまり変わっていないようで私は、驚いたのだ。
私の心が複雑になっている間に娘は、
「父上、こちらにはいったいどういった要件で?」
と至極、最もなことを聞いてきた。
「こちらに参ったのを他でもない、お前の領主としての働きを見に来たのだ」
と私は、嘘ではないが本当の目的でもないことを答えた。
「そうですか、ならば存分に見ていってください。我が領民たちはきっと父上を歓迎すると思いますよ」
と娘は答えた。
遠慮はいらないようだな。
「しかし、ただ見るだけでは、お前の働きのすべてが見えるわけではないだろう?」
と私は娘からこの領の現状を促す言葉を言った。
「はあ、そうですか、ではどうしろと?」
しかし娘は私の言葉に質問を返してきた。
ならば直球で聞くしかあるまい。
「つまりは、お前の口からこの領の現状を報告しろということだ」
私の言葉に娘は心の底からめんどくさいと、いう顔をした。
しかし立場的に娘といえど相手は国王、娘は本当に仕方なさそうに、私に自分が領主になってからのことを話し始めた。
私は娘の話しの序盤から驚かされた。
「そうですね、まず私がこのレインド地方の領主になった時の話からの方が良いですね。
私が赴任する前はこの地方は、とにかく土地そのものが使い物にならない状態でした。
土地が使えなければ、作物を育てられないから餓死者が増えるのは当たり前です。
しかしだからと言って、そのままにしたままなのは愚策です。
だから私はこの地方の、土地をすべて見にいきました。
見に行って調べるべきことを調べていけば、土壌事態はそれほどひどい状態じゃなかったんです。まずかったのはその下で、土壌を耕すために必要なものがなかったんです。
何がいけないのかが、わかれば次の方針も決まります。
それで私はまず始めに土壌に必要なものを集め、地方全体にバラまきました。
それを実行した翌月に苗を植えてそれを、領民たちに育てさせました。
土壌に必要だったものを与えたら、ちゃんと作物は育ちました。
領民が驚くほどに、ちなみにこの間の領民たちの食料全般は私の私産で補いました。
作物が育ってすぐに私は、とある人たちとの交易を、始めた。
(作物を育てる前に交渉をした)
その相手との交易でいろいろな商品や知識を取り入れたんです。
で今に至る、というところですかね」
私は今、娘の能力に恐怖している。
今、説明されたことを私ができるかと言われれば、間違いなく、否だ。
しかし娘はこれらのことをたったの2年でやってのけた。
恐怖を抱いたとしても、娘が優秀な人間なのに変わりない。
ならばやはり、私の跡継ぎはこのランカに決定か。
ん、いやまて、今の説明では分からないことがある。
交易の相手とは誰かだ。
ランカは隠しているのかもしれない。
しかし私はこの国の王、国のことならば知っておかなくては。
「ランカ、今の説明でお前が領民に心を砕いたのがよく分かった。しかし一つ質問だ、お前の言う交易相手とは誰なのだ?」
私の質問を聞いたランカは、悪戯がばれた子供のような顔で、
「さすがは父上だ、意図して隠したのに気付かれたようです。伝えるのがめんどくさいですからね
まあ別にずっと隠すのも骨ですし、答えましょうか、私の言う交易相手とは、魔族ですよ」
娘のこの答えでやっと、私の中で辻褄が合った。
レインド地方近隣の領から届いた噂は、真実だったのだ。
成長期のはずなのに私は少し悲しくなった。
しかし王として、この領の現状を視察しに来たのは私だ。
と思いながらも、娘の成長していないような見た目を見ると、
脱力感が湧いてくる。
娘は、私と側室の間に生まれた子だ。
娘は、母に似て生まれたようで、私の血が流れている証拠は髪の色だけだ。
私は、代々王族が受け継ぐ金髪の髪に蒼の瞳だ。
娘は、私の髪色である金髪に赤い色の瞳だ。
しかし、娘の母である側室は空色の瞳をしていた。
(側室は娘を生んですぐに死んだ)
父である私の色でなく母の色でもない。
この子の色は先祖返りなのかもしれない。
なぜならば、建国の勇者の瞳の色が赤であったと、伝承されているからだ。
娘の容姿は、傾国の美姫とうたわれた母にそっくりなのだが、
何というか子供っぽい身体付きをしていた。
2年前からあまり変わっていないようで私は、驚いたのだ。
私の心が複雑になっている間に娘は、
「父上、こちらにはいったいどういった要件で?」
と至極、最もなことを聞いてきた。
「こちらに参ったのを他でもない、お前の領主としての働きを見に来たのだ」
と私は、嘘ではないが本当の目的でもないことを答えた。
「そうですか、ならば存分に見ていってください。我が領民たちはきっと父上を歓迎すると思いますよ」
と娘は答えた。
遠慮はいらないようだな。
「しかし、ただ見るだけでは、お前の働きのすべてが見えるわけではないだろう?」
と私は娘からこの領の現状を促す言葉を言った。
「はあ、そうですか、ではどうしろと?」
しかし娘は私の言葉に質問を返してきた。
ならば直球で聞くしかあるまい。
「つまりは、お前の口からこの領の現状を報告しろということだ」
私の言葉に娘は心の底からめんどくさいと、いう顔をした。
しかし立場的に娘といえど相手は国王、娘は本当に仕方なさそうに、私に自分が領主になってからのことを話し始めた。
私は娘の話しの序盤から驚かされた。
「そうですね、まず私がこのレインド地方の領主になった時の話からの方が良いですね。
私が赴任する前はこの地方は、とにかく土地そのものが使い物にならない状態でした。
土地が使えなければ、作物を育てられないから餓死者が増えるのは当たり前です。
しかしだからと言って、そのままにしたままなのは愚策です。
だから私はこの地方の、土地をすべて見にいきました。
見に行って調べるべきことを調べていけば、土壌事態はそれほどひどい状態じゃなかったんです。まずかったのはその下で、土壌を耕すために必要なものがなかったんです。
何がいけないのかが、わかれば次の方針も決まります。
それで私はまず始めに土壌に必要なものを集め、地方全体にバラまきました。
それを実行した翌月に苗を植えてそれを、領民たちに育てさせました。
土壌に必要だったものを与えたら、ちゃんと作物は育ちました。
領民が驚くほどに、ちなみにこの間の領民たちの食料全般は私の私産で補いました。
作物が育ってすぐに私は、とある人たちとの交易を、始めた。
(作物を育てる前に交渉をした)
その相手との交易でいろいろな商品や知識を取り入れたんです。
で今に至る、というところですかね」
私は今、娘の能力に恐怖している。
今、説明されたことを私ができるかと言われれば、間違いなく、否だ。
しかし娘はこれらのことをたったの2年でやってのけた。
恐怖を抱いたとしても、娘が優秀な人間なのに変わりない。
ならばやはり、私の跡継ぎはこのランカに決定か。
ん、いやまて、今の説明では分からないことがある。
交易の相手とは誰かだ。
ランカは隠しているのかもしれない。
しかし私はこの国の王、国のことならば知っておかなくては。
「ランカ、今の説明でお前が領民に心を砕いたのがよく分かった。しかし一つ質問だ、お前の言う交易相手とは誰なのだ?」
私の質問を聞いたランカは、悪戯がばれた子供のような顔で、
「さすがは父上だ、意図して隠したのに気付かれたようです。伝えるのがめんどくさいですからね
まあ別にずっと隠すのも骨ですし、答えましょうか、私の言う交易相手とは、魔族ですよ」
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レインド地方近隣の領から届いた噂は、真実だったのだ。
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