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第2部 美少女天才ゲーマー編
第8話 クラン立ち上げ
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――マナと釣りをして1週間がたった。
俺はあれ以来釣りにハマってのんびりとて港の堤防に座って一人釣り糸を垂らしている。
のんびり遊ぼうと提案したが、結局彼女は1週間でメイン垢、サブ垢のレベルをカンストさせた。
まあその理由も「早くエイジ達と一緒にいろんなコンテンツで遊びたい! 」というものだったので手伝える範囲でレベル上げは手伝った。
「釣れてる?」
マナの声が聞こえ、振り向くとメイン垢のマッチョマナがいる。
「全然」
というとマッチョマナは横に座って釣りを始める。
「メインでも釣りするの?」
「釣りなんてメインでもサブでもどっちでもいいでしょ」
「そりゃそうだ……」
特に話すこともなく沈黙が流れる。
「しっかし釣れませんなぁ」
と沈黙破るようにマナが話しかけてくる。
「釣れないのがいいんだよ。ぼーっと考え事ができるから」
「エイジも考えることあるんだ」
そう言ってマッチョマナはニコッと笑う。その笑った様子がボディビルダーが大会でポージングを決めたときにするような笑顔に見えてちょっと笑いそうになる。
それを見たマナは
「あんたらの所為でこのアバターなのに笑うってなによ! 」
と語気を強める。
「ごめんごめん。でも強いスキルだからレベル上げ楽だったろ?」
「まっ確かに強いスキルだけどねぇぇ」
マナは機嫌が直っているように見える。
「あのさー本題なんだけど」
マナが少しに言いにくいそうにモジモジしながら話しかけてくる。
「ん? マナことだからなんか用事があるとは思ったんだけど……」
俺がそう言うと、スッキリとした表情になって
「私、クラン作りたいんだけど……そのクランに入って欲しいんだよね……エイジに……でも、あんたクラン入ってるでしょ、ムカデ団だっけ?」
「あーなるほど、だからしおらしくなってたんだ。別に気にしなくていいよ。あのクランは入ろうが抜けようが別に自由だし、洞窟で対人してるだけのクランだから、クランメンバー以外もいるし」
「へ、へぇぇ」
マナのことだから悩んだ私が馬鹿じゃないって思ってそう。
「ま、まあ良いわ。クラン結成の条件はクランメンバーを2人とリーダー、そして10万Gが必要なの」
「それであと一人必要ってわけか」
「そうなのよ。エイジだれか知り合いいない?」
……タケシは……いないし……シゲゾーもいないなぁ……キングがいるけど時間大丈夫かな?
「ちょっと知り合いがログインしてるから聞いてみるね」
マナはうんと頷く。
キングにTELをしてみる。するとログインしたばっかだから大丈夫とのことでソフィアの街に向かった。
「この人がキング」
とマナに説明する。
「はじめましてマナです」
マナの声を聞いてびっくりするキング。
「ええ、この人達に騙されたんです」
そう言って笑うマナ。
「でもマナさんもそんなに嫌がってなさそう」
キングがそう言うと
「うふふ」
と言ってマッチョが笑う。
そういやキングってムカデ団抜けていいのかな? 二つ返事でこっちに来たけど……キングはムカデ団の象徴みたいなもんだし……
「キングほんとにいいの? キングがムカデ団抜けても」
「ん? 大丈夫だよ。僕、リーダーじゃないし。リーダーの権限はシゲゾーだしね」
「あーなるほど……」
「ほら、僕1時間しかゲームできないから」
それを黙って聞いていたマナが口を挟む。
「1時間ってもしかしてうどん県?」
「うん。そうだよ」
「ほんとに、馬鹿なことをするとこよね。いとこがうどん県に住んでるけど、私の家にゲーム機もってきて徹夜でよく遊んでたわよ。私のことなんか無視して、高校に入ってからはあんまりこなくなったけど」
「ほんとになんとかしてもらいです……」
俺とキングはムカデ団を抜ける。まあキングはクラン結成後に抜けて、またムカデ団に戻るということにはなる。
ソフィアの街にあるお役所と呼ばれるクランを作ったりするような場所に行く。
マナが申請をすると自分の視界にクラン『汝隣人をビンタ』の申請を受け付けますよろしいですか?という表示が現れる。
すごく攻撃的なクラン名だ……まあ拒否する理由もないからYESを選択する。
するとクラン『汝隣人をビンタ』を結成しましたと表示される。
「それじゃ僕抜けるから」
キングがクランを抜けて、俺とマナ2人だけのクランが出来上がってしまった。
俺はあれ以来釣りにハマってのんびりとて港の堤防に座って一人釣り糸を垂らしている。
のんびり遊ぼうと提案したが、結局彼女は1週間でメイン垢、サブ垢のレベルをカンストさせた。
まあその理由も「早くエイジ達と一緒にいろんなコンテンツで遊びたい! 」というものだったので手伝える範囲でレベル上げは手伝った。
「釣れてる?」
マナの声が聞こえ、振り向くとメイン垢のマッチョマナがいる。
「全然」
というとマッチョマナは横に座って釣りを始める。
「メインでも釣りするの?」
「釣りなんてメインでもサブでもどっちでもいいでしょ」
「そりゃそうだ……」
特に話すこともなく沈黙が流れる。
「しっかし釣れませんなぁ」
と沈黙破るようにマナが話しかけてくる。
「釣れないのがいいんだよ。ぼーっと考え事ができるから」
「エイジも考えることあるんだ」
そう言ってマッチョマナはニコッと笑う。その笑った様子がボディビルダーが大会でポージングを決めたときにするような笑顔に見えてちょっと笑いそうになる。
それを見たマナは
「あんたらの所為でこのアバターなのに笑うってなによ! 」
と語気を強める。
「ごめんごめん。でも強いスキルだからレベル上げ楽だったろ?」
「まっ確かに強いスキルだけどねぇぇ」
マナは機嫌が直っているように見える。
「あのさー本題なんだけど」
マナが少しに言いにくいそうにモジモジしながら話しかけてくる。
「ん? マナことだからなんか用事があるとは思ったんだけど……」
俺がそう言うと、スッキリとした表情になって
「私、クラン作りたいんだけど……そのクランに入って欲しいんだよね……エイジに……でも、あんたクラン入ってるでしょ、ムカデ団だっけ?」
「あーなるほど、だからしおらしくなってたんだ。別に気にしなくていいよ。あのクランは入ろうが抜けようが別に自由だし、洞窟で対人してるだけのクランだから、クランメンバー以外もいるし」
「へ、へぇぇ」
マナのことだから悩んだ私が馬鹿じゃないって思ってそう。
「ま、まあ良いわ。クラン結成の条件はクランメンバーを2人とリーダー、そして10万Gが必要なの」
「それであと一人必要ってわけか」
「そうなのよ。エイジだれか知り合いいない?」
……タケシは……いないし……シゲゾーもいないなぁ……キングがいるけど時間大丈夫かな?
「ちょっと知り合いがログインしてるから聞いてみるね」
マナはうんと頷く。
キングにTELをしてみる。するとログインしたばっかだから大丈夫とのことでソフィアの街に向かった。
「この人がキング」
とマナに説明する。
「はじめましてマナです」
マナの声を聞いてびっくりするキング。
「ええ、この人達に騙されたんです」
そう言って笑うマナ。
「でもマナさんもそんなに嫌がってなさそう」
キングがそう言うと
「うふふ」
と言ってマッチョが笑う。
そういやキングってムカデ団抜けていいのかな? 二つ返事でこっちに来たけど……キングはムカデ団の象徴みたいなもんだし……
「キングほんとにいいの? キングがムカデ団抜けても」
「ん? 大丈夫だよ。僕、リーダーじゃないし。リーダーの権限はシゲゾーだしね」
「あーなるほど……」
「ほら、僕1時間しかゲームできないから」
それを黙って聞いていたマナが口を挟む。
「1時間ってもしかしてうどん県?」
「うん。そうだよ」
「ほんとに、馬鹿なことをするとこよね。いとこがうどん県に住んでるけど、私の家にゲーム機もってきて徹夜でよく遊んでたわよ。私のことなんか無視して、高校に入ってからはあんまりこなくなったけど」
「ほんとになんとかしてもらいです……」
俺とキングはムカデ団を抜ける。まあキングはクラン結成後に抜けて、またムカデ団に戻るということにはなる。
ソフィアの街にあるお役所と呼ばれるクランを作ったりするような場所に行く。
マナが申請をすると自分の視界にクラン『汝隣人をビンタ』の申請を受け付けますよろしいですか?という表示が現れる。
すごく攻撃的なクラン名だ……まあ拒否する理由もないからYESを選択する。
するとクラン『汝隣人をビンタ』を結成しましたと表示される。
「それじゃ僕抜けるから」
キングがクランを抜けて、俺とマナ2人だけのクランが出来上がってしまった。
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