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崩壊寸前の大国偏
お姫様は旅を決意した
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父の考えが見えたことで、私は心の奥にあった、疑問の種が消えるのを感じた。
疑問の種が消えたのならば、これ以上父との会話を、長引かせる意味もないな。
さっさとこの国から出ることを父に言わねば。
「父上、私は旅に出ます」
そう私が言うと、父は私が本気なことをやっと理解したようです。
狼狽えながらも、なにか策がないか考えている様子。
しかし私の決意は揺るぎません。
「父上、あなたがどう考えようと、私はもう決めました。私は有言実行が信条です。自分の言葉を曲げる気はありません。それに元から、近いうちに、諸国漫遊の旅に出たいと思っていました。領も安定してきたので、そろそろ考えようかな思っていたので、良い機会です」
と私は覆しようのないことだと言い切りました。
私は別に嘘は言っていません。
ただ実行不可能かなーとは思っていましたが。
父はとうとう観念したようです。
「わかった、無理に止めはせん、しかしこちらからも条件を出させてもらおう。こちらはお前を捕まえるために総力をあげる。これでお前が捕まれば、王になることを引き受けてもらう。だがもし逃げ切れたのならば私は王になれという命令を撤回しよう。それでどうだ?」
とまだ諦めていなかったようです。
それに肝心のことが抜けています。
まあわざと抜いたのでしょうが。
「父上、今の話だと、期限がないようです。その話に乗れと言うのならば、期限は、そうですね・・じゃあ期限は3年でどうですか?私が心身共に成人する歳までが期限です」
父の条件は無茶苦茶だが、期限さえあれば私にとっては造作もないことだ。
だから、期限を決めれば、この条件を受け入れることもできる。
私の条件の付け足しに、父はうなりながらも、
「わかったでは3年間、こちらから逃げ切ればお前の勝ちで、私は命令を撤回しよう。
だが3年以内にこちらがお前を捕まえたら、お前は、私の後を継ぐこれでいいか?」
と確認をしてきた。
頭の中で父の言葉を反芻し、問題は無さそうなので、
「はいそれで構いません。しかし口約束だけでは心もとないでしょう。誓約書を書きましょう」
と私は父に言ったあとすぐに、近くにいるカインに、白紙の紙を持ってこいと指示を出した。
この部屋は、執務をおこなう部屋なので、書類はあっても白紙の紙は置いていないからだ。
カインはすぐに了解したと言い、紙を取りに部屋から出て行った。
父は私の、この反応に驚いた顔をしていた。
私は父のその反応にムッとしながら、
「なぜそのように驚くことが?」
と聞いた。
父は私のこの質問に、
「あ、いや、私の出した条件を呑むとは・・」
と驚きながらこうこう答えた。
確かに父の言う通り、私がこの条件を呑まずに、さっさと旅に出てしまうのも一つの選択肢だ。
しかし、後々、面倒にならない方法が、あるのならばそれに乗るのも一つの選択肢ではある。
後に面倒になるよりも、今その条件を呑んで、面倒ごとを回避できるのならばそのほうが良い。
そう思ったからこの条件を呑んだだけだ。
父にそう答えたら父は、ああなるほど、と納得したようです。
その会話の後すぐに、カインが紙を持って戻ってきた。
私と父は先ほどの条件を紙に書き、誓いの印として、血判を押しました。
後々、細工出来ないように特殊加工をした、インクで書いたので父に保管するよう言いました。
父は私のその言葉に、またしても驚いていましたが、自分にとっては、有利になるからか、すぐに受け取り分かったと言いながら持っていた鞄に入れたのだった。
父の驚きも当たり前です。
保管するのならば、何か細工をするのでは?と考えるのが当たり前なのだから。
しかし私が使った、インクは細工の出来ないもの。
それを知っているから私は父に保管されても、痛くも痒くもない。
そうでなければ、どちらも手出しできない、第三者の手に委ねるにきまってます。
疑問の種が消えたのならば、これ以上父との会話を、長引かせる意味もないな。
さっさとこの国から出ることを父に言わねば。
「父上、私は旅に出ます」
そう私が言うと、父は私が本気なことをやっと理解したようです。
狼狽えながらも、なにか策がないか考えている様子。
しかし私の決意は揺るぎません。
「父上、あなたがどう考えようと、私はもう決めました。私は有言実行が信条です。自分の言葉を曲げる気はありません。それに元から、近いうちに、諸国漫遊の旅に出たいと思っていました。領も安定してきたので、そろそろ考えようかな思っていたので、良い機会です」
と私は覆しようのないことだと言い切りました。
私は別に嘘は言っていません。
ただ実行不可能かなーとは思っていましたが。
父はとうとう観念したようです。
「わかった、無理に止めはせん、しかしこちらからも条件を出させてもらおう。こちらはお前を捕まえるために総力をあげる。これでお前が捕まれば、王になることを引き受けてもらう。だがもし逃げ切れたのならば私は王になれという命令を撤回しよう。それでどうだ?」
とまだ諦めていなかったようです。
それに肝心のことが抜けています。
まあわざと抜いたのでしょうが。
「父上、今の話だと、期限がないようです。その話に乗れと言うのならば、期限は、そうですね・・じゃあ期限は3年でどうですか?私が心身共に成人する歳までが期限です」
父の条件は無茶苦茶だが、期限さえあれば私にとっては造作もないことだ。
だから、期限を決めれば、この条件を受け入れることもできる。
私の条件の付け足しに、父はうなりながらも、
「わかったでは3年間、こちらから逃げ切ればお前の勝ちで、私は命令を撤回しよう。
だが3年以内にこちらがお前を捕まえたら、お前は、私の後を継ぐこれでいいか?」
と確認をしてきた。
頭の中で父の言葉を反芻し、問題は無さそうなので、
「はいそれで構いません。しかし口約束だけでは心もとないでしょう。誓約書を書きましょう」
と私は父に言ったあとすぐに、近くにいるカインに、白紙の紙を持ってこいと指示を出した。
この部屋は、執務をおこなう部屋なので、書類はあっても白紙の紙は置いていないからだ。
カインはすぐに了解したと言い、紙を取りに部屋から出て行った。
父は私の、この反応に驚いた顔をしていた。
私は父のその反応にムッとしながら、
「なぜそのように驚くことが?」
と聞いた。
父は私のこの質問に、
「あ、いや、私の出した条件を呑むとは・・」
と驚きながらこうこう答えた。
確かに父の言う通り、私がこの条件を呑まずに、さっさと旅に出てしまうのも一つの選択肢だ。
しかし、後々、面倒にならない方法が、あるのならばそれに乗るのも一つの選択肢ではある。
後に面倒になるよりも、今その条件を呑んで、面倒ごとを回避できるのならばそのほうが良い。
そう思ったからこの条件を呑んだだけだ。
父にそう答えたら父は、ああなるほど、と納得したようです。
その会話の後すぐに、カインが紙を持って戻ってきた。
私と父は先ほどの条件を紙に書き、誓いの印として、血判を押しました。
後々、細工出来ないように特殊加工をした、インクで書いたので父に保管するよう言いました。
父は私のその言葉に、またしても驚いていましたが、自分にとっては、有利になるからか、すぐに受け取り分かったと言いながら持っていた鞄に入れたのだった。
父の驚きも当たり前です。
保管するのならば、何か細工をするのでは?と考えるのが当たり前なのだから。
しかし私が使った、インクは細工の出来ないもの。
それを知っているから私は父に保管されても、痛くも痒くもない。
そうでなければ、どちらも手出しできない、第三者の手に委ねるにきまってます。
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