ぶつかった相手はオオカミ!?

ライ

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第二章

新たな刺客?

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大上香菜が異世界クリスタルオーブに来て、もうそろそろ二か月が過ぎようとしていた。
ウィリアムとの仲はあまり進展していない。
しかし彼を責めることなかれ。
彼はとても頑張っていた。
場内を案内した次の日には、約束通り城下町の案内もした。
他にも仕事が休みの日に、彼女をお茶会に誘ったり、綺麗な湖に連れて行ったり、乗馬を教えて遠乗りに出かけたりといろいろなアプローチをしていた。
しかし悲しいかな、友人としてはとても良い関係になれたように見受けられるが、
甘い雰囲気になぜかならない。
彼女を誘ったお茶会の席では、他に呼んでいたご令嬢たちがウィリアムに話しかけてくるので、肝心の彼女と話す機会がまったく無く、結局話せたのはあいさつ程度の言葉だけで終わった。
綺麗な湖に彼女を連れて行った時は、最初は良い感じに湖に夢中になった彼女と湖の歴史などを、ウィリアムが語って良い雰囲気になりかけていた。
しかしなぜか、湖の近くで暴れる幻獣が現れ、ウィリアムが掃討し近くの幻獣の被害に遭っていた村の人々が、お礼の宴を催してしまいその日も甘い雰囲気にはならなかった。
乗馬を教えた時は、彼女と身体が密着することにウィリアムが恥ずかしがってしまい、教えることはできたが甘い雰囲気にはならず、遠乗りの時は別々の馬に乗ったのでこれも甘い雰囲気にはならず、結果ウィリアムの心がズタボロになるだけになってしまった。
だからこそ彼だけを責めることはできない。
だがここまで何者かに妨害されているような状況はなんだろう。
別に妨害されていると決めつけることはできないが、なぜか良いところで邪魔をされるこの状況は、第三者に妨害されていると感じてしまうのは致し方ないことだろう。
しかしだからこそ、ウィリアムは頑張らなければと感じたようだ。
運命が俺と彼女を引き裂くならば、もっと強い思いを運命にぶつけようと。
その調子だウィリアム、妨害の一つや百くらい片手で振り払える男になってやれ。
彼の周りの人たちはそう彼に心の中で語りかけたのであった。
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