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1章 追放からの仲間集め編
ナイスガイ
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「おい!タナカじゃないか?」
海の街シェバンナのマーケットに立ち寄ったときに不意に話しかけられた。
「どちらさまですか?」
「おい、俺をわすれたのかよ…」
「うーん……あ!」
「やっと思い出したか」
この長身で筋肉ムキムキのアバターの男は一緒に以前のレイドパーティにいたガヤという男で、仕事が忙しくなったということで1ヶ月ほどでパーティを抜けていった。誰にでも親しく話しかけてくるいかにも陽キャという感じの男だった。
当然俺が追放された経緯など知るよしもなく話しかけてきたんだろう。
「ガヤさん?」
「そうだよ、仕事変わったからさ、暇になっちゃって戻ってきた」
「おお!」
「他のみんなとはまだレイドやってんの?」
「俺は抜けちゃったからさ…」
「タナカさーん」
ニコが用事を済ませ、俺を見つけてこっちにくる。
「だれだ、あのかわいこちゃんは」
「今のレイドパーティのメンバー、っても8人そろってはないんだけどね」
「へー何の職が埋まってないの?」
「あとはバリアヒーラーとレンジDPS1人とメレーが1人かな」
「あと3人かぁ、俺が入っていいよー」
ニコが近づいてきて挨拶をする
「初めまして、ニコです。タナカさんとレイドパーティ組んでます」
「ガヤと言います。タナカとは昔同じパーティでレイド攻略やってました」
「ガヤさんなんのジョブだったっけ?」
「今は、アサシンやってる」
「はい、採用」
「え?」
ニコは状況を飲み込めずきょとんとしてる
「自分でいいの?ブランクあるけど」
「結構です。よろしくお願いします。」
「なにがどうなってるのかさっぱり分かりません説明して下さい。」
「ガヤさんは自分が前にいたレイドパーティのメンバーで1年前に仕事の都合で抜けちゃった人」
「あーそうなんですね」
「えっ俺、冗談のつもり入るっつったんだけど…」
「俺に冗談は通じません、あと2人かぁ、どうせガヤさん予定ないんでしょ仕事も変わったっていってたし」
「…俺の意思は無視か」
「はい、無視です。問題ないです」
「…やたら強引だなぁ」
「ニコは格闘家やってるからさちょうどアサシンがよかったんだよね」
「でも、俺、ブランクあるし装備もそろってないしなぁ」
「大丈夫、俺達次のレイドに照準合わせてるから」
「まあ、そこまで言われたらどうしようか…ちょっと考えさせてくれ」
「えーー、そんなこと言って断るつもりでしょ」
「前向きに検討して、明日おまえに連絡するわ」
「検討士ですか…」
「はい、はい、明日のこの時間に連絡するわ」
「了解です」
ガヤはニコにぺこりと頭を下げ俺達から離れていった。
「あんな積極的なタナカさん見たの初めてです!」
「あ、ああ、相手がガヤさんだったからかな」
「へーどんな人だったんですか?」
「あーアバターの通りのナイスガイだよ、たぶんあのまま居続けていたら、俺を追放するのも反対して一緒に抜けてくれるような人だ」
◇
1年前のレイド、雷鳴の王、慟哭編 3層
目の前にはヌエと呼ばれる雷を身にまとった頭は猿、狸の胴、虎の手足に尻尾は蛇という全長5メートルほどの大きさの怪物がいる。
イカヅチという攻撃ギミックをいかに回避しつつ、攻撃していくかということがミソになっている。
イカヅチの予兆、地面に人一人分の赤い円が表示される。それをそのまま避けるだけでは、地面から電流が走り、パーティ全員がしびれてしまい動けなくなる。攻略法としては、タンクが予兆の真下に行きイカヅチを受け、防御バフを使って耐えるというものが一般的になっていた。また、そのイカヅチを受けると雷耐性がダウンするので、タンク交互でヌエのターゲットをスイッチしながら、イカヅチを受ける必要があった。
「タナカさんスイッチ!」
サブタンクのブーさんが罵倒というアビリティを使って、ヌエのターゲットをとる
「了解」
えっと範囲どこ、どこ見えないんだけど…
ドゴーーン、イカヅチが落ち、全員がしびれてしまい、ヌエの範囲攻撃をそのままくらい全滅してしまった。
「ごめん」
「タナカさん、イカヅチちゃんと確認して下さい、せっかくいけそうだったのに…」
「ほんと申し訳ない」
「あーーーごめんごめん、俺がイカヅチの予兆とこにいたわ」
「ガヤさん、気をつけて下さいよ」
ヨッシーの矛先はガヤさんに変わっていた。
◇
「へーそんなことがあったんですか」
「あの場で、ほんとのことを言える人間なんてそうそういないよな」
「そうです!私、感動しました。ガヤさんにパーティに入って欲しいです!」
「うん、俺も入って欲しい」
◇
翌日
ガヤさんからTELLがくる。
「タナカー俺でよかったら入ってもいいけど、役になんてほんと立たないから後悔しても知らんぞ!」
「ありがとうございます!!スキル回しとかはこれから特訓するんで問題なしです!」
そばにいたニコに親指を立てて合図をした。
海の街シェバンナのマーケットに立ち寄ったときに不意に話しかけられた。
「どちらさまですか?」
「おい、俺をわすれたのかよ…」
「うーん……あ!」
「やっと思い出したか」
この長身で筋肉ムキムキのアバターの男は一緒に以前のレイドパーティにいたガヤという男で、仕事が忙しくなったということで1ヶ月ほどでパーティを抜けていった。誰にでも親しく話しかけてくるいかにも陽キャという感じの男だった。
当然俺が追放された経緯など知るよしもなく話しかけてきたんだろう。
「ガヤさん?」
「そうだよ、仕事変わったからさ、暇になっちゃって戻ってきた」
「おお!」
「他のみんなとはまだレイドやってんの?」
「俺は抜けちゃったからさ…」
「タナカさーん」
ニコが用事を済ませ、俺を見つけてこっちにくる。
「だれだ、あのかわいこちゃんは」
「今のレイドパーティのメンバー、っても8人そろってはないんだけどね」
「へー何の職が埋まってないの?」
「あとはバリアヒーラーとレンジDPS1人とメレーが1人かな」
「あと3人かぁ、俺が入っていいよー」
ニコが近づいてきて挨拶をする
「初めまして、ニコです。タナカさんとレイドパーティ組んでます」
「ガヤと言います。タナカとは昔同じパーティでレイド攻略やってました」
「ガヤさんなんのジョブだったっけ?」
「今は、アサシンやってる」
「はい、採用」
「え?」
ニコは状況を飲み込めずきょとんとしてる
「自分でいいの?ブランクあるけど」
「結構です。よろしくお願いします。」
「なにがどうなってるのかさっぱり分かりません説明して下さい。」
「ガヤさんは自分が前にいたレイドパーティのメンバーで1年前に仕事の都合で抜けちゃった人」
「あーそうなんですね」
「えっ俺、冗談のつもり入るっつったんだけど…」
「俺に冗談は通じません、あと2人かぁ、どうせガヤさん予定ないんでしょ仕事も変わったっていってたし」
「…俺の意思は無視か」
「はい、無視です。問題ないです」
「…やたら強引だなぁ」
「ニコは格闘家やってるからさちょうどアサシンがよかったんだよね」
「でも、俺、ブランクあるし装備もそろってないしなぁ」
「大丈夫、俺達次のレイドに照準合わせてるから」
「まあ、そこまで言われたらどうしようか…ちょっと考えさせてくれ」
「えーー、そんなこと言って断るつもりでしょ」
「前向きに検討して、明日おまえに連絡するわ」
「検討士ですか…」
「はい、はい、明日のこの時間に連絡するわ」
「了解です」
ガヤはニコにぺこりと頭を下げ俺達から離れていった。
「あんな積極的なタナカさん見たの初めてです!」
「あ、ああ、相手がガヤさんだったからかな」
「へーどんな人だったんですか?」
「あーアバターの通りのナイスガイだよ、たぶんあのまま居続けていたら、俺を追放するのも反対して一緒に抜けてくれるような人だ」
◇
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「タナカさんスイッチ!」
サブタンクのブーさんが罵倒というアビリティを使って、ヌエのターゲットをとる
「了解」
えっと範囲どこ、どこ見えないんだけど…
ドゴーーン、イカヅチが落ち、全員がしびれてしまい、ヌエの範囲攻撃をそのままくらい全滅してしまった。
「ごめん」
「タナカさん、イカヅチちゃんと確認して下さい、せっかくいけそうだったのに…」
「ほんと申し訳ない」
「あーーーごめんごめん、俺がイカヅチの予兆とこにいたわ」
「ガヤさん、気をつけて下さいよ」
ヨッシーの矛先はガヤさんに変わっていた。
◇
「へーそんなことがあったんですか」
「あの場で、ほんとのことを言える人間なんてそうそういないよな」
「そうです!私、感動しました。ガヤさんにパーティに入って欲しいです!」
「うん、俺も入って欲しい」
◇
翌日
ガヤさんからTELLがくる。
「タナカー俺でよかったら入ってもいいけど、役になんてほんと立たないから後悔しても知らんぞ!」
「ありがとうございます!!スキル回しとかはこれから特訓するんで問題なしです!」
そばにいたニコに親指を立てて合図をした。
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