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第12話 旅立ち
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庶務と書かれた部屋の前に、私とクレアさんでやって来る。
「ここでNPCに買い出しに行くって、申請をするとメモを貰えるからその通りに買い物をしてくるんだ」
「所謂お使いイベントってやつですよね?」
「そう。まさにそれ。実際にお使いにいくわけだしね」
NPCからメモを受け取ると修道院の鐘がゴーン、ゴーンと鳴った。
「あっ! メアリーさんの旅立ちだわ」
そうクレアさんが呟く。
「メアリーさんが救国編に行くんですか?」
「そうよ。修道院の門から見送りましょう」
私とクレアさんは修道院の外部に通じる門に向かった。
門の前にたどり着くと他の聖女達も見送りに来ている。流石にシスターカスリーンやその取り巻きの姿はない。
クレアさんが小声で話しかけてくる。
「アンドレアさんの右隣にいるのがシスターリューネよ」
tsランキング3位の……確かにこの修道院で一番の美女と言っても差し支えなさそう……万人が万人とも美女とも認める顔立ちと言ってもいい……だけど、あの人ずっと手鏡で自分の顔を見てるよ……まああんな美人ならそれをしたくなるのも分からんでもない……
まあでもAIでみんな理想の容姿になってるはずなのになと疑問に思う。
「あそこに居るのがシスターフレイヤ」
門の近くにいる女性をみながらクレアさんが言った。
ダークサイドの体現者というぐらいだし、あのシスターカスリーンより性格の悪さで、ランキングが上なんだから相当凄いんだろう……確かにぱっと見は、吊り目で目付きが悪く、凄く性格のきつそうな顔に見える。
まあ、あんな典型的な悪役Sキャラっているよねって感じがぷんぷんと伝わってくるような人だ。
そこに身長180センチはありそうな騎士アンドリューさんと身長140センチぐらいのメアリーさんと院長が一緒に現れる。
院長が声高に宣言をする。
「二人に祝福を! 二人にはこれから困難が待ち受けているだろう……サーアンドリュー、シスターメアリーは二人で助け合い、ともに苦難を乗り越え、この国を救うことに身を捧げることを誓いました。二人に神の御加護を!」
院長が言い終わると同時にその場に居る聖女全員で手を前に組んで二人に神の御加護があらんことを祈る。
そしてアンドリューさんが口を開く。
「シスターメアリーと共に苦難を乗り越え必ず国を救います」
言い終わると同時メアリーさんが話し始める。
「私が入院して3ヶ月、色んな方に出会いが私を聖女として導いてくれました。皆さんには感謝しています。ベルファルガー修道院に幸あらんことを!」
メアリーさんの話が終わると二人は見送りにきた聖女達に一礼をすると、そのまま真っ直ぐ門の外に向かって歩き始める。
そして門の外にでると二人はその姿が消える。
私はそれを見て呟く。
「メアリーさん行っちゃいましたね……」
「なんか寂しいよね……もう会えないし」
「そうですよね……救国編にいったらもう会えないですもんね……」
「まっそれがメアリーさんの選択だったわけだから」
「ですね……それをメアリーさん望んだことですしね」
クレアさんはうんと頷くと眼鏡をグッと上げて気を取り直したという感じで話を続ける。
「それじゃ私達は買い出しの為に村、行こうか?」
「はい」
それからクレアさんと倉庫に行ってリヤカーを出してくる。
「私リヤカー引きますよ」
クレアさんに私はそう告げる。クレアさんにリヤカーを押させると外見上私の方が年上なのに年下の少女に重いものをもたせてる悪役聖女みたいな感じなってしまう。
「だったらお願いするねー」
そうしてクレアさんが先を歩き、私がリヤカーを引いてメアリーさん達が出ていった門をくぐって外の世界に飛び出した。
「ここでNPCに買い出しに行くって、申請をするとメモを貰えるからその通りに買い物をしてくるんだ」
「所謂お使いイベントってやつですよね?」
「そう。まさにそれ。実際にお使いにいくわけだしね」
NPCからメモを受け取ると修道院の鐘がゴーン、ゴーンと鳴った。
「あっ! メアリーさんの旅立ちだわ」
そうクレアさんが呟く。
「メアリーさんが救国編に行くんですか?」
「そうよ。修道院の門から見送りましょう」
私とクレアさんは修道院の外部に通じる門に向かった。
門の前にたどり着くと他の聖女達も見送りに来ている。流石にシスターカスリーンやその取り巻きの姿はない。
クレアさんが小声で話しかけてくる。
「アンドレアさんの右隣にいるのがシスターリューネよ」
tsランキング3位の……確かにこの修道院で一番の美女と言っても差し支えなさそう……万人が万人とも美女とも認める顔立ちと言ってもいい……だけど、あの人ずっと手鏡で自分の顔を見てるよ……まああんな美人ならそれをしたくなるのも分からんでもない……
まあでもAIでみんな理想の容姿になってるはずなのになと疑問に思う。
「あそこに居るのがシスターフレイヤ」
門の近くにいる女性をみながらクレアさんが言った。
ダークサイドの体現者というぐらいだし、あのシスターカスリーンより性格の悪さで、ランキングが上なんだから相当凄いんだろう……確かにぱっと見は、吊り目で目付きが悪く、凄く性格のきつそうな顔に見える。
まあ、あんな典型的な悪役Sキャラっているよねって感じがぷんぷんと伝わってくるような人だ。
そこに身長180センチはありそうな騎士アンドリューさんと身長140センチぐらいのメアリーさんと院長が一緒に現れる。
院長が声高に宣言をする。
「二人に祝福を! 二人にはこれから困難が待ち受けているだろう……サーアンドリュー、シスターメアリーは二人で助け合い、ともに苦難を乗り越え、この国を救うことに身を捧げることを誓いました。二人に神の御加護を!」
院長が言い終わると同時にその場に居る聖女全員で手を前に組んで二人に神の御加護があらんことを祈る。
そしてアンドリューさんが口を開く。
「シスターメアリーと共に苦難を乗り越え必ず国を救います」
言い終わると同時メアリーさんが話し始める。
「私が入院して3ヶ月、色んな方に出会いが私を聖女として導いてくれました。皆さんには感謝しています。ベルファルガー修道院に幸あらんことを!」
メアリーさんの話が終わると二人は見送りにきた聖女達に一礼をすると、そのまま真っ直ぐ門の外に向かって歩き始める。
そして門の外にでると二人はその姿が消える。
私はそれを見て呟く。
「メアリーさん行っちゃいましたね……」
「なんか寂しいよね……もう会えないし」
「そうですよね……救国編にいったらもう会えないですもんね……」
「まっそれがメアリーさんの選択だったわけだから」
「ですね……それをメアリーさん望んだことですしね」
クレアさんはうんと頷くと眼鏡をグッと上げて気を取り直したという感じで話を続ける。
「それじゃ私達は買い出しの為に村、行こうか?」
「はい」
それからクレアさんと倉庫に行ってリヤカーを出してくる。
「私リヤカー引きますよ」
クレアさんに私はそう告げる。クレアさんにリヤカーを押させると外見上私の方が年上なのに年下の少女に重いものをもたせてる悪役聖女みたいな感じなってしまう。
「だったらお願いするねー」
そうしてクレアさんが先を歩き、私がリヤカーを引いてメアリーさん達が出ていった門をくぐって外の世界に飛び出した。
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